【アークナイツ】ロープ(暗索 Rope)の詳細(性能やスキル、プロファイル)

造影検査の結果、このオペレーターの体内の臓器の輪郭はぼやけており、異常な影が見られます。また循環器系内源石粒子検査からも異常を検出しており、オリパシーの感染の兆候もあるため、現段階ではオリパシーの感染者であることが認められます。

【体細胞オリジ二ウム融合率】18%

体表のオリジ二ウム侵食の跡はわずかなものとなっていますが、内部器官の感染は深刻なものとなっています。

【血液オリジ二ウム結晶濃度】0.30u/L

ロープはロドスに加入した時点で最も効果がある治療期間を逃している状況でした。そして栄養不良や休息環境も良いとは言えず、単純に健康面ですら危険な状態と言えます。

現在は養生を経たことにより、症状は安定の方向に向かっています。これからはもっと自身を大切にしてもらいたいものです。

――サイレンス

軽薄な泥棒。

誰にでも笑顔を向けることが出来るが、その笑顔には距離感を感じる。

窃盗は彼女にとってほぼ習慣となっており、時には無意識の内に他人から盗み取ることさえある。少なくとも今では彼女はその後戻すということを学んではいるようだが。

ロープは決して自分の両親を恨むことは無かった。彼女は分かっていたからだ。

生まれが貧乏であった際、貧乏であればあるほど子供を捨てることは仕方がないということが多くなってしまう。少なくとも彼女の両親が彼女を捨てる時は泣いていた。

ロープはこの世界を恨んではいない。いくら神を罵ろうがお金を貰える訳でもない。そしてスラム街を転々としていたこの数年、彼女は自分よりもずっと惨めな人たちを見てきた。

ロープは泥棒をしても何か問題はあるとは思ってはいないが、間違っていることだとは分かっている。では彼女は一体どうすれば良かったのだろうか？

実はロープは刑務所が好きな場所だ。何故なら一日三食が保証されており、ベッドもある。入る度にイデオロギーの教育を受けないというのであれば、彼女は一定期間ごとに自発的に逮捕されにいっているのかもしれない。

当然のことながら、たまに失敗して逮捕されることもある。スラム街にまぎれることになった何年も前から彼女は刑務官と親しくなっている。

彼女は分かっているのだ。自分の窃盗の技術が法律執行人の目の中ではとてもすごいものに見られていると。

彼女は時々、自分がいつか警察補佐に吸収されるのではないかと考えていた。だが、彼女も到底思いつかなかったことになった。彼女はロドスという組織に「売られた」のだ。

ロドスに来たもののロープは実際のところ、慣れることが出来ていないと思われる。

ここには風変わりな人や怖い人が多いが、お腹いっぱいに物を食べることができ、温かい服を着ることが出来る。彼女の出身を嫌がる人さえいない。例え手癖が悪くても、物を盗もうとも返すことと謝罪をすれば怒られるだけだからだ。

過去にスラム街で鍛えられた様々な巧言令色もロドスでは全く通用しなかった。これには彼女は一時途方に暮れた。

だが、このような雰囲気はまあ…悪くはないようだ。