【アークナイツ】ワイフー(槐琥 Waai Fu)の詳細(性能やスキル、プロファイル)

造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。

循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。

以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。



【源石融合率】0%

鉱石病の兆候は見られない。



【血液中源石密度】0.13u/L

源石製品との接触は極めて少なく、一般市民より健康な体質をしている。

無論、体質と鉱石病の感染しやすさとの関係性はほぼゼロだが……



つかさー、この嬢ちゃん、仮にもビルの間を飛び回ったり、

拳一発で壁を壊したりできる人間だから、身体が丈夫なのは当然だろ。

――通りすがりのアさん

ワーイ・フーが推薦書を人事部に渡した際、審査担当のオペレーターの多くはあまり期待はしていなかった。何故なら、多くの推薦を受けた者達は冒険的なことに熱中する危険な雰囲気があるが――その後の実戦と心理テストにて泣いてしまうからだ。

だが、ワーイ・フーはかなり穏やかな様で心理テストに合格をした。そのワーイ・フーの姿には多くのオペレーターはたまたま幸運だったと感じていた。

しかし、実戦テストを担当した二人のオペレーターがワーイ・フーに素早く倒されたことにより、オペレーター達はワーイ・フーが備えている素晴らしい潜在力に注目し始めた。

これがオペレーター採用審査の一連の流れの始まりとなる。

感染者に恐怖感を感じるのが人の心というものだ。だが、一般人が感染者の集団に素早く溶け込むことが出来れば、彼らとの育った環境に違いがあるということだけでなく、彼らの背後にはまだ私達が知りもしない秘密があることを知るだろう。

あるいは、この大地が感染者達をこのように扱うことに慣れてきているのだろう。

初めてロドスと感染者に対する知識を形として理解した後、ワイフーはかなりの困惑を示した。

感染者であるドーベルマン先生が彼女に対して礼儀として手を差し伸べた時、ワイフーはしばらくためらった。

しかし、これのことはロドスが被験者を拒否するための理由ではない。これが記録に値するまともな反応なのだ。これが真実で、普通で、そして残酷なことなのだ。

ワイフーはドーベルマン先生の手を握った。ロドスは「一般的な接触ではオリパシーは伝播しない」という実験結果を彼女に教えた。

「習慣では人を完全に左右させることはありません。それは偏見です」

ワイフーは真剣にドーベルマン先生の問題に答えた。ドーベルマン先生はあまり表情を見せはしないが、今回のことでは笑顔を惜しむことは無かったようだ。

ワイフーは多くの長所を備えている。優れた体質に、風変わりで非凡な作戦技術、信頼できる学歴認証(彼女がまだ読んでいますので！あなた本当に真剣に履歴書を見ましたか！)、真面目に仕事に取り組む姿勢、ある程度の実戦経験など。

多くのオペレーターはワイフーがまだ若いのにも関わらず、かなりの尊敬を受けているのは、彼女が優秀なロドスオペレーターとしてあるべき態度を備えているからにほかならないと考えている。

これはワイフーが良い人であるということは意味していない。ワイフーの性格を一言で表すなら大多数のオペレーターは「悪を仇敵のように憎んでいる」を選択するだろう。

ワイフーは自発的に事の起因と発展を探求することが出来る。例えば規律を違反する行為に対しては彼女はすぐに前に出て制止する。他にもオペレーターの心理的状況から止められないことであろうと、彼女はそれらの問題を起こさせるような問題を防止するように務める。

「間違いに良い点があるのであれば、この大地はここまで悲劇的ではないでしょう」

ただ、ドクターの執務室から金品を盗む行為は絶対に問題があると思います。

ワイフーに手を出させる機会を与えるな！通路で逃がすのは危険だ！メディックオペレーターに無駄な負担を掛けるな！

ワイフーは間違いなくロドスに必要なオペレーターだ。ワイフーにとってはロドスの仕事は単なるアルバイトだが。仕事と交流という意味であれば十分に優秀だと形容は出来る。

だが、ワイフーが自身について語る時――「武芸」と呼ばれる戦闘テクニックの他には、ロドスに来たブラックでかつ乱れている探偵事務所や、いわゆる「非凡な日常」とは別なら、ワイフーは正式な方式の場合にのみ彼女の個人的な就職目標を明らかにすることが出来るだろう。

「人を助ける力のある人になりたい」

出来るだろうが…すこし広すぎる。

みなさん揃いましたか？

まずは人事部の皆さんを表彰します。今月のしごとはよく出来ていました！後で食事にでも行きませんか？以前と同様に金一封を出しましょう！

そして、みなさんと相談をしたいことがあります。ええ、龍門とロドスの交流協定に関連したことです。

ロドスには予防と処理の方法が多くありますが、オペレーターの第一関門はいつまでも人事部です。みなさんの仕事は中位の重さと言えるでしょう。

ロドスの規則を一番よく知っている方であれば、たまにいくつかの言い訳に疑問を持ちませんか？このようなことが本にはあることを存じています。あ、元は長いので――。

「…ロドスのニーズに合わないオペレーターがいるのなら、彼の動機や行動がどんなに高尚だろうと、採用は出来ない。逆に出身や履歴書だけで一定の話題性をもつやり手の人もいます。必要に応じて、制度を厳守さえすれば、まだ使えるものではあるでしょうが…」

そうなんですよ！原文はとても機械的で長ったらしい。後で単語ごとに分析をしますのでもう復唱はしませんよ。まずは簡単な例で話をしましょう。

全ての人が素晴らしいと称賛している人がいるとします。素晴らしい理想を抱いて、多くの都市を破壊し、多くの同僚を犠牲にし、理想を実現させることに成功しました。

ですが、どんな理想を持っていようが、ロドスには採用はされないでしょう。このような人にとってはロドスは踏み台の一つにしか過ぎないからです。

もう一つ出身の問題があります。世俗的に見て、ほとんどの人が理解出来ないであろう人物。今、ロドスに履歴書を提出――。

座って下さい！一部の人達は「今のロドスにはこういう人も多い」と言いたいのは分かっています！

各都市の中でどれほどのことが起こるのか考えてもみてください。私達自身でそれを決めることが出来ると思いますか。

おるオペレーターが主観的にロドスの理念を傷つけることを画策すれば、すぐに駆逐されるでしょう。あるオペレーターが故意にロドスの規則制度に違反をすれば、実質的な被害をもたらす前に切られるかもしれません。

例え！例え規則がそうであっても、実際にこのような人はロドスにはいませんでした。あ、私引き継ぎはしませんので、そういうのはクロージャのほうへ行って下さい！

オペレーターが資質を持っているかどうかを決めることが出来るのは彼の行動記録ではなく、彼の意思です。

ロドスはオペレーターの能力を考察することは出来ますし、規則制度を維持することが出来る能力もあります。ロドスであれば彼らのやりかたかったことをようやくさせることが出来るのです。

彼らと連絡がある限りはロドスは彼らの合理的な選択を尊重し、決して彼らに対して不本意なことをさせるようには強要しません。

時には選ぶことが出来なかったという過去もあるでしょう。感染者の境遇を理解し、それはロドスの信条と同じであることを理解してほしいです。

全ての候補者にとって、最も重要なことはロドスの中で自分の位置を見つけて、ロドスを認めること。

私達はきっと交流協議の中でこの点を固持します。分かりましたか？

もちろん採用されたばかりのワイフーも全く問題は有りません。

「――誰かが自分の理想を反省して見つめ直す時は私達は彼の為鍛造炉を作ってあげよう。この大地が起伏に激しくても、私達は意に介する事無く、オペレーターと共に歩みます」

みなさんがレイシアさんのこの言葉を好きになって頂けることを望みます。

――████昼の会議記録

「お父さん、何処に行くの？」

「同じものを探しに行くんだ」

「お父さん…行かないで！お父さんに会えなくなるなんてなんて思いたくもない！」

「俺を探すだって？お前は俺を追いかけてこい！」

「でも、私、どうすれば…」

「お前がそれを出来ないのであれば、お前は俺の娘じゃない。お前なら出来なければいけない！」

賢すぎたお父さん。

確かに出来るようになりました。

そしてあなたよりも更に上手くなります。あなたよりももっと。