
ま、まだ敵が二人います!

彼らは東側の建物に逃げているようです――

もう捉えているわよ。

――!

わあ――!

ジャストミート。

騒音が大きすぎないか?

この廃墟都市では爆発音が耐えないし、敵も特に気にすることは無いでしょう。

ケルシー先生にはもう連絡した?

戦いが始まる前にはもうケルシー先生には連絡してある。

この廃墟都市の中では確かにレユニオンの活動の兆候が見られる。

今も通話中だ。

私達はもっと隠れて行動したほうが良いんじゃないか?

さっきのレユニオンのメンバーは探索型のアーツを使っているようだったわ。

私達の位置を晒さないためにも先手を打たなければいけないわね。

少なくともレユニオン同士で連絡をさせてはいけないわ。

ああ…やっと解決した…。

フロストリーフ、状況を確認しに行って。

分かった。

通信機を持っていく。

分かったわ。

ジェシカ、まだ緩んではいけないわよ。

それくらい…私でも分かっています!

分かった、分かった。もうこれ以上は言わないわよ。

ケルシー先生、聞こえるかしら?

ずっと聞いていた。確かに気を緩めることは出来ないな――

ジェシカ、君の後ろに敵がいるかもしれないぞ。

きゃあ!

ど、どうやって…背後を…。

…あれ??

後ろから攻撃するのは構わないが、動きが遅すぎる。

とりあえずは大丈夫。ケルシー先生、敵はもう解決した。

あなた本当に素早いわね…

あなたがどう動いたのかよく分からない内にもう戻ってきたわ。

――まだ偵察は出来ていないけど。

…。

レッドから連絡があった。

龍門内に潜むレユニオンはまだ動いてはいないようだ。

今手を出すのは藪から蛇というものだろう。

ところで、廃墟都市で活動している他の偵察チームの情報を総合すると、廃墟都市に潜んでいるレユニオンの規模は想像以上に想像以上に大きい可能性がある。

つまり、当たりを引いたのはむしろ私達ってこと?

偵察チームとしてはまだプレッシャーがあるんだけど。

そういえば、今まで私達が倒したのはレユニオンの第二支チームでした…。

私達が最初に交戦した敵の身分も確認してもらえる、ジェシカ?

はい、間違いありません。よく確認してから射撃してもらっていますので。

…道理で弾道計算ばかりしていた訳ね。

敵の数は?

具体的な数は分かっていないわ。

フロストリーフ、そちらはどう?

…

どうしたの…?

行くんだ。問題があったらいつでもフィードバックしてくれ。

はい。

私達で…見に行ってみましょう。

…。

何が起きたの?

…お前たちは感じないのか?

え?何が…。

気温だ。

そう言えば…少し寒い…

気温。

…確かに市街地以外とは少なくとも5度以上の気温差があるわね。

理由もなく天気が変わるなんて…どうして…。

見上げてみろ。天気は変わっていない。

…え?

天気じゃない。

ここだ、来い。触ってみろ。

…廃墟の壁?

そうだ。この壁は熱を吸収している。

…どうして?!

私達が来る前に吸温の過程は終わっていたのかもしれない。

壁が暖かくなってきている。

ただ、これは何だ?

誰がこんな痕跡を残したんだ?

…この場所で活動しているのはレユニオンだけよ。

レユニオンが?やつらは…どうやったのかしら?

感染者だ…。

私は他の人からこんな伝説を聞いたことがある。

――一つは、雪怪についての伝説だ。

…本当に…嫌な感じがするわね。
(戦闘)

…。

あ…!気をつけて!

きゃ!

ご、ごめんなさい、ぶつかるつもりは無くて…

大丈夫ですよ。礼儀正しいんですね。

えへへ…。

えっと、お姉ちゃんはここで何をしているの?

まだ雨が降っているのにどうして雨宿りしないの?

あ…えーと…私は…歩いていただけです。

手伝ってくれる人を探してるのではないですか?

え!お姉ちゃんどうして分かったの!

教えません!これはお姉ちゃんの秘密です。

うむむ…まあいっか!

お姉ちゃん、お願いしても――。

したいけど…ダメだ。お姉ちゃんじゃ背が小さすぎるよ…

他の人にそんなこと言っちゃいけません!私より背が低いでしょ!

うわー!

じゃ、じゃあやってみようよ…うーん…この板を持ち上げてくれない?一緒に行こう!

あの鉄骨の下に蓄音機があるんだ。持って帰りたいんだよ。

分かりました。

1..2..3!はい!

成功です!

…。

うわー、お姉ちゃんって力持ちなんだね!ありがとうお姉ちゃん!

ですが…この蓄音機…壊れてしまいました。

大丈夫!だって最初から壊れていたし。

いつか直すんだ。みんなでたくさんのレコードを集めたんだよ。まだ聞いたことはないけど――

――――でもいつかみんなに聴かせてあげるんだ!

…。

…こんなにも気楽に難しいことを話すなんて…。

…私は一体何のために…何が出来るのでしょうか…。

お姉ちゃんは僕が怖くないの?

…どうして?

僕は感染者なんだ!

ふふ…私もですよ。

そんな!かわいそう。お姉ちゃん、こんなにも可愛いのに感染者だなんて…!

――

感染者であることは何も関係ありません。健康な人でも感染者でも――

君がいい子なのであれば、いつでもいい子なんですよ。

ん――?よくわからないよ…

(グゥー….)

…お腹が空いたのですか?

…うん…。

…どうぞ、これくらいしか持っていませんが。

やった!ありがとう、ウサギのお姉ちゃん!

でも…どうしてここに来たの?

私は…。

それは…。

私はとある人と約束したのです。

お姉ちゃんばいばい!!

ええ、ばいばい!

…。

…

あんな子どもたちでさえ、最後には、最後にはただ…。
身分を奪われた人。感染者。お前たちはもう人ではない。

私は何をすれば、私が出来ること、もっと何をすれば…

どうして…みんなを守れないのでしょうか…。
お前には出来ない。

いいえ…私は…。
飢餓…迫害…死…
感染者は結局このような結末しか得られない。

違います…。

ロドスが感染者のためにある限り…。
お前は少数の幸運な人というだけだ。

いいえ、みんなが集まって、共通の目標に向かって絶えず努力しています。
この大地はもう麻痺してしまっている。

まだです…。

感染者を絶望のままにしてはいけない。
お前は。
怒りに飲み込まれるだろう。
それだけだ―――――――

私は…。

しません…私はそんなことは…。

約束したのです…。

私は彼女に約束したのです――!

…え?

これは…?

このぬいぐるみは手作りのものが役に立つってお姉ちゃんに言われたんだ。

だからこれ、あげるね!

――――――。

さっきの声は…?

!

あの後ろ姿は――――。

チェン?

――――――。

――――――――――――。

――――――――――――――――――――――――!。

――――――――――――!。

――――――。

…!

…。

…。

チェン長官…

…….。

…

チェン長官、ここで何をしているのですか?

もしかして…。

お前とは関係ないことだ。

龍門のことは私が処理をする。

…。

…。

チェン長官…。

初めて見ました…。

彼女があんな目をしたところを…