

ケルシー
分かった。

ケルシー
ああ、連絡を取り合おう。臭いがしたらすぐにでも教えてくれ。

ケルシー
三番目のボタンを押せばいい。ああ。

ケルシー
――ん?Dr.○○○?

ケルシー
アーミヤは?

プレイヤー
・アーミヤは貧民区に行った。

ケルシー
――彼女を一人で行かせたのか。

ケルシー
….まあいい。彼女には少ないながらも護衛がいるからな。

ケルシー
君が付いていったとしても、足手まといになりそうだしな。今回は君には非はない。

ケルシー
君も一人で帰ってきたのか?

ケルシー
ああ、ペンギン急便か。

ケルシー
君ももっと自分の身の安全にも注意したらどうだ。私達は毎回信頼できる現地ガイドを雇えるという訳ではないんだ。

ケルシー
Dr.○○○――。

ケルシー
アーミヤは龍門に長く滞在することは無い。後の仕事はまだあるしな。

ケルシー
君は再び向き合う必要がある。

ケルシー
――私であれば、その時にこれまで話さなかったことを話すだろうな。


アーミヤ
あれ、ドクター?

アーミヤ
ずっと待っていたのですか…。

アーミヤ
ごめんなさい、お待たせしました。

アーミヤ
え?私の表情が去ったときとは違っている?

アーミヤ
…

アーミヤ
色々あったんですよ。

アーミヤ
私は思ったんです…。

アーミヤ
チェン長官も自分の考えを持っているのかもしれません。

アーミヤ
例え彼女の口が悪かったとしても、彼女が私にとって許しがたいことをしたとしても…。

アーミヤ
ですが恐らく…私達との溝はそれほど大きくはありません。

アーミヤ
彼女には彼女の責任があります。

アーミヤ
…あ…そういえばそうでしたね。

アーミヤ
彼女もたくさんのことを引き受けているのでしょう。

アーミヤ
多分私も…。

プレイヤー
・アーミヤ、君もたくさんのことを引き受けてきた ・….。

アーミヤ
それは…。

アーミヤ
私は…ただ他の選択肢が無いだけです。

プレイヤー
・少なくともアーミヤは自分の選択を堅持した。 ・….。

アーミヤ
…もしそれがあの結果を招いたのであれば、やはり固執したからでしょうね。

アーミヤ
ドクターはしなくても良いんですよ…私を慰めることなんて。

アーミヤ
実は分かったんです。

アーミヤ
私は知らなかった…。

アーミヤ
私達はいつまで歩けば、この大地が変わってくるのかは分かりませんでした…。

アーミヤ
ですが、分かったんです。

アーミヤ
私は諦めません。

アーミヤ
どんな結果にも責任は伴います。これは…私が自分で選んだのですから。

アーミヤ
ドクター…

アーミヤ
あなたは…私の側にいてくれますか?

アーミヤ
それでも…この罪悪感はいつまでもあるでしょうが。

アーミヤ
皆さんの後悔を掴むことは出来ませんでした。友人を助けることが出来なかったのも後悔が残ります…。

アーミヤ
ですが私は平然とそれに直面しなければならない。

アーミヤ
ロドスのみなさんと一緒に――。

アーミヤ
ん?ケルシー先生からの通信です…。

アーミヤ
ケルシー先生?どうしましたか?

ケルシー
アーミヤ、いくつかの偵察チームから通信が送られてきた。

ケルシー
事態は一刻も争うものとなっている。

アーミヤ
分かりました。すぐに向かいます。


レユニオン構成員
動きが速いぞ!…。

ジェシカ
どうして…。

フロストリーフ
(声を出すな!)

ジェシカ
(むぐ――)

フロストリーフ
(奴らはまだそこにいるか?)

メテオリーテ
(まだよ…!)

メテオリーテ
(何かを探しているようだわ――)

メテオリーテ
(――レユニオンがこっちを向いてるわ!隠れるわよ!)

レユニオン構成員
――――。

レユニオン構成員
俺の錯覚か?

フロストリーフ
(あいつらを狙撃できるか?)

メテオリーテ
(私達と敵との距離が遠すぎるわ…)

メテオリーテ
(やつらが現れてからというもの、爆発音も止まっている…)

メテオリーテ
(やつらの立ち位置が3つに分散してるし、私には一度に3つも落とすことなんて出来ないわよ)

メテオリーテ
(それに、あのレユニオンの動きは普通の暴徒とは明らかに違っている)

ジェシカ
(他のレユニオンほど重装備では無いようです)

メテオリーテ
(そうなのよ。一度でも軽率な行動をして一人でも生き延びてしまったら、もっと多くの暴徒を招き入れてしまうから危険なのよ)

メテオリーテ
(それに加えて一人は術師の格好をしている。何かテストでもしているのかしら)

メテオリーテ
もしやつらも同じような索敵タイプのアーツがあるのであれば…)

メテオリーテ
(私達の位置から弾薬を発射すれば、やつらは完全に把握することが出来るわ)

フロストリーフ
(つまりは不可能ってことか。3対3なのにまるで囲まれているようだな)

メテオリーテ
(ちょっとまずいわね。この感じ嫌いだわ)

メテオリーテ
(ハンターはより大きな獣に追い立てられ、隠れざる負えないって感じ)

メテオリーテ
(待って、やつら通信しているみたいよ――)

フロストリーフ
(ここでは埒が明かない。行かせてくれ)

メテオリーテ
(ダメよ。今移動するのは危険だわ)

メテオリーテ
(静かすぎるのよ。敵がどのような感染者なのかも分からないし…)

メテオリーテ
(聴力強化のようなものがあれば、もっとひどい目にあうわよ)

メテオリーテ
(――やつら何を持っているのかしら)

メテオリーテ
(何だか――変な感じがするわね。)

メテオリーテ
(あれは――)

メテオリーテ
(ジェシカ、あなたは…)

ジェシカ
(私…私はその…)

ジェシカ
(気温が再び下がってきているようです…)

ジェシカ
(私…とても寒くて…)

メテオリーテ
(まさか奴らは…!)

メテオリーテ
(――!ジェシカ、あなたどうして自分の指を噛んで――)

フロストリーフ
(歯をガチガチする際の音を出さないようにしているのだろう)

フロストリーフ
(それが必要かはさておき、こういった素質は本当に素晴らしい子だな)

メテオリーテ
(私から見ればあなたも子供よ)

フロストリーフ
(――ふん)

フロストリーフ
(ダメだな)

メテオリーテ
(…気温が戻ってきたわ。レユニオンの3人も離れていった)

メテオリーテ
何のテストをしていたのかしら――。

メテオリーテ
――音も立てずに寒さをもたらし、温度を黙って持ち去り、ただ被害者だけを残し闇に震える。

メテオリーテ
くそ、まるでやつらが本当の伝説の雪怪のようね。

フロストリーフ
それが正しいのかもしれないな。

フロストリーフ
やつらはきっと雪怪なのだろう。

メテオリーテ
…見つけたわ。

メテオリーテ
氷結した壁よ。でも、見てみて――

メテオリーテ
黒色のオリジ二ウムが隅に埋まっている?

メテオリーテ
案の定、寒波はここから外に放出されているわね。

フロストリーフ
壁には鮮やかな模様が見えるな。

フロストリーフ
このオリジ二ウムが地域の温度を下げる中心のようだ。

フロストリーフ
――私が傭兵をしていた時、バラックにはこんな伝説があった。

フロストリーフ
ウルサスの北西部には感染者のゲリラがいて、そいつらはウルサスを相手取っている。

フロストリーフ
そいつらの中にはまるで鉄塔のような怪物がいる。

フロストリーフ
そいつを止めるものは何も無いと言われている。

フロストリーフ
盾は破られ、武器は破壊されてしまう。

フロストリーフ
その化物が去った後に残るのは平地だけで、その平地には生気が無い。

フロストリーフ
そのゲリラの中には小さなチームが存在し――。

フロストリーフ
やつらはまるで寒い冬のようだと。

フロストリーフ
そいつらが歩いたところは全て凍ってしまう。

フロストリーフ
建物は轟然と倒れ、粉々になり、四方に荒廃した戦場が散らばる。

フロストリーフ
塹壕の中には凍ってしまったウルサスの兵士が横たわっていた。

メテオリーテ
あなたはどう感じたの…。

フロストリーフ
ああ、そうだ。やつらはその伝説だと思った。

フロストリーフ
――”雪怪小隊”。

フロストリーフ
進もう。もうすぐすればレユニオンの拠点を見つけられるはずだ。

ジェシカ
あ…。

メテオリーテ
どうしたの?

ジェシカ
何か臭いがしませんか…

ジェシカ
焦げたような?