ウルピアヌスの椅子とグレイディーアの椅子
狩人のウルピアヌスのお気に入りの椅子。背中と太もものサポートが一体的に設計されており、バイオテクノロジーによるねじれ効果が含まれている。
扱いが難しい。バイオテクノロジーによるねじりパターンに合わせなければ座れない。
慣れる事が出来れば水感マッサージを全身で楽しむ事が出来る。
グレイディーアのお気に入りのスツール。座面とフットボードが一体化したデザインとなっており、バイオテクノロジーによるねじれ効果が含まれている。
フットボードは上下にスイングするため、携帯端末を置けば毎日の歩数を増やす事が出来る。
ウルピアヌスがバイオテクノロジーマッサージを受けて何かを感じている時の様子。彼が何をしているのかは聞く必要は無い。聞いても無駄だからだ。
グレイディーアの座り方はたまにフットボードの動きに合わせて形が崩れてしまう事がある。
ローレンティーナとスカジの化石台
ローレンティーナのお気に入りの化石台。磁性を含む化石が不規則に浮遊運動を行う。
調査によれば、この化石には一定の追従性があり、磁場の影響を受けたり、磁場の範囲内に移動物体が現れたりすると、化石の運動パターンにも影響がある事が分かった。
実験室の前を通りかかる際にローレンティーナの姿を見つけたが、彼女の邪魔をしたくなかったので、そっとその場を離れた。
ローレンティーナは嬉しそうにしていた。
スカジのお気に入りの化石台。均一な大きさに開けられた円形の開口部は、この化石をまるで観光地によくある顔を覗かせる穴のように見える。
頭の大きな人は穴に顔を突っ込まないほうが良い。そこに美談は存在しない。
スカジはこっそりと実験室の様子を観察していたが、彼女の目が見守る中での今日の仕事はストレスが多いものだった。