記録
時々、砂利がフロントガラスに勢いよく当たっていること以外は車内には悲鳴のようなエンジン音が響いているだけだった。
私はどうやって話始めようか考えていたとき、自動車は哨戒所のような場所に停止した。遠くから歩いてきた少女はトランシーバーを持っているようだ。「RI106 フランカ、RI107 リスカム。現在、我々はロドスアイランドを追跡していた疑いのある人物を確保している。
イメージ
「待て、お前たちはブラックスチールではないのか?」
「申し訳ありませんが事態は特殊なものとなっています。我々はロドスアイランドに奉職します」
ブラックスチール
「ブラックスチール」、正式名称「ブラックスチール・ワールドワイド」は民間警備コンサルタント会社で、同時に最も有名な民間軍事会社でもある。一般的な武装組織に加えて「生物学的防護対応チーム」も設立されたようだ。
これらの部隊は感染者に対する数少ない専門家であり、拡張されたセキュリティは災害後の物流や救援といった都市機能の様々な範囲をカバーしている。しかし、最近集められた情報のほとんどには彼らの備えを持ってしてでも厳しい状況に置かれていることが分かる。
ロドスアイランド
ロドスアイランドが開示した情報にはロドスアイランドが関わっているという情報は一切無かった。しかし所属する人員やセキュリティからは専門的なものが垣間見える。ロドスアイランドが設立したのは数年前ということを考慮すると、私の頭の中には多くの疑問が浮かんでしまう。
開示された様々な情報を見るに私は彼らが競合関係にあると考えている。今もう一度見てみると彼らにはいくつかの接点が存在するのかもしれない。