私は旅路の間に様々な人達に会いましたがロドスアイランドのような組織は見たことがありませんでした。彼らが助け出した群衆の中で私は何処に行くのか、何処が終着点となるのか理解しようとしました。
アーミヤはまだ距離を置いている。彼女は私に答えを教えることは出来るのだろうか。
[記録」
暗く混沌としたした雲は風によって遠くの地平線まで吹き飛ばされ、霧は山と空の境界線をぼかす。気温は0度以下まで下がる。吐き出した息はすぐに凝結し、白い煙となる。大地は黒く、破壊された世界が広がる。
私の目の前にある破壊された光景は私達は文明世界から来たということを忘れさせる。
[記録」
古代の物語の詩には暴風や石の洪水、地震は惑星からの警告であり、その力は私達が誇りに思っているものを簡単に破壊出来ることを教えてくれた。おそらく、私の目の前にあるものが破滅の証拠だ。
私達はいつも文明は偉大な砦だと思っていたのですが。
この種に関する多くの情報は古典にしか存在せず、血縁者との類似点と相違点によってのみ判断することが出来まる。遺伝的表現は個体間によって大きな違いがあるようだ。
自然災害の発生頻度が増えた鉱石産業の時代には政府間による対立により、こうした種族が混合した生物を生み出すことはほぼ不可能だった。ただキメラを誕生させる危険な方法は存在していたようだ。
もし彼女が私に嘘をついていないのであればだが。