記録
ブラックスチールの専門家による対策はすべての容疑者に対して時間を掛けるということは行わない。私は彼らが私が知らないことを話していて、やっと私は軟禁状態であるという結論に至ることが出来た。
私は「彼」との連絡を行う必要があるのかもしれない。
「これを見ろ」
考えもしなかった囁きが私の耳に届いたので私は反射的に手の中の光を遮った。医療箱を所持している人は後ろで沈黙していた。私は自身の情報が次々と露呈していくような感じがした。
イメージ
「待って!待って!実は私はロドスアイランドに源石と鉱石病のことについて助けを求めに来たんです!」
「雰囲気的にはそのようには見えませんが。リスカム、どうしましょうか」
「医者に任せましょう。他にやることがあります」
「見たよ。この魔法の使い方は少し特殊だな」
「ああ」
「確かにフランカは鉱石病だと判断できるが、初期症状であれば判断することは難しいな」
「そうですね」
「しかし、ロドスアイランドに入ってきたのは早期の鉱石病だからなのか、それとも別の目的があるのか…」
源石(オリジニウム)
自然の溢れるエネルギーが結晶化された鉱石は一般的には源石(オリジニウム)として知られている。見た目は黒い半透明なものの場合が多い。その豊富なエネルギーは現代生活においてあらゆるシステムに使用されている。なお、現在の認識度としては自然災害を引き起こす原因としても知られている。
鉱石病患者
源石に感染した人物は鉱石病感染者と呼ばれ、患者は体質にもよるが一定期間後に必ず発症する。症状は体の表面や体内に徐々に鉱石の結晶が生成され、時間が経過するごとに症状は悪化していく。末期になると体液が結晶化し、それが致命傷となる。鉱石病患者を救う手立ては無い。
「鉱石病患者にはどう生きていけば良いのか教えてくれる人はいない」
彼らは素質を用いて、それぞれの未来を賭け、世界を震撼させる。