

医療オペレーター
あっち、あそこかな…。

アーミヤ
ACEが率いるE3チームです!

ドーベルマン
流石の早さだなACE

ドーベルマン
合流しようか。

アーミヤ
ACE!

ACE
ドーベルマン、アーミヤ!

ACE
二人が元気でなりよりだ。

警備オペレーター
ボス!どうしてここにいるのですか、合流ポイントまでは会えないと思っていたのに

警備オペレーター
連絡が取れなくて少し心配していました

ACE
お前が心配するんじゃないぞ、若造が

ドーベルマン
ACE、状況はどうなんだ?

ACE
良い報せは俺のチームは負傷していないということだ

ACE
悪い報せは西側の避難経路の確認を担当するE4からシグナルが送られてこないってことだな。

ACE
今は現在の待ち合わせ場所を守っているところだ。ついでに周りの「掃除」もしておいたがな。

ACE
予備の退却ルートは今の所至ってスムーズでついでに民衆を避難させておいた。お前たちと合流するのを待ってたってところかな。

アーミヤ
さすがはACEです。このような状況でもあなた方のチームにとっては簡単なことなのですね。近くにいたレユニオン達が少なくなったのにも納得がいきます。

ACE
それとーーー

ACE
こいつがDr.○○○か?

アーミヤ
はい、この方が私が何度もお話したドクターです。

ACE
ドクター、俺が今回の作戦でのE3チームのリーダーだ。ACEと呼んでくれ

プレイヤー
選択肢・…(うなずく) ・こんにちは…

アーミヤ
ドクターは指揮作戦の手伝いをしているところなんです。先程目覚めたばかりで私達と一緒にここにきました。道のりは険しいものでしたが。

ACE
俺は以前にアーミヤとケルシーからお前のことをたくさん話してもらっている。なにやら科学者なのにプロの兵士に負けず劣らずの指揮能力を持っているみたいだな。

ACE
俺にドクターの戦術を教えてもらえるか

アーミヤ
実は…小さいことなのですが…ドクターは…記憶を失っているんです。

ACE
…何?

ACE
だがアーミヤはドクターが戦闘指揮しているとさっき言わなかったか?

アーミヤ
…記憶は失っていますが、ドクターの推察力と意思決定力は変わりなく非常に正確でです。私が保証します!

ACE
アーミヤもこう言っているし、あの厳しいドーベルマンも黙認している。俺が言うことは何も無いさ。

ドーベルマン
…私は厳しいのか?

ACE
失ったものは探せば取り戻せる。今はもっと緊急な問題があるからこちらを解決すべきだ。

アーミヤ
話を戻しますね。

ACE
俺が予備の退却ルートを掃討しておいたのは、先程偵察の帰りに予想していなかったレユニオンによる破壊行動があったからだ。

ACE
西門はレユニオンの支配下になっている可能性があり、チェルノボーグの兵士達と重要な施設で戦闘が発生した可能性がある。

ACE
我々がE4チームからの安全な撤退信号を受け取ることが出来ない限り、当初の計画ルートに沿って行くのは自滅行為かもしれん。

アーミヤ
はい…

ACE
ところで、お前たちも正常に通信出来てないんだろう?

ドーベルマン
ああ、他のチームとは全く連絡が取れていない。ドクターとアーミヤだけが繋がっている神経回路だけで情報を発信しているだけだ。

ACE
ドーベルマン、状況は俺たちに非常に不利だと思われる。後2時間程度で天災が来る。今なら予備ルートを使えば間に合うだろう。どう思う?

ドーベルマン
アーミヤは?

アーミヤ
(うなずく)

ドーベルマン
なら…では行こう

ACE
ああ

ACE
ドーベルマン、7時と11時の方向にもう旧い友人が来たようだ

ドーベルマン
明らかに民間人ではないよく分からん部隊だな。あいつらは何だ?

ACE
俺たちをレユニオンの巡回部隊が挟み撃ちに来たみたいだな

ACE
長居は出来無さそうだ

ドーベルマン
どうやら追い詰められているようだな。こいつらが済んだら撤退するぞ

ドーベルマン
小隊準備、警備開始!さっさと済ませるぞ!

ドーベルマン
空がどんどん暗くなっているな

ドーベルマン
ACE、二アールのE2チームは大丈夫なのか?

ACE
今まであいつが何か出来なかったことは無かった

ACE
あの程度の訓練されていない暴徒数十人程度じゃあいつを止めることなんて出来ない

警備オペレーター
ボスは先程との戦いとは関係なく、道中でどれくらいの敵を倒したのですか?

ACE
….

ACE
30ほどだ

ドーベルマン
…ほう

警備オペレーター
ボスはやはりお強いですね

ACE
だが、天災の前にはどんな強いやつでも無力だ

ACE
レユニオンと比べても天災はずっと面倒なものだよ

警備オペレーター
そういえば依然住んでいた移動都市では天災警報があった時は移動していました。だからこんな近くで天災を観察するのは初めてです…

警備オペレーター
テレビで見るよりもずっと恐ろしいですね…

医療オペレーター
これっきりじゃないんです!天災はほぼ毎日発生しています。様々な場所で発生しているんです。ただ多くの天災は都市から遠い所で発生しているんです。

医療オペレーター
天災は地形を変え、大量のオリジ二ウムを持ってきたりします。

警備オペレーター
では、もし私達が天災の元にいたら、それは…?

医療オペレーター
例え私達のような感染者だったとしてもすぐに離れないと天災によって負傷するでしょうね。

医療オペレーター
一般人であれば…感染する可能性があるので、その時はもっと大変なことになるかと。

アーミヤ
空がますます暗くなっています。地平線すらも雲に包まれていっているようです…

アーミヤ
空気は透き通っているのに、黒い雲が静止していて、まるで圧迫しあっているように凝縮していっています。

ドーベルマン
例え天災観測者じゃないとしても私達の頭上にあるのは決して良いものではないことは分かる。

ドーベルマン
今は確信は出来ないが、いくつか分かることはある。

ドーベルマン
災害に乗じて攻撃をするなんてことはとても馬鹿げたことだということだ

ドーベルマン
後数時間で部類の頑丈さを持ったチェルノボーグでさえも粉々にされ、オリジ二ウムだらけの巨大な廃墟に変わるだろう。

ドーベルマン
あの暴徒たちの中から生き残った人たちが直面するのは国全体を巻き込んだ果てしない報復だ。だが実力も増援も無いのであれば守備部隊に対抗は出来ない。

アーミヤ
しかしレユニオンを無視することは出来ない…

アーミヤ
街中で殺しと戦いを繰り返しただけで、都市全体を戦火に陥れただけ。

アーミヤ
まるで意図が見えません。

ドーベルマン
しかし、切り取られた都市は一つの看板になる、あるいは起爆剤なのかもしれん。

ドーベルマン
もし都市の奪取に成功し、我々が知らないようなものを手に入れられるのであればあいつらは有史以来、国家が直面する中では最大の感染者との危機に発展することになる。

ドーベルマン
混乱は単なる象徴かもしれないが、それこそが黒幕の目的だろう。

ACE
ーー

ACE
計画は最悪のことを想定して立てるのが当然だ。

アーミヤ
本当にこのような残酷な指揮者がいるのでしょうか?

アーミヤ
私には…それを受けいれることは難しいです…

アーミヤ
彼はどうして部下を天災の危機に追いやることが出来たのか…

ドーベルマン
さあな…

アーミヤ
…


ドーベルマン
私達が以前経験した戦争の中には…そういった指導者はいた

ドーベルマン
あいつにとっては兵士は駒に過ぎず、目的を達成するためであれば、いつでも捨てられる。

ドーベルマン
必要に応じて少しだけ押してあげることで追従する者たちは腕を振り上げ大声で叫ぶ。衣装を着て、マークを付けるだけで全ての感染者達はレユニオンになれるからな。

ドーベルマン
抑圧され、叫びたい感染者が多すぎるんだ。

ドーベルマン
…

ドーベルマン
そういった指導者は指導者にふさわしくない。

ドーベルマン
敵だけでなく味方すらも踏みにじる。「従者」の命でさえも。

ドーベルマン
従者ですらも単なる駒としか考えていないのかもしれんな。

ドーベルマン
それは単なる暴君だ。