あっち、あそこかな…。
ACEが率いるE3チームです!
流石の早さだなACE
合流しようか。
ACE!
ドーベルマン、アーミヤ!
二人が元気でなりよりだ。
ボス!どうしてここにいるのですか、合流ポイントまでは会えないと思っていたのに
連絡が取れなくて少し心配していました
お前が心配するんじゃないぞ、若造が
ACE、状況はどうなんだ?
良い報せは俺のチームは負傷していないということだ
悪い報せは西側の避難経路の確認を担当するE4からシグナルが送られてこないってことだな。
今は現在の待ち合わせ場所を守っているところだ。ついでに周りの「掃除」もしておいたがな。
予備の退却ルートは今の所至ってスムーズでついでに民衆を避難させておいた。お前たちと合流するのを待ってたってところかな。
さすがはACEです。このような状況でもあなた方のチームにとっては簡単なことなのですね。近くにいたレユニオン達が少なくなったのにも納得がいきます。
それとーーー
こいつがDr.○○○か?
はい、この方が私が何度もお話したドクターです。
ドクター、俺が今回の作戦でのE3チームのリーダーだ。ACEと呼んでくれ
選択肢
・…(うなずく)
・こんにちは…
ドクターは指揮作戦の手伝いをしているところなんです。先程目覚めたばかりで私達と一緒にここにきました。道のりは険しいものでしたが。
俺は以前にアーミヤとケルシーからお前のことをたくさん話してもらっている。なにやら科学者なのにプロの兵士に負けず劣らずの指揮能力を持っているみたいだな。
俺にドクターの戦術を教えてもらえるか
実は…小さいことなのですが…ドクターは…記憶を失っているんです。
…何?
だがアーミヤはドクターが戦闘指揮しているとさっき言わなかったか?
…記憶は失っていますが、ドクターの推察力と意思決定力は変わりなく非常に正確でです。私が保証します!
アーミヤもこう言っているし、あの厳しいドーベルマンも黙認している。俺が言うことは何も無いさ。
…私は厳しいのか?
失ったものは探せば取り戻せる。今はもっと緊急な問題があるからこちらを解決すべきだ。
話を戻しますね。
俺が予備の退却ルートを掃討しておいたのは、先程偵察の帰りに予想していなかったレユニオンによる破壊行動があったからだ。
西門はレユニオンの支配下になっている可能性があり、チェルノボーグの兵士達と重要な施設で戦闘が発生した可能性がある。
我々がE4チームからの安全な撤退信号を受け取ることが出来ない限り、当初の計画ルートに沿って行くのは自滅行為かもしれん。
はい…
ところで、お前たちも正常に通信出来てないんだろう?
ああ、他のチームとは全く連絡が取れていない。ドクターとアーミヤだけが繋がっている神経回路だけで情報を発信しているだけだ。
ドーベルマン、状況は俺たちに非常に不利だと思われる。後2時間程度で天災が来る。今なら予備ルートを使えば間に合うだろう。どう思う?
アーミヤは?
(うなずく)
なら…では行こう
ああ
ドーベルマン、7時と11時の方向にもう旧い友人が来たようだ
明らかに民間人ではないよく分からん部隊だな。あいつらは何だ?
俺たちをレユニオンの巡回部隊が挟み撃ちに来たみたいだな
長居は出来無さそうだ
どうやら追い詰められているようだな。こいつらが済んだら撤退するぞ
小隊準備、警備開始!さっさと済ませるぞ!
<戦闘>
空がどんどん暗くなっているな
ACE、二アールのE2チームは大丈夫なのか?
今まであいつが何か出来なかったことは無かった
あの程度の訓練されていない暴徒数十人程度じゃあいつを止めることなんて出来ない
ボスは先程との戦いとは関係なく、道中でどれくらいの敵を倒したのですか?
….
30ほどだ
…ほう
ボスはやはりお強いですね
だが、天災の前にはどんな強いやつでも無力だ
レユニオンと比べても天災はずっと面倒なものだよ
そういえば依然住んでいた移動都市では天災警報があった時は移動していました。だからこんな近くで天災を観察するのは初めてです…
テレビで見るよりもずっと恐ろしいですね…
これっきりじゃないんです!天災はほぼ毎日発生しています。様々な場所で発生しているんです。ただ多くの天災は都市から遠い所で発生しているんです。
天災は地形を変え、大量のオリジ二ウムを持ってきたりします。
では、もし私達が天災の元にいたら、それは…?
例え私達のような感染者だったとしてもすぐに離れないと天災によって負傷するでしょうね。
一般人であれば…感染する可能性があるので、その時はもっと大変なことになるかと。
空がますます暗くなっています。地平線すらも雲に包まれていっているようです…
空気は透き通っているのに、黒い雲が静止していて、まるで圧迫しあっているように凝縮していっています。
例え天災観測者じゃないとしても私達の頭上にあるのは決して良いものではないことは分かる。
今は確信は出来ないが、いくつか分かることはある。
災害に乗じて攻撃をするなんてことはとても馬鹿げたことだということだ
後数時間で部類の頑丈さを持ったチェルノボーグでさえも粉々にされ、オリジ二ウムだらけの巨大な廃墟に変わるだろう。
あの暴徒たちの中から生き残った人たちが直面するのは国全体を巻き込んだ果てしない報復だ。だが実力も増援も無いのであれば守備部隊に対抗は出来ない。
しかしレユニオンを無視することは出来ない…
街中で殺しと戦いを繰り返しただけで、都市全体を戦火に陥れただけ。
まるで意図が見えません。
しかし、切り取られた都市は一つの看板になる、あるいは起爆剤なのかもしれん。
もし都市の奪取に成功し、我々が知らないようなものを手に入れられるのであればあいつらは有史以来、国家が直面する中では最大の感染者との危機に発展することになる。
混乱は単なる象徴かもしれないが、それこそが黒幕の目的だろう。
ーー
計画は最悪のことを想定して立てるのが当然だ。
本当にこのような残酷な指揮者がいるのでしょうか?
私には…それを受けいれることは難しいです…
彼はどうして部下を天災の危機に追いやることが出来たのか…
さあな…
…
私達が以前経験した戦争の中には…そういった指導者はいた
あいつにとっては兵士は駒に過ぎず、目的を達成するためであれば、いつでも捨てられる。
必要に応じて少しだけ押してあげることで追従する者たちは腕を振り上げ大声で叫ぶ。衣装を着て、マークを付けるだけで全ての感染者達はレユニオンになれるからな。
抑圧され、叫びたい感染者が多すぎるんだ。
…
そういった指導者は指導者にふさわしくない。
敵だけでなく味方すらも踏みにじる。「従者」の命でさえも。
従者ですらも単なる駒としか考えていないのかもしれんな。
それは単なる暴君だ。