ドーベルマン!
どうした?アーミヤ
高層ビルの近くを見て下さい。
なにが飛んでいるのですか?
…。
ドローン?
先程も行動中に似たようなドローンと遭遇した。
あれよりも複雑で精密なものも配置されているようだが、あまりにも損傷が激しくてどれも残骸となっていたな。
近くにレユニオンの隊列もいるし、基本的には敵のドローンと見ていいだろう。
大方、軍倉庫から回収して改造したんだろうな。
…。
単純な暴動であればこれほどのドローンを使うことは出来ない。あいつらは備えてきたんだろう。
警戒しろ!
前方に新規のレユニオンのチームがいる。
私達が発見されてしまったということでしょうか?
可能性は低いだろう。しかしあいつらがこちらに来るのであれば、私達はあいつらをさっさと片付けて前に進むしか無い。
あいつらの偵察ドローンには注意しろ。
あいつらの馬鹿げた茶番はさっさと終わらせなければいけない。
場所を確保しろ、戦闘準備!
<戦闘>
はあ..はあ…みなさんは怪我はしていませんか?
大丈夫です、戦闘は思ったより楽でしたね。
ボスが手を出さなくても、私達だけで解決出来ますよ。
強がらないで下さい!あなた達の武器はドローンを攻撃するのには向いてないんです。明らかにスナイパーであるACEに任せたほうが良いのですから。
本気にしないでください、単なる冗談ですから!少し緊張している雰囲気を和らげようと思って。
ここ数日、移動と戦闘を繰り返してばかりで、みなさん顔がこわばっています…
油断するな。敵の襲撃はいつ来てもおかしくはない。
規定されていたルートによると私達は街の南側にある中間区に近いようだ
合流ポイントは広場の前にある。何も無いのであればそこで二アールとE2チームを待つべきだろう。
通信機器がまた使えるようになったら、二アールに事前に連絡しておこう。
ですが…万が一二アールとE2チームが南門から問題なく出発していた場合はどうすれば…
甲斐性なしが、何を縁起悪いこと言ってるんだ!
周囲に騙されるな、仲間を信用しろ!
今はこんな状況だ、二アールは必ず俺たちをサポートしてくれる。
…はい、すみません。
無事に帰ることが出来ても、お前の発言で二アールに殴られたら俺は助けねえぞ。
連絡手段を失ったことによる混乱は予想よりもずっと早く広がっている。
特に…天災が目の前に迫っている現状ではな。
私達も急ぐ必要がある。
…。
え…?
お前たちはもうすぐ天災の心配をする必要はなくなる。
お前たちを殺す。
気をつけろ!
罠…!
ーーやつらがそこに隠れているぞ!。
ーーーー!!
くそ、後ろにも…!
ーー攻撃!
ーー!
この大げさなほどの数では…。くそ!さっきは何で見つけることが出来なかったんだ!
チェルノボーグには一体どれだけのレユニオンが隠れているんだ?!
ーー全員逃すな。
ドーベルマン!
狙撃オペレーター!敵の突撃を抑えろ!
重装オペレーターは防御態勢、前進する準備をしろ!
ACE、準備はーーー
待って、待ってーー
?!
東の雑踏を掃除してたら、君の報せを聞いてね。すぐに駆けつけたんだよ
ここはもう僕が処理する範囲だよ。
…
何をするつもりだ?
僕に任せてよ、クラウンスレイヤー?
余計なことはするな。
君が拒否する理由は何?うっかり飛んできた羽虫達を…自分で追いかけたいの?
ここはもう君が担当している地域じゃないーーここに来た時点で、もう僕の狩場だよ。
君は他にやることがあるでしょ?
はっ、狩場ね…
勝手にしろ。
お前が惨敗するところが待ちきれないな
はは
退くぞ。
ーー
…どうして…あの人は一部を連れて撤退したのでしょうか?
…
気を緩めるな
それでも俺たちとあいつらの人数差は小さくなっていない。今も包囲されている。
私達を完全にみくびっている。私達をからかいたいのだろう。
レユニオンは一体何をしたいのでしょうか…
ええっと、クラウンスレイヤーの話し方あまり良くなかったよね。彼女の代わりに謝るよ。
ここまで来たんだがら、ちゃんと挨拶はしなきゃね。
僕の名前は、メフィスト。レユニオンのリーダーの1人だよーー