

走れ…。

何をしているんだ!ACE…

(ACE…)

…二アール、ドーベルマン!必要となるやつを連れて行くんだ…

…俺はここに残る…。

冗談じゃない!片意地を張るな!

…あの女を止める…唯一の方法なんだ…。

…行け…。

周りの建物で…この道を閉ざせ。あの女を行かせないようにするんだ…

…走れ!…
…

天災による落下物に注意しろ!…落石を利用して道を塞ぐんだ!…

(胸が痛い…)

(ドクター…)

囲まれているぞ!…

..あいつらの数に惑わされるな!術師!…

(ドーベルマン?…。

もう終わった!…

(体がとても重い…)
…

…あの…落石は少なくなりましたか?持ちこたえられます?

まだだ。油断するな。

落石が無くても源石の破片と粉塵はとても危険な代物だ。

ごほっ…。

二アール!

ごほっ…。


私は問題ない…少し熱いだけだ!

何を…言っているんだ。お前の盾…溶けてしまっているぞ。

全身の鎧も何一つまともじゃない。本当に大丈夫なのか?!

ごほっ…。あなたが私を心配してくれていることは分かっている。だがあなたのほうこそ大丈夫なのか。

ACEは…何故他人ばかり見て自分を助けようとはしないんだ。

この程度の相手、倒すのなんて時間の問題だ。

ドーベルマン先生…前に…

…。

…どんなに厄介な相手だろうとも私達は最後まで頑張るしか無いんだ。

さっきの件はおしまいだ二アール…。今度はお前の言うことを聞こう。私達は目の前の敵を解決しなければならない。

指揮はお前に任せる、ドクター

お前たち、狩りの始まりだ。

一つも残すな。

私の準備は出来ている。アーミヤは?

アーミヤさんは…。

アーミヤがどうしたんだ…

心配しないで下さい、怪我はしていますが大丈夫です。ただあまりにも消耗が激しくて…。

アーミヤが回復するにはまだ時間が必要だ…

まだ休ませておこう。今は早すぎる…彼女に過度な負担は掛けたくはない。

皮肉なものだ。元々私達はお前を助けに来たんだ。

だが…今は彼女を守ることになるとは。
(戦闘)


レユニオンの障害を突破した!

だがーーやつらはーー。

…私は…ぐっ…。

静かに。

アーミヤに見せるんじゃない。

アーミヤの心はきっと…彼女は私達が思っているよりもずっと成熟している…。

…あ…。

…え…?


そうだったとしても、彼女には見せることは出来ない!

彼女の心を更に苦しめることは賢明なことじゃない。彼女は背負っている荷物が…多すぎるんだ。

…やめてくれもう…彼らの努力が無駄になってしまう!

彼らが私達を生き延びさせてくれた以上、ドクターとアーミヤは私達が守って…無事に帰還させるんだ。

…。

ああ。

…。

くっ…。

安心の言葉を掛けてくれた人は誰一人帰ってこなかった。


…。

○○○ドクター。何があったんですか…何が…

お、お願いです、私を…私を降ろして下さい…。

はい、大丈夫です。自分で歩けます….私は…意識を失いました。ですが大丈夫です。

…私達は逃げられたのですか?

ACE達は…。

分からない…。

そうですか。

大丈夫です。ACEならきっと大丈夫です。ロドスのみなさんは強いですから。

もう南の出口に着きます。チェルノボーグから撤退さえすれば私達は…。

私…たちは…。

…。

ドクター…あの…少しもたれかかっても良いですか…。

ほんの少し…ほんの少しだけで良いので…。

…。


ーーー

面倒だな。

どうやって…あそこから…あいつら…

街の半分は炭になり、広場は火の海なんだぞ…。鉄は溶けてまた固まるほどなのに…

しかしあいつらは何故…あそこまで戦えるんだ?

骨となるまで奮闘する。素晴らしいですね。

覚えたぞ。

…ロドスアイランド。

