

ドーベルマン
…これはやはり、私の想像を超えているな。

ドーベルマン
爆発、騒乱、フレア、市街地戦…。

ドーベルマン
チェルノボーグ全域がこうなってしまっているのか?


テレビアナウンサー
チェルノボーグ軍警の結束と迅速な対応のもとで…

テレビアナウンサー
…事態はすでに統制されており、ほとんどの地域での暴動は鎮圧されています。

テレビアナウンサー
現在、チェルノボーグ軍警はワシュク大通りにいる暴徒を取り囲んでいます…。

テレビアナウンサー
今回の無謀な襲撃はすぐに終結に向かうでしょう。

テレビアナウンサー
慌てずに屋内で待機して下さい。チェルノボーグには勝利が待っています…

テレビアナウンサー
ウルサスの栄光は陛下と民を守ることでしょう!

レユニオン構成員
…

ウルサス軍警
くそ、あいつら、あいつらの…武器や服装は一体何処からのものなんだ!。

ウルサス軍警
恐れるな!例え装甲を身に着けていたとしても臆病者は臆病者のままだ!単なる訓練不足の暴徒に過ぎない!

ウルサス軍警
しかし、しかし奴らの数は…!!。

ウルサス軍警
私達は既に3倍近くの敵を倒しました!3倍も倒したら戦いは終わるはずなんです!。

レユニオン構成員
暴言を吐くな、チェルノボーグのクズども!

チェルノボーグ軍警
感染者のクズどもが俺たちの敵になったのか?!

チェルノボーグ
お前とお前たちの薄汚れた両親を逮捕した暁には流刑や苦役ではなく、お前たちをその場で処刑してやる!

レユニオン構成員
同じ穴のムジナ共め…!!

チェルノボーグ軍警
あの…!やつらは防衛戦に攻撃を加えています。前衛はもう長くは持ちこたえられません!

チェルノボーグ軍警
陛下のためだ!耐えろ!

チェルノボーグ軍警
そうしたいのですが…もう耐えられません…!

チェルノボーグ軍警
退いた者は全て処刑する!

チェルノボーグ軍警
ぐふっ…。

警備オペレーター
我々は…

ドーベルマン
ここで止まるな!まだ我々は見つかっていない!

アーミヤ
ウルサス軍警のチームは…レユニオンを制圧したのでしょうか?

ドーベルマン
さあな…テレビで放送されている内容は現実とは全く異なっている。

ドーベルマン
チェルノボーグ当局はこんな状況になってもまだこんな手を使っているのか。

ドーベルマン
だが私達にとっても状況は同じだ。もっと秘密裏な手段で離れなければならない。もはや現実的では無いかもしれんが。

アーミヤ
悪い道路状況と敵による封鎖…。私達はもう別々に行動することは出来ませんね…

ドーベルマン
ああ、救助部隊は一定の規模の時にこそ、要路にいるレユニオンの敵どもを効果的に殲滅することが出来る。

ドーベルマン
更にチームを分けることは自滅することになる。

警備オペレーター
あの、ウルサス軍警は…。

警備オペレーター
彼らの装備は洗練されており、実力もあるように見えます。ですがレユニオンは…

警備オペレーター
人数と士気において圧倒的な優位性を持っているようですね。

ドーベルマン
私達がチェルノボーグに対して初期偵察を行った時とは全く異なっている…

ドーベルマン
私達が潜入した時はチェルノボーグ軍警も駐屯部隊の数も分布も状態も非常におかしな状況だった。

ドーベルマン
だがその時は原因を特定することは出来なかった。

警備オペレーター
まさかレユニオンがチェルノボーグの防衛力の大部分を秘密裏に消滅させたということですか?

ドーベルマン
それを証明する術はない。だがレユニオンの力は本当に強大だ。こんなにも大規模な作戦を立てられるのだからな。

ドーベルマン
今の所幸いなことに囲まれているのは私達ではなく軍警のほうだ。

ドーベルマン
もちろん、私達も周囲の状況には注意しなければならない。危機に陥った時には時既に遅し、だ。

アーミヤ
…ドクター、チームを集めて下さい。

アーミヤ
偵察オペレーターがレユニオンを発見しました。彼らはもうすぐ私達救援チームと接触するようです!

ドーベルマン
――少なくとも今の私達の強みは慎重であるということだ。

レユニオン構成員
ん?

レユニオン構成員
こ、ここにも武装勢力が?!

ドーベルマン
部隊、戦闘準備!反撃する機会を与えるな!

警備オペレーター
はあ、はあ…。

警備オペレーター
レユニオン達は…本当に元気だな!

チェルノボーグ軍警
お前たちは誰だ?

チェルノボーグ軍警
どうしてこの時にチェルノボーグにいるんだ!

警備オペレーター
え?ど、どういうことですか――

チェルノボーグ軍警
スパイだな!

ドーベルマン
(身分がバレてしまい、ウルサス当局に睨まれでもしたら面倒なことになるのは容易に想像できる!)

ドーベルマン
(必要ならば…!)

アーミヤ
軍警さん。

チェルノボーグ軍警
――女の子?

チェルノボーグ軍警
お前…感染者か?

チェルノボーグ軍警
動くな!武器を離せ!

ドーベルマン
(防護準備をしろ、相手が敵対的行為を取るならな…)

ドーベルマン
(煙?どこからだ…)

アーミヤ
軍警さん、私達に敵意を向ける人が誰かなんてよく分かっているはずです!

アーミヤ
ドーベルマン!

ドーベルマン
重装部隊!襲撃だ!

チェルノボーグ軍警
な、何だ?!


???
…

アーミヤ
…レユニオンムーブメント

ドーベルマン
アーミヤ、気を付けろ…。

ドーベルマン
あの女は普通の感染者暴徒とは別物だ!


???
ふん、逃げるか…

???
何処に逃げるんだ?。

クラウンスレイヤー
いけ、八つ裂きにしろ。

レユニオン構成員
――――――

ドーベルマン
配下のレユニオンどもはよく訓練されているようだな…。

ドーベルマン
もしかして、レユニオンのボスなのか?

アーミヤ
霧が濃くなってきました…きりに乗じて奇襲を仕掛けますか?

アーミヤ
軍警さん、私達はすぐにでもこの地域から避難しなければなりません!

アーミヤ
もし私達の退路を封鎖しているのであれば、私達は…。

チェルノボーグ軍警
――。

チェルノボーグ
お前らのような感染者は消えろ。

アーミヤ
…。

チェルノボーグ軍警
私が受けた命令はこの通りを防衛するということだけだ。

チェルノボーグ軍警
感染した兎の子よ、ここに来た目的は何だ?何がしたいんだ。

チェルノボーグ軍警
もしお前たちが私達の街を破壊するのであればいつかは誰かがお前たちを処罰するだろう。ウルサスの怒りはとどまることを知らないからな。

チェルノボーグ軍警
だが、もしそうでないのであればここで起こったことにお前たちは関係はない。

アーミヤ
――分かりました。

チェルノボーグ軍警
ウルサス人なら誰でも知っている。敵に背を向けてはいけないことを。

チェルノボーグ軍警
とっとと失せろ。俺はお前たちの相手をしている暇は無いんだ。

アーミヤ
――

アーミヤ
ありがとうございます。

アーミヤ
ドーベルマン!

ドーベルマン
走れ!集合地点に向かうぞ!

ドーベルマン
各チーム!行動急げ!急げ!

???
…。

チェルノボーグ軍警
来い!感染者のバカども!

チェルノボーグ軍警
この程度の実力しか無いのか?そこに立って見ているだけか?

???
ウルサス人…

???
忌々しい。