
…これはやはり、私の想像を超えているな。

爆発、騒乱、フレア、市街地戦…。

チェルノボーグ全域がこうなってしまっているのか?

チェルノボーグ軍警の結束と迅速な対応のもとで…

…事態はすでに統制されており、ほとんどの地域での暴動は鎮圧されています。

現在、チェルノボーグ軍警はワシュク大通りにいる暴徒を取り囲んでいます…。

今回の無謀な襲撃はすぐに終結に向かうでしょう。

慌てずに屋内で待機して下さい。チェルノボーグには勝利が待っています…

ウルサスの栄光は陛下と民を守ることでしょう!

…

くそ、あいつら、あいつらの…武器や服装は一体何処からのものなんだ!。

恐れるな!例え装甲を身に着けていたとしても臆病者は臆病者のままだ!単なる訓練不足の暴徒に過ぎない!

しかし、しかし奴らの数は…!!。

私達は既に3倍近くの敵を倒しました!3倍も倒したら戦いは終わるはずなんです!。

暴言を吐くな、チェルノボーグのクズども!

感染者のクズどもが俺たちの敵になったのか?!

お前とお前たちの薄汚れた両親を逮捕した暁には流刑や苦役ではなく、お前たちをその場で処刑してやる!

同じ穴のムジナ共め…!!

あの…!やつらは防衛戦に攻撃を加えています。前衛はもう長くは持ちこたえられません!

陛下のためだ!耐えろ!

そうしたいのですが…もう耐えられません…!

退いた者は全て処刑する!

ぐふっ…。

我々は…

ここで止まるな!まだ我々は見つかっていない!

ウルサス軍警のチームは…レユニオンを制圧したのでしょうか?

さあな…テレビで放送されている内容は現実とは全く異なっている。

チェルノボーグ当局はこんな状況になってもまだこんな手を使っているのか。

だが私達にとっても状況は同じだ。もっと秘密裏な手段で離れなければならない。もはや現実的では無いかもしれんが。

悪い道路状況と敵による封鎖…。私達はもう別々に行動することは出来ませんね…

ああ、救助部隊は一定の規模の時にこそ、要路にいるレユニオンの敵どもを効果的に殲滅することが出来る。

更にチームを分けることは自滅することになる。

あの、ウルサス軍警は…。

彼らの装備は洗練されており、実力もあるように見えます。ですがレユニオンは…

人数と士気において圧倒的な優位性を持っているようですね。

私達がチェルノボーグに対して初期偵察を行った時とは全く異なっている…

私達が潜入した時はチェルノボーグ軍警も駐屯部隊の数も分布も状態も非常におかしな状況だった。

だがその時は原因を特定することは出来なかった。

まさかレユニオンがチェルノボーグの防衛力の大部分を秘密裏に消滅させたということですか?

それを証明する術はない。だがレユニオンの力は本当に強大だ。こんなにも大規模な作戦を立てられるのだからな。

今の所幸いなことに囲まれているのは私達ではなく軍警のほうだ。

もちろん、私達も周囲の状況には注意しなければならない。危機に陥った時には時既に遅し、だ。

…ドクター、チームを集めて下さい。

偵察オペレーターがレユニオンを発見しました。彼らはもうすぐ私達救援チームと接触するようです!

――少なくとも今の私達の強みは慎重であるということだ。

ん?

こ、ここにも武装勢力が?!

部隊、戦闘準備!反撃する機会を与えるな!
(戦闘)

はあ、はあ…。

レユニオン達は…本当に元気だな!

お前たちは誰だ?

どうしてこの時にチェルノボーグにいるんだ!

え?ど、どういうことですか――

スパイだな!

(身分がバレてしまい、ウルサス当局に睨まれでもしたら面倒なことになるのは容易に想像できる!)

(必要ならば…!)

軍警さん。

――女の子?

お前…感染者か?

動くな!武器を離せ!

(防護準備をしろ、相手が敵対的行為を取るならな…)

(煙?どこからだ…)

軍警さん、私達に敵意を向ける人が誰かなんてよく分かっているはずです!

ドーベルマン!

重装部隊!襲撃だ!

な、何だ?!

…

…レユニオンムーブメント

アーミヤ、気を付けろ…。

あの女は普通の感染者暴徒とは別物だ!

ふん、逃げるか…

何処に逃げるんだ?。

いけ、八つ裂きにしろ。

――――――

配下のレユニオンどもはよく訓練されているようだな…。

もしかして、レユニオンのボスなのか?

霧が濃くなってきました…きりに乗じて奇襲を仕掛けますか?

軍警さん、私達はすぐにでもこの地域から避難しなければなりません!

もし私達の退路を封鎖しているのであれば、私達は…。

――。

お前らのような感染者は消えろ。

…。

私が受けた命令はこの通りを防衛するということだけだ。

感染した兎の子よ、ここに来た目的は何だ?何がしたいんだ。

もしお前たちが私達の街を破壊するのであればいつかは誰かがお前たちを処罰するだろう。ウルサスの怒りはとどまることを知らないからな。

だが、もしそうでないのであればここで起こったことにお前たちは関係はない。

――分かりました。

ウルサス人なら誰でも知っている。敵に背を向けてはいけないことを。

とっとと失せろ。俺はお前たちの相手をしている暇は無いんだ。

――

ありがとうございます。

ドーベルマン!

走れ!集合地点に向かうぞ!

各チーム!行動急げ!急げ!

…。

来い!感染者のバカども!

この程度の実力しか無いのか?そこに立って見ているだけか?

ウルサス人…

忌々しい。