あの女は…一体何が起こったんだ…。
―――――お前は。
レユニオンによる都市の軍事拠点制圧はまるで機械のような効率の良さーー。
だがお前の部隊はまるで頭が錯乱した暴徒のようだ。
殺戮、放火、狩猟…。ただ自分自身の残忍な趣味を満足させているだけのように見えるな?
このようなことを扇動するやつが街全体を攻撃する計画なんて立てられるはずがない。
お前の指揮官はおそらく混乱を作るように命令をした。お前は自分の下劣な嗜好に従って好き放題しているのだろう。
――
――ファウスト。
あの女の口をぶち抜いてよ。
…。
!
(射撃音)
ごほ、ごほ…。
二アール!
敵の狙撃兵…かなり強いぞ!
また二アールに直撃してしまうと、防御力を失ってしまう!
二アール、退いて下さい!
それは出来ない…威力が強すぎる。味方のチームにでも撃たれてしまうと想像に耐えないこととなる。
私がこの銃撃を防がなければいけない!
ファウストのボウガンが防がれた?あんな小さな盾でーー?!
ありえない…ありえない!
まだだ!!あの女を…ズタボロにしろ!
ーーーー!
よくも…右からか?!
いけない!よけろ――――
そうはさせねえ!
Ace!
狙撃オペレーター、準備をしろ!
――目標は南の高台だ!撃て!
(狙撃音)
….!
何なんだ!お前たちはよくも、よくも…!
当たった?
そんな簡単なことじゃない。これは…やつを少し抑えただけだ。
敵の構成を知る時間はない!
敵は機動性と威力を兼ね備えている!長引けば長引くほど私達がボウガンを遮ることが出来る確率は少なくなっていく!
奴らに息つく暇を与えるな…!E3チームの狙撃オペレーターが奴らを妨害している間に、アーミヤ!
分かりました!
E1チームの狙撃手は私と一緒にレユニオンの動きを抑えて下さい!
E2チームは最大火力でレユニオンの防衛戦を引き裂いて下さい!
お前たち…
何故大人しく死のうとしない?
お前たちの運命をどうしてここで幕を下ろすことが出来ないんだ?
ーー僕はお前たちを、残らずーー。
二アール、今のうちに、急げ!
E4全部隊、敵陣に攻撃を与えろ!
前方にある障害物を全力で撃て!
大急ぎでだ!
撃て!撃て!近寄らせるな…
え…?
え??あの女はまだ20m先にいるはず…。
ゲホ…ぎゃああああ!!
お前たちがカジミエーシュの騎士と渡り合いたいのであればーーー数十年は鍛錬するんだな!
ドーベルマン!私について来い!
分かった!