アーミヤ、ドクターを連れて逃げろ。
…今すぐに!
出来ません!私には出来ません…
あなたも分かっているはずだ!あの女は…このままだと救援チーム全員が墓送りになる!
あのタルーラは…。
あの女は生きた化物なんだ!アーミヤ!
私達が一緒に戦えば大丈夫なはずです!
ドクターは?ドクターの安全は保証できるのか?
…あぅ…。
E4チーム、私達はここに残り撤退を援護する!
アーミヤとDr.○○○、そして医療チームを安全に撤退させるんだ!
いや、ここは俺と俺のチームに任せてもらおう。
ACE!今はそんな話をしている時ではない!
俺は至って冷静だ。
あなたはあれを見なかったのか!?あの女の周りは既に全て融解してしまっているのだぞ!
私はあなた達だけを残して戦わせるつもりはありません。
ロドスアイランドは…あなた達を決して置き去りにすることはありません!
アーミヤ、時間を無駄にするな!早く撤退しろ!
――俺たちを信じてくれ。
私はロドスアイランドからどうであろうとも犠牲者を一人も出したくはありません!
任務の目標を思い出せ。私達の目的を考えるんだ!
それは今、言うべきことではありません!
――
――?熱が…あの女の手に…集まっているのか?
あの女の周りの景色が…歪んでいる?
まずい、あの女…周りの空気を加熱している!
気を付けて下さい、彼女が使うアーツは…
ダメです…ダメです!二アール!早く戻ってきて下さい!!
違うんです…あのアーツはあなたを――
――静かにしろ。
かはっ…!
ぐ、くっ….
二アール!
げほ…退け!私は大丈夫だ…
ただ…少し熱いだけだ…
何を言っているんだ…問題無いだと?
全身の鎧も何一つまともじゃない。本当に大丈夫なのか?!
お前はあの女ともう戦うことは出来ない!
言ったはずだ――退け!
二アール!強情なことを…!
――ほう?
しゃがめ!
ごほ、ごほ…今度は何の技だ!
…目に見えない火が俺たちの頭上を通り過ぎた。
退け。街全体が溶けていくぞ…
必要のない犠牲を払うな!
…。
私達は一体何と戦っているんだ?
あいつのアーツを妨害しなければならない…
狙撃隊!目標の敵を狙え!
――。
反乱は大きな希望をもたらす。
撃て!
チェルノボーグは解放された。
私達の仕事は完遂した。お前たちには少し興味を持ったぞ。
なんだと――。
だが、それだけだ。
お前たちは間違った選択をした。
ロドスアイランド、お前たちは本当は感染者側に立つべきだったのだ。
どういう…ことですか?
なぜ広場全体が…燃え尽きてしまったのでしょうか?
先程…何が..起こったのでしょうか…?
こ…呼吸が…熱い…私…。
石塊、クロスボウ、弓…。
全て無くなりました。
一瞬で…彼女の周りのものは…燃え尽きてしまいました…。
お前たちは解放者にふさわしい靱性を備えている。
…ゴミひとつ残っていません。
アーミヤ、よく分かっているはずだ。
――
誰かがあの女を止めなければならない。
――だが、もううんざりだ。
…。
アーミヤ!!
お前たちは同胞を殺した代価を支払わなければならない。
私はお前たちに私の好きな結末を授けよう。
――滅べ。
しまった!!
い、行け…早く行け!
あの熱量と規模…まずい、まず過ぎる!
アーミヤとドクターを守るんだ!急げ!!
間に合わない――!
あの女を止めろ!!!
ああ!!
…。
…え???
ア…アーミヤ?
あなた達を傷つけさせません。
…
私は…あなたのすることを許しません!
ーーーほう?
くっ…。
必ず…みんなを…!
アーミヤ一人で…敵のアーツを防いだのか…?
まずい…あの力は強大過ぎる…!
いくらアーミヤでも….
アーミヤでさえも長くは耐えられないぞ!
アーミヤ!
大丈夫…私は大丈夫です…。
私は大丈夫ですーー!
私は…私は必ず…みんなを守ります!
黒い…敵のアーツを広場に封じている…。
え…ああっ…くっ…!。
アーミヤが…彼女が張った障壁が燃えています!
アーミヤ、だめだ!そのままでお前の指輪がーー!
たとえ…それでも…。
ドクター、すみませんーー。
例え災いをもたらすとしても、それでも…!
私には出来ません…大切な人を…
ああ――――
素晴らしい。
あ…ああっ…!!
アーミヤ!
くそ…このままではアーミヤは…!
何をしている?
あの龍女のアーツを破壊しに行く!
お前…。
――カジミエーシュの光よ、 耀骑士はあなたにこの身を捧げます――。
ドクター!早くいけ!私たちはアーミヤを助ける。お前が必要なんだ…
――――!
あああああああ!!
え――――?
もういいぞ、アーミヤ。
ーー?!
お前はもう十分立派だ。
お前の荷物、俺達にも少し分けろ。
私はーーー
アーミヤ!
ドーベルマン、あいつらを連れて先にいけ。後で追いつく。
…Ace…。
Ace…いや…Ace…!
絶対に…ですよ…。
――。
すまない、Dr.○○○。お前は覚えてないかもしれないが。
俺はお前のことを覚えている。お前がどんな人だったのかも分かっている。
…いつかお前はアーミヤと共に残酷な大地に直面しなければならない。
その時は、守ってやってくれ、ドクター。
行け。
お前たちの行路に障害が無いことを祈っている。