ようやく着いたか、星熊。
すみません、長いあの敵に足止めされてしまって。
怪我はないか?
大丈夫です。
しかしあの感染者の力には驚きました。
特別警察局は龍門本区の守備を強化しています。
私が先程連れてきたのが現在利用できる部隊全てです。
…特別警察局は本当に敵1人に足止めされていたのか?
自分の目で見るまでは私も信じられませんでしたよ。
あいつには確実にそれだけのレベルの力があります。
そしてあいつは…心ここにあらずといったようでした。
ところで周りの方たちは――。
ロドスアイランドの方たちですか?
チェン長官、こちらの方は…。
特別警察局の精鋭、星熊だ。
あなた方がロドスアイランドですか?
えっと、このような小さな子もロドスアイランドなのですか?
彼女はリーダーだ。
チェ、チェン長官。
あーっと..。
他のことは置いておきましょう。
今、何か考えはありますか?
私達の特別行動隊員2名が既に拉致実行者の行方を見つけました。
彼女達は今レユニオンを追跡しています。彼女達の案内に従って行動できます。
良いですね。
チェン、この前はアイディアを褒めていましたよね。
この人達はとても素晴らしいと。
チェン長官が…私達を褒めていた?
ふん。
星熊、近衛局の全小隊を集めろ、移動するぞ。
ロドスは先導してくれ。
――了解です。レユニオンは断続的に戦闘員を残していっているようですね
彼らはルート上で待ち伏せしているようです――。
容易いことです。
はい、私達は慎重に行動して彼らの姿を見つけ次第、先制攻撃をしましょう。
はい。
私に見せて下さい、ロドスアイランドが戦闘も心得ているのかどうかを!
(戦闘)
君がミーシャ?
…
こんにちは。
…?
…スカルシュレッダーがよく話していたよ、今日ようやくあなたに会うことが出来た。
…あなたも…感染者…?
そうだよ。
どうして…レユニオンに入ったの?
どうしてかって?
――――。
私の妻や子供…みんなチェルノボーグのやつらの手で死んでいった。
ウルサスでの感染者の待遇は家畜よりもひどかった。
チェルノボーグの破壊――?あれは復讐だ、復讐としては足りなすぎるくらいだ…
どれだけの感染者が血を流すことになった?!
ミーシャ、やつらは俺たちを恐怖に陥れ、愚弄し、侮辱し、迫害した――
――ただ俺たちが感染者というだけで。
たったそれだけので理由でだ。
…。
興奮してしまった、忘れてくれ。
…。
イヴァン、怪我人を迎えに行ってくれ。
分かりました。
この廃炭鉱を仮拠点にし、ここで少し整えよう。
時が来たらチェルノボーグに戻るぞ。
…。
…ア――。
いや。
私はその名前はもう捨てたんだ。
どうして…?
あの人は昔にもう死んだんだ。
今はスカルシュレッダーと呼んでくれ。
君――怯えているのか?
スカル…スマッシャー?…どうして?
はあ……君にもわかるだろう。
皆は君が龍門の手に落ちたと知ってから、自ら進んで君を救いに来てくれたんだ。
龍門で、私達は多くの感染者を受け入れた。
――でもあなたは…他の人を傷つけていた。
私は嫌…そんなことしたくない..。
どうして感染者同士が…
目には目を、当然の理屈だ。
ウルサス人は身内にはまるで春のように暖かく接する…。
敵に対しては――――。
…。
どうしたの?
…君は知っているか?
いや――君は――知らないだろう。
彼らは私を捕まえる時、私は家から引きずり出されたんだ…。
どうして?
私は母さんが私の手を握っているのを見た…。
君は見ていた。
…いえ…。
君はきっと――。
やつらは母さんのことを殴った。でも母さんは手を離すことを拒否した…
やつらは雪の上に一本の血の道を引いた。
もしもレユニオンが…もしも感染者が…もしも――――!
もしももっと早く、もっと早ければ!
私達感染者はこんなにも多く苦しむことは無かったんだ!
私…私は…勇気が無かった…。
…私…ぐす…
ミーシャ…
良くなるよ…何もかもが良くなる。
私は君のことは責めない。
あんな時に…誰が勇気を出せる?
でも少なくとも今はレユニオンが私に勇気をくれるんだ。
ア…
スカルシュレッダー…。
君は選ぶことが出来る。僕たちを信じないということも。
――もし私達を信じてくれたとしても、君は私達に加わらなくても良い。
だけどそれでも君は1人の感染者だ。
レユニオンは…きっと感染者の自由のために戦い続ける。
でもあなた達は…チェルノボーグを破壊した。
たくさんの無実の人が亡くなった――。
――無実?
はっ、誰が無実なんだ?
チェルノボーグが隔離制度を実行した時、誰が反対してくれたんだ?
私達は鉱場に連れ込まれて、ウルサスが私達が鉱場で厳しい冬の寒さの中で死んでいく中、誰が反対してくれたんだ?
誰が立ち上がって反対してくれたんだ?!
私、知らなかった…。
…レユニオンは長い間ウルサスと戦ってきた2人のリーダーがいる。
彼らは言ったんだ。ウルサス人にも感染者のためにウルサスと戦っている人はいると。
しかし彼らはチェルノボーグにはいなかった
チェルノボーグは冷たい眼差しで私達が死ぬのを見てたんだ――
いや、チェルノボーグは私達が死ぬ様を見て喜んでいたんだろう!!
…。
チェルノボーグはぶっ壊してしまうべき都市だったんだ!
私は感染者を助けている他の人達と会ったの…彼らは…。
ロドスアイランドか?
感染者でありながら龍門を手伝い私達を傷つける奴らか?
…。
私達の同胞を殺し、私達の兄弟を殺す奴らだろう?
ちがう…。
君は事実を見ていないだけだ。だが今に見ることになるだろう…
…。
…ごめん。興奮してしまった。
大丈夫…私…。
…あなたのことは分かった…
これまでの長い間、あなたは…とても大変だったんだよね?
誰もが苦しんできた。
でも今は、少なくとも誰もが希望を持っている。
タルーラ、彼女は感染者を導き、全ての残虐な行為と戦っている。
レユニオンムーブメントは私達の希望だよ。
…それでも誰もがまだ苦しみ続けている。
…レユニオンが本当に彼らを守れるのであれば…。
もちろんだ。
レユニオンは皆を守ることが出来る…私も君を守ってみせる。
二度と君を傷つけさせはしない。
――――スカルシュレッダー…
あ、見つけた――!。
見た所やつらの損害は小さくはなかったみたいだな。
会社に戻って無くて良かったよ…戻ってたら一周してまた仕事をしないといけないところだった…。
レユニオンの撤退ルートを予測しよう。
大方のルートと方位をあわせて、アーミヤに全部送ろう。
すぐ出来るよ!
――ああ。
レユニオンに暇を与えてはいけないからな。
ええと、たぶん..ここは…こうで…こうかな。そろそろだよ!
準備は出来たか、エクシア?
どうする?なにする?
まずはウォーミングアップだ。
やつらの見張所から始めよう。