

チェン
ようやく着いたか、星熊。

星熊
すみません、長いあの敵に足止めされてしまって。

チェン
怪我はないか?

星熊
大丈夫です。

星熊
しかしあの感染者の力には驚きました。

星熊
特別警察局は龍門本区の守備を強化しています。

星熊
私が先程連れてきたのが現在利用できる部隊全てです。

チェン
…特別警察局は本当に敵1人に足止めされていたのか?

星熊
自分の目で見るまでは私も信じられませんでしたよ。

星熊
あいつには確実にそれだけのレベルの力があります。

星熊
そしてあいつは…心ここにあらずといったようでした。

星熊
ところで周りの方たちは――。

星熊
ロドスアイランドの方たちですか?

アーミヤ
チェン長官、こちらの方は…。

チェン
特別警察局の精鋭、星熊だ。

星熊
あなた方がロドスアイランドですか?

星熊
えっと、このような小さな子もロドスアイランドなのですか?

チェン
彼女はリーダーだ。

アーミヤ
チェ、チェン長官。

星熊
あーっと..。

星熊
他のことは置いておきましょう。

星熊
今、何か考えはありますか?

アーミヤ
私達の特別行動隊員2名が既に拉致実行者の行方を見つけました。

アーミヤ
彼女達は今レユニオンを追跡しています。彼女達の案内に従って行動できます。

星熊
良いですね。

星熊
チェン、この前はアイディアを褒めていましたよね。

星熊
この人達はとても素晴らしいと。

アーミヤ
チェン長官が…私達を褒めていた?

チェン
ふん。

チェン
星熊、近衛局の全小隊を集めろ、移動するぞ。

チェン
ロドスは先導してくれ。

アーミヤ
――了解です。レユニオンは断続的に戦闘員を残していっているようですね

アーミヤ
彼らはルート上で待ち伏せしているようです――。

星熊
容易いことです。

アーミヤ
はい、私達は慎重に行動して彼らの姿を見つけ次第、先制攻撃をしましょう。

星熊
はい。

星熊
私に見せて下さい、ロドスアイランドが戦闘も心得ているのかどうかを!


レユニオン構成員
君がミーシャ?

ミーシャ
…

レユニオン構成員
こんにちは。

ミーシャ
…?

レユニオン構成員
…スカルシュレッダーがよく話していたよ、今日ようやくあなたに会うことが出来た。

ミーシャ
…あなたも…感染者…?

レユニオン構成員
そうだよ。

ミーシャ
どうして…レユニオンに入ったの?

レユニオン構成員
どうしてかって?

レユニオン構成員
――――。

レユニオン構成員
私の妻や子供…みんなチェルノボーグのやつらの手で死んでいった。

レユニオン構成員
ウルサスでの感染者の待遇は家畜よりもひどかった。

レユニオン構成員
チェルノボーグの破壊――?あれは復讐だ、復讐としては足りなすぎるくらいだ…

レユニオン構成員
どれだけの感染者が血を流すことになった?!

レユニオン構成員
ミーシャ、やつらは俺たちを恐怖に陥れ、愚弄し、侮辱し、迫害した――

レユニオン構成員
――ただ俺たちが感染者というだけで。

レユニオン構成員
たったそれだけので理由でだ。

ミーシャ
…。

レユニオン構成員
興奮してしまった、忘れてくれ。

ミーシャ
…。

スカルシュレッダー
イヴァン、怪我人を迎えに行ってくれ。

レユニオン構成員
分かりました。

スカルシュレッダー
この廃炭鉱を仮拠点にし、ここで少し整えよう。

スカルシュレッダー
時が来たらチェルノボーグに戻るぞ。

ミーシャ
…。

ミーシャ
…ア――。

スカルシュレッダー
いや。

スカルシュレッダー
私はその名前はもう捨てたんだ。

ミーシャ
どうして…?

スカルシュレッダー
あの人は昔にもう死んだんだ。

スカルシュレッダー
今はスカルシュレッダーと呼んでくれ。

スカルシュレッダー
君――怯えているのか?

ミーシャ
スカル…スマッシャー?…どうして?

スカルシュレッダー
はあ……君にもわかるだろう。

スカルシュレッダー
皆は君が龍門の手に落ちたと知ってから、自ら進んで君を救いに来てくれたんだ。

スカルシュレッダー
龍門で、私達は多くの感染者を受け入れた。

ミーシャ
――でもあなたは…他の人を傷つけていた。

ミーシャ
私は嫌…そんなことしたくない..。

ミーシャ
どうして感染者同士が…

スカルシュレッダー
目には目を、当然の理屈だ。

スカルシュレッダー
ウルサス人は身内にはまるで春のように暖かく接する…。

スカルシュレッダー
敵に対しては――――。

スカルシュレッダー
…。

ミーシャ
どうしたの?

スカルシュレッダー
…君は知っているか?

スカルシュレッダー
いや――君は――知らないだろう。

スカルシュレッダー
彼らは私を捕まえる時、私は家から引きずり出されたんだ…。

ミーシャ
どうして?

スカルシュレッダー
私は母さんが私の手を握っているのを見た…。

スカルシュレッダー
君は見ていた。

ミーシャ
…いえ…。

スカルシュレッダー
君はきっと――。

スカルシュレッダー
やつらは母さんのことを殴った。でも母さんは手を離すことを拒否した…

スカルシュレッダー
やつらは雪の上に一本の血の道を引いた。

スカルシュレッダー
もしもレユニオンが…もしも感染者が…もしも――――!

スカルシュレッダー
もしももっと早く、もっと早ければ!

スカルシュレッダー
私達感染者はこんなにも多く苦しむことは無かったんだ!

ミーシャ
私…私は…勇気が無かった…。

ミーシャ
…私…ぐす…

スカルシュレッダー
ミーシャ…

スカルシュレッダー
良くなるよ…何もかもが良くなる。

スカルシュレッダー
私は君のことは責めない。

スカルシュレッダー
あんな時に…誰が勇気を出せる?

スカルシュレッダー
でも少なくとも今はレユニオンが私に勇気をくれるんだ。

ミーシャ
ア…

ミーシャ
スカルシュレッダー…。

スカルシュレッダー
君は選ぶことが出来る。僕たちを信じないということも。

スカルシュレッダー
――もし私達を信じてくれたとしても、君は私達に加わらなくても良い。

スカルシュレッダー
だけどそれでも君は1人の感染者だ。

スカルシュレッダー
レユニオンは…きっと感染者の自由のために戦い続ける。

ミーシャ
でもあなた達は…チェルノボーグを破壊した。

ミーシャ
たくさんの無実の人が亡くなった――。

スカルシュレッダー
――無実?

スカルシュレッダー
はっ、誰が無実なんだ?

スカルシュレッダー
チェルノボーグが隔離制度を実行した時、誰が反対してくれたんだ?

スカルシュレッダー
私達は鉱場に連れ込まれて、ウルサスが私達が鉱場で厳しい冬の寒さの中で死んでいく中、誰が反対してくれたんだ?

スカルシュレッダー
誰が立ち上がって反対してくれたんだ?!

ミーシャ
私、知らなかった…。

スカルシュレッダー
…レユニオンは長い間ウルサスと戦ってきた2人のリーダーがいる。

スカルシュレッダー
彼らは言ったんだ。ウルサス人にも感染者のためにウルサスと戦っている人はいると。

スカルシュレッダー
しかし彼らはチェルノボーグにはいなかった

スカルシュレッダー
チェルノボーグは冷たい眼差しで私達が死ぬのを見てたんだ――

スカルシュレッダー
いや、チェルノボーグは私達が死ぬ様を見て喜んでいたんだろう!!

ミーシャ
…。

スカルシュレッダー
チェルノボーグはぶっ壊してしまうべき都市だったんだ!

ミーシャ
私は感染者を助けている他の人達と会ったの…彼らは…。

スカルシュレッダー
ロドスアイランドか?

スカルシュレッダー
感染者でありながら龍門を手伝い私達を傷つける奴らか?

ミーシャ
…。

スカルシュレッダー
私達の同胞を殺し、私達の兄弟を殺す奴らだろう?

ミーシャ
ちがう…。

スカルシュレッダー
君は事実を見ていないだけだ。だが今に見ることになるだろう…

スカルシュレッダー
…。

スカルシュレッダー
…ごめん。興奮してしまった。

ミーシャ
大丈夫…私…。

ミーシャ
…あなたのことは分かった…

ミーシャ
これまでの長い間、あなたは…とても大変だったんだよね?

スカルシュレッダー
誰もが苦しんできた。

スカルシュレッダー
でも今は、少なくとも誰もが希望を持っている。

スカルシュレッダー
タルーラ、彼女は感染者を導き、全ての残虐な行為と戦っている。

スカルシュレッダー
レユニオンムーブメントは私達の希望だよ。

ミーシャ
…それでも誰もがまだ苦しみ続けている。

ミーシャ
…レユニオンが本当に彼らを守れるのであれば…。

スカルシュレッダー
もちろんだ。

スカルシュレッダー
レユニオンは皆を守ることが出来る…私も君を守ってみせる。

スカルシュレッダー
二度と君を傷つけさせはしない。

ミーシャ
――――スカルシュレッダー…

エクシア
あ、見つけた――!。

テキサス
見た所やつらの損害は小さくはなかったみたいだな。

エクシア
会社に戻って無くて良かったよ…戻ってたら一周してまた仕事をしないといけないところだった…。

テキサス
レユニオンの撤退ルートを予測しよう。

テキサス
大方のルートと方位をあわせて、アーミヤに全部送ろう。

エクシア
すぐ出来るよ!

テキサス
――ああ。

テキサス
レユニオンに暇を与えてはいけないからな。

エクシア
ええと、たぶん..ここは…こうで…こうかな。そろそろだよ!

テキサス
準備は出来たか、エクシア?

エクシア
どうする?なにする?

テキサス
まずはウォーミングアップだ。

テキサス
やつらの見張所から始めよう。