くっ…。
お、おまえ、俺の仲間を全員殺したのか?
…こ、こっちに来るな!頼む!
お、お前に金貨を全てやる!武器もやる!お前が欲しいものなら何でも――。
あの女の子はどこにいる、
何のことを言っているんだ――??
俺に近づくな――!
この――。
晴れ/視野度 14km
タラト山前森林
…この石は…。
二人共着いてきてくれ。足の裏には気を付けて、私の足跡を歩き、手であちこちを触るんじゃないぞ。
この森は君たちが思っているよりも危険なんだ。
この石に何か刻まれてるの?
これは賞金稼ぎが残したシンボルなんだ。記号通りに行動しなければ設置されている罠を踏んでしまう。
罠は避けられる?
私を見ていたまえ。
縄と縄を結んだ獣の罠、古臭いトリックだよ
茂みはちょうど振り子ハンマーが遮っている。急いで進めば当たってしまうだろう。
そこ、キャロルさん、気を付けて。
はい、え?
あなたが一歩前に進んでしまうと、おそらく先の尖ったものがたくさんある深い穴に落ちてしまうよ。
あ…!
さすが賞金稼ぎなだけあって、上手いね。
当然、なにしろ私は以前――。
…。
罠を全て回避するのは非現実的だ。やはり全て解除したほうが動きやすそうだな。
結局の所、やつらの最も危険な道は私達にとって最も安全な道となる。
行こう。
止まって。
少しおかしい。
罠?
違う。
血の付いたシンボル…。
”――化物?”
これはどういうことだ?ここ数年、この記号を使っている人なんて見たこと無いぞ。
…あ。
まさか…
化物、化物だ!
く、来るな!
…。
…
…。
やっぱりあなただったんだね!
スカジ、あなたスカジでしょ?
――滴水村の村長はあなたと一緒なのかしら?
え、何?あなたはキャロルのこと…。
彼女を私に渡しなさい。今すぐに。
グラニ、彼女の目つき、おかしいぞ。
それは出来ない。私達は話し合うべき――
あれ、あら?
うわあ!
これは警告よ。
まずい、キャロルさん、ビッグボブさん…。
か、彼女はどうして君を攻撃するんだ?
彼女は知らないわけじゃないだろうに、どうして――。
いいから!は、走って!
はあ、はあ、彼女はまだ私達を追いかけてきてる??
グ、グラニ、わ、私、もう走れません…。
おの女、本当に化物なんじゃないのか?呼吸一つしていないぞ!
なぜあなた達は私に無駄な時間を浪費させるのかしら?
彼女は本当に私を切りつけてきた。だけど、彼女はキャロルさんに何をするつもりなの!
彼女の目があ、赤くなってます…グ、グラニ!
だめだ、だめだ。どうしてこんなことが!
やめて!
待ち伏せだ!
今だ!矢を放て!
え?
あの女が俺達を襲った災いの星だ!さっさと射ってしまえ!
お前たち、やめろ!
ちびが何をするつもりだ?
どうして彼女が私達を追いかけるのかは分からないけど、あの人は私の同僚なんだ!
ど、どうして俺が悪いことに!馬鹿か――!
…
今のうちに早く行こう!
――東に向かって包囲を突破するぞ!走れ!
逃げるな!くたばれ化物!!
(エイギル語)どけ!
(戦闘)
やったぞ!
ビッグボブ、大丈夫――。
え?あなたの足の傷…。
あそこの網が破れてるぞ!ヴァスク団のやつらかもしれん!
これは自分で処理できる!まずは敵を撃退してくれ!
分かった。
ん?
あのちび…。
おいおい、その目つきは何だ?
こ、こっちに来るな。俺がお前に風穴開けてしまっても良いのか!
へ?
君が解決したのか?
そうだよ。
すごいな。こんなに小さいのに腕前は大したものだ。
そこに座って動かないで。私が巻いてあげるよ。
大丈夫だ、起こさせてくれ。
だめ。
見ただろう。
え。
私の結晶を見ただろう?君は感染したいのか?!
感染者なのであれば私達ロドスアイランドの救助対象だ。
ロドスアイランド…。
ロドスアイランド…?ヴィクトリアじゃなくて…?
以前はヴィクトリアの騎警だったけど、今はロドスアイランドのオペレーターなんだ。
私から少し離れなさい、お嬢さん。私は感染者なんだ。
私…
キャロルさん、血なまぐさいかもしれないから少し離れてくれる?
よし、止血できたよ。
こんなことはよくするのか、それが感染者でも?
君は怖くないのか…。
同僚の多くは鉱石病に感染しているけど、誰が感染したのかなんて分からない。
え?
お風呂に入った時に分かるでしょ?
――ふむ。
感謝するよ。警戒心のない小さな子よ。
…