…私達は彼を麻袋に押し込むべきなのだろう。
夜明けにマストを釣り上げ…
…彼の喉を掻っ切るべきだ。
嵐の中で海に捧げ…
スペクター
きゃあ!
スペクター
…またこの夢。
???
…。
スペクター
どなたかしら?
スペクター
――あなたでしたか。ですが、ええ、何故か名前を思い出すことができないの。
???
それは重要なことじゃないわ。あなたは私を普通のロドスアイランドのオペレーターとして接してくれればいい。
???
苦しんでいるように見えたけど。
スペクター
ただの悪夢です。
スペクター
意識の中で渦巻いていた黒い破片が壊れた協会の影の元へ隠れていくのです。
スペクター
私がそれに近づくと、それは鎖となって私を深い海に引きずり込む。
???
…。
???
だけど、すぐにでも痛みから逃げ出す方法はあるわ。
スペクター
そうなの、ふふ、本当に良かったですわ。でも私が信じると思います?
スペクター
ああ。
スペクター
あなたの息遣い…よく知っていますわ。
スペクター
いえ、違います。気味が悪い。強烈な匂い、血の匂い、この匂いは。深海の匂いがします。
スペクター
よく知っています。でもそれは嫌な匂い。
???
そうね。
スペクター
あなたの名前を教えてくださらない?
スカジ
スカジ。
スペクター
おもしろいわ。どうしてこんなところにいるのかしら?
スペクター
ケルシーの許可なく、この部屋には来られないはずよ。制御出来なくなったらバラバラにしてしまうのに。
スカジ
怖いわ。みんな恐ろしがるわね。私はもう慣れたわ。
スカジ
出発の時間よ。あなたが戻ってくれば状況は進展するかもしれないわ。もっとも、あなたは以前と同じように、忘れるでしょうね。
スペクター
どこにいくのかしら?
スカジ
秘密が埋葬されている場所。
スカジ
あなたからは遠いところよ。