PM 8:36/雨/視野度 12km
ロドスアイランド
戻ってきたか。
…はい。
――。
詳しいことは捜査チームから聞いている。
アーミヤ、君の手を少し確認させてもらうぞ。
大丈夫ですよ、ケルシー先生…
アーミヤ。
わ、私は…
…分かりました。
――。
大丈夫だ。リングにひびも入っていないし、変色も見られない。
次も大丈夫とは限らないが。
よく聞け、アーミヤ――
慎重に行動するんだ。
ケルシー先生、私…。
…少し休みたいです。
行きなさい。
はい…。
――。
アーミヤをこういった危険に晒すな。
これは君の責任だ。
君がロドスに帰ってきたばかりの時も。こういった雰囲気を味わっただろう。
こういった気持ちがアーミヤからは一時たりとも離れない。
それではダメなんだ。
…Dr.○○○。君があの子に付き添ってやるんだ。
しくじるなよ。
・(ドアをノックする)
開いてますよ。
…。
Dr.○○○…?
心配事?私がですか?
…バレていましたか…あはは…。
隠せていると思っていたんですけどね。
はい、心配事はあります…一つだけ。
私はこういったことに慣れています。
みなさんの負担を増やすことは出来ません。
そうですよね、ドクター?
…
…私は分からないのです。
ドクター…私には分かりません。
・(黙っている)
いえ、私は…私達が何をしているのかは知っています。犠牲が避けられないことも分かっています。
でも私は…分からないのです…。
なぜ私は救えるであろう一人の命を見ていることしか出来ないのでしょうか…眼の前から消えていってしまうのに?
手は届くのに…あとほんの少しだけなのに…。
私の責任は分かっています…これからも歩み続けます…。
ですが今は…本当に疲れてしまいました。
…。
・…
・アーミヤ…
私を一人にさせてください、Dr.○○○。
ありがとうございました。
おはようございます、Dr.○○○。
あれ、ケルシー先生もいるのですか?
アーミヤ。
ここに比較的緊急の任務がある。人手を読んでくれ。
龍門の外で、廃棄された街を見つけた。
チェルノボーグ事件で運良く脱出することが出来た都市の一つだと思われる。
この街を探索し、より多くの情報を詮索、生存者の探索を行う必要があるだろう。
もっと深刻な状況だったら、例えば街の中にレユニオンが隠れているのであれば、私達の後のスケジュールにも大きな影響がある。
具体的な計画書はここにある。持っていって時間がある時に読んでくれ。
分かりました。
ああ、それと。
フランカが私に報告書を提出し、彼女たちは一度ブラックスチールに戻らなければいけないと言っていた。
龍門の貧民区の状況についてはペンギン急便と貧民区で意見交換をするべきだろう。
些細なことかもしれないが、現場には行ったほうが良い。
分かりました。今から行ってきます。
ドクターも一緒に――。
私とDr.○○○はまだ話さなくてはいけないことがある。
――。
私も横にいていいですか?。
ダメだ。
耳を塞いでいますから――。
ダメだ。行きなさい。
うう…。
ケルシー先生、Dr.○○○をイジメてはいけませんからね。
分かっている。
….君は。
こんな簡単なことも出来ないのか。
もういい、このような結果は予測していた。
アーミヤはとても強い子だ。
しかし、あまりにも強い殻は、いつか大きな圧力によって粉々に砕かれてしまう。
そんなことが起こらないようにしてくれ。
次があれば、少しは役には立ってほしいのだがな。
――?
どうした、何だその表情は。
・アーミヤの指輪は?
・…
選択肢1を選択
あれは彼女の体調と関係している。
もし、アーミヤが激しい戦闘に巻き込まれたのならば――。
――戦闘後、すぐにでも指輪の確認をしなければならない。
指輪にどんな変化があろうと、私には必ず報告しなければならない。
それ以外のことは、君はまだ知る必要がないことだ。
ああそうだ。二日後に検査センターに行って身体検査をするんだぞ。忘れるなよ。
――いけ。リスカムが君の護衛のために外で待っている。
(選択肢1終了)
(戦闘)
PM 6:03 /曇り/視野度 19km
龍門外砂漠/14号施設
…目標地点に到着したわ。
その他異常は見つからなかったわね。
報告終わり。
フロストリーフ…どうしてすっと顔をしかめているのかしら?
私はただアーミヤの状況が少し気になるだけだ。
アーミヤ達はロドスに無事に帰ったわよ。
二アールとドーベルマンは1週間前に龍門の他の地域に出発してる。
あの二人が同時に出るなんて、とてもハードな任務だと思うわ。
ブラックスチールとペンギン急便にも自分たちの仕事がある。
あ、リスカム先輩とフランカ先輩…
先輩たちは大丈夫なのでしょうか…。
あなたも頑張らないとね。
フランカがあなたを私に引き渡した時、彼女はあなたのことをとても評価していると私に言ったわ。
ほ…本当ですか?
前提としておどおどしなければだけど。
うぅ…
…急に泣き出しそうな顔をしないでよ!
あなたはブラックスチールの一員じゃないの…?
わ、私は…泣いてなんかいません…
…。
…何はともあれ、まずは任務を続けましょう。
私達の次の任務は偵察チームと一緒に廃棄された街の各区域を偵察することよ。
生存者を捜索する以外にも、状況を調査してみる必要があるわ。
感染者の問題があるのであれば、即断即決しなければならない。
特に危険な仕事ではないけど、気をつけて行動する必要があるわ。
万が一、レユニオンが関与しているのであれば、必要な情報をケルシー先生に伝えて退却しなさい。
はい、はい。
分かった。
次は…私達が真面目に働く番ね。
PM 6:12/曇り/視野度 19km
ロドスアイランド
廃棄された移動都市ブロック「14号施設」が発見されてから2日目
あ…ドクター、来たのですね。
ちょうど良い時に来たな、Dr.○○○。
私達がやることもほとんど終わったし、しばらくここを離れるよ~。
・もう出発するのか?
・…分かった。
・寂しくなるな
すぐにまた会えますよ。
少しすれば、私達はロドスに戻ってきてまた待機することが出来るわよ。
私のことあまり考えすぎちゃだめよ。
あーあ、残念残念。私達のほうはそんな真面目な理由は無いよ、テキサス。
ちょっと待て…。
ペンギン急便はもうすぐ休暇だしね!
貴重な1日だけだけど、それでも!それでも――
…すまない。ここで話すべきことじゃなかったな。
いえ…休暇は必要ですからね。
….その言葉は、あなたに言うべきことだろう。
…?
そうそう。アーミヤ、あなたもゆっくり休まないと。
ロドスアイランドにはまだ処理しなければならないことがありますので…。
それは分かっていますが、ですがアーミヤ、自分にストレスを与えすぎてはいけません。
いくら信念が強くても、疲れたままだと身体が持たないわよ。
あなたは病気になっちゃいけない、みんなが頼りにしているんだから。
私は…ずっとみなさんにお世話になっています。
だがあなたの戦う姿勢もみんなを励ましてくれている。
何はともあれ、それで十分だ。
この機会だし、私はロドスに行って無料の身体検査をしてから帰るよ。
私達の任務もそろそろ終わりよ。それじゃあ…
アーミヤ、○○○博士。
・――?
・…
どうしましたか。
――。
――。
頑張れ~&Cheer up!
頑張れ~&Cheer up!
え…え?
報告が終わればすぐにでも戻ってきます。
いずれにせよこの生活は続くんだ。
アーミヤ、体に注意するんだぞ。
みなさん…わたし…。
…はい。お体に気を付けてください。
またお会いしましょう。
…。
ドクター。
私は龍門の周辺の貧民区を見てきます。何かお手伝いしないと。
・一人で行って大丈夫?
・危険じゃないか…
・アーミヤ、一緒に行こうか?
大丈夫ですよ、ドクター。
ロドスのオペレーターのレッドが龍門で他の任務をしているんです。
彼女はとても強いので!
彼女がいますから安心してください。