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【アークナイツ】シナリオ翻訳 ストーリー5章9話「湧き出る怪物」

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PM 11:20 天気/曇り

龍門上城区、近衛局2階出入国事務所外

近衛局隊員
近衛局隊員

チェン殿、おかしくありませんか。私達は近衛局に潜り込みましたが、些か簡単すぎませんか?

近衛局隊員
近衛局隊員

ビルの外にはあれだけ多くのレユニオンが占拠していて、私達はハードターゲットの攻略の準備をしていたのに。これではまるでやつらが夢遊病を見ているかのようです。

近衛局隊員
近衛局隊員

偵察の話のよれば、やつらの装備はほとんど破損しており使い物にならないとのこと。奴らがどのような戦いを敬虔したのかは想像できませんし、今の状態も分かりませんが…。

近衛局隊員
近衛局隊員

身の毛がよだちます。

チェン
チェン

私も見つけたが、奴らは私達の存在を意識していなかった。少なくとも今の奴らは私達の脅威にはならない。

チェン
チェン

計画に従い、次は非作戦チームが逐次レユニオンの分布を調べ、再起動させる前に私達がシャットダウンさせていたセキュリティシステムを起動させる。

チェン
チェン

そして、レユニオンの包囲攻撃を防ぐ準備を行い、これらを計画が順調に実施されるまで続けることとなる。

近衛局隊員
近衛局隊員

了解です。

チェン
チェン

ビルの中に焦点を当てろ。

近衛局隊員
近衛局隊員

レポートによると、レユニオンは臨時指揮部を頂上に設置しているようです。

チェン
チェン

屋上?どのレユニオンの指導者が指揮部を屋上に設置しているんだ?

チェン
チェン

ふむ…罠の可能性が高そうだな。

近衛局隊員
近衛局隊員

ですが私達に選択肢はありません、どうします長官?

チェン
チェン

そうだな。龍門に火を付けるには頂上に落とし、レユニオン共に近衛局が再び龍門に帰ってきたことを見せなければならない。

チェン
チェン

奴らを全員引き寄せるべきだ。

チェン
チェン

まだ時間はあるだろう、準備をしよう。偵察チームとエンジニアチームを同行させ、総攻撃を始める前に私達作戦チームには少し英気を養う時間がある。

チェン
チェン

少しも無駄にせず、優れた機会を生み出すために使う。遠い敵にも死に物狂いで抵抗するという覚悟を見せなければならない。

近衛局隊員
近衛局隊員

報告ですチェン殿。近衛局のビルに怪しげなものがあると。

チェン
チェン

どういうことだ?

近衛局隊員
近衛局隊員

結論を先にいいます。最上階に近いエリアで小規模なレユニオンの人的戦力に抵抗される可能性があり、頂上にも一定の敵戦力が分布しているようです。

近衛局隊員
近衛局隊員

そして、ビルの低層階は全て空です。6階からはいくらかレユニオンの放蕩者現れ、高層に慣れば増加しますが、脅威にはなりません。

近衛局隊員
近衛局隊員

先程私の隊員が私に伝えてきたのですが、彼はレユニオンが廊下を歩いているのを見たようです。あっという間にいなくなってしまったようですが。

近衛局隊員
近衛局隊員

それと彼らはひそひそ声を聞いたものの、声が聞こえる方向を調べた時には何も無かったとも隊員が話していました。

近衛局隊員
近衛局隊員

これが今回の偵察結果です。ですが私はやはり違和感を感じます。

チェン
チェン

…。

チェン
チェン

先にいけ!うつつを抜かしている暇はないぞ。

チェン
チェン

何か変わったことがあったとしても、掃除は終わってからにしろ。

近衛局隊員
近衛局隊員

Yes sir!

 

チェン
チェン

ここの防火道を通れ。こういうものはいざという時に使うんだ。普段はほとんど掃除されていないが、こういう時は頼りになる。

チェン
チェン

この階段を上がれば近衛局の屋上となる。

チェン
チェン

お前たちは屋上を攻略し、視野の優位性で私達を援護してくれ。屋上に着き次第、情勢が安定したらまた合流しよう。

近衛局隊員
近衛局隊員

チェン殿は本当にお一人で行くつもりなのですか?情勢がどうであれ、私達だって少しは役に立てるのではないでしょうか。

チェン
チェン

お前たちの素養と戦闘能力は信じている。だが、この戦いで私は全力を尽くす必要があるかもしれない。

チェン
チェン

私の憂いを断ち切り、近衛局のビルを綺麗にしてくれ。それがお前たちの最も重要な任務だ。

近衛局隊員
近衛局隊員

それでは私達は足手まといにならないようにしましょう。チェン殿、龍門はあなたを頼りにしています。

チェン
チェン

違うな。龍門は私達を頼りにしているんだ。

近衛局隊員
近衛局隊員

はい!

チェン
チェン

行け!

 

???
???

ようこそおいでくださいました、長官。

???
???

一人で大胆に僕が用意した落とし穴に嵌りに来るなんて、あなたは一体どれだけ無鉄砲なのかな?

チェン
チェン

もう何処にも行けないぞ、レユニオンの指揮官。

メフィスト
メフィスト

そうかな?僕から見れば長官、あなたのほうが逃げ場が無いと思うけど。

チェン
チェン

何を言っても意味は無いようだな。

チェン
チェン

ここはレユニオンが来る場所ではない!

 

(戦闘)

 

メフィスト
メフィスト

ごほ…ごほ。

チェン
チェン

終わりだ!

メフィスト
メフィスト

こんなにも多くの同胞を討ったの?確かに君の実力はもう一度評価してあげないとね、長官。

チェン
チェン

もういい。

メフィスト
メフィスト

いいや、まだだよ。ファウスト、彼女を少し驚かせてよ。

ファウスト
ファウスト

分かった。

チェン
チェン

――!

チェン
チェン

最上階で伏せていたか!

近衛局隊員
近衛局隊員

わっ!

チェン
チェン

レユニオンのスナイパー…。

チェン
チェン

(警戒はしていたが、やつの火力はここまでのものなのか?)

チェン
チェン

これではお前の命は救えないな。あいつが私に傷を付ける前にお前は死ぬだろう。

チェン
チェン

…待て。あいつは前に近衛局に捕まった感染者か?

ファウスト
ファウスト

…。

メフィスト
メフィスト

君たち近衛局は彼にも多くの苦労を掛けたんだよね。僕たちがウルサスに焼き付けたものと比べたら何でも無いけど。

メフィスト
メフィスト

さっきのは彼が意図的にあなたを外したんだよ、近衛局の長官。これは僕としての礼儀。ごめんね。

メフィスト
メフィスト

今は近衛局にも不安の種は埋まっている。

メフィスト
メフィスト

君たちの腐敗と油断こそ、僕たちと相性が良い。

チェン
チェン

…レユニオン、お前たちはお前たちがいるこの大地のことを何も分かっていない。

メフィスト
メフィスト

その言葉に何か深い意味があるというの?

チェン
チェン

ファウストはお前たちレユニオンが救出したと思っているのか?

メフィスト
メフィスト

近衛局にはたくさんの感染者がいるからね。

チェン
チェン

21人。

メフィスト
メフィスト

…。

チェン
チェン

お前は少なくとも4人は完全にレユニオン側だと思っているのだろう?

チェン
チェン

だがその4人でさえ私が手配したやつらだ。そいつらはお前を出迎えた跡、お前はその中の1人を監禁でもしたのか?

メフィスト
メフィスト

とっても立派なことだね、長官。彼女は逃げたよ。

チェン
チェン

それでいてお前はまだ自分の立場に気付かないのか?

メフィスト
メフィスト

そうだね。僕は意識すべきだろう。僕のチームはもうバラバラで僕だけが残っているということを。

メフィスト
メフィスト

近衛局の内外には戦力のない兵士がうろついているだけだ。僕の同胞は抵抗力をほとんど失っている。

メフィスト
メフィスト

それであなたはそれを言いたいだけ?

チェン
チェン

少しは自覚しているようだな。

メフィスト
メフィスト

それなら――来て、僕の護衛たち。

メフィスト
メフィスト

起きろ。

レユニオン構成員
レユニオン構成員

あ、ああ、あああああああああ!!!

チェン
チェン

お前!

チェン
チェン

やつらの体のオリジ二ウム…成長しているのか?

メフィスト
メフィスト

あのオリジ二ウムは彼らの元の体を突き破って、彼らの新しい体になるんだ。

メフィスト
メフィスト

ほら見て長官、見て。これが僕の護衛だよ。僕の不死身の護衛さ。

メフィストの護衛
メフィストの護衛

【うなり声】

メフィスト
メフィスト

これが僕の家畜の群れであり僕の同胞…。

メフィスト
メフィスト

さあ…

 

チェン
チェン

粉塵…?

メフィスト
メフィスト

同胞達には治療が必要、彼らには僕が必要なんだ。

チェン
チェン

アーツ?各チーム、気をつけろ!敵の指揮官がアーツを開放している、粉塵の拡散範囲はとても広い!

メフィスト
メフィスト

安心して、長官。君たちは僕の同胞じゃないから。関係あるのは君だけだよ。

レユニオン構成員
レユニオン構成員

…あ、あ――。

レユニオン構成員
れユにオンこう成イン

…う、うう!

レユニオン構成員
レ??ゆ二?オんこう成いん

うう、ううう…。

レユニオン構成員
???

ううああああああ!

レユニオン構成員
めふぃストのぐるーp

…血!!血を!!あああ!!!あ!!!

メフィスト
メフィスト

静かに。

レユニオン構成員
メフィストのグループ

――。

近衛局隊員
近衛局隊員

チェン殿、まずいですよ…。

近衛局隊員
近衛局隊員

倒れたレユニオンに粉塵が付着した後、体が大きく変化しています!

近衛局隊員
近衛局隊員

そいつらが再び戦闘に加わって、じわじわと陣地に迫ってきていますよ!

チェン
チェン

どれくらいのレユニオンが変化した?

近衛局隊員
近衛局隊員

全てです!

チェン
チェン

――!

メフィスト
メフィスト

彼らは僕にとっての家畜の群れで、僕の手足でもあるんだ。

メフィスト
メフィスト

g7,g6。

レユニオン構成員
メフィストの家畜の群れ

――う。

チェン
チェン

お前…。

メフィスト
メフィスト

彼らが倒れることはない。僕が彼らの全ての痛みを癒やすことが出来るからね。

チェン
チェン

自分の指を動かすように彼らを動かすだと。やつらはお前の傀儡に過ぎない。どこを見て手足と呼ぶことが出来るんだ?

メフィスト
メフィスト

僕から見れば、両者に違いは無いよ。理想のためなら何でも良いんだ。

チェン
チェン

お前がこれを理想と呼ぶのなら。解決しないといけないのはお前だけみたいだな。

メフィスト
メフィスト

目標があればやる気を出す。魅力的だね、長官。

近衛局隊員
近衛局隊員

攻撃を集中させろ!急げ!目標は敵の指揮官だ!

メフィストの護衛
メフィストの護衛

――。

メフィストの護衛
メフィストの護衛

(うめき声)

メフィスト
メフィスト

だけど、僕の護衛は普通の人じゃないんだ。

近衛局隊員
近衛局隊員

肉体で指揮官の被爆を防いだ…それでいて無傷だと?!

近衛局隊員
近衛局隊員

今の攻撃はほとんどの街の防壁を突き破るものなんだぞ!

メフィスト
メフィスト

無駄骨を折らせないでよ。

メフィスト
メフィスト

傷は治癒し、肉はより硬くなり、命は回帰する。

メフィスト
メフィスト

君たちの武器では僕の護衛には全く歯は立たない。彼らは僕が長官あなた一人のために用意したんだ。

メフィスト
メフィスト

同胞たち、起きて。僕と長官との会話に邪魔が入らないようにして。

近衛局隊員
近衛局隊員

チェン殿、レユニオンがまた波のように私達に押し寄せてきます!いつもの方法では彼らを倒すことが出来ません!

近衛局隊員
近衛局隊員

くそ、奴らは痛みを感じないということか!

近衛局隊員
近衛局隊員

他のチームも同じ状況に追い込まれています!ビルの外を徘徊していたレユニオンも動き出しました。奴らはビルに向かって突撃しています。私達が支配下に置いていた保安施設にも次々と突撃しているようです!

チェン
チェン

お前たちは周りの敵を優先的に対処しろ!

近衛局隊員
近衛局隊員

出て行け!

近衛局隊員
近衛局隊員

チェン殿、こいつらには感覚が無いようで、近衛局のビルも包囲されてしまっています!

近衛局隊員
近衛局隊員

私達は戦闘に突入してしまいましたが、何とかしてあなたを援護します!

チェン
チェン

まずは自分たちの世話をしろ。

近衛局隊員
近衛局隊員

了解!

メフィスト
メフィスト

壮観でしょ?彼らは多くの戦いを経験し、意識は少し重責には耐えられていないみたいだけど、彼らの肉体は以前として健康でピンピンしているんだ。

メフィスト
メフィスト

実力があれば少しの意思決定のミスも補えるんだよ。

メフィスト
メフィスト

少なくとも僕たちには時間があるんだから、ゆっくりと僕たちの問題を解決しようよ。

メフィスト
メフィスト

僕はあなたともっと話したいんだ。長官、あなたはこの戦いには関係ないんだし。

チェン
チェン

必要ないな。

チェン
チェン

私が直接解決する。

メフィスト
メフィスト

速いね!

ファウスト
ファウスト

…。

メフィスト
メフィスト

でもまだ足りない。

チェン
チェン

ファウスト
ファウスト

剣でボウガンの弾をずらした?

メフィストの護衛
メフィストの護衛

――。

チェン
チェン

その通りだ、黒髪の坊や。

チェン
チェン

ふん、先に狙撃を行い私の行動を妨害して、同時に私の行動を予測、そして肉の盾で防ぐというところか?

メフィスト
メフィスト

ごめんね、長官。君の基本的な全てのパターンを見積もることは出来たんだ。次はそれを少し防げば良いだけ。

メフィスト
メフィスト

これで、もう君は僕に近づくことは出来ない。鋭い弾、滝のような弾、重い弾、どれがお好みかな?

チェン
チェン

――。

チェン
チェン

お前は確かに用意周到かもしれない。

チェン
チェン

だが、一人の棋士は棋局の全てを計画し終えたとしても、そいつは相手を奇兵ではなく異色の駒と見なすしか無い。

メフィスト
メフィスト

(ちょっと待って、粉塵がどうして彼女にくっついているんだ…?)

メフィスト
メフィスト

(なるほど、そういうことか)

チェン
チェン

私はお前のように机上の空論は展開しない。私はただ備えるだけだ。

チェン
チェン

盤面は私には通用しないぞ、坊や。私は誰の駒でもない。私はただ龍門の刃だ。

メフィスト
メフィスト

へえ…

メフィスト
メフィスト

勇敢と無鉄砲は近しいけど、それには確固たる隔たりがある。

メフィスト
メフィスト

それとも自分のカードを使うつもりなのかな?まだ君が戦闘でもう一つの剣を使っているところを見たこと無いんだけど。

メフィスト
メフィスト

それは装飾品じゃないでしょ。

チェン
チェン

はっ。

チェン
チェン

この剣はお前を相手するためのものではない。

チェン
チェン

いずれにせよ、お前にこの剣を抜く価値は無い。

チェン
チェン

だが、お前たちはツケを払うべきだ。お前たちが龍門やチェルノボーグの無辜の人たちにしたこと。

ファウスト
ファウスト

…。

チェン
チェン

さあ、時間だ。

ウェイ
ウェイ

それはお主のものだ。

チェン
チェン

私には必要ありません。

ウェイ
ウェイ

私が少し貸してやるというだけだ。

チェン
チェン

怖くはないのですか?

ウェイ
ウェイ

お主が私にその刃を向けるのではないかということか?

チェン
チェン

はい。

ウェイ
ウェイ

いいや、怖くはない。

チェン
チェン

どうしてですか?

ウェイ
ウェイ

私は死を恐れていないからだ。

チェン
チェン

…。

ウェイ
ウェイ

これは平凡な武器ではない。ゆっくりと理解するといい。

ウェイ
ウェイ

日常でその気を散らすでないぞ。竜を斬る剣には鞘にすら価値がある。

ウェイ
ウェイ

誰にその剣を出すかは、お主自身が決めるのだ。

チェン
チェン

(…まだ伏したままとは)

チェン
チェン

(こんな時ですら私は鞘から抜くことは出来ないのか)

チェン
チェン

(だが今こそ、赤霄よ、お前は血を飲まなければいけない!)

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