退路は尽きた。
…お、お前!
どこに逃げる気なんだ?
あ。
手に持っているものを放せ!
お前の芝居はもう見透かされているぞ、鱗のある子供!
言ったはずだ、もう見透かしていると。
ホムラ!
ふん、これくらい何でも無い。この程度の火力、爆竹と変わりないぞ!
お前は事前にボウガンを防いだ。
お前は彼らの位置が分かっているのか?
もちろん。全部見つけている。
アーミヤ、後退しろ、あれを使う時だ!
分かりました!もう一度メフィストの護衛を妨害しますので、急いで下さい!
これがお前たちに対する別れのプレゼントだ。レユニオンの”幻影のボウガン使い”さんよ!
沸き上がり、奴らの偽装をはじけさせろ!
――!
自分の血をまき。火を点けているのか?
はっ、私が術師のように見えるか?あんな風にあちこちに放火するやつはせいぜい自意識過剰の素人だ。
すまないな、これが私の戦闘テクニックだ。姿を現せ射手たちよ、お前たちに隠れる場所は無い!
…。
ファウスト、カモフラージュが消えた。
命令だ、撤退しろ。
これは…どういうことですか!レユニオンのスナイパーはいつから待ち伏せを?
今?
今だ。
いくらかのレユニオンのスナイパーが突然現れ、主に近衛局東2階と南3階に分布しています!
足元に注意してください。低い位置でも待ち伏せしているかもしれません!
ビルの中での奇妙なことも彼らが引き起こしたのでしょうか?
大気を屈折させて透明になっていたのか、良い手法だ。
だが、自分の行方を隠し切ることは出来ない。動きの幅が大きすぎると、このアーツは意味を成さくなるからな。
私の言っていることは正しいか?
…お前はとても頭がいい。
ロドスの情報はよく出来ている。もう芝居が出来ないなら降参しろ。
お前がまだ戦うというのであれば、ふむ、お前のやった度合いに関係なく、Aceとscoutのために命を懸けてもらわないとな。
ファウスト、まだ弾はある。
撤退だ。俺達は既に情報においての優位性を失っている。俺が狙撃する。お前たちはすぐに移動しろ。
分かった。
どうしてあの女を撃たない?ファウスト!
僕の護衛達、さっさと行け!4人、たったの4人だぞ…その中でお前たちと戦えるのは3人しかいないんだぞ!
戦え!今こそあの罪人どもを細断処理しろ!
私達はDr.○○○の指揮の下により、あなた達全ての人たちに勝っているのです!
さらに、あなたに傷つけられ、理性を奪われた感染者であろうと、意識の中ではあなたに対して余計な考えだけが残っています。彼らは最早生きている人ではありません…!
あなたの隣りにいる鱗のある男の子でさえ、あなたと一心同体とは限りません。彼の今の考えは混乱と悲しみに満ちています…。
メフィスト、あなたこそこの戦場において孤独な人なのです!
…。
俺の心を読んだのか?
ただそう感じただけです。
ならばお前は俺が何を思っているかは知らないということか。
――!
アーミヤ!
大丈夫です、彼のボウガンは私でも何とか弾くことは出来ます…!ですが、これだと、あの護衛は…。
【乱れた声】
私のコントロールが弱くなってしまっています!
メフィスト、行け。
やつらの援軍が俺達のチームを消滅させつつある。
一部の部隊はまだ見たことすら無いやつらだ。計画は変わった、計算し直す必要がある。
…どうしてレユニオンの20つの小隊と2つの大隊がここにいないんだ?
なぜクラウンスレイヤーはここにいない?どうしてフロストノヴァはここにいないんだ?
今回はチェルノボーグとは違う。俺達は相手の通信を断ち切ってはいない。敵は大量の援軍を所持している。抵抗が激しい。
メフィスト…。
どうしてあいつらがここにいないんだ!
原因を知るには俺達の目で見なければいけない。まずはここから離れよう。
ホムラ、私はそろそろ限界ですが、あなたは大丈夫ですか?
大丈夫だ、私とチェンとかいう奴がいれば十分だ!
急げ!
私がお前たちを行かせることを許すと思うか?
お前…護衛たち!あの女を殺せ!殺せ!
あ…あ!!!
わあ、十数体が同時に起きた、困ったな。
【咆哮】!!!
あいつらが行くぞ!チェンとかいうの!
ありがとう、ロドスのオペレーター。今は邪魔するやつはいない。
え?
(ごほっ、まだダメなのか?空気に完全に触れることさえできない…まあいい。これだけやれば十分だ)
(赤霄よ、せめてこの時だけでも…)
“其の色は赤みを帯び――”。
…があ!
…ダメだ。
あ、あ…あ…。
(ウルサス語)ありが…とう…。
…。
今剣を振り回したのか?一太刀で?十何体ものやつらを?全滅させた?
あの剣は…。
アーミヤ、これ以上でたらめな話は無いと思うんだが。
ふう。
お…お前何…を…。
避けろ!
もう逃げることは出来ない。
くっ…!
ファウスト、ファウスト!お前怪我を、おまえ、いや、いや….いや!
….。
終わりだ。
まだだ。
お前?!
ごほごほ、私を誘い出し身を近づけてから撃てるように仕向けたのか?。
お前それでも防いでるじゃないか。
奴らは爆発の中を逃げている!
わあ、連続爆発?
ええっと、上の階が全部落ちたぞ。もう追いつけないんじゃないか?
半分はさっきお前が切ったやつだ。
そんな訳ない。
さあ、すぐに行こう。
いいや、僕は待つ、あいつらがここに来るまで…。
この段階は失敗した。俺達は行かないと。
失敗、失敗だと?そんな訳ない!
全ては計画じゃないのか…僕はとっくにレユニオンを招集したじゃないか?
裏切り?情報漏えい?一体誰だ?近衛局はどうして僕たちの分布と計画を知っている?
早くいけ!
裏切り者じゃなければそれを一体誰がやったんだ?
タルラさんはミスをしない、やったのであれば故意だ…。
いや、そんな訳ない。彼女が何故そんなことをする必要がある?
…ファウスト、これが僕たちの失敗とは認めたくはない。僕は信じない。
飛べ!俺がお前をキャッチするから!
…ああ。
うわあ、この惨状、建物をちゃんと修理しないとな、長官。
残念なことに、あの二人の子供にも逃げられたしな。
頭の中に残っていることは奴らが驚いた群れのように押し寄せてきたが、制服のように全て同じようにするのは難しいってことだな。
少なくとも私達は近衛局の奪還には成功しました。
例え一時であったとしても、これは私達の勝利です。
アーミヤ…。
――
ロドスはどうやって廃墟都市から撤退したんだ?
ロドスのオペレーターであるホムラさんが私達にすぐに援護をしてくれたんです。
内容を入力してください。
大きな声で話す龍門の警官が廃墟都市の外で応対していて…。
最初期に近衛局が手をこまねいて無ければもっと上手く行ってたけどな。
私はまだお前がロドスの助けが無くても大丈夫だと言っているのではないかと思っている。むしろあいつらと一緒に死ぬのではないかともな。
まあいい、そこまで腐っては無いようだしな。他に何か言いたいことはあるか?ないなら私はロドスに帰りたいんだが。
ロドスにあんな飛行機の乗り物があるとはな。
はっ、ロドスにはお前を驚かせるようなものがまだまだたくさんあるぞ。
私達はロドスと同じだ。カードを全て使いたくはない。
ロドスもお前のカードなのか?
――。
チ、チェン長官…独立ルートから…。
お急ぎを。
もしもし。
チェン警官、よくやってくれた。
スワイヤー警官はこのチャンネルにいるかな?
はい。
進捗状況を私に報告してくれ。
ロドスも救出でき、各チームも手配。スケジュール指揮に加えて、まる3日費やしました。
それで、チェン警官は?
私は奪還しました――
…。
――ロドスの強力のもと、近衛局を奪還しました。この報せはレユニオンの指揮官の口から全てのレユニオンに伝えられることでしょう。
龍門に潜むあらゆるレユニオンは既にこの城区に集まっています。私達は遮断と全ての路線を照らし合わせ、各地域に待ち伏せポイントを作成していあmす。
後はやつらの反撃を待つだけです。
私の任務は完了しました。
お主達の他の何人かの同僚もすでに私に報告書を提出してくれている。前段階の任務は全員円滑に完了したようだ。お主達よくやってくれた。
それでは次の段階に入るとしよう。