

チェン
退路は尽きた。

メフィスト
…お、お前!

ホムラ
どこに逃げる気なんだ?

ファウスト
あ。

ホムラ
手に持っているものを放せ!

ホムラ
お前の芝居はもう見透かされているぞ、鱗のある子供!

ホムラ
言ったはずだ、もう見透かしていると。

アーミヤ
ホムラ!

ホムラ
ふん、これくらい何でも無い。この程度の火力、爆竹と変わりないぞ!

ファウスト
お前は事前にボウガンを防いだ。

ファウスト
お前は彼らの位置が分かっているのか?

ホムラ
もちろん。全部見つけている。

ホムラ
アーミヤ、後退しろ、あれを使う時だ!

アーミヤ
分かりました!もう一度メフィストの護衛を妨害しますので、急いで下さい!

ホムラ
これがお前たちに対する別れのプレゼントだ。レユニオンの”幻影のボウガン使い”さんよ!

ホムラ
沸き上がり、奴らの偽装をはじけさせろ!


ファウスト
――!

ファウスト
自分の血をまき。火を点けているのか?

ホムラ
はっ、私が術師のように見えるか?あんな風にあちこちに放火するやつはせいぜい自意識過剰の素人だ。

ホムラ
すまないな、これが私の戦闘テクニックだ。姿を現せ射手たちよ、お前たちに隠れる場所は無い!

幻影の射手
…。

幻影の射手
ファウスト、カモフラージュが消えた。

ファウスト
命令だ、撤退しろ。

近衛局隊員
これは…どういうことですか!レユニオンのスナイパーはいつから待ち伏せを?

幻影の射手
今?

ファウスト
今だ。

近衛局隊員
いくらかのレユニオンのスナイパーが突然現れ、主に近衛局東2階と南3階に分布しています!

アーミヤ
足元に注意してください。低い位置でも待ち伏せしているかもしれません!

近衛局隊員
ビルの中での奇妙なことも彼らが引き起こしたのでしょうか?

ホムラ
大気を屈折させて透明になっていたのか、良い手法だ。

ホムラ
だが、自分の行方を隠し切ることは出来ない。動きの幅が大きすぎると、このアーツは意味を成さくなるからな。

ホムラ
私の言っていることは正しいか?

ファウスト
…お前はとても頭がいい。

ホムラ
ロドスの情報はよく出来ている。もう芝居が出来ないなら降参しろ。

ホムラ
お前がまだ戦うというのであれば、ふむ、お前のやった度合いに関係なく、Aceとscoutのために命を懸けてもらわないとな。

幻影の射手
ファウスト、まだ弾はある。

ファウスト
撤退だ。俺達は既に情報においての優位性を失っている。俺が狙撃する。お前たちはすぐに移動しろ。

幻影の射手
分かった。

メフィスト
どうしてあの女を撃たない?ファウスト!

メフィスト
僕の護衛達、さっさと行け!4人、たったの4人だぞ…その中でお前たちと戦えるのは3人しかいないんだぞ!

メフィスト
戦え!今こそあの罪人どもを細断処理しろ!

アーミヤ
私達はDr.○○○の指揮の下により、あなた達全ての人たちに勝っているのです!

アーミヤ
さらに、あなたに傷つけられ、理性を奪われた感染者であろうと、意識の中ではあなたに対して余計な考えだけが残っています。彼らは最早生きている人ではありません…!

アーミヤ
あなたの隣りにいる鱗のある男の子でさえ、あなたと一心同体とは限りません。彼の今の考えは混乱と悲しみに満ちています…。

アーミヤ
メフィスト、あなたこそこの戦場において孤独な人なのです!

メフィスト
…。

ファウスト
俺の心を読んだのか?

アーミヤ
ただそう感じただけです。

ファウスト
ならばお前は俺が何を思っているかは知らないということか。

アーミヤ
――!

ホムラ
アーミヤ!

アーミヤ
大丈夫です、彼のボウガンは私でも何とか弾くことは出来ます…!ですが、これだと、あの護衛は…。

メフィストの護衛
【乱れた声】

アーミヤ
私のコントロールが弱くなってしまっています!

ファウスト
メフィスト、行け。

ファウスト
やつらの援軍が俺達のチームを消滅させつつある。

ファウスト
一部の部隊はまだ見たことすら無いやつらだ。計画は変わった、計算し直す必要がある。

メフィスト
…どうしてレユニオンの20つの小隊と2つの大隊がここにいないんだ?

メフィスト
なぜクラウンスレイヤーはここにいない?どうしてフロストノヴァはここにいないんだ?

ファウスト
今回はチェルノボーグとは違う。俺達は相手の通信を断ち切ってはいない。敵は大量の援軍を所持している。抵抗が激しい。

ファウスト
メフィスト…。

メフィスト
どうしてあいつらがここにいないんだ!

ファウスト
原因を知るには俺達の目で見なければいけない。まずはここから離れよう。

アーミヤ
ホムラ、私はそろそろ限界ですが、あなたは大丈夫ですか?

ホムラ
大丈夫だ、私とチェンとかいう奴がいれば十分だ!

ファウスト
急げ!

チェン
私がお前たちを行かせることを許すと思うか?

メフィスト
お前…護衛たち!あの女を殺せ!殺せ!

メフィストの護衛
あ…あ!!!

ホムラ
わあ、十数体が同時に起きた、困ったな。

メフィストの護衛
【咆哮】!!!

ホムラ
あいつらが行くぞ!チェンとかいうの!

チェン
ありがとう、ロドスのオペレーター。今は邪魔するやつはいない。

ホムラ
え?

チェン
(ごほっ、まだダメなのか?空気に完全に触れることさえできない…まあいい。これだけやれば十分だ)

チェン
(赤霄よ、せめてこの時だけでも…)

チェン
“其の色は赤みを帯び――”。

メフィストの護衛
…があ!

ホムラ
…ダメだ。

メフィストの護衛
あ、あ…あ…。

メフィストの護衛
(ウルサス語)ありが…とう…。

メフィスト
…。

ホムラ
今剣を振り回したのか?一太刀で?十何体ものやつらを?全滅させた?

アーミヤ
あの剣は…。

ホムラ
アーミヤ、これ以上でたらめな話は無いと思うんだが。

チェン
ふう。

メフィスト
お…お前何…を…。

ファウスト
避けろ!

チェン
もう逃げることは出来ない。

ファウスト
くっ…!

メフィスト
ファウスト、ファウスト!お前怪我を、おまえ、いや、いや….いや!

ファウスト
….。

チェン
終わりだ。

ファウスト
まだだ。

チェン
お前?!

チェン
ごほごほ、私を誘い出し身を近づけてから撃てるように仕向けたのか?。

ホムラ
お前それでも防いでるじゃないか。

チェン
奴らは爆発の中を逃げている!

ホムラ
わあ、連続爆発?

ホムラ
ええっと、上の階が全部落ちたぞ。もう追いつけないんじゃないか?

チェン
半分はさっきお前が切ったやつだ。

ホムラ
そんな訳ない。

ファウスト
さあ、すぐに行こう。

メフィスト
いいや、僕は待つ、あいつらがここに来るまで…。

ファウスト
この段階は失敗した。俺達は行かないと。

メフィスト
失敗、失敗だと?そんな訳ない!

メフィスト
全ては計画じゃないのか…僕はとっくにレユニオンを招集したじゃないか?

メフィスト
裏切り?情報漏えい?一体誰だ?近衛局はどうして僕たちの分布と計画を知っている?

ファウスト
早くいけ!

メフィスト
裏切り者じゃなければそれを一体誰がやったんだ?

メフィスト
タルラさんはミスをしない、やったのであれば故意だ…。

メフィスト
いや、そんな訳ない。彼女が何故そんなことをする必要がある?

メフィスト
…ファウスト、これが僕たちの失敗とは認めたくはない。僕は信じない。

ファウスト
飛べ!俺がお前をキャッチするから!

メフィスト
…ああ。


ホムラ
うわあ、この惨状、建物をちゃんと修理しないとな、長官。

チェン
残念なことに、あの二人の子供にも逃げられたしな。

ホムラ
頭の中に残っていることは奴らが驚いた群れのように押し寄せてきたが、制服のように全て同じようにするのは難しいってことだな。

アーミヤ
少なくとも私達は近衛局の奪還には成功しました。

アーミヤ
例え一時であったとしても、これは私達の勝利です。

チェン
アーミヤ…。

チェン
――

チェン
ロドスはどうやって廃墟都市から撤退したんだ?

アーミヤ
ロドスのオペレーターであるホムラさんが私達にすぐに援護をしてくれたんです。

アーミヤ
内容を入力してください。

アーミヤ
大きな声で話す龍門の警官が廃墟都市の外で応対していて…。

ホムラ
最初期に近衛局が手をこまねいて無ければもっと上手く行ってたけどな。

ホムラ
私はまだお前がロドスの助けが無くても大丈夫だと言っているのではないかと思っている。むしろあいつらと一緒に死ぬのではないかともな。

ホムラ
まあいい、そこまで腐っては無いようだしな。他に何か言いたいことはあるか?ないなら私はロドスに帰りたいんだが。

チェン
ロドスにあんな飛行機の乗り物があるとはな。

ホムラ
はっ、ロドスにはお前を驚かせるようなものがまだまだたくさんあるぞ。

チェン
私達はロドスと同じだ。カードを全て使いたくはない。

ホムラ
ロドスもお前のカードなのか?

チェン
――。

近衛局隊員
チ、チェン長官…独立ルートから…。

近衛局隊員
お急ぎを。

チェン
もしもし。

ウェイ
チェン警官、よくやってくれた。

ウェイ
スワイヤー警官はこのチャンネルにいるかな?

スワイヤー
はい。

ウェイ
進捗状況を私に報告してくれ。

スワイヤー
ロドスも救出でき、各チームも手配。スケジュール指揮に加えて、まる3日費やしました。

スワイヤー
それで、チェン警官は?

チェン
私は奪還しました――

チェン
…。

チェン
――ロドスの強力のもと、近衛局を奪還しました。この報せはレユニオンの指揮官の口から全てのレユニオンに伝えられることでしょう。

チェン
龍門に潜むあらゆるレユニオンは既にこの城区に集まっています。私達は遮断と全ての路線を照らし合わせ、各地域に待ち伏せポイントを作成していあmす。

チェン
後はやつらの反撃を待つだけです。

チェン
私の任務は完了しました。

ウェイ
お主達の他の何人かの同僚もすでに私に報告書を提出してくれている。前段階の任務は全員円滑に完了したようだ。お主達よくやってくれた。

ウェイ
それでは次の段階に入るとしよう。