AM 04:45 天気/晴
龍門上城区、近衛局ビル屋上廃墟

チェン警官、お主の周りにいるアーミヤさんには私の声は聞こえているのかな?

聞こえています、ウェイ長官。

よろしい。

すまないね、ロドスのリーダーよ。私は危険を冒して近衛局の奥地に入り込ませることは出来たのだが、私は冒険に多くのプレイヤーを参加させることは出来なかった。

・もっと多くのプレイヤーとは?
・…どういう意味だ?
・場面はもう混乱している。

Dr.○○○――。

複雑に入り組んだ無形の巨大な網が大地を覆っている。

いかなる都市国家もこの大地との関係を切り離し、陰謀や嘘の中で独善としている訳ではない。ましてや数ある巨大な何かの間に挟まれることだってある。

お主も意識したことがあるかもしれないし、無いかもしれない。少なくと私はこれらの問題について考えなければいけない側の人だ。

ウェイ長官その任務をもっと円滑に実行したいのであれば私達と情報を共有するべきでは。

少なくとも必要なことは私達は知っておくべきです。

もう一度お詫びをするよ、アーミヤさん。私の位置や情報を全部公開することは出来ないのだ。

お主が私と同じ立場なのであればお主も同じ選択をするだろう。

都市を切って廃墟都市にする行動はあまり良いとは言えないが、少なくともそれなりの戦果は得ている。

お前は私達にレユニオンを注意を引きつけさせたのか。

それは違う、龍門近衛局もお主達と一緒だったろう。

・あなたは私達全員を餌にしたということか。

ん?

これら全ては彼がとっくに書き上げたものだ。

時間が長ければ長いほど、浸透は深まり、彼は即断に迫られる。

・最も肝心な時、レユニオンが最も激しく動き回っていた時間。

・ロドスに奴らを引きつけさせた。

レユニオンには近衛局が一人であると感じさせる必要がある――。

・――奴らの指導者に龍門は空だと感じさせる。

ほう、話が上手いな、Dr.○○○!長官、たしかに私達がレユニオンを引き寄せる必要はある。多ければ多いほうが良い。だろう?

龍門がそのような状況であれば、潜んでいるレユニオンはおそらく自分にもチャンスがあると思いこむ。

隠れ家から出たレユニオンを待っていたのは、なんと龍門のどこから出てきたのかも分からない精兵と良将という訳だ。

お前たちは一体いつから力を隠していた?チェルノボーグ事変の時からもう準備していたのか?

龍門はお主達の安全を保証した。お主達の価値が発揮できる場所に戻るようにも促した。

アーミヤを廃墟都市に捨て、レユニオンの多くの奴らに私達ロドスに包囲攻撃をさせる。これは一体どういうポジションだ?

私達が共に直面しなければならない厳しい立場ということを理解してくれないか。

ホムラさん、Dr.○○○、もういいですよ。

スワイヤーさんが私達と一緒にレユニオンを撃退してくれています。龍門は私達を諦めはしませんでした。

(証拠はありませんが)

ふん。

私達の契約は変わらず有効だ。途中で何があろうとも結果こそが私を満足させることが出来る。

途中で何が起ころうともな。

ロドスのDr.○○○、前回私達が合った時も同じような意味で同じ表現をしたはずだ。

お主に選択の余地は多くはない。だが少なくとも敵の殲滅するという選択を選ぶことは出来る。

・私はあなたとあなたのでたらめなことを信じることは出来ないな。
・…
・誰も馬鹿にされた後に笑顔で応える人はいないぞ

それで良い。

我々はみな警戒を持つべきだ。大敵がいる当面の間は誰も気を緩めるべきではない。

お主の警戒心こそが落とし穴を避けるように促してくれる。

私の言葉をよく銘じておくが良い、Dr.○○○――

――私達は未だ友人では無いが少なくとも敵ではない。

アーミヤさん、Dr.○○○、お主達と龍門の協力はまだ終わってはいない。

反撃の笛は既に鳴り響いている、レユニオンは龍門の広大さ思い知ることになるだろう。良い策略と団結というな。

出来ればロドスのプロとしての意識と勇猛果敢さも見てみたいところだが。

15分後、引き続きチェン警官はお主たちと一緒に作戦を行う。

ウェイさん、あなたが言ったこと忘れないでくださいね。

ロドスは忘れませんので。

当然だ。

ホムラ、Dr.○○○、行きましょう。

あ、チェン長官、星熊警官は?どうしてここで姿が見えないのでしょう。彼女は…大丈夫でしょうか?

星熊は少し怪我をしているが大丈夫だ。

そうですか…分かりました。

チェン長官、ロドスに来て頂ければ怪我の状況の検査と応急処置をしてもらえますよ。

必要ない。

何も心配はありません、ロドスの医療検査は秘密は全て守られますので。

私が簡単に済ませてしまえば良い。

はい…私はチェン長官に無理強いはしません。もしあなたがそれでもというのであれば。

では、チェン長官、また後ほど。

…。
AM 05:00 天気/晴
龍門上城区、行政長官事務所

ウェイ様、そちらは順調ですか?

当然、そうでなければ私はここでおしゃべりをする機会は無いだろう。

彼らはしばらく行動のペースを緩めると約束はしましたか?

もちろん、時間は限られているからな。

今日、明日、明後日。もしレユニオンがまた龍門で暴れるのであればお主はどんな結果になるか分かっているはずだ。

たった2日間しか無いのですか?!短すぎますよ、不可能です――

朝夕2回交代の制限は既に緩和されているといえる。それに比べて私の席が用意出来る時間は1日しかない。

一日?

お主達には1日ですべてのことを解決してもらいたい。

ウェイ様、彼らの助けがあれば、数時間でレユニオンを解決し、損失を徹底的に減らすことは出来るので無いでしょうか?

それは重要ではない、龍門の問題は龍門自身で解決出来るはずだ。これが私達の一番の目的でもある。

それが私達が彼らに見せるべきものだろう。だからお主達は始めてくれ。

行きなさい、チェン警官、レユニオンによって龍門の接客の仕方は変わってきている。

分かりました。

ウェイ長官、私には一つ疑問があります。今は返事が出来なくても事情が終わりましたら、合理的なお応えをお願いします。

聞いてやろう。

これは明らかにレユニオンからの龍門への総攻撃なのに、何故奴らの指導者であるタルラは現れなかったのですか?

ふう…

物事は上手く行っているでは無いですか。どうしてそんな顔をしているのです?

ウルサスからはまだ何の返事も無いのか?

依然として。

それならウェルテル議長に連絡は出来ないか?

残念ながらトランスポーターは今まで彼に会うことは出来ていません。

ウルサス帝国全体が疑惑に包まれているようだな。

文月、私は感じるのだ。これはただ全ての始まりなだけかもしれないと。

この前あなたがそう言ったのは何年も前ですよ。

それはいつだったかな?私は自分がそれを言った理由をすっかり忘れてしまった。

あの時は私達が出会ったばかりのときです。あなたはもう私達の間でのつきあいを全て忘れたとおっしゃりたいのですか?

いいや、そうじゃない。お前と出会った時以外のことはよく覚えていないというだけだ。

あいつの歯がきりっとしていた様。残念だけど、そのことは忘れられないわ。

あなたは私に言ったわよね、もし20年前に私達が負けたらこの街の名前は変わり、ウルサス征服史の1つになるのだろうって。

もし私達が負けていたら、あなたが今座っている席はあいつのものだったのよ。

…。

コシチェイ公爵か。

まあ、かわいそうな小さな塔。あの塔に彼の影がないとは言えるのかしらね?

だが彼はもう死んでいる。

タルラの手によって殺された。