
全員にぎやかに盛り上がってるか?!

オブシディアンフェスティバルの最も盛大なパーティ。

本日12時より、各所のショッピングモールやアトラクション、レストランやバーの一部で期間限定でウォームアップが行われるぞ。

最も盛大なパーティをお見逃し無く!

やはり来ましたね。お嬢様。

シュヴァルツ…。

必ずここに来るだろうと思いました。クロイナに拒否された後、あなたは電波塔を用いて情報を拡散し、町中の人たちにあなたの情報を聞かせるだろうと。

それはいけないことです、お嬢様。それはさらなる混乱をもたらすだけでしょう。

あなたはお父様が嫌いかもしれませんし、この街も嫌いなのでしょう。ですが旦那様は十分尽くしておられます。これではオブシディアンフェスティバルでこの都市がバラバラになってしまう。

私の報告が大きな波紋を呼び、多くの結果を招いてしまうことは分かっています。ですが皆さんには真実を知る権利があるのです。

私は旦那様の過ちを知っています。旦那様はこの都市のために多くの過ちを冒しています。ですが、それが無ければ今のシエスタはありません。

今回のは訳が違うわ!

もしお嬢様の気が晴れないのであれば、私を批判すればいい。ですから取り返しのつかないことはなさらないでください。

あなた…あなたはまだ私が子供が言っていることだと思っているの?

違います、お嬢様。私はあなたと一緒にじっくりと旦那様を説得しても良いと思っています。それは保証します。今ならまだ大丈夫です。私と一緒に帰りましょう。

シュヴァルツ…そんなことを言わないで。

私は貴方様が旦那様に多くの気に食わないことがあるのは承知しています。ですが、その前に家に帰るべきです。

そんなことは言わないで!お父様との関係を少しでも直したいとは思っている。でも今のあなたはどうしてそんな風にしか出来ないの!

どうして以前のように仲良く出来ないの。どうして前のように友達のように話してくれないのよ、シュヴァルツ!

私はダルコス家の召使いだからです。

あなたにそんなことを言ってほしくはなかったわ、シュヴァルツ。あなたの話なんて聞くたくない!どうしてそうなったの、何でそうなってしまったの?

…。

何をためらっている?早く彼女を捕まえないのか?

――彼女はダルコス家の娘です。あまり図にのるな。

だが、市長はクロイナ先生に全面的に協力するようにと言ったぞ!お前は彼女がデマを流し、シエスタを破壊するところを見ているつもりか?

…あなたは頭を使ったらどうです。彼女は一人でここにいるのにこれっぽっちも焦りを見せはしなかった。

彼女は本当に電波塔に入りたいと思っているのでしょうか?

何?

もういい。

お嬢様、あなたは自分を餌にして私を引きつけている。そうでしょう?

…あなたはまだ私のことを知っているようね。

私はそうだとは言い切れません。お嬢様。ただあなたは私の推測を否定しなかった。そこで私は次の結論に達しました。

今頃、ロドスは市政庁に赴いたはずです。

な、何?私達の計画にそんなものはないぞ!市政庁の方は今どういう状況だ?

私が思うに、あの無能共は今頃ボコボコにされているでしょうね。

何故外の音が聞こえないんだ?早く材料を運び出さなければいけないのにこんな急ぎのことをサボっているのか?

ん?さっきの騒ぎでまた喧嘩したやつらがいるのか?かまうな、早く処理を――。

すみません、ドアを開けてください!宅配便のお届けです!

(ん?何か受け取る者はいないはずだが?)

(何だ?怪しいな…。)

送り届ける場所を間違っているんじゃないのか!

ですが、この宅配便はここに送るようにと書いてあるのですが?

どっか行け!私達にもうつきまとうな、失礼なやつめ!

…。

ふん、ガキがまた金を騙し取りに来たに違いない。

まあいいか!ドクター、そばに立ってなさい。これを蹴っ飛ばしてやるから!

何よ?大丈夫よ!これくらいなら私の力でも出来るわ!

え?

ふぅ!

えええ?!大扉がどうして倒れてるんだ、なんで、お前は一体――。

・綺麗な一蹴!
・…。
。友よ、配達員を粗暴に扱ってはいけないよ。

へへへ、前からこういうの試してみたかったのよね。それにこの文句もやってみようかしら…。

あー、おほん、よし!

”開けろ!速達だ!”

・もう蹴飛ばしただろ!
(戦闘)

シュヴァルツ、私はヴィクトリアに何年も留学していたけど無駄な時間を過ごしていた訳ではないわ。

そこでは天災やオリジ二ウムに関する最先端の科学技術を学びました。

あなたにとってはそれはまるで千夜一夜物語のようなことなのかもしれないけど、私にとっては当たり前のことだった。

私が勉強している知識や私の信じている道理が私の判断は正しいと教えてくれています。

お嬢様がご勉学されているのは法学ではありません。

え…?

ロドスは市政庁で何をしているのですか?

クロイナの罪状を集めています。

え?

クロイナは悪かもしれませんが、馬鹿ではありません。

彼は天災特使として今の火山の状況に問題があることを知らないはずがありません。

彼は自身の思惑のために事実を隠しているに違い有りません。彼の罪状を密かに集めることさえ出来れば…。

ロドスと彼は正面衝突することになるでしょう。陰から証拠を集めることが成功するはずがありません。

…。

も、問題はありません!あなたがいないのであれば…。

お嬢様、あなたは何故このようなことをしたのか私は知りたい。合理的な答えが得られるのであれば私はロドスを追求しません。

…私はこれをしなければならないのです。私はお父様が血が通っていない人だとは信じることが出来ません。彼ならば絶対にこのような事を見てみぬふりはしないはずです。

お父様はこの都市を愛しています。誰よりも愛しています。それを私以上に知っている人はいないでしょう。

あなたはまだ彼が憎いですか?

どうして?恨むのであればお父様が私を恨むべきでしょう。私が生まれたことによって母は逝ってしまったのですから…。

でも彼はこれまでそうしなかった。

私は彼が何も言わずに全てを行おうとすることが嫌いなだけです。

あなたは私を守っているつもりなのでしょうが、私はそのせいで何も知らず、何も出来ない。

今回も同じです!きっとクロイナがお父様をだまし、彼に火山の爆発について何も知らせないようにしているのでしょう。

だからクロイナは父に報告書の内容を報告することを中止させた!それは恨みとは言わないでしょう?

火山が爆発?

クロイナが言っていたことはお嬢様が旦那様の過去の秘密裏の事件を全部曝け出し、旦那様を退職させ、裁判を受けさせると。

え?いいえ、お父様が何をしたというのです?

いえ、大丈夫です。

…ああ、そういうことでしたか、分かりました。

ですからクロイナもお父様の命令で私を止めたかったのではありません。ええ、私も大体は分かりました。

シュヴァルツ、もしそれが本当なのであれば、私はもっと法的効力のある方法で要求をします。

私が行っていることはこの都市のため、この故郷のためのことです。

分かりました。お嬢様は過去のことを気にしておらず、名誉というものも気にしていないということなのですね。

私もお嬢様と同じです。旦那様も同じでしょう。

ええ。他の人がどう考えようと、私はあなたを信じ、父を信じています。

目的がぶつかろうとも、これは私達二人の間での問題であることは分かっています。

だから私は私と同じようにこの都市のことを知っているあなたを信じていますし、きっと私がここにいることも知っていたのでしょう。

何故なら、あなたが直接私を止めに来るだろうから。

そもそも市長は誰でも良いのではないですか?お父様もきっとそう思っているはず。お父様が気にかけているのはこの街そのものではないですか?

ですので、お父様もきっと私の見方を賛成するでしょう。

シュヴァルツ…私の話は正しい?

大きくなられましたね、お嬢様。