う…。
え?ど、どうして…。
どうして俺はこんなところで…横たわっているんだ…。
そうだ!俺たちはチェルルノベルクに侵入してDr.◯◯◯の救助を――。
!
ボス!違う、違う、ボス達は…。
…ボス達は…。
ん?この紙はなんだ?
待て待て、これは…これはロドスの工作用紙!
誰がここに残したんだ?一体何が起きている?
ん、このびっしりと書かれている文字、少し乱れているな…。
名も知らないオペレーター、自分を隠せ。お前の胸にあるカードを見るタイミングが無かったのでお前の名前を覚えることは出来なかった。
時間に余裕は無い。私の字は滅茶苦茶だろうが、すまない。だがこれを読んで欲しい。
パニックにはなるな。とりあえずは今のところは安全だ。
この廃墟から出てはいけない。完全に暗くなる前に敵がお前を見つける可能性は高い。
お前は今敵の二重三重の包囲の中にいる。
ボスの筆跡では無いようだが…ロドスの同僚が書いたメモか?
それにしても長いな。何故直接起こして言ってくれなか――
来たか。
(ん?話し声?レユニオンか?くそ!)
(…いや、待て。この声聞いたことがあるような?確かあそこの診療所で――)
ほう、お前たちは本当にチェルノボーグ全てを麻痺させたのだな。まずはおめでとうと言ったところか。
――
私達は全てオリパシーに感染してしまった。
本当にあなたなのか。
ただの噂だと思っていたが。
何年ぶりだろうか、博卓卡斯替。
それとも今は『パトリオット』と呼ぶべきかな?
将軍。
私のことを覚えているとは意外だな。
もしお前が盾を持って吹雪の中砦に突撃しなければ、私とバークレイズ、そしてシェイミはカジミエーシュの銀槍ピカソの手で死んでいただろう。
私の戦士たちは勇敢だ。彼らは犠牲を気にはしない。
どうした?お前の話し方は数十年前とだいぶ違っているじゃないか。
お前が兵士の前で気前よく金を出しているのを見たことがある。ハゲの屠殺夫であるバークレイズが手を叩くなんて簡単なことではない。
感染して声帯が変わったのだ。今は連続して話すことすら難しい。おかしな話だ。
――。
そして今のお前の身分は。
そうだな。
北原のゲリラ達の…リーダーはお前なのだろう。十数個のウェンディゴで思い出したが、一番不可解なのはお前だ。
青ひげのアリオシャ、その騎兵士はかつて私と賭け事をした際に言っていた。お前は生まれつきウルサス軍人として元帥になるだろうと。
私は大尉に過ぎないのだ、将軍。時代は変わった。
冗談を。お前の忠誠心、軍功、作戦会議においての企画…お前はウルサスでは最高の戦地司令官の一人だ。
褒め過ぎだ。それに私は所詮サルカズだ。
お前が将校になれないのであれば、ほとんどのウルサスの高級将校は王立裁判所に送られるべきだ。
まあ、彼らはほとんど死んではいるが。
奴らよりは長くは生きている。あなたの同僚はほとんど死んでしまったがな。
そして陛下は軍人が国家に奉仕するのは肩書ではないとも言った。
また彼はウルサス人を凝聚させるのは血では無く、信仰とも言った。だが今は?陛下の安息だけを望んでいる。
今の皇帝はあいも変わらずお前たちをウルサスの戦士では無く、怪物として見ている。やつらはお前とお前たちの一族を弾圧している。
あの方は、あの寛容な陛下はもう亡くなった。それくらいは理解している。
ウルサス、無数の戦争の獣なら大地を完全に水没させることが出来るだろう。
だがそれはお前が軍隊を去った理由ではない。
ああ、興味はない。私はただ兵士達と肩を並べたいだけだ。
…。
将軍、座れ、酒、少し残っている。北から持ってきたんだ。
…私には時間があまり残ってはいない。また今度酒を飲みながら昔話をしよう。
そうか…分かった。
大丈夫だ。
四番街に行き、生存者を見つけろ。彼らを脅迫することは厳禁だ。死傷者は極力減らせ。
物資の収集を重点しろ。私達の保有量は、以前として切迫している。
了解!
私はあなたが死んだと思っていた。
名を隠した時点で死も同然だ。今の私は過去とは繋がってはいない。
ここで、隠居か?あまり理想ではないな。
チェルノボーグは最早住むには適していない。天災に見舞われたことは関係なく。
去ると聞いた。
診療所は壊滅的な被害を受けた。早めに移転はしたものの、それでも損失はあった。
私はお前の噂を聞いて残ってみることにしただけだ。
私には、そこまでの価値はない。それは危険なことだ。
残り少ない同胞の一人を見てみたかっただけだ。
勘定に入れるな。
ふん…。
…確認する、誰がそれをやったのか。診療所のことは、普通のことではない。
いい。大丈夫だ。むしろお前がいる以上、このことをレユニオンがしたという可能性はより低くなった。
分からない。レユニオン、少し乱れている。
だが将軍。あなたなら、レユニオンと共になら。
ウルサスを、解放出来る。感染者と普通の人が、平等に付き合うことが出来る。
…。
ここだ、見ろ。左手のほう、オリジ二ウムに貫かれた建物だ。
見える。
以前ここはショッピングモールだった。周りの3つの街の市民はここの商品に頼って生活をしていた。
天災は、チェルノボーグを破壊した。要塞を壊し、都市を破壊した。私はこのやり方に同意はしない、だがこれは必要なことだ。仕方がない。
いつだったか、その時計塔の頂上に飾り提灯の端が結ばれていた。もう一方の端は交差点のフェンスに。一つ一つの電球は暖かい光に満ちていた。
感染者には、それを享受する権利は、無い。
電球を光らせたいのはそうだが、私達はもう一つのショッピングモールを作りたいのだ。これが私達との違いだ。
――以前の、あなたなら絶対に、そのような妥協は、しなかっただろう。
そうかもしれない。ロドスは必ずしも明るい将来的にも明るいところでは無いと思うが、そうだったとしいてもこの土地からはそれすらもほとんど感じることは出来ない。
あなたはただ、祖国と戦いたくないだけだ、将軍。
街を見て、感染者を見て、オリジ二ウムの鉱場を見て、死を待つ。
あなたは、あなたは違う、殺し合いを恐れる人だ。
そうだ。ウルサスが暴力を振るうのであれば私達は反撃をする。
だが、レユニオンのする行為は私の反撃とは違う。足元の都市を見るが良い――レユニオンが始めたのは戦争だ。
一つの戦争でどれぐらいの人が命を落とすと思っている?一つの戦争でどれほどのウルサス人が死ぬことになる?
ウルサス人がウルサス人を食い、ウルサス人がウルサス人を殺し、ウルサス人がウルサス人を滅ぼす。
将軍。
――。
ウルサスは、感染者でも、ウルサス人として扱ってくれるのか?
そうであれば、戦争などない。
お二人とも失礼いたします。
どうした?
報告。リーダーは公告を出し、私達がチェルノボーグの全てを陥落させたと宣言をしました。これらは全ての既知の通信チャンネルを通じて報告されています。
今はリーダーは各チームの状況を確認する必要があるとのこと。
分かった。今行こう。
すまない、将軍。少し待ってくれ。
――。
レユニオンは、本当にお前たちが何をしているのか分かっているのか?
…。
じいさん、俺が答えれば良いのか?
まあ、あんたは実際のところ、俺には聞いていないのかもしれない。だが、俺達は指揮官に従って着いていくと言ったんだ。
指揮官が何をしようが俺たちは彼を信じている。
彼が正しいことをしているのであれば彼は耐えてくれるだろう。間違っているのであればきっと直してくれるだろう。
俺たちはタルラを信じているし、指揮官も信じている。感染者のために戦ってくれているのが分かるんだ。
…。
将軍。
レユニオンは勝利したのにお前の口調っぷりからは喜びの気持ちが全く聞こえてこない。
そうするべきなのか?喜ぶ…
もし、ウルサスが願うのであれば、どの都市も、全て平らにしよう。
成果を固める、というのが最も難しい。この戦いに関して、私は迷っていた、ウルサスの反応もだ。
戦争が始まった以上、後悔しようがもう後戻りは出来ない。
私は、愚かなのかもしれない。
だが、何もしないままでは、感染者の枷は、より重くなる。
一度失えば、闘争の意識は、破滅へと向かう。
お前は現状をよく分かっている、それ故に自分が何をしているのかも分かっている。
そうだ。私達は、生きるために戦う。
それなら私が尋ねることはなにもない。
報告!
都市下三区の災害の状況か?
はい!
細かい報告は無用だ。全ての民間人を救い、危険な地域から、自分を守れ。強がる必要はない。
術士を付けろ。無人機で探す。消耗の心配はいらない。
了解!
そうだ…。
あなたは準備をして、どこに行く?
ロドスアイランド。
…?!
ああ、知っているぞ、ロドスアイランド。
だが、レユニオンは、ロドスを襲ったばかりだ。
くそ…。
アーミヤやドーベルマン先生はどうなったんだ…。
どうすればいい、俺は今どうすればいい?
――このような時にチェルノボーグに入れば、ロドスは全てから敵とみなされるだろう。
彼らは何故このようなことをしている?
分からない。ただ私は、衝突を阻止出来なかった。
さっき戦士がいた、一人で対抗していた、サルカズの傭兵だ。
以外にも、このロドスの者は、サルカズだった。
共食いか…レユニオンのすることと何ら変わりないな。
民衆は、ウルサスに騙された者は、私達を、同胞とは見ない。
何?サルカズ…ウルサスのサルカズ?
だが傭兵には、傭兵の戦う理由がある。ロドスの戦士には、ロドスの戦士の戦う理由がある。
彼は負けた。しかし彼は以前として、無数の精鋭を射殺した。傭兵の新たなリーダーは、やけくそだったが。
そして、彼は敵を、背後の廃墟からおびき出した。
?!
彼は何かを隠すために、それをやり遂げた。
灰の中に、この遺物が残っていた。彼らに渡してほしい。
真の戦士だ…名もないが。
そうするとしよう。
サルカズ…もしかしてScout先生は俺を守るために…?
真の戦士…。
そうだ。前にも言っただろうが。
言ってくれ。
20年前、お前は一度私と勝負したいと言っていたな。
今か?いや。
私の鎧は、切ることは出来ない。不公平だ。
その鎧は随分と古くなっているようだ。性能は軍隊が維持している時よりもはるかに低くなっているだろう。
鎧は、ウルサスのだ。私は、帝国の裏切り者。これはどんどん壊れていくだけだろう。
だからこそ、お前はそのコードネームを持っているのだろう。お前がそれを間違えた時立ち上がり反対するとしよう。
あえて言わないでおこう、将軍。私はこれを自称はしていない。
『パトリオット』、ウルサスとの戦争は合理的か?
もちろんだ。私達の戦争は、正義だ。そうでなければ、無数の犠牲の、意義が無くなる。
将軍。本当の答えは、誰もが知っている。
――。
だから、彼らは無駄死にではない。彼らの死には、必ず意味がある。
お前はもう立ち上がっている。ウルサスの反対として。
私は反対した、帝国に。土地ではなく、人民では無く、ウルサス自体にでもなく。
医学大臣が、現状を作るのであれば、彼は敵だ。
議会が企てるのであれば、私達は議会を倒す。
それが軍隊なのであれば、対立し、軍隊を壊す。
タルラは大きな目標を持っている。私達の目標は、より段階的で、より明確だ。
過去のウルサスは、戦争が正義だった。今は感染者と、戦争が正義だ。
私は正義のために戦う。正義は、永遠にウルサスと共にある。
報告!一連の蜂起で規律を無視したレユニオンメンバーを逮捕しました。これがリストです!
主要な蜂起の人の中に第ニ、三、六チームのメンバーはほとんどいません。
これはほんの一部だ。
これについては具体的な実施者は、実際のところ…調査は困難です。
多くの同胞はチェルノボーグ人を憎んでおり、彼らを通報する訳には…。
規律に反し、庶民に手を下すのか?
…。
ですが、これらチェルノボーグ人達は冷酷で、これらの罰は当然のことです!
彼らがこんなでなければ、多くの感染者が今日のように陥ることはありませんでした、指揮官!お願いです…。
庶民に手を下すのか?
…。
命令だ。
首謀者を吊り上げろ。私の兵士にやらせる。
警告だ、メフィスト、クラウンスレイヤー。
…はい。
…残りは。
ま、まだあるのですか?
再犯は、処刑だ。これも、リーダーに知らせろ。
わ、分かりました!
憎しみが、深すぎる。
これ以上戦うと、憎しみが、ウルサスの目を全て覆ってしまう。
レユニオンは思った以上に散漫だが…お前の軍規に対する要求はウルサスの大多数のチームよりも大きい。
彼らの多くは、兵士ではなく、訓練も足りない。整頓しなければ、規律があってこそ、難しいものも攻略出来る。
対立は激化し続け、どちらにも訴える機会は無い。お前の方法は正しいのかもしれない
ウルサスは一度目を覚ます必要があるだろう。
将軍も、私達を助けることが出来るのだぞ。
いいや、『パトリオット』。私はもう他の戦争に足を踏み込むつもりはない。
…そうだな。そうだ、これは戦争だ。
あなたは、戦争をしたくない。そのことは分かっている。
私とウルサスの間にはなにもない。全ては時間と共に失われていく。
私はもう以前ほどこの国を気にはしていない。許してくれ。今お前の前に立っているのは意気地なしで臆病な存在だ。
ちがう!ちがう!あなたはそんな人ではない。
もし私が生きていたら、私には出来ない、今日まで。あなたには理解出来るはずだ。
何?お前…。
….やはり優秀だな。すまない
何故謝るんだ、将軍?間違えていない、死ぬべきは私だ。
ああ、そうだ。そうです、あなたはこの刀を持って、敵の指揮官の娘を引き取った。
娘は少し歳が上だが。今度会う時は彼女を連れてこよう。
ああ、彼女たちには仲良く過ごして欲しい。
そこ負傷者だ!血液型を確認しろ!感染者と一般人を間違えないようにするんだ!早く!
一般人であれば感染者にも輸血出来る!
この人はどこの家の者だ?
大丈夫だ…まずは安全なエリアに送れ!ブリエト…急いでくれ!
タルラはロドスを攻撃した。この誤解を解くのは、難しいだろう。
もし、事情を挽回出来ないとしても、私はあなたと対立したくはない。
それは私とお前で決められることではないかもしれない。
…将軍。
二度と、あなたと肩を並べて戦うことが、出来なくて残念だ。
…聞け、『パトリオット』…
ウルサスは私のちからで強くなったり弱くなったりはしない。
数多の将校がみな帝国の運命を握る支配者になりたいと思い試してはみたが、誰もが惨めに失敗した。
歴代の陛下であろうと運命の穴からは逃れられない。
帝国は風雨に揺れ、栄光を再生させる間も揺れ動いている。ふん、呪術師は国の最後を描くことが出来るだろう、弄臣は戦役の動きを予測することは出来るだろう、説客は天災の変化が分かるだろう…。
政治餐会には私は一度も参加したことはない。議員のも、海兵隊のも参加したことは無かった。
奴らの自信は私の恥じさせるからだ。自分が勝てると思ったものは全部負けた。自分が生きられると思ったものは全ては死んでしまった。
お母さん、夜は何を食べるの?
またじゃがいも?わ、私もう煮たじゃがいもを食べたくない!
え?お母さん、また戦争に行くの?お母さん、もう行かないで?
おじさん、お母さん、またおじさんと一緒に行くの?嫌だ、お母さんをもう行かせたくはない!
おじさん、お母さんを置いていってよ。お父さんがおじさんに連れて行かれた後、未だに帰ってこないんだよ…。
私、一人で家にいたくない。おじさん…。
負けようが負けまいが、私達は戦争を続けている。
私達がしているのはただの破滅、ただの破滅だけだ。
私達は全てがただの戦争の駒だ。誰が駒の名前なんぞ気にするのか?
あなたは、間違っていない。私も、間違っていない。戦争が、正しいかは分からない。
あなたも堅持するし、私も堅持をする。
その理由は?レユニオンの『パトリオット』。私はお前に――。
例え戦争に何か意味があるとしても――
ウルサスでの数年の戦いの後、いくつもの都市では死体を大量に詰め込むことは出来るだろうが、彼らの命に何の意味がある?誰が彼らの名前を覚えている?
名前が、知られている?必要ない。戦士はそういったことは考えない。
お前は彼らを戦士と呼ぶが――。
名前の無い者たちは、戦争に参加している理由さえも言えない時がある。
今、彼らはもうそれを言う機会すらない。
私はこの全てにうんざりしたのだ。今の私はただ身の回りの人を守りたいだけだ。この程度であれば手を届かせることは出来る。
ウルサスに対しても、感染者に対してもこれは同じだ。
これが私の答えだ。
あなたが悪いのではない、将軍。誰も、死ぬ必要はない
オリパシーは、いずれ私を死なせる。私は兵士だ、死ぬことに、価値が欲しい。
お前には戦い続ける理由がある、良いことだ。心からお前のことが喜ばしく思う。
…そうか。将軍、聞いて欲しい。私の観点を。
話すと良い。
あなたは死を恐れていない。死が怖いと言いながら、あなたは今、ロドスに身を置こうとしている。
あなたは残って、私の態度を聞きたいだけだ。あなたは天災すらも怖くはない。
あなたが知りたいのは、レユニオンの目的だろう。
確かにそうだ。おまえたちはウルサスの感染者をどこまで歩かせるつもりだ。
では、私は、言うとしよう。
あなたは、戦争が嫌いだ。私が、するとしよう。
感染者の権利、私は、あなたとあなたの子供のために、全ての感染者のために、打ち倒す。
あなたは戦争が嫌いだ。嫌悪し続けている。出来るのであれば、全ての戦争を終わらせたい。
私には、時間は多くないが、私は私を、最後まで戦うために使い続ける。
…。
お前こそ真のウルサス人だ。
悲しい戦争だな。
おそらく私は生きている間にはもう二度とウルサスの土地に踏み込むことはないだろう。
聞け、博卓卡斯替。
【私はお前を敵に回しはしない。絶対に。】
――――。
私が、あなたの配下の兵士では無いということ。これが私の、唯一の心残りだ。
【将軍、私も決して、あなたの敵にはならない。】
――。
もう時間も遅い、将軍。私の兵士に、都市から送ります。誰にも止められません。
お前のリーダーが私に難癖をつけようと、お前を困らせはしない。
いいや、将軍。
彼女なら平気だ。
それが一番良い。では、失礼させてもらう。
――。
将軍!
どうした?
…。
自分の…自分の…。
自分の本当の居場所をお見つけ下さい。
…。
Scout先生…俺はあなたのために何をするべきなのでしょうか?
俺のようなろくでなし、一体どこにあなたほどの価値があるのでしょうか…!
俺は一体何をすればいいんだ?さっきの情報をまとめて、誰に言えばいいんだ?
奴らは俺たちが考えているような存在なのか?その誤解を解くことが出来れば…。
そうだ…そうだ、メモに何か命令は書いてないのか?
もしあるのであれば、Scout先生、俺はあなたの代わりをします…きっと!
俺が恥をかかせません…!
不義理な頼みがある。これはお前の苦労を解決するためでもある。お前の怪我は治療した。少なくとも命の危険は無くなった。
そして、くだらない話を聞いて欲しい。
今回の俺たちの目標はドクターの救出だ。それにはアーミヤは断固とした態度を示している。誰も彼女を説得して決定を変えることは出来なかった。そして全ての人が自分のことを軽く見すぎている。
Aceはアーミヤと同じく、ドクターを救出さえすれば、ロドスは多くの今ある行き詰まりを打破出来ると信じている。
ドクターが以前のように行動してくれれば――ロドスはもっと栄えることになるだろう。
だが俺は弱い人だ、分からないが…。
このような繁栄に耐えられる気骨があるかどうか分からない。
何だ…?これはどういうことだ?
3年前の今、私は多くの兄弟や姉妹を失った。
俺達の中で生きている人がいれば必ずどこかで集まるだろうと思っている。これもロドスに従事し続けている理由の一つだ。
しかし、俺達が失ったものは十分過ぎるほどだ。Miseryのような悲観な人でさえ、ドクターを帰還させなければいけないと思っている。
彼は独りよがりにこれから俺たちは絶対不利にならないと思っている。死と別れは過去になると。
俺はそうは思わない。
いや、ドクターの能力を疑っている訳ではない。ドクターは力の天秤を傾けた人物でドクター以外にはいない。カズデルにとっては渡りに船だ。
ましてや、ドクターは私に戦う理由を教えてくれた。
それに…俺たちがドクターに指示をお願いした時、ドクターの目には勝利の約束しか見えなかった。
勝利以外に他には何も見えなかった。何もだ。
何も無かったんだ。
俺はずっと考えていた。ケルシーはずっと俺たちに真実を伝えてくれない。これはドクターと関係はあるのだろうか?
三年前のあの最後の時間から、どうして写真の上のX印は多くなっているのか、何故犠牲はどんどん増えていくのか、何故目的が見えない戦いがあるのか?
俺には想像出来ない。出来もしない。
もし戦火と殺し合いがドクターの触媒なのであれば、ドクターは指導者と研究者から戦争の機械になる…。
それは俺達がDr.◯◯◯に戦争に参加してほしいと、お願いした人達の大きな過ちだ。
ドクターは再び戦闘を指揮するべきじゃないんだ。ドクター本人にとっても、ロドスにとっても。
…すまない。甘かったな。
俺の話はとても幼稚だと思う…だから誰にも言えなかった。
ふぅ、誰が見ても笑うだろうな。俺は他人が俺を笑うというのが嫌いだ。元々、この考えを持って土に入りたかったくらいだ。
しかし、今になって俺は望んでいる。誰かがこのことを心配してくれること…。
俺はドクターには生活を新しくしてほしいんだ。
ロドスとは関係が無い、又はドクターが過去のことを忘れても気兼ねなく身を置けるのをな…。
ドクターが戦争という道を歩かないのであれば何でもいい。
俺にはそういう儚い願いだけが残っているんだ。
…。
すまないな、こんなにも話をして。こういうのが好きじゃないなら適当に流してくれ。
ところで次の3つのことはデタラメではないからな。
1つ目、Dr.◯◯◯には教えてやってくれ。ああ、俺はこう言いたいんだ。
『ドクターと肩を並べて共に戦ったあの日々を俺は一瞬たりとも忘れてはいない』
2つ目は俺のチームについてだ。
――。
斯琳珂,晋特尔,长蝎, 雷发,雷发, 姆拉姆, 酒莓软芯, 索拉娜, 米米, 小玛丽, 图钉, 淤兰, 长音。
俺のチームメンバー、合計12人
彼らは敵の防衛戦を突破し、敵の救援を撃退した。彼らがいなければ、敵の傭兵部隊の先頭を切るチャンスは無いだろう。
だが、俺のこの12人の尊敬するオペレーター達は戦闘中に戦士した。
彼らの戦いを見てやってくれ。
もし誰かに聞かれたら、その人達に答えてやってくれ――。
俺のこのチームのメンバーの名前を覚えていられる人はいないだろう。彼らは尊厳を失ったんだ。だが彼らは死を恐れ、尻込みはしなかった。絶対に。
もちろん、ロドスの事業に貢献している多くの人が知っている。死が特別ではないということを。
だが、俺たちはいかなる個人の生命のために戦っているわけじゃないんだ。それは彼らの死を貶めることになるからだ!
このことを聞いた人には注意をしておいてくれ。彼らは自分の信じた理念のために犠牲になったんだと。
3つ目は――。
お前は自分のために生きていくんだ。名前も知らないロドスの兄弟。ここまでたくさんの話をしたが、お前に死ぬことを勧めている訳じゃない。
生命はとても貴重だ。もし生きていて理想を実現出来るならば、何故死ななければならない?
それだけだ、兄弟。
お前の生命、大事にしろよ。
どうして…。
ドクター…ロドスアイランド…。
戦士よ!
!
私の声が、聞こえるか。
お前には離れる機会がある、夜を待て。
南に向かって歩き、灯りを避けろ。機会は1回しかない、今夜だけだ。
――あるいは――。
チェルノボーグでは、多くの人が、世話をしてやる必要がある。自分の目で、見てもよいだろう。
選択するといい。お前の自由だ。
…。
ボス、Scout先生、そして兄弟たち…。
俺やるよ。