


イフリータ
!!

イフリータ
…ふう。

イフリータ
(またかよ。どうしていつもこんな夢見るんだよ。一体何なんだ)

イフリータ
(ぐっ、頭がいてえ。)

イフリータ
(頭を掻きむしる)もううんざりだ、ドクターのやつめ、この問題難しすぎるぞ!

イフリータ
これは何の問題だ?面積を求めるのか?何すりゃ良いんだ?

イフリータ
うわあ!

イフリータ
ちょちょちょ、今燃える必要はねえんだよ!

イフリータ
ああ…。

イフリータ
机の角が焦げちまった…まあいい、宿題は無事だ。

イフリータ
ドクターの奴め…。

イフリータ
あ?これを全部書けって?面倒くせえ…。

イフリータ
え?学ぶのは良いことだ?

イフリータ
馬鹿か、それくらい俺様だって分かっている、でなけりゃ誰がお前なんかに学ぶかよ!

イフリータ
だが宿題が多すぎるだろ!この言葉とこの言葉の違いは何なんだ…。

イフリータ
お前の話をしたばかりに、サイレンスは俺の唐辛子を持って行きやがった。全部お前のせいだ!

イフリータ
ぐっ、何笑ってんだ!

プレイヤー
・彼女が何処に隠したか知っているよ。 ・…. ・沙虫の炭火焼き、一本どう?
選択肢1選択

イフリータ
本当か?!どこだ?!

イフリータ
本当にお前と一緒に取りに行ったら、お前も俺様もきっと叱られちまう。
選択肢2選択

イフリータ
笑ってばかりで話もしねえし、おかしな奴だな!

イフリータ
俺様の質問に答えたくねえのか?
選択肢3選択時

イフリータ
うへえ、ドクター、これ何だよ?

イフリータ
持っていけ!俺様はいらねえ!――えええ?

イフリータ
むぐ?

イフリータ
(噛む)ん。

イフリータ
(飲み込む)ごくん…ん?

イフリータ
お、俺様は何を食べたんだ?

イフリータ
もういい…。

イフリータ
ところで、ドクター。サイレンスは明日仕事に行くのか?

イフリータ
俺様も連れていけよ、どうだ?俺様の実力、お前だって知ってるだろ?

イフリータ
あいつに話してくれるよ、俺様も行ってやろうか?

プレイヤー
・今回のやることは仕上げだけだし、君は戦闘のほうが得意でしょ? ・今月は苦情が多かったから、大人しくしてよう?
選択肢1選択時

イフリータ
何をするんだ、お前が言ってることくらい俺様にだって出来るぞ?

イフリータ
どうして俺様達が戦わないんだ?俺様を行かせろ。他の奴らに俺様の実力を見せつけてえんだよ!
選択肢2選択時

イフリータ
俺様の炎は戦場全てを覆うことだって出来る、あいつらはそれが出来なくて嫉妬してんだろ!

イフリータ
あいつらが何を言おうが俺様は知らねえ!

イフリータ
サイレンスとお前は俺様を信じてる?

イフリータ
他の奴らなんて理解出来ねえし、気にもしねえ、俺様とは関係ねえからな。

イフリータ
どうしてお前たちはいつもそういうことを言うんだ!どうしてだ!

プレイヤー
・イフリータ、落ち着け!

イフリータ
ぐ!

イフリータ
むかつく。

イフリータ
まあいい、あいつらのところに行こう。この問題シート、まだ問題があるな…全部Cにしといてやろ。

イフリータ
まだあるのかよ…。気が進まねえし適当に書いとけ。

イフリータ
これで良いだろ…!

医療オペレーター
検査の時間です、イフリータ。

イフリータ
げ。

イフリータ
うるせえ奴が来やがった。

医療オペレーター
何か焦げたような…

医療オペレーター
イフリータ?入りますよ。

医療オペレーター
今日は血液のオリジ二ウム結晶密度の検査をしますので、協力してくださ…ん?このテーブルどうしたんです。何で焦げているのですか?

イフリータ
何でもねえ。ちょっとな。

医療オペレーター
イフリータ…危ないですよ。

医療オペレーター
ロドス内部での火気はだめなんですから。あなたならもっとコントロール出来るはずでしょう。

医療オペレーター
私は彼らに抑制する類の薬を使わないでと言っているのですから、あなたもちゃんと協力して下さいよ。

イフリータ
…。

イフリータ
うるせえ。うるせえ!

医療オペレーター
…イフリータ。私は普通の看護師です。私は子供を連れて行くことは出来ません。

医療オペレーター
出来るのであれば、うまく交流をしたいのですが…。

イフリータ
誰が子供だ、お前うるせえな?!

イフリータ
どうして俺様にはお前みたいなやつが来て、俺様を一人にさせてくれねえんだ?!

医療オペレーター
イフリータ…私にも自分の仕事があるんです。

イフリータ
俺様に構うな!何度も言ってるだろ、白衣を来ている奴らを見ると不快だって!

イフリータ
さっさとどけ、邪魔をするな。

医療オペレーター
ですが、検査が…。

イフリータ
邪魔すんなって言ってるだろ!

イフリータ
わ!!

イフリータ
お、俺様の宿題が!も、燃えちまってる!

イフリータ
お前何を、何やってんだ?!

医療オペレーター
イフリータ!早く、早く火を消して!

イフリータ
だから、俺様を一人にさせろって言っただろ!!

イフリータ
どう弁償してくれんだよ!

医療オペレーター
だめ、だめ!ナイチンゲールさんを呼んできます、少し待ってて下さい!

イフリータ
…ま、まずいぞ。

イフリータ
俺様が何をしたっていうんだ、くそ…。

イフリータ
あ、宿題!

イフリータ
うっ…ぼろぼろだ。

イフリータ
(サイレンスが俺様を連れて行かねえからだ。くそ、俺様は強いのに!)

イフリータ
(今はドクターも出かけちまってる。残っているのはあの嫌な白衣どもだけだ…)

イフリータ
(うんざりだ、俺様を怖がるくらいならどっか行けよ。)

イフリータ
(ノートは…少し焦げたが、大丈夫か?)

イフリータ
(まあ、とりあえず練習問題をドクターの机の上にでも置いとけば、OKか?)


フロストリーフ
?

フロストリーフ
…。

フロストリーフ
どうした?

レッド
!

フロストリーフ
そんな動きしていると、普通のオペレーターが怖がるぞ。

レッド
ただ歩いてるだけなのに。

フロストリーフ
普通のオペレーターは壁を歩くことはしないぞ。

レッド
?

フロストリーフ
まあいい。

フロストリーフ
お前が手にしているものは…。

レッド
宿題。

レッド
めんどくさい。でもケルシーは、ドクターの話を聞けって。レッドには選べない。

レッド
これ分かる?この言葉、レッドには分からない。

フロストリーフ
お前が…私に質問するとはな。

レッド
出来ない?

フロストリーフ
やってみるとしよう。まずは見せてくれ?

フロストリーフ
この言葉は、ああ、そんなに難しいものじゃない。

フロストリーフ
…大体こんなものだろう。

フロストリーフ
こう言えば分かるか?上手く言えたか心配なんだが。

レッド
うん、よく分かった。

フロストリーフ
それなら良い。

フロストリーフ
でも、ドクターに聞いたほうが良かったんじゃないか?ドクターに聞いたほうが私に聞くよりも正確なはずだ。

レッド
いい。レッド、フロストリーフと話すの楽だったから。

フロストリーフ
…そうか。

???
ここで何をしているんだ!

イフリータ
お、赤フードじゃねえか、驚いたぜ、教室に直接現れるとは…。

レッド
――イフリータ。

フロストリーフ
イフリータ、彼女にあまり近づいてやるな。

フロストリーフ
レッドは防犯意識が強いんだから無意識に反応をして、怪我してしまうことになるぞ。

レッド
防犯意識?

フロストリーフ
お前の5cm以内に近づくとどうなる?

レッド
レッド、切る。

フロストリーフ
ほら見ろ。

イフリータ
ぐっ….氷顔のお前、こいつのこと知ってんのか?

フロストリーフ
オペレーターマニュアルでドーベルマン先生によく教えられた。

フロストリーフ
だけどレッドも他のオペレーターに対してもう少しリラックスしても良いんだぞ?

レッド
?

フロストリーフ
まあいいか…。

イフリータ
ぷ、はははは。

レッド
何がおかしい?

イフリータ
へ?

フロストリーフ
レッド、そういう意味じゃない。

イフリータ
ちっ。

フロストリーフ
ん…?お前、背中に隠しているものは何だ?

イフリータ
あ?あ、ああ、宿題だよ。

イフリータ
このイフリータ様にかかればちょちょいのちょいだったけどな。

フロストリーフ
そうか、ん、それは良かった。

レッド
レッド、焦げたような匂いがしてる。

レッド
イフリータ、宿題が燃えた。

イフリータ
…。

イフリータ
わざとじゃねえよ。

レッド
ええっと。

イフリータ
…宿題が終わってねえから火で燃やしたとでも思ってんのかよ?

レッド
レッド、分からない。

イフリータ
言いたいなら、そう言えよ。

レッド
?

フロストリーフ
いや、イフリータ。レッドは本当にそういうつもりじゃないぞ…。

レッド
怒ってる?

イフリータ
…。

イフリータ
うるせえ、うるせえ。何でお前と一緒に授業なんかしなくちゃならねんだよ。

イフリータ
今日は何だって言うんだよ、もううんざりだ…なんて不運な日なんだよ。

フロストリーフ
落ち着け、イフリータ。

フロストリーフ
周囲の温度が上がっているのを感じるぞ。危険だ。

イフリータ
…あ?

イフリータ
お前に何が分かる?俺様はとても元気だ、何でも知っているような口調で話すんじゃねえよ!

レッド
威嚇?

フロストリーフ
レッド、気を悪くするな!あいつはただこういう話し方に慣れているだけなんだ!



イフリータ
ぐっ。

レッド
分かった。

イフリータ
何処が分かったんだ…?

イフリータ
俺、いてえ、すげえ痛え…。

レッド
火を付けるのか?

フロストリーフ
ちょっと待て、イフリータ…今じゃない。

イフリータ
お前に関係あるか?

イフリータ
お前らは俺様のこと知ってんのか?

フロストリーフ
やめろ!

レッド
あいつは私を脅した。違う、ロドスを脅した。

フロストリーフ
手を出すな、レッド!あいつは熱くなってるだけだ!

フロストリーフ
お前達二人共――。

イフリータ
誰が熱くなってるだ?俺様の頭が熱くなってるって言いたいのか?俺様の目は覚めてる!お前の冷気なんて効きやしねえ、さっさとどっかいけ、お前たちも灰になりたいのか!

レッド
自分を制御出来ない。とても弱い。

イフリータ
赤フード、お前を焦がしてやる!

フロストリーフ
だめだ!イフリータ!

イフリータ
やめろ…。

イフリータ
サ…助け…みんな…。


???
あら、あらあら、みなさん何しているの?

???
イフ?廊下で火を付けたらだめでしょ?サリアが知ったら怒るよ。当然サイレンスもだけど。

???
わ…!

イフリータ
ち、ちがう…お前じゃない…。

???
水分子クラスターで炎を鎮静化させるか…。

イフリータ
?!

イフリータ
ぷは――この水冷たすぎるぞ!

イフリータ
ええっと、ミュー?!

イフリータ
ミュー、俺を助け…俺はこんなこと…。


???
しー――私が遊びに来ただなんて他の人に言わないでね。

???
大丈夫!私に任せて。

???
まあ、相変わらず元気で安心したよ。

???
でも、私達の約束はちゃんと守ってよね、イフ?


イフリータ
うわ!!

プレイヤー
・通路を一気に全部壊しちゃったのか? ・沙虫の炭火焼き、一本どう?
選択肢1選択時

イフリータ
そ、そんなわけ!うるせえ、ほっとけ!

イフリータ
あ…赤フードたちは、無事だったか…。

イフリータ
赤フード達は逃げられたのか、ふう、気が利くな。

イフリータ
俺様が危ない?みんな危なかった?う…。
選択肢2選択時

イフリータ
俺様にも1本くれ…いや、違う!食べねえよ!

イフリータ
俺様は…食べられない。

イフリータ
えっと、廊下のこと、ええっと、俺様のわざと壊したわけじゃねえんだ、だ、だからごめんなさい!

イフリータ
くそ、どうしてこんなことに…。

イフリータ
そうだ、宿題をチェックするんじゃなかったのか?ほらよ。

プレイヤー
・このノート、見るからに燃えているように見えるんだけど。 ・…
選択肢1選択時

イフリータ
う、嫌なら取らなくてもいいぞ!
選択肢2選択時

イフリータ
これが何か分かるか、だと。

イフリータ
お前に任せた、それが俺様の宿題だ。

イフリータ
少し訳合って、こうなっちまったんだよ…おい、なんだその顔は、何か文句でもあんのか!

イフリータ
とにかくだ!信じようが信じまいが、とにかく終わったんだよ、きちんと終わらせたんだよ!

イフリータ
あ、ちょっとちぎれて、燃えて、水に濡れただけだよ。

イフリータ
ぐぬぬ、ああデタラメば場所も多いが、次からはちゃんと書くよ!

イフリータ
…。

イフリータ
俺様はまた失敗した。

イフリータ
悪口を言いたければ言えば言い。すまなかった。

プレイヤー
・イフリータ、手を伸ばして。

イフリータ
あ?何してんだ?

イフリータ
う。あまり強くするなよな!

イフリータ
え?

イフリータ
これは…ジョロキア?俺様の好きな唐辛子の乾物じゃねえか!

イフリータ
へ、え?俺にくれるのか?

イフリータ
なんで…何でなんだよ!ばか、教えてくれよ、これぽっちのお菓子なんかで、こんな、こんなの…。

イフリータ
(大きく鼻をすする)

イフリータ
は、白衣を来ているお前たちに問題があるとは思うけどな!

イフリータ
お前はかろうじて例外だけどな!(小声)

イフリータ
だが、警告しとくぜ!サイレンスみたいに俺様を子供として見るなよな!

イフリータ
そんなことしたら俺様怒るからな!俺様は怒ると超――怖いぞ!

プレイヤー
・君は優秀なオペレーターだ。 ・とても迫力があるな、イフ。
選択肢1選択時

イフリータ
へ、へへ、突然何を言いやがるんだ。そんなの当たり前だろ!
選択肢2選択時

イフリータ
へ――ごほ、ごほごほ。

イフリータ
誰がその呼び方をお前に教えやがった、いや、だ、誰がそんな呼び方してやがったんだ!

プレイヤー
・次の任務の際は君も出動してくれ。

イフリータ
!!

イフリータ
それは本当か?!

イフリータ
今度は俺様も一緒に行くってことか?そういうことだよね?な?嘘はつくなよ!

プレイヤー
だけど…。

イフリータ
どうした?

イフリータ
早く言え、じらすな!

イフリータ
心を落ち着かせて自分のことを考えろ?なんだ、何言ってるんだか分かんねえ…。

イフリータ
…。

イフリータ
そうだ、謝りに行かないと…。

イフリータ
毎日会いに来てくれ姉ちゃんを俺様は怖がらせるつもりは無かったんだ…。フロストリーフ達にもあんな風にするつもりも無かった…。

イフリータ
ええっと、ドクター、助けてくれないか。あいつらと話す手伝いをしてくれないか?

プレイヤー
・どうして自分で言わないんだ? ・また医療オペレーターを驚かしたのか?

イフリータ
俺様は…。

イフリータ
間違いを犯したことに違いはない。

イフリータ
あいつらは本当にうるさい奴らだけど!あんなことするべきじゃなかったんだ…。

イフリータ
俺様だってお前にいつもこんなことをなんて言われたくない。

プレイヤー
今度海に遊びに行くから、行かないか?

イフリータ
海?何だそれ?

イフリータ
何でも良い!行く!行くぞ!

イフリータ
あ、いや、どうして急に俺様を連れて遊びに行くんだ?ドクター、ちょっと怪しいな…。

プレイヤー
・君が上手くやらなければ、サイレンスを説得出来ないから。

イフリータ
ん、なんだ、俺様に何かやらせるつもりなのか?

プレイヤー
・自分で謝らないとね?

イフリータ
ああ、心配するな!俺様に任せろ、謝るだけだろ!

イフリータ
約束だぞ?お前が俺を連れて行って後悔しても知らねえからな!

イフリータ
へへ、ビーチ!ああ、面白そうだな!

イフリータ
ドクター!また明日な!

イフリータ
…。

イフリータ
まだ見ているのか?

イフリータ
ふん、俺様の心ははっきりしている。あいつらは俺様のことを見て、どう思っているのか。

イフリータ
だが、何の関係がある?俺様は気にしない、ああ、気にする必要もない。

イフリータ
俺様は必ずお前をぶっ殺してやる!

イフリータ
知っているか、お前がいつも俺様に恥を掛せていることを、お前がいつも俺様に面倒を寄越しやがっていることを!

イフリータ
はっ、俺様がお前のことを前のように怖がると思うか?

イフリータ
いつも俺様に痛みを与え、いつも全ての人に痛みを与える…。

イフリータ
このでぶ!ばーか!でぶ火の玉!角のある熱気球!

イフリータ
よく見ておけ、俺様はこれからはもう何も燃やしはしない。

イフリータ
俺様は分かっているんだ、燃やせるものでも燃やせねえってことをな!

イフリータ
何だと、俺様は嫌だ!

イフリータ
イフリータ様は燃やしたくねえんだよ、絶対にそんなことしねえ!

イフリータ
俺様の道を塞いでる奴らはきっと全て火で燃やし尽くしてやる。

イフリータ
だがやらねえと決めたら絶対にやらねえ!火を付けることすらしねえ!

イフリータ
…。

イフリータ
遅かれ早かれ…いつかは!