

ケルシー
今度は何をするつもりだ?

クロージャ
ケルシー、後でドクターのところに行っても良い?

ケルシー
君は久しぶりに◯◯◯にいたずらしたくて、手がうずうずしているのか?

クロージャ
え、そんなに警戒しないでよ!私は親切に人の心配をしているだけなんだから!

ケルシー
前回君が他者に関心を持つと言った際は3ヶ月連続で夜中の0時に自動的に包装する”クロージャのミッドナイトビデオスーパー”を放送する船室を作った時だったか。

クロージャ
あれね…。

ケルシー
まだ音量は下げられないのか。

クロージャ
分かったよ、認めるよ!確かにドクターをからかいたいんだけどさ。

ケルシー
Dr.◯◯◯は今は記憶喪失の状態にある。分かっているだろうが今だによく分かっていないんだ。

クロージャ
え?寝すぎて馬鹿になっちゃったの?それはご愁傷さま、後でドクターにお菓子を持って慰問しにいこうかな。

ケルシー
好きにするが良い。だがDr.◯◯◯に悪い印象は与えてくれるなよ。

ケルシー
それはワルファリンだけで十分だ。◯◯◯の血魔に対しての誤解を増やすと。カズデルのことに関しては延期を余儀なくされる。無期限にな。

ケルシー
これは他人の心の中での自分のイメージを新たにするチャンスでもある。それをよく理解しておくと良い。

クロージャ
以前の私のイメージってそんなに悪かった?

ケルシー
中央空調36度事件の後は、まあ。

クロージャ
ええ、あれは機械室の停電なのに。

ケルシー
コンソールで君の指紋を見つけたが。

クロージャ
機械室の電源が切れたの!

ケルシー
君は監視カメラをブラックアウトさせ、ビデオを削除したようだが、コンソールにはバイオバックアップシステムがあり、異なる時間ごとの13枚の組織スライスがあるわけだが。

クロージャ
ごめんなさい私が間違えてましたあの時は私が横柄でした彼を治療したいんです本当にごめんなさい。

ケルシー
…。

クロージャ
それで、歓迎会は?Dr.◯◯◯の歓迎会はしないの?

ケルシー
免除だ。今は非常事態にある。

クロージャ
え、そんなに冷たくしないでよ、ケルシー。ドクターは記憶を失った以上、私達はドクターにもっと仲間の暖かさっていうのを感じさせるべきなんじゃないの?

ケルシー
君は以前もDr.◯◯◯に対してそう思っていたか?

クロージャ
かもなあ…私もドクターとはそんなに親しくは無かったけど、あなたが言っているように、自分の美しい姿を作るには絶好の機会なんじゃないの?

ケルシー
クロージャ、今はその話はしたくはないのだが。

クロージャ
ふうん、あなたが行かないなら私だけで行くよ。あなたには関係なし。

クロージャ
ところで、予定通り私達は龍門に行くんだよね。

ケルシー
ああ。

クロージャ
自由に行動してもいい?

ケルシー
龍門はいま非常に危険だぞ。

クロージャ
え、龍門って危険なの?あそこは治安は良かったんじゃなかったっけ?

ケルシー
チェルノボーグに一番近い都市は龍門だ。残りは言わなくても分かるだろう。

クロージャ
それならどうして行くの?

ケルシー
チェルノボーグに一番近い都市は龍門だからだ。

クロージャ
あなたまた何か理由を隠してるんじゃないの…。

ケルシー
いいや、前回の会議の際に全て報告をした。ただ、その時、君はアイマスクを付けて、会議の椅子に横になって寝ていたが。

クロージャ
システムのメンテナンスが大変でね…ごめんね。

ケルシー
君を責めるつもりはない。君の努力が無ければロドスを始めることなんて出来なかったのだからな。

ケルシー
だが君の奇妙なアイディアはやめてもらいたいものだ…それで私を呼んだのは何が理由だ?

クロージャ
ええっと、あなたを呼んだだけ。

ケルシー
実験室に戻るとしよう。

クロージャ
行かないで!ええっと、実はね…3区の2つの廊下が停電してるんだ。

クロージャ
一緒に見に行かない、良いよね!

ケルシー
エンジニアスタッフを呼べばいいだけだろう。また供給ラインに問題があったのか?

クロージャ
私達が直接行ってみても良いんじゃないかな。

ケルシー
普段の君はチェックする時は他のオペレーターに任せていたはずだが。

クロージャ
ロドスのチーフエンジニアとしての責任がこの瞬間また目覚めたんだよ。さあ行こう!


クロージャ
早く行こう、道はあなたよりも詳しいし…。

クロージャ
へ?


ストーム
…。

クロージャ
…。

クロージャ
え?!

ケルシー
ストームか。

クロージャ
へ、ストーム?

ストーム
こんにちは、クロージャさん。

クロージャ
いい子だ!ケルシー、見て。この子、あなたよりいい人だよ!

ケルシー
ふん。

ケルシー
ストーム、レコーダーを見せてくれ。

ストーム
はい…左腕の、これ?

ケルシー
ああ。針に触らないように気をつけるんだ。

ストーム
うん…。

ケルシー
…数値正常。うん。ヘモグロビンも回復している。よく回復したな。

ストーム
ありがとうケルシー先生。

ケルシー
感謝はするな。これは私の役目で私がすべきことなんだ。人の職責に感謝をする必要は無い。

ケルシー
ストーム。帰り道は覚えているか?

ストーム
覚えてるよ。

ケルシー
なら自分で先に帰りなさい。私とクロージャはまだ処理しなければいけないことがあるから。

ストーム
護衛のことなら行けるよ。ケルシー先生は大丈夫なの?

ケルシー
君は間違っているのかもしれない、ストーム。

ケルシー
先程は君には着いてきてもらったが、それは艦内の環境を知ってもらいたいがためだ。これからはここによく来ることになるだろうしな。

ケルシー
私に護衛は不要だ。

ストーム
分かった。

ストーム
それじゃ私もう行くね。ばいばい、クロージャお姉ちゃん。

クロージャ
あ、ばいばい。


クロージャ
…

クロージャ
ケルシーにじゃなくて、私をお姉ちゃんって呼んでくれた!ああ、なんていい子なんだろう…。

クロージャ
でも、あの子はあなたの手伝いをしたかったみたいだけど、どうしてそのままあの子を帰らせたの?

ケルシー
全てのオペレーターは自分の職責を見つけなければいけない。それは私も同じだ。彼女が発揮できないところで時間を無駄にしてしまうのは私のミスでもある。

クロージャ
無情な事ばかり言わないでよね。

ケルシー
ストームは以前はサルゴンの軍事要員だった。

ケルシー
人間関係を気づく前に、まずは彼女に自分の立ち位置を明確にさせて、ロドスに溶け込ませるべきだろう。肯定と包容も必要だが、彼女には先に十分な自己認識を確率させる必要がある。

クロージャ
はいはい、あなたがその話をする時は頭痛がするよ…。

クロージャ
どうせあなたが拾ってきたんでしょ?


クロージャ
ケルシー、時々私は考えるんだ。あなたには人を拾う才能があるんじゃないかって。

クロージャ
これでもういくつめなの?

ケルシー
これは”感染者の人材収容と発掘プロセス”の一環だ。

クロージャ
そういえば…先月は72時間連続で手術台のそばにいたけど、その手術の対象は彼女だったの?

ケルシー
そうだ。

クロージャ
手術チームは少なくとも8,9チーム回ってたけど、あなたまた3日間ずっと寝てなかったの?

ケルシー
彼女の回復が少しでも早くなるのであれば。

クロージャ
答えてね、ケルシー。あなたまた自分のために試薬を出したんじゃないの?

ケルシー
その質問に答えるのは拒否する。

クロージャ
私が聞かないと、あなた永遠に話さないでしょう、違う?

ケルシー
何故言う必要がある?

クロージャ
あなた、自分に対して乱暴過ぎるよ。

ケルシー
私は耐えられる。


クロージャ
くっら!

クロージャ
予備電源を有効にする?

ケルシー
見えないのか?

クロージャ
血魔を馬鹿にしないで、もちろん見えるよ。

ケルシー
私もだ。

クロージャ
じゃ、行こう。

クロージャ
そういえば、私何か踏みつけたみたいだけど?

クロージャ
うわっと、こ、これは何!

ケルシー
何も驚くことじゃないだろう…。

クロージャ
あ…ガチャガチャ?どうしてこんなところに?

クロージャ
ふわふわ毛特別コレクション?24種類のふわふわ毛…びっくり、これは隠し金、おお、天よ!

ケルシー
ク・ロー・ジ・ャ!

クロージャ
暗い道で工事をするならん、昔のことみたいで懐かしいよ。

クロージャ
当時、ロドスはまだここまで大きくはなかった。

クロージャ
スパナをちょうだい!

クロージャ
あ、Mon3tr、ありがとう!

クロージャ
あ…。

ケルシー
どうした?

クロージャ
私じゃ手が届かないみたい。ケルシー、ちょっと運んでくれない?修理するから。

ケルシー
分かった。

クロージャ
どっちみち…このエリアは完全に停電しちゃってるし、チェックを始めないと。

クロージャ
ケルシー、あなたは都市に行ってドクターを救出したのは間違った選択だと思う?

ケルシー
あんな時に都市に入ったのは賢明では無かったと思う。

クロージャ
ふうん…

ケルシー
アーミヤを選択を固持し、誰も彼女を説得することは出来なかった。君も精鋭オペレーターたちの傾向をよく分かっているだろう。

クロージャ
あなたが棄権票を投じただけだよ。

クロージャ
まさかと思うけど、これはアーミヤに対しての最初のテストだったんじゃないの?

ケルシー
テスト?いや、これはテストではない。あるいはこれがテストだったとしても試験官は私ではなく、彼女が直面している苦境がそうなるだろう。

ケルシー
これが彼女の本心であるのであれば、私は彼女をサポートするだけだ。しかし彼女がベストを尽くしても、物事が上手くいくという訳ではない。

ケルシー
結局これは彼女自身の選択だ。

クロージャ
上手いこと言って、結局後始末をするのはあなたなんじゃないの?よく疲れないね…。

ケルシー
誰も最初から上手く出来る人なんていない。クロージャ、私だってそうだ。

ケルシー
少なくとも真夜中はもう過ぎた。残るすべきことは太陽が昇るまで生きるということだ。

ケルシー
それと頭の上の二番目のワイヤーが落ちそうになってるぞ。

クロージャ
わわわ!しっかり持っててよ!3つの送電線が落ちたら、あなたと私は終わりなんだから!

クロージャ
あ、ちょっと待って。オフラインにするよ。

ケルシー
それで君は二本の線を列の後ろに置いたのか?

クロージャ
静かに!心を込めて、電流の自然と平和を感じたいんだから。

ケルシー
今言ったことを自分で何を言ったかよく噛みしめることをおすすめする。

クロージャ
でも、ケルシー…まあいいや、スイッチを試してみて。

クロージャ
ケルシー、さっきまでは何をしていても謎めいていたけど、夜道を行くのであれば、どうしても光が必要だよね?

ケルシー
私達はここで電球を修理しているんじゃないのか?

クロージャ
あ、ついた。

ケルシー
クロージャ。

ケルシー
何故こんなことを今聞くんだ?

クロージャ
私が聞かないと、あなたは話さないからだよ。

クロージャ
いつもお腹の中で我慢をしていると、アイディアっていうのは悪くなるんだから。

ケルシー
つまり私の答えは君にはあっても無くても良いということか?

クロージャ
あなたが言っていることは、あなたにとってはと~~っても重要だと思うけどね。

クロージャ
だから、あなたが何を言ったかよりも…大事なのはあなたの話をこの耳で聞きたいってこと。

ケルシー
時間の無駄だな。

ケルシー
今度報告する時は直接報告書をやろう。

クロージャ
それでもあなたは来ないでしょ。

ケルシー
誰が来ないと言った?

ケルシー
君が本当に電球を修理する限りは。

クロージャ
約束だよ?

ケルシー
いつも君とは訳が分からない変な約束をしているな。

クロージャ
それもエンジニアの役割だからね!

クロージャ
ケルシー、見て、この電球!

ケルシー
本当に明るいか?

クロージャ
うん、明るいよ!

ケルシー
…。

ケルシー
君がいつまでもその態度でいてくれるのであれば、私も安心だよ。

ケルシー
それなら、私としても…。

クロージャ
あ!黙って。言わないで!

クロージャ
他のことは何も言わないで…今はこの明かりを楽しもうよ。

ケルシー
…。

ケルシー
柔らかい光だ。