9:00 A.M. 天気 曇り
近衛局ビル屋上攻防戦の14時間前
チェルノボーグ分離都市「14区」廃墟上空300m、”バットガイズ”号
任務目標:ロドス救援隊と合流をし、偵察小隊を救出
人員配置:
バッドガイズ号のパイロット、ロドスエリートオペレーターのブレイズ、そして小隊メンバー。
全部で14人

私達はまもなく到着します、アーミヤ達はこの近くにいるはずです!

小隊を都市外に置いても良いのですか?今は二人しかいないのであなたは一人で降りることになりますが!

まあ、レユニオンの追ってを遮断して、ついでに土地も整理しておくことは、ここで戦争するよりもずっと意味があるからね。

分かりました。地形がよくないので、ここまでしか送ることは出来ませんが。

十分。

…せめてスリングケーブルだけでも掛けておきましょうか?

いや、あなた、私がスリングロープ使ったことあるの?

何のでたらめを?!

え?何?でたらめ?

あなたと仕事をするたびに…俺は運転席に座っているだけで、どぎまぎしますよ。

いつの間にか慣れてしまいましたが、それでもあなたが無茶苦茶をするという事実は代わりませんね。

それは私と私のチームとあなたの暗黙の了解があるっていうことを示しているのかな!

あなたと何の暗黙の了解があるっていうんです!この前あなた達は人家の集落を壊して、貯水池を埋めて、更には鉱場も爆破していたでしょう。

あなたの頭の中にある妄想は全部地べたに置いて、俺の大事な相棒に持ち込まないで下さいよ!

分かった分かった、”バッドガイズ”号だっけ?名前を付ける時にお菓子でもあったの?

お前もう降りろ!

敵は我々を発見したようです。ブレイズ、あなたをここまで送ります。

分かった。

廃城出口で待っていますね。早くしてくださいよ!

あ、連絡です。

もしもし!

…聞こえてますから!そんなに大きな声を出さないで下さい!

あ、ロドスチャンネルのオペレーター、こんにちは!私は近衛局の者です。廃城出口であなた達の小隊と合流をしました。

近衛局は撤退したんじゃないの?今度はどんな芝居?

私はあのチェンとは違うから!私を信じてよ、あなた達を手伝いに来たんだから。

あなたのお名前は?

申し遅れたわね、コードーネームでスワイヤー長官と呼んでくれると良いわ!

…

名前は?!

ブレイズ、あなたが処理してくませんか、俺は役人はどう対処していいのか…。

…ブレイズ?

私も無理。

帰ってこい!飛ぶな!

さっき私に降りろって言ったじゃない?あなたに任せたから!信じてるよ!(投げキッス)

投げキッスとか鬼か!

はあ、はあ…。

…彼女大丈夫なの?

ええ、もう大丈夫です。体温はまだ低いままですが。

これまでも…ずっと低かったから。大丈夫だ…私は…。

フロスリーフ…焦らないで。あなたの今の対応は平熱よりもずっと低くなっているのですから。

ドクター、包帯を取って下さい。

・はい。

もう、元気だから。メテオリーテのほうが傷は深いだろ。

大丈夫よ。私は何と言おうがサルカズ人だから。あなたのほうがもっと心配よ。

ジェシカ、雪怪小隊の動きは?

わ、私達のいる場所に近づいてきています!後500m位です!

障害物の排除作業はまだ終わっていないのですか?

後少なくとも15分は掛かります!この倒壊した建物は構造が複雑で直接爆破は出来ないんです。

…メテオリーテ。戦いの準備をしましょう。私達はもう少し防衛線を維持しなければ。

分かったわ。あなた達はクロスボウは持ってる?

ええ。後方勤務のオペレーターに渡しましょう…。

アーミヤはそこにいる?

…。

…。

…ええっと。

誰かの通信チャンネルが開きっぱなしなんですかね?

エリートオペレーター専用チャンネルだよ。こちらから直接開けられる。

この声は…?

そうか。彼女を派遣したか。

申し訳ありませんが…誰ですか?

・ええと、このオペレーターはどうしてこんなにも激情的なの?
・…
・彼女なら本当に今の状況を改善出来るのか?

ブレイズという人は身の回りにあるもの全てを崩すことが出来て、誰もが汗を流すことになる敏腕オペレーターだ。

それ、私のことだよね!最後の評価はよくないけど。

じょ…冗談は言わないで下さい。

ブレイズ、何処にいるのですか?応援が必要なんです。

あなたたちの真上。

え?

後200m位。もうすぐ着くよ!

射程が足りないから、あの機械を攻撃することが出来ない!

空中を移動できる機械とは…これもあいつらの設備なのか?

あいつらが下がることが出来ないのは確認している。

ロドスの援軍が到着する前に、ロドスの小隊を滅ぼす。あいつらを合流させてはいけない。

ちょっと待て。

――後ろだ!

彼女また飛び降りたの?

また飛び降りたみたいだ。

…。

アーミヤ、あなたが望むなら私はあなたを連れて一緒に飛んでも良いんだけど!

出来るならやりたくないです。あなたの小隊は?

城外に残ってる。すぐに彼が迎えに来るから。

風の音が大きいので通信機を切ってもらえますか!

皆さん…ブレイズを支援しましょう。

Dr.◯◯◯、彼女は何を言おうが。

…頷いておいてください。

…?

落ちてきたのは…。

…人か?

一人だけだからといって気を緩めるな。

熱を感じる。あいつはいつも加温のようなアーツを使っている。

レユニオンのみなさん、こんにちは。

私は感染者を的には回したくない。でもお前たちが私のロドスの同僚を傷つけたと聞いた。

そして私のチームメイトを追撃している。お前たちの邪魔をさせてもらう。

…よく喋るな。

こんにちは、氷を使うお姉さん。

私の温度とあなたの温度、試してみようよ。
(戦闘)

はあ、はあ…。

ブレイズ!

大丈夫!あいつら…本当に大した腕前をお持ちで。

凍ってない?

エリア内の空気を熱くして彼女の寒波を遮断出来るのはあなただけですから。あなたのおかげで私達に損傷はあまりありませんが。

ほんの気持ちね。

氷は使うようだけど、どうして致死アーツは使わないの?

ごほ、ごほ…。

…。

そういうことね。

…フロストノヴァの様子を見る限り…。

フロストノヴァ、そういうこと?

ごほ…私を…カバーしてくれ。

姐さん…。

早く行って、アーミヤ。途中で他のレユニオンがいるかもしれない。負傷者がいる?手を貸そうか。

このまま撤退したいのか?

一言忠告。もう戦わないほうが良いよ、白毛兎。

これ以上無理をしてアーツを使えば、あなたは早死することになる。あなたの力はあなたの活力を搾り取っている。

それか、あなたもロドスに来れば良い。少なくとも私達であればあなたを延命する方法はある。

…。

何故…他人を憐れむ?誰がお前たちの同情を必要としていると言った?

どうだかね。私はあなたが気の毒に思うよ?あなたは強いんだから、私はあなたを尊敬しているんだけど。

…。

お前たちを逃すと思うか?

ごほ…ごほごほ…。

Dr.◯◯◯、早く行って、彼女を見てないでさ!

周辺の廃墟にはレユニオンがいるわ!

行くな。

姐さん、あなたが今立っている位置は!それを使うな!

奴らを逃してはいけない!

ロドスは龍門の同胞に何をしでかすか誰にも分からないんだぞ!

温度差が大きいせいで、構造が脆くなってきている!

ごほ、ごほ…凍結せよ!

…♪…。

ごほ…!。

効いてる…。

俺達が埋めたオリジ二ウムが下層構造を変えて、地塊が傾き始めたぞ!

姐さん、その位置は危険だ、早く俺に捕まってくれ!

…。

姐さん?!

…ブレイズ、聞こえる?

え?

これって建物が割れる音?

あ…

埋められたオリジ二ウムが吸熱をして、温度差が…。

破壊された建物の壁が、まさか…フロストノヴァのアーツがこのように作用するなんて…?

まずい!

地形が変わっていってる!

レユニオンはどうしてこんなことが出来るの?

はっきりとは、だが…エリア全体が沈下していってる!

早く行きましょう、地盤がしっかりとしたところに、この土地は陥没します!

…ドクター?

ドクター、あなたの足元…割れている?

お陀仏になるぞ。

Dr.◯◯◯、飛んでこっちに来て!

・飛ぶって…。

ドクター!

アーミヤ、行くな!Dr.◯◯◯、まずはその電柱を掴んで!

ドクターを助けないと!

地面が避けて傾く速度が速すぎて手が届かない!

行かないと!

だめだ!

何を言って――。

…大丈夫だから。

ドクター!!

周りの建物が自重に耐えられなくて、落ちてきているわ!。

メテオリーテ、しっかり繋いで!

ええ、アーミヤは連れて行くわ!

離して下さい!

アーミヤ、行って!ドクターは私が助けるから!私のロドスのオペレーターとしての実力を信じて!

…。

ちっ、やっぱり少し出血しそうだな。

ドクター、私が気流と真空の圧力であなたの落下速度を緩めて、あなたの隣の建物を開くから安心して。あいつらにあなたを抑えさせはしない!

恐れないで!何も恐れないで良いから!

…それじゃまた後で!

・また後でな。

…。

…。

何?フロストノヴァは?

…お前たちの指揮官も落ちたの?

…そうだ。

俺たちを殴らないでくれないか?

ロドスの兎もしばし休戦としないか?実際俺たちは最初からお前たちとやりあいたくは無かったんだ。

ですが皆さんは…。

メフィストは姉にアレックスを殺されたと言ったんだ。だから俺たちは姐さんの次の行動が心配なんだ。

…アレックスとは?

スカルシュレッダー。

ごめんなさい。スカルシュレッダーは確かに私によって殺されました。

ええっと…。。

感染者は互いに敵であるべきでは無いのでしょうが。ごめんなさい。

何を謝ることがある。お前たちは戦争をしていたのだろう?

ええ。

じゃあ、俺達は停戦するとしよう。大熊、どう言うんだっけ?

え?*ウルサスでの悪口*!

大熊も問題無いってさ。

あいつはそうは言ってないと思うが。

交戦状態でないなら、誰かを殺す理由なんて無いだろう?

どうしてあなたは…休戦をしたいのですか?

まあ、俺達のリーダーも兎だからさ。

…え?

頭の中で何かが崩れ去ったな。

え?

凍原の雪怪はそういう人だった

な、なんです?

あいつらは氷のように冷血では無いってことだ。

納得出来ないけどな。

…それは偏見だろ。

子うさぎ、聞いてくれ。

戦いの勝負やお前たちが何処に行くかなんて、俺達は興味がないんだ。俺たちは姐さんの命のほうがずっと気になる。

お前たちもチームメイトの安否が気になるだろう?

…はい。私達は誰かを傷つけるために廃城に深く入った訳ではありません。

少なくとも、お前たちは”レユニオンを大虐殺するために来た”ということでは無いということだな?

絶対にしません。

俺たちは…こういうことはあまり否定出来ないが。

パトリオットの爺さんがレユニオンには団結が必要だとか言ってなかったら、俺たちはメフィストとあいつの行動に参加していた小隊を全て倒していただろうな。

だけどそれはレユニオンを狩ることになる、そうだろう?

あ…。

俺達と一緒にここを掘らないか?