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【アークナイツ】シナリオ翻訳 ストーリー6章16話「黒ウサギ、白ウサギ」

ブレイズ
ブレイズ

いや…彼女の様子は…。

ブレイズ
ブレイズ

彼女の周りに浮かんでいるオリジ二ウムの結晶は…まさか?

アーミヤ
アーミヤ

あれは反発性の…!

ブレイズ
ブレイズ

まさか彼女の皮膚からオリジ二ウムの結晶が滲み出てきて、空気中の水分と混じり合い、黒い氷の結晶となった?

ブレイズ
ブレイズ

浸透…浸透?!

ブレイズ
ブレイズ

…**…**!

アーミヤ
アーミヤ

ブレイズ!

ブレイズ
ブレイズ

あいつは痛いはずだ!痛いはずなんだよ!!

ブレイズ
ブレイズ

痛いんだろ、白ウサギ!

ブレイズ
ブレイズ

もういい…もう十分だ!どうしてそんなことをするの、どうして?やめろ!

アーミヤ
アーミヤ

…あ…う!

ブレイズ
ブレイズ

アーミヤ?あなたの表情おかしいよ…待って!

ブレイズ
ブレイズ

アーミヤ、やめて、あいつの感情を探そうとしないで!

アーミヤ
アーミヤ

いいえ…そうではありません!彼女の感情が…彼女の感情が私の意識に逆流してきて…!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前たちを待っていた。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前たちはレユニオンの指揮官を殺したいのだろう?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

今、それがお前の前に立っている。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前の目標がここにいる。熱くなれ、もっと。

ブレイズ
ブレイズ

熱くなれ…?

アーミヤ
アーミヤ

これは…彼女の感情…!

ブレイズ
ブレイズ

小隊員、準備!

ブレイズ
ブレイズ

フロストノヴァ、私達はここで力を浪費する必要はないでしょ!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

龍門はもう都市から完全に追放された感染者が何処に行くのかの興味を無くした。あいつらはもう来ない。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

この都市には何千何万という感染者がいるにも関わらず、彼らの運命は龍門によって決められてしまっている。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

この戦いを邪魔するやつはもういない。

グレイスロート
グレイスロート

私達がこんなのも多くの人で…あんたを範囲攻撃するっていうのに?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

それが?

ブレイズ
ブレイズ

私達の人数は多くはない。誰であろうと正面から雪崩に迎え撃つべきじゃない。

ブレイズ
ブレイズ

いや、それとも正面から雪崩に向かい私達は勝つべき?

ブレイズ
ブレイズ

だけど今のあなたは…まるで大地全体の寒さを体に集約しているよう。

ブレイズ
ブレイズ

あなたの雪怪小隊は可能なかぎりあなたの能力を伸ばすことが出来るんでしょ、あなたのアーツをより強いものへと。

ブレイズ
ブレイズ

違う、そうじゃない…あなたは彼らのお陰で強くなっている訳じゃない。

ブレイズ
ブレイズ

彼らがあなたのアーツで強くなっていたんだ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私の兄弟が側にいる限り、私は全力を尽くすことは出来ない。彼らを傷つけてしまうからだ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

今は違う。彼らはみな死んだ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私の側に生物はもう残ってはいない。

グレイスロート
グレイスロート

わ!!

グレイスロート
グレイスロート

温度が急に下がった…。

グレイスロート
グレイスロート

…まずい。この低音…私の機器の調整がおかしくなってしまう!!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私はもう私の中にあるこの冬を抑える理由はない。

ブレイズ
ブレイズ

何なのよこれ、レユニオンは人型の天災の卸売りをしているっていうの?

ブレイズ
ブレイズ

オリジ二ウムアーツで創造することが出来る史上最低の気温はどれくらいなの?彼女に押されてそれすらも突き破ったんじゃないの…。

ブレイズ
ブレイズ

フロストノヴァ、もう一度聞くんだけど私達と遊ぶつもりなの?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

他に何か言うことはあるか?

ブレイズ
ブレイズ

ある。

ブレイズ
ブレイズ

――今すぐに止まって。白毛のウサギ、あなたは自分で自分を殺すことになる。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

ふん。

ブレイズ
ブレイズ

あなたは本当に死ぬことになるんだよ!自分をそこまで追い詰めなくても、あなたは十分に強い!

ブレイズ
ブレイズ

これ以上我慢をして争おうとするな!勝手なことはするな!

ブレイズ
ブレイズ

他の人を殺そうと殺さまいと…感染者との間では私はそんなこと起こしたくもない!

ブレイズ
ブレイズ

あなたがそこまでしてこちらに殴りかかろうとする理由なんて無いでしょ!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

いいや。

アーミヤ
アーミヤ

ブレイズ!

ブレイズ
ブレイズ

爆霧!ロールアップ!

ブレイズ
ブレイズ

ちっ!

ブレイズ
ブレイズ

…爪が凍ってしまって割れそう。

ブレイズ
ブレイズ

本当に私達を殺したいの?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

理由があるからな。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

指揮官として私はとうに負けている。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

――だが戦士としては私はまだ負けたことは無い。

アーミヤ
アーミヤ

…Amiya-1、Blaze-4、全小隊、命令に従って下さい。

アーミヤ
アーミヤ

このエリアから退出、いますぐに。

アーミヤ
アーミヤ

ガヴィル、あなたもです!

アーミヤ
アーミヤ

今すぐここから出て、その後に私達を助けに来て下さい!

ブレイズ
ブレイズ

私達の小隊で最も強い狙撃手は誰?

グレイスロート
グレイスロート

…私。

ブレイズ
ブレイズ

あなたも死ぬかもしれない。それでも本当に自分を推薦することは出来る?

グレイスロート
グレイスロート

間違いない。今最も強いのは私だから。

ブレイズ
ブレイズ

分かった、グレイスロートはここに残って。それ以外は出ていって。

ブレイズ
ブレイズ

急いで!

プレイヤー
プレイヤー

・何故決戦で小隊を撤退させた?

ブレイズ
ブレイズ

フロストノヴァ相手には1つ2つの小隊程度では2、3人しかいないのと対して変わりはしない。彼らには有効な防護手段も無いし、殺されるとなると一瞬のことになってしまう。

ブレイズ
ブレイズ

レンジャーのような名手だろうと仕方が無いことなんだ。これは弓術の問題じゃない、素質の問題だ。

グレイスロート
グレイスロート

私のクロスボウの矢はもう役に立たないみたい。

ブレイズ
ブレイズ

後で役に立つ。役に立たないほうが良いんだけどね…。

ブレイズ
ブレイズ

私なら、直接艦砲を何発か彼女にお見舞いすることを提案するけどね。それが一番役に立つだろうし。

ブレイズ
ブレイズ

あるいは10小隊以上の火力小隊を用いて全力で弾薬とオリジ二ウムアーツを放つ。彼女の限界が来るまで。

ブレイズ
ブレイズ

彼女はもうどうせ耐えることは出来ない。でも…今耐えることが出来ないのは私達かもしれないけど。

アーミヤ
アーミヤ

止血剤は持っていますか?

ブレイズ
ブレイズ

あなたは私に止血剤は持っているのか聞いたけど、くれぐれも邪魔はしないでよ。

アーミヤ
アーミヤ

ブレイズ…。

アーミヤ
アーミヤ

…先程聞きましたが、フロストノヴァはどうして彼女の皮膚からオリジ二ウムの結晶が滲み出ているのにその痛みに耐えられるのでしょうか。

ブレイズ
ブレイズ

…。

アーミヤ
アーミヤ

理由は分かっています。私も感じました…。

アーミヤ
アーミヤ

彼女が我慢出来るのは彼女の心の痛みが、この痛みの何倍もあるから…。

アーミヤ
アーミヤ

…。

アーミヤ
アーミヤ

ドクター、あなたも退出してください。

プレイヤー
プレイヤー

・嫌だ

・嫌だ

・嫌だ。

アーミヤ
アーミヤ

ドクター!

…最後まで見届ける…

….信頼出来る人になる…

プレイヤー
プレイヤー

・最後まで見届けさせてくれ。

ブレイズ
ブレイズ

…アーミヤ。

アーミヤ
アーミヤ

私は…Dr.◯◯◯は…真面目ですね。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

ロドスのドクターよ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前の選択はあいつらにメリットを与えはしないだろう。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

….それなのに何故だ?

プレイヤー
プレイヤー

・私は言ったんだ、君にロドスに来てもいいと。

プレイヤー
プレイヤー

・そして、オペレーター達と肩を並べて戦ってほしいと。

アーミヤ
アーミヤ

分かりました。

アーミヤ
アーミヤ

ブレイズ、グレイスロート、Dr.◯◯◯。

アーミヤ
アーミヤ

これは苦しい戦いになるでしょう。

ブレイズ
ブレイズ

は、はは。

ブレイズ
ブレイズ

見てみろ、白毛のウサギ。これが私達のDr.◯◯◯とアーミヤだ!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

ああ…

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…やめてくれ…

フロストノヴァ
フロストノヴァ

まあいい。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

準備は出来たか?

ブレイズ
ブレイズ

さあ、始めよう!

ブレイズ
ブレイズ

ブースト、バースト!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

悪くない突撃だ。

ブレイズ
ブレイズ

――氷の刀?

ブレイズ
ブレイズ

ちっ!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

子猫、私のことを術師だと…だから弱々しいと思っていたか?

ブレイズ
ブレイズ

あなた本気なの?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前のチェンソーに絡んでいる熱流程度では私の冷気には敵いはしない。お前が私の極寒を断ち切ることは出来はしない。

ブレイズ
ブレイズ

あなたを過小評価したことは無かったけど、ここまでとは…。

ブレイズ
ブレイズ

このチェンソーは城壁さえも切り裂くことが出来るものなのに、あなたはどうして遮ることが出来るの?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私にとって…お前の動きと強さは止まっていることと変わりはない。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

次は喉だ。

ブレイズ
ブレイズ

空気を!圧縮!爆破!

ブレイズ
ブレイズ

ごほ、ははははは、ごほ…はあ!危なかった。危うく自分ので喉を突き破るところだった。

ブレイズ
ブレイズ

ああ、そうだ、あなたも私と同じ戦士だ。

ブレイズ
ブレイズ

どうしよう、アーミヤ。もうお手上げだよ。

ブレイズ
ブレイズ

ここからはあなたが必要みたい。

グレイスロート
グレイスロート

アーミヤ…私の指ももう引き金を引くことは出来ないみたい。

グレイスロート
グレイスロート

私達は速戦即決しないと。

アーミヤ
アーミヤ

…。

アーミヤ
アーミヤ

(今回彼女が放っているオリジ二ウムアーツの強度は、廃城の時よりも何百倍もの強さです…!)

ブレイズ
ブレイズ

(未だ底が見えないということか!)

アーミヤ
アーミヤ

(こんなこと考えたくもありませんでしたが…今回は指輪を解放しなければ、全員が凍死してしまいます!)

アーミヤ
アーミヤ

フロストノヴァ――。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

考えるな。

アーミヤ
アーミヤ

え?!

アーミヤ
アーミヤ

私の指が?!

アーミヤ
アーミヤ

あ…うぅ!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前とタルラの戦いは私の目に全て写っていた。おまえのアーツは指輪の強制解除によって強くなるようだ。

アーミヤ
アーミヤ

10個の指輪が全て…凍っている?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

戦士としてお前は幼すぎる。

ブレイズ
ブレイズ

指輪をいくつか凍らせただけだっていうのに、口は達者だね。

ブレイズ
ブレイズ

(ん?なんだ…ここまで気温を温めたたのに。ここだけ少しも溶けていない?)

アーミヤ
アーミヤ

ブレイズ…手を引いて。血を浪費しないで下さい。これは…これは非常に強大かつ巧みなオリジ二ウムアーツです…!

アーミヤ
アーミヤ

冷気を持つオリジ二ウムの結晶に挟まれていて、私達がこのエリアに入ったときには私達のそばに潜んでいたようです。

アーミヤ
アーミヤ

それは彼女が裏で私達に寄越したもので、熱気の流れによって遮断されていない部分でもあります!

アーミヤ
アーミヤ

あ、うぅ…私のアーツでさえ切り離せない!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

戦闘はお前たちがこの層に足を踏み入れた時点で始まっている。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

この10枚の凍結板はお前の体温を吸い取り、おまえのアーツを搾り取り、お前が加える力が大きければ大きいほど、より氷はより強固となり、より冷たいものとなる。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

悲しいな。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

爆破するか?充電するか?それとも蓄えるか?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…他愛もない手段を考えて私に勝とうとするとは…自分が何に直面しているのか分かっているのか?

ブレイズ
ブレイズ

グレイスロート、矢で穿て!

グレイスロート
グレイスロート

了解!六連用意!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私が知っているタルラであれば、全てが始まる前にお前たちの死期を決めるだろう。

ブレイズ
ブレイズ

空気圧縮!射出!

グレイスロート
グレイスロート

しっ!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

今のロドスはこの矢と同じように…。

ブレイズ
ブレイズ

なっ…

グレイスロート
グレイスロート

ど…どうして?矢がどうして…空中で止まっているの?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

本当に可愛そうだ。

ブレイズ
ブレイズ

(複数の冷気で矢をかきとめて、低温で直接破壊したってこと?!)

ブレイズ
ブレイズ

(グレイスロート、あなたの矢はどういう材質なの?)

グレイスロート
グレイスロート

(…ロドス規格の炭素繊維とアルミニウム合金を混合させたもの。)

ブレイズ
ブレイズ

(まずい、くっ、大変なことになったな)

フロストノヴァ
フロストノヴァ

些か恥じるところだな。

ブレイズ
ブレイズ

(彼女は分かっていないのかもしれないけど、彼女のオリジ二ウムアーツは現代理論において最も**難しいレベルにまで到達している)

フロストノヴァ
フロストノヴァ

少しでも握れば…お前たちは粉々になりそうだ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

考えてもみろ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私はただの雪怪小隊の隊長だ。レユニオンはあの分離都市でお前たちの戦友を殺したタルラという女によって制御されている。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前たちはタルラを何だと思っている…?レユニオンのリーダー、感染者にとっての救世主だぞ?

プレイヤー
プレイヤー

・彼女は救世主にはふさわしくない!
・…

・この大地にはそんなものはない。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

ふん。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

彼女にどういう印象を持っていようが、もし彼女が”救世主”でなければ、私と父は小隊を率いて”レユニオン”に参加することは無かっただろう。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

彼女は戦略家であり、戦士であり、リーダーだ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

だが彼女は既に私達を裏切っている。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私が最も強いと思い、最も執着をしていた戦士は見せかけの顔を見せていたということだ…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

彼女が最後に残した敵は、お前たちという決心も出来ず、死とも昼夜を共にしたことが無い人だったということか。

ブレイズ
ブレイズ

丁寧に話せよ、白ウサギ。命を投げ出して死ぬのは何もお前一人だけの権利じゃない。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前の目には悔しさがにじみ出ているな

ブレイズ
ブレイズ

お前にはもう順番は回ってこない!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前は彼らの死を受け入れる準備は出来ていない。

ブレイズ
ブレイズ

それ以上言うな!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

ごほ、はあはあ、ごほ…

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私もそろそろ準備をしてもいいか?

ブレイズ
ブレイズ

ごほ…ごほ!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

何度も何度も多くの人々の死を夢で見てきて私が思ったことは…

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前も同じだろう、子猫。私には分かる。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

――。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

”私の想いはとても残酷で、あんなにも孤独な死があると思わなかった”

ブレイズ
ブレイズ

…。

ブレイズ
ブレイズ

お前には兄弟がいる。私にもいる。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

チェルノボーグでタルラと戦ったオペレーター達は、各々に雄々しかった。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

彼らにはAceと呼ばれる屈強な戦士がいた。他の戦士にはない感情を持って戦っていた。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…”憂鬱”だ。

ブレイズ
ブレイズ

お前と私の関係はそれほど良いものじゃないから戦友について勝手に話して欲しくはないのだけれど。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

自分の戦いを反省し続ける戦士だけが憂いている。彼はいい戦士だった。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前もだ。

ブレイズ
ブレイズ

ちっ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

彼は一人で死んだ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

彼を失ったことは残念か?

ブレイズ
ブレイズ

そうだ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

彼を助ける機会が無くて後悔はしたか?

ブレイズ
ブレイズ

当然!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前は誰にも聞きたくはないのか?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

聞いてやろう。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

聞いてやっても何と言えば分からないし、誰にその疑問を投げつければ良いかも分からないがな。

ブレイズ
ブレイズ

お前…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

”どうして?”。

ブレイズ
ブレイズ

…。

アーミヤ
アーミヤ

(…強い感情が…フロストノヴァから…!)

フロストノヴァ
フロストノヴァ

どうして?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

”どうしてそこにいなかったのだろう?どうしてもっと強くなかったのだろう?どうして止められなかったのだろう?。

グレイスロート
グレイスロート

ぐっ…また温度が下がっている!

ブレイズ
ブレイズ

私の側で立ってて!あいつの冷気に押されてしまっているから出来るだけ身の回りの温度を高めるしか方法がない!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…どうして?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

どうして私は兄弟が一番必要としていた時に倒れたのだろう?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

あいつらはみんな馬鹿だ。助け合うことしか知らない、ただ生きていたかっただけ、ただ身を落ち着けるところが欲しかっただけの馬鹿だ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…何故私は馬鹿みたいな願いさえ叶えられない?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

どうしてウルサスは私達の同胞にたいしてそんな残酷さを持つことが出来る?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

どうしてこのわずかな火で大地の火を灯しているというのに、こんな異国で消えてしまう?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

どうしてもっと多くの罪を阻むために戦争なんかを始めてしまったのか、私はもっと多くの無意味な犠牲をもたらしてしまっただけじゃないのか?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

ごほ、ごほ…うぁ、ごほ、ごほ…!

アーミヤ
アーミヤ

う…うぅ…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

なぜ私達は全ての命を失ってしまったんだ、ごほっ、これじゃあ一つの嘘をついただけじゃないか?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

どうして…どうしてこの大地は後少しだけの時間すらもくれない?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

”感染者は自分の身分を誇り、最も簡単な手段で地上での公正を奪い取るべきだ”…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

最初はレユニオンを統合するパーツとしか考えていなかった。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

そうなんだ、多くの感染者を軟弱ではなくさせるためだと、もはや自分は帝国のゴミでは無いんだと…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

だが、今となってはタルラがかつて私達と話し合ってくれた信念は、深植を要する思想で、絶えず強化しなければならず、絶えず方向を訂正しなければいけなかったのに、それら全ては無くなってしまった。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

煽動するしかない。放任するしかない。私は最も苦しい戦争に取り込まれた。隊列の形成に手を加えることも出来ない。全てが至るのには早すぎたんだ…

フロストノヴァ
フロストノヴァ

もしこれが全てタルラの手はず通りなのであれば、最初から彼女は全ての人をだましていた。

プレイヤー
プレイヤー

・君は確かに彼女にだまされていたのかもしれない!

・…。

・物事は私達が考えているほどのことじゃない。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

もし彼女が感染者を連れて最も暗い未来に行くのであれば…彼女が最悪の計画を完了させるのであれば…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

彼女という悪は必ず破壊しなければいけない。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

しかし私の兄弟姉妹、数え切れないほどの死んだ一般人と感染者たちは…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

もう後に戻ることは出来ない。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

彼女は何をきっかけにこうなった?

アーミヤ
アーミヤ

う…あ…!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

やるべきじゃなかった、これまでこんなことをやるべきじゃなかった!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私の同胞は…私の兄弟姉妹は!。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

――。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

アーミヤ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

聞こえるか、アーミヤ?

アーミヤ
アーミヤ

フロストノヴァさん…!

ブレイズ
ブレイズ

冷気がとても大きい…あいつ冷気で形を形成しているのか!

ブレイズ
ブレイズ

私の熱流が押し流れてしまう!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

冷気が体温を冷やしているのだろう?死はお前たちを臆病にさせるのか?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前には出来ない、アーミヤ、お前に出来はしない!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

心が読めるのだろう、子うさぎ?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

今読むがいい。私の怒りを読むが良い。苦しみが胸に沸き立ち、それは十数年もの間焼き尽くしてきたが、まだ鼓動は諦めてはいないということを読むがいい!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

読め、読め、アーミヤ!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

必要も無く死んだ両親のために、腐敗したウルサスのために、感染者の同胞のために、ウルサスの人々のために、依然として止まろうとしない、死にたがらない心臓にどれほどの怒りがあるのかをな!

アーミヤ
アーミヤ

…。

アーミヤ
アーミヤ

彼女を恨んだことはありますか、フロストノヴァさん?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

..ごほ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

いや。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

彼女を恨んだことはない。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

例え彼女が今日の結果をもたらした元凶であろうと、彼女を恨んだことは一度もない。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

恨みが私にお前に何をもたらすというんだ?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私が持っているのはこの醜悪な大地に対する止めどない怒りだけだ。

アーミヤ
アーミヤ

…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前は?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前の心にはそのような怒りは無いのか?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前はオリパシーで死んだ家族はいないのか?この大地の寒さで死んだ友達はいないのか?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前は生きていこうとする力を失ったことは無いのか?

アーミヤ
アーミヤ

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前はある理念を掲げて、あるアーツを持っただけで、いくつの小隊を組織しただけ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

それでタルラに勝つことは出来るのか?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

白日の夢も覚ますべきだろう

アーミヤ
アーミヤ

――

アーミヤ
アーミヤ

分かりました、フロストノヴァさん

アーミヤ
アーミヤ

先程私の頭に入ってきたことで、もう分かりました。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

ロドスを押し進めるのは何だ?何がお前たちを絶えず戦うことを促している?

ブレイズ
ブレイズ

正面!巨大な冷気!おそらく、あれは――刺突状!

ブレイズ
ブレイズ

このままだと背後を捨てて、熱い空気を前に集めて盾にするしかない…。

ブレイズ
ブレイズ

だけど、あいつの冷気は空気中の分子の振動を奪っている。これじゃあ一時しか耐えることは出来ない!

ブレイズ
ブレイズ

ドクター、早く、何か方法は無いの!

プレイヤー
プレイヤー

・あれを打ち破らない以上は、耐えるしか無い!

ブレイズ
ブレイズ

何も言ってないのと一緒!

グレイスロート
グレイスロート

いや…ドクターの言うとおりだよ。

グレイスロート
グレイスロート

彼女はフロストノヴァの命はあまり残っていない。耐えさえすれば私達は勝てる。

ブレイズ
ブレイズ

何言ってるの?それだとあいつが死んじゃうでしょ?!

プレイヤー
プレイヤー

・これは彼女の選択だ、彼女は私達に残した唯一のチャンスだ!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

それでお前たちの選択は?

フロストノヴァ
フロストノヴァ

破壊しなければいけない悪に直面した時、感染者の理念と明日を裏切り者が奪い取った時、お前たちの心臓は一体何のために鼓動をしている?!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

ごほ、ごほ…私のことさえどうにも出来ないお前たちがどうやって彼女に対抗をするというのか、どうやって無数の感染者を連れて、この醜悪な大地に対抗をするというのか!!

アーミヤ
アーミヤ

フロストノヴァさん…。

アーミヤ
アーミヤ

ありがとうございます。

アーミヤ
アーミヤ

ですが、私はあなたを怒ることは出来ません。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前…

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私の時間を無駄にしてくれたな。

アーミヤ
アーミヤ

いいえ、フロストノヴァさん…私は何がしたいのか分かりました。

アーミヤ
アーミヤ

私は本当の他人の思考を読み取ることは出来ません。それに心を読んでも、このような能力が無い人よりも人を理解出来るという意味でも有りません。

アーミヤ
アーミヤ

私は拒絶出来ないだけ…あなたからの感情を遮断することは出来ません。

アーミヤ
アーミヤ

あなたの胸から私の記憶へと流れ込む痛みと焦燥…。

アーミヤ
アーミヤ

憤怒。

アーミヤ
アーミヤ

あなたは目は覚めている、冷静なのに、怒りで燃えている。

アーミヤ
アーミヤ

私は出来ません。フロストノヴァさん、私は何をすれば良いのか分かりません。だからあなたを拒否もしません。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…。

アーミヤ
アーミヤ

フロストノヴァさん、私は確かに感じました。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

どうして涙を流している?

アーミヤ
アーミヤ

私は…

アーミヤ
アーミヤ

フロストノヴァさん…あなたを…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

いけない。きちんと拭け。敵の前で涙を流してはだめだ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

アーミヤ、お前の答えを言うが良い。

アーミヤ
アーミヤ

…。

プレイヤー
プレイヤー

・…言ってくれ、アーミヤ。

アーミヤ
アーミヤ

Dr.◯◯◯。

アーミヤ
アーミヤ

…はい。

アーミヤ
アーミヤ

”戦いが必要なのであれば最後まで戦え”

アーミヤ
アーミヤ

ドクター。今、私達はフロストノヴァさんと戦います。

アーミヤ
アーミヤ

どちらかが死ぬか生きるかまで。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

そうだ。お前たちは今…私と戦う。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

どちらかが死ぬか生きるかまで。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

もしお前たちが私に勝ち、生き残る者がいれば――。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

私はロドスに入りたい。お前たちの考えで感染者の共通の敵に抗いたい。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

それが私の責任でもある。

プレイヤー
プレイヤー

・約束は守ってくれよ。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

約束した以上はきちんと実行しよう

アーミヤ
アーミヤ

それと…フロストノヴァさん。

アーミヤ
アーミヤ

感染者は誰かが彼らを導く必要はありません。

アーミヤ
アーミヤ

私達はただ一つの信念のために戦う。誰のためでもありません。

アーミヤ
アーミヤ

決してそのためではありません。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

――そうだ。そう。そういうことだ。腐ったものは切り捨てるべきだ。私に勝ち、タルラに勝て。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前は何者だ?

アーミヤ
アーミヤ

誰でも良いでしょう。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

誰のために戦っている?

アーミヤ
アーミヤ

全ての人のために。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

そうだ。アーミヤ…。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

ごほ…ありがとう。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

時間さえここでは凍りついてしまう…♪。

ブレイズ
ブレイズ

冷気が私達に向かって移動をしている!グレイスロート!

グレイスロート
グレイスロート

もう準備は出来ている!

アーミヤ
アーミヤ

ドクター、私の側から離れないで下さい。あなたを守るために最善を尽くしますので。

プレイヤー
プレイヤー

・フロストノヴァ!

フロストノヴァ
フロストノヴァ

お前たちはここで死ぬ。荒唐無稽な幻想を消してやる。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

あるいは、私に勝て。

フロストノヴァ
フロストノヴァ

…私に勝ち、希望を見せてみろ。

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