W
「サルカズ傭兵のW、久しぶりね。まあこの”久しぶり”は意味が違うかもしれないけど。大丈夫よ、今のあなたが私の探しているあなたでないのであれば、しばらくは安全よ。そう、しばらくはね」
- コードネーム:W
- 種族:サルカズ
- 出身:カズデル
- 精通:武器技巧(軍事)、オリジ二ウムアーツ(爆破)、伏兵戦、軍事理論
- タイプ:狙撃
「私達の定例会は中止にはならないの、Logos?新しいオリジ二ウムアーツの反応遮断剤のテストがまだ必要だから、忙しいんだけど」
「個人的にはMechanistに賛同はするよ、全力で賛同する」
「…」
「ルールというのは力を制約する強力な道具なんだ。せめてエリートオペレーターとしての自覚を持って欲しいな。そうそう、今ブレイズが何気なくめくった資料は”加工”されているものだから、もし深夜0時に血と涙を流したくないのなら手は止めたほうが良いよ」
「あの、あなたは何でこのレベルのおまじないを報告書に使うのよ…」
「文字っていうのはいつも不思議なもの。その不思議を保つのが私の仕事だからね」
「おーい、Logs、この書類って…Wとの提携事項のやつじゃないの?これ知ってる、彼女の”コレクション”っていうのは全部私のところに保存されてるし。暇があれば全部分解して検査するか。まだ彼女のこと信用出来ないし」
「Wもケルシー先生から彼女はチェルノボーグで色んなことをしたと聞いたけど。あ、彼女を大怪我させてしまったっていうミスの報告、今から書いてもいいかな?」
「…君にはまだ多くの報告書があるだろ、ブレイズ」
「サルカズとの傭兵との提携はターニングポイントだ。どんでん返しを待ち、善悪の区別すらも問わないことで、私達はやっと這いずり回ることが出来る。霧の中にそびえ立つ王権、Wはそれを潰すための妙手なんだよ」
「…」
「はあ――もう管理したくないんだけどな。どう管理すれば良いのやら。彼女に出会ったらどうせ私も引き下がりはしないだろうし。アーミヤに止められても無駄」
「彼女が私に彼女には価値があるということを認めさせて欲しいな。じゃなくちゃ、クロージャの次のテスト用ターゲットを節約することになっちゃう」
「Mechanist、今日の酒奢るよ」
「そんな暇ない」
「Mechanistの心配は仕方のないことだよ、巣のない獣には案内が必要なんだ。彼女の鋭い爪は敵に対して残しておくべきであって、ロドス自身を傷つけるためのものになってはいけない」
「あのー…アスカロン、この件に関してはあなたが対応してくれないかな。あなたからすれば”彼女の世話”は懐かしいんじゃないの?」
この定例会では一言も口にしなかったサルカズの女性が、この時ようやく少し頭を上げた。
「…S.W.E.E.Pは彼女が何かの役に立つことを保証しよう。必要なら、私自らが彼女の首を取りに行く」
唯一エリートオペレーターではないアスカロンが会話をした後、作業室は一時沈黙に陥った。そして少し頷き、肩をすくめた後にエリートオペレーター達は無言でそれぞれ仕事を始めた――その場にいる人全員が口を開いて話しさえすれば、定例会は自然に終わりを迎える。挨拶はいらないし、何人が欠席していようとも。
- 特性:攻撃は物理範囲ダメージとなる
- 素質1「伏兵」:戦場に数秒間滞在した後に一定の物理回避と術回避を得る。更に敵の攻撃目標になりづらくなる
- 素質2「落井下石」:攻撃範囲の敵がスタンした場合、与える物理ダメージが増加する。
- スキル1「ハートのキング」:スキルを発動後、榴弾を1発発射し、一定の物理範囲ダメージを与える。命中した敵ユニットには数秒のスタンを付与する。
- スキル2「びっくり箱」:次の攻撃時、攻撃範囲内に地雷を1つ設置する。地雷は敵が通る際に爆発し、爆発後、周囲の敵に物理ダメージを与え、数秒のスタンを付与する。
- スキル3「D12」:攻撃範囲内で最もHPの高い敵に爆弾をセット、爆弾は一定時間経過後爆発する。爆発後は周囲の敵全てに物理の大ダメージを与え、数秒のスタンを付与する。