アークナイツストーリー翻訳

【明日方舟】メインストーリー8章 R8-4「火種、一触即滅」後半

アリーナ
アリーナ

つまり、あなたは彼らを追いやった、ということね?

タルラ
タルラ

うん。

アリーナ
アリーナ

あなたについていかなくて正解だったわ。火で人を焼く……あんな匂いなんて、もしまた嗅いだら、きっと吐き出しちゃうわ。

タルラ
タルラ

アリーナ、無理しなくていいんだよ。

アリーナ
アリーナ

あの時は自分であなたについていくって決めたから。

タルラ
タルラ

だから、私がアリーナたち感染者を守ってあげるから。

アリーナ
アリーナ

違う、私が言いたいのは――

タルラ
タルラ

分かってるって。アリーナ、君がいなければ私は物資や情報を集める時間すらなかったからね。

アリーナ
アリーナ

あなたと通信してる人が誰なのか、よければ私に教えてくれないかしら?

タルラ
タルラ

……

アリーナ
アリーナ

私をウルサスのスパイって疑っているの?

タルラ
タルラ

君をこんなことに巻き込ませたくないだけだってば。

アリーナ
アリーナ

感染者になってしまった以上、これ以上最悪な生活なんてないわよ。

タルラ
タルラ

私が連絡していたのはほかの都市にいる感染者たちだよ。

タルラ
タルラ

彼らから都市の動向をいち早くキャッチしたからね、それで凍原で生活してる感染者の助けになれれば。

アリーナ
アリーナ

あなたはとても大したことを……やっているのね。

アリーナ
アリーナ

そんな強い正義感はどこからきたの?昔そう教えた人でもいたの?

タルラ
タルラ

ううん。

タルラ
タルラ

私が受けた教育は、毒々しいうえに狂っていて、統治の傲慢さと権力への恐怖で満ち溢れていたよ。

タルラ
タルラ

だから私はその真反対を歩もうと決めたんだ。あいつらのお上品ぶってる化けの皮を剥いで、あいつらが鼻を高くしている貴族都市を一階ずつ崩して、真実をすべての人に、この雪原に住むすべての人に教えてやろうと決めたんだ……

タルラ
タルラ

そして私たちは私たちで自分たちの運命を決める。

タルラ
タルラ

私たちでこの大地をもう一度開墾するんだ。自分たちの住まいを建てる、そうさせない奴がいたら、そいつらを打ち倒す。

タルラ
タルラ

この大地の一部は本来であれば感染者のものなんだ……この大地にある色んな場所だって、本来はみんなのもののはずなんだ。

アリーナ
アリーナ

……もう少し現実を見て、タルラ。それだとあまりにも非現実的よ。

アリーナ
アリーナ

タルラ、そんなことしたら、村はおしまいよ。村人たちは帰る場所を失い、治安維持隊が一生彼らの背後を追いかけてくるようになるわ。

タルラ
タルラ

私がやらなくても、あの村は同じようにどんどん廃れていくよ。

アリーナ
アリーナ

みんな戦士になれるわけじゃないわ。老人や、子供、傷病を負った人、生きることを諦めてしまった人たちは、貧相な土地に行っても、生きていけないのよ。

タルラ
タルラ

分かってるよ、アリーナ。だから新しい場所を探しているんだよ。

タルラ
タルラ

さあ、行こう、アリーナ。今晩はやっと屋根の下で寝られるよ。

アリーナ
アリーナ

はぁ……

タルラ
タルラ

招待してくれてありがとう。

感染者
感染者

よしてくれ、あんたらがいなければ、俺たちはもうとっくに死んでたよ。今も死んでるようなもんだけどな。

感染者
感染者

申し訳なかった、出会い頭あんたにあんな態度をとって、それにあんたを懲らしめようとしていた。俺に意志がなかったからだ、すまない。

感染者
感染者

あんたたちをもてなしたいが生憎何も残っていないんだ、麦の粥しかないが、分けて食べてくれ。

アリーナ
アリーナ

本当にありがとう、そんなことしなくてもいいのに。

感染者
感染者

いやいや、いいんだ、どうせあとこれっぽっちしかなかったわけだし。この先も同じ日を過ごすだけだ、大して変わんないよ。

感染者
感染者

村を建てようとしても、こんな辺鄙な場所でも……無駄だった、何もかも無駄だった。

感染者
感染者

俺たちは逃げられない。こんな広大なウルサスでも、どこに行こうが無駄だ、そこら中治安維持官だらけだ……ほかの連中もあんたらを受け入れてくれるはずもないよ。俺たちはもう逃げ場がなくなっちまったんだ。

タルラ
タルラ

なら、私についてこい。

感染者
感染者

……どこへ?今からか?

タルラ
タルラ

今でなくてもいい。

タルラ
タルラ

お前たちの考えが決まったら、あるいはこれ以上逃げ場がなくなったとき、それでも生きたいと思うのであれば、私のところに来るがいい、もしくは私の同胞たちのところへ。

タルラ
タルラ

荒野や、凍原での生活は……とても過酷だ。

タルラ
タルラ

しかし私たちには暮らせる場所がある、未開の地が待っている、土を耕し作物を収穫することができる土地が残されているんだ、私たちには仲間もたくさんいる、彼らが各村々の商売を手伝うよ、だから収入も手に入る。

タルラ
タルラ

私たちだけでも生きていくことはできるんだ。

感染者
感染者

治安維持隊が来たらどうするんだ?

タルラ
タルラ

――私たちで奴らに打ち勝つ。

感染者
感染者

え?

感染者
感染者

……今なんて言った?

タルラ
タルラ

私ならできる、お前たちにもできる。君がさっき私に武器を指したことは、間違ってはいない。

タルラ
タルラ

誰かが私たちを略奪しようものなら、団結して撃退すればいい。感染者だって力はある。

タルラ
タルラ

私たち感染者はこれから少しずつ己の命を取り戻していくんだ。

タルラ
タルラ

パン、それと暖かな火も。

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