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【アークナイツ大陸版 × モンハン】秋葉は火を逐う CF-8「因果応報」行動後 翻訳

柏生義岡
柏生義岡

ッ――!

(柏生義岡が一閃を放つ)

柏生義岡
柏生義岡

(荒い息遣い)

瀧居應
瀧居應

はやく伏せるんだ!

柏生義岡
柏生義岡

死ねい!

瀧居應
瀧居應

なんだって!?

柏生義岡
柏生義岡

貴様に言ったわけではないわい!この畜生に……

瀧居應
瀧居應

いいからはやく伏せろ、私のアーツがもうじき爆発するぞ!

柏生義岡
柏生義岡

――!

(爆発音)

瀧居應
瀧居應

そら、手を貸そう。起き上がれるか?

柏生義岡
柏生義岡

必要ない。

柏生義岡
柏生義岡

貴様、その手に持っている武器はなんだ……?獣数匹が一瞬で片付けられたぞ……

瀧居應
瀧居應

私が独自で編み出した狩技さ――このアーツユニットから繰り出されるアーツのことでな、ほかにできる者はおらんよ。

柏生義岡
柏生義岡

フンッ、ただの小細工だろう。

瀧居應
瀧居應

残りは罠でもなんとか持ちこたえられるはずだ、あとは須本たちに任せる。私たちは比較的に守りが薄い向こう側を守りにいこう……焦って一人で突っ走るんじゃないぞ、お前さん。

柏生義岡
柏生義岡

無駄口を叩いてる場合か。

柏生義岡
柏生義岡

……

柏生義岡
柏生義岡

なんだその顔は?

瀧居應
瀧居應

いいや、ただちょっと狩人たちと共に戦ってきた日々を思い出してしまってね。

瀧居應
瀧居應

それにもう七年だ。お前さんが私に消えろだの裏切り者だのと言ってこなかったのは、これが初めてだよ。

瀧居應
瀧居應

私は、思いもしなかったさ……まさかお前さんが本当にまた矛を……

柏生義岡
柏生義岡

これは明の矛だ。貴様も言いたいことがあるのならハッキリと話さんか、貴様が明の師匠だったことは儂も知っている。儂がこやつらを皆殺しにすることは思いもしなかったのか?

瀧居應
瀧居應

あの時のお前さんはなんせ狩人じゃなかったからね、明が狩人をやることにも反対していたじゃないか。明が犠牲になったことで……お前さんは色々と変わってしまったよ。

柏生義岡
柏生義岡

分かっているのならそれでいい。

瀧居應
瀧居應

……

瀧居應
瀧居應

なあお前さん、実は一つだけ……ずっと誤解していたのかもしれない。長い間、私もどうやって……お前さんに打ち明けようか分からないでいたんだ。

瀧居應
瀧居應

あの時の私は、なにもあの子を助けにいかなかったわけでは……

柏生義岡
柏生義岡

誘い粉。

瀧居應
瀧居應

へ?知っていたのかい?

柏生義岡
柏生義岡

儂はあいつの父親だからな。

柏生義岡
柏生義岡

クソガキは、あいつは……自分から死ににいったようなものだ。貴様らの採掘場を守るために。

瀧居應
瀧居應

今も時折あの子を夢に見るんだ。あの子も顔も動きも、目もはっきりとね……

瀧居應
瀧居應

……周りは獣のうるさい鳴き声ばかりで、あの子は最後になにか私に伝えようとしていたのだが、声はかき消されてしまっていたよ。あの子の青白くなってしまった唇も今だって覚えていて……

瀧居應
瀧居應

あっ……

瀧居應
瀧居應

まさかあの子が伝えたかったのは……

(回想)

瀧居應
瀧居應

明!

瀧居應
瀧居應

*極東スラング*、どうしてこんなに獣の数が多いんだ?お前、一体なんのつもりだ?

瀧居應
瀧居應

まさかお前、自分にアレを使ったのか……?

柏生明
柏生明

師匠、あんたらは帰ってな!絶対について来るんじゃないぞ!

瀧居應
瀧居應

戻りなさい!私たちならここでこいつらを食い止められる!

柏生明
柏生明

いいや、師匠!あんたなら誰よりも分かっているはずだ!

柏生明
柏生明

この規模の津波は俺たちで撃退できるようなものじゃない……いたずらに死傷者を増やしてしまうだけだ!

柏生明
柏生明

源石の採掘場だって壊されちまうし、あんたらがこれまで注いできた心血すべてが台無しになってしまうんだ。そんなことを起こすわけにはいかない。

瀧居應
瀧居應

だがお前は最初、採掘場を開くことに反対していたではないか?壊されたら壊されたでいい!

瀧居應
瀧居應

いいから戻ってきなさい!お前が生きてる以上に大事なことはないんだ!

柏生明
柏生明

獣たちが集まって来てしまってるな。

柏生明
柏生明

そろそろ時間切れだ、師匠。

柏生明
柏生明

俺が採掘場の開発に反対していたのは、源石が未知のもので、きっと予想もつかないような大災害を引き起こすかもしれないからだ……

柏生明
柏生明

あんたらがこの無辜の命たちをむやみに殺すことだって受け入れられない。畏敬の念を捨て、欲に身を任せてしまえば、どの道こういった結果を迎えちまうのさ。

柏生明
柏生明

だがあの日一緒に行った都市のことを、源石の力によって築き上げられたビル群を、眩いネオンと煌びやかな看板のことは今でも憶えてる……

柏生明
柏生明

源石には価値がある、村の貧しい現状を変えてくれるし、みんなが食っていくための拠り所にもなってくれる……ここまで来た以上、師匠らはそのチャンスをしっかりとものにしてくれ。

瀧居應
瀧居應

明!

柏生明
柏生明

一族の存続のために身を挺してこその狩人、俺はあんたにそう教わったんだ。忘れてしまったのか?

瀧居應
瀧居應

クソッ!どけ、この畜生ども!これ以上私の邪魔をするでない!

柏生明
柏生明

獣の津波とは命の怒り。

柏生明
柏生明

こっちだって生きるためにこいつらと歯向かっているんだ、ならこれは対等な戦いだって言えるだろ。

柏生明
柏生明

師匠、最後に一つだけ約束してくれ。

瀧居應
瀧居應

なにを……

柏生明
柏生明

これからも、みんなを導いて……

柏生明
柏生明

生き残ってくれよな!

瀧居應
瀧居應

明ァ!戻ってこんか!

柏生明
柏生明

それと師匠、親父にこう伝えてくれ。あの頑固ジジイに。

(回想終了)

瀧居應
瀧居應

あの子はこう言ったんだ……

瀧居應
瀧居應

“すまなかった、親父”と。

柏生義岡
柏生義岡

フンッ……儂を騙そうたって無駄だ。あいつは一度も儂を親父とは呼ばんかったわい。

柏生義岡
柏生義岡

クソガキめが……

柏生義岡
柏生義岡

あぁ!

柏生義岡
柏生義岡

(深呼吸)

柏生義岡
柏生義岡

でもな、儂は……

ここから見えるのは、一人の老人の後ろ姿しかなかった。
だがどこからか水玉が滴り落ちる音が聞こえた。
長い間ひた隠していた涙が、縦横に交差する歳月の溝を濡らしていく。

柏生義岡
柏生義岡

あいつに会いたい……!

(リオレウスの羽ばたく音)

瀧居應
瀧居應

空の上にいるぞ!

柏生義岡
柏生義岡

あのバケモノめ……やはり来ていたか。

瀧居應
瀧居應

獣たちがまた襲ってくるぞ!*極東スラング*、前よりも数が増えていないか?

瀧居應
瀧居應

クソ、人手がまったく足りんぞ!

柏生義岡
柏生義岡

貴様はここにいろ!さっきの罠を張っておいて獣どもを食い止めるんだ!

柏生義岡
柏生義岡

ついて来るでないぞ、あのデカブツは儂が片付ける……

柏生義岡
柏生義岡

儂は狩人だ、あれは儂の獲物だ!

ノイルホーン
ノイルホーン

ヤトウ!リオレウスが来たぞ!

ヤトウ
ヤトウ

やはり来たか。

オトモアイルー
オトモアイルー

以前わしらが何度も怒らせてしまったから、彼は人間を脅威と見なし始めたニャ。

ノイルホーン
ノイルホーン

柏生さん家の近くに降りたあと、こっちに向かってきてる!

ノイルホーン
ノイルホーン

支援は……来るのにもうしばらくかかりそうだな。村人たちもまだ避難しきれてない。

ヤトウ
ヤトウ

よりによってこんなタイミングに……仕方ない、君は避難する隊列を守っておいてくれ。私は――

(獣の唸り声)

ノイルホーン
ノイルホーン

ヤトウ!向こう!獣が現れたぞ!数は五匹程度だ!

ノイルホーン
ノイルホーン

こりゃ獣の津波が来ちまったに違いねえ。狩人たちじゃ襲ってくる獣たちを全部食い止めることは無理だ、今は撤退する村人たちの保護を優先しよう。

ヤトウ
ヤトウ

じゃあリオレウスがこっちに向かってくるのをただ見ていろと言うのか?それではさらに危機的な状況を作り出してしまうだけだ!

ノイルホーン
ノイルホーン

俺だって考えてる……少なくとも俺たちが村人たちを避難所に連れていくまでリオレウスを食い止める方法は……

ヤトウ
ヤトウ

柏生さん……

ノイルホーン
ノイルホーン

柏生さんの手を借りるって?でも今は見つかりそうにねえぞ、それにあの人だけじゃ……

ヤトウ
ヤトウ

彼なら見つけた、家屋のすぐ隣だ。

ノイルホーン
ノイルホーン

めちゃくちゃリオレウスと近いじゃねえか!なあヤトウ、ここは……

ヤトウ
ヤトウ

もし彼がリオレウスを食い止めてくれるのなら、このまま村人を避難させてやれるかもしれない。

ノイルホーン
ノイルホーン

それって……助けにいかないってことか?

ヤトウ
ヤトウ

今は……彼の信じるしかない。

柏生義岡
柏生義岡

(油桶の蓋を開ける)

柏生義岡
柏生義岡

フッ、お前もそう思うか?今日はいい日だ、空もこんなに明るく燃え上がっているのだからな。

柏生義岡
柏生義岡

最近はいいこと尽くしだったよ。大きくなった小娘が村に戻ってきたおかげで、色々と賑やかになったものだ。

柏生義岡
柏生義岡

突然と翼が生えたバケモノがやってきて、あたりで火を噴き散らすわ。身の程知らずなよそ者が二人もやってきて、森の中でしっちゃめっちゃにしてくれるわで。

柏生義岡
柏生義岡

そのせいで獣たちがわっと巣穴から襲いかかってきて、採掘場も吹き飛ばされてしまった。そして訳も分からん間に天災がやって来て、村の連中はあたふたと逃げ惑うばかり。

柏生義岡
柏生義岡

なにより可笑しいのが、朝から晩まで、わざわざ儂のところにやってきては過去のことを掘り返してべらべらと喚き散らしてくるヤツが現れたことだ。

柏生義岡
柏生義岡

ヤツらめ、口々に儂のために言ってるとかほざいているわりには、拾い上げた過去で儂の血肉をかき切っていくばかりではないか。

柏生義岡
柏生義岡

あのノイルホーンという小僧の言う通りだ。真実なんぞちっとも大事ではない、過去は過去に残していくべきだ。

柏生義岡
柏生義岡

死者はそっとしておいたほうが一番いい。火でキレイに焼き上げるんだ、跡形もなく。

火の光が咽び泣く声が聞こえてくれば、彼は往昔の残片をしきりに呑み込んでいった。
時という灰燼が彼の目の前でひらひらと舞い踊る。悔しさに満ちた眼光もすべて焼き尽くされていく。
燃えよ燃えよ。

柏生義岡
柏生義岡

美しい炎だぁ。

柏生義岡
柏生義岡

明、もしお前がまだ生きていたのなら、お前もきっとこうしていただろうな。

柏生義岡
柏生義岡

儂も、次の一歩も踏み出すことにしよう。

柏生義岡
柏生義岡

やい!こっちを見ろ!

(リオレウスが降り立ち、咆哮を放つ)

柏生義岡
柏生義岡

このバケモノめ、口角がすでに焼き焦げているではないか。鱗も傷痕だらけで、まったく醜いのう……

柏生義岡
柏生義岡

ほう?火花を散らすか、貴様怒っているな?

柏生義岡
柏生義岡

藻掻く必要ならもうないぞ。貴様の狙いはただ一人、この儂だけだ。

柏生義岡
柏生義岡

儂から決して目を離すではないぞ……そうだ!それでいい!

柏生義岡
柏生義岡

怒れ怒れ……もっと怒るのだ!

(リオレウスが咆哮を放つ)

柏生義岡
柏生義岡

さあ、来ぉい!

柏生義岡
柏生義岡

儂に向き合え!このバケモノめェェ!

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