

ガヴィル
ドクター、ジャングルの奥地に入ってきたぜ。

ガヴィル
ここはさっきより更に湿度が高い、木々もより生い茂っている。

ガヴィル
足元に気を付けてくれ、躓くなよ。

ガヴィル
目の前に部族が見えるな、行ってみようぜ。


イナーム
ふあ~、暇ねぇ、昼寝でもしちゃお……

ガヴィル
イナーム!

イナーム
ガヴィル?祭典でズーママに負けたって聞いたけど、どうして私のところに来たの?

ガヴィル
やっぱ情報が早いな、イナーム。

イナーム
でも、トミミが言うまで信じられなかったぜ、まさかお前が本当に部族のボスになったとはな。

イナーム
なりたくてなったわけじゃないわよ、この人たちが勝手に私についてくるんだもの、ほかの方法があるんだったら私が知りたいわ。

ガヴィル
どうして祭典に来なかったんだ?

ガヴィル
ドクター、こいつがトミミが以前紹介していたイナームだ。

プレイヤー
・こんにちは。・……・やあ!
こんにちは。……やあ!

イナーム
わお、生きてる外の人じゃないの。

イナーム
ガヴィル、この人が外から連れてきたお友だち?なんだか照れちゃってるみたいよ。

イナーム
よっ!ガヴィル、このお友達、あなたと同じように明るいわね。

ガヴィル
ん?イナーム、お前までサルゴン語が話せるのか?

イナーム
私の正式な職業/サブクラスはここら一帯のトランスポーターなのよ。

ガヴィル
トランスポーターだと?ハァ?

イナーム
あなたね……はぁ、まあいいわ、その反応を見るに、トランスポーターが何なのかは知ってるようね。

イナーム
ほかのヤツらとは違って、彼らにトランスポーターって言っても、まったくなんなのか知らないって反応されるからね。

ガヴィル
ちょっと待て、いつからトランスポーターになったんだよ?

イナーム
はじめっからトランスポーターよ……

イナーム
ここは腐ってもサルゴン領内なのよ、あなたまさかサルゴンはここの区域をまったく認知していないとでも思っているのかしら?

ガヴィル
なんだよ、違うのか?

イナーム
もちろん違うわよ、私が知るには、数百年前までここは、サルゴンのとある集落の採掘場だったのよ。

イナーム
でも当時は天災が原因で、その移動都市は離れちゃって、採掘場も廃棄されちゃったけど。

イナーム
当時残った人やあとからやってきた人たちが現在の人口の基礎を創り上げたってわけ。

イナーム
本来は政府も一番近くにいる移動都市を呼びこんで新たに再利用しようと考えてたんだけどね。

イナーム
十数年前のあれよ、あなたも知ってるでしょ。

ガヴィル
ああ、あの時のか、アタシもズーママも見たことがあるぜ、あいつはあの時からおかしくなっちまったな。

イナーム
そうなの?はぁ、でも最終的に何かの原因で諦めざるを得なかったらしいわ、おそらくはその鉱山区にあんまり価値が見いだせなかったんでしょうね。

イナーム
もし都市をこの区域に停泊させるんだったら、ほかの都市との距離が離れ過ぎちゃうからね。

イナーム
昔はこの無人区域もだいぶ栄えていたらしいんだけど、どのくらい昔かまでは知らないわ。

イナーム
まあ、とにかく、私がまだ、ん?何歳だったかしら?まあいいわ、とにかくトランスポーターになってからここに派遣されたのよ。

ガヴィル
へぇ。

イナーム
はぁ、せっかくこの話題を話せる人が現れたっていうのに、あなたはもう少し興味津々なフリぐらいできないのかしら?

ガヴィル
めんどくせ。でも、お前がトランスポーターなんだったら、アタシの記憶違いじゃなかったらさ、どうしてお前は一度もここから出て行ってないんだ?

イナーム
そりゃもちろん、こんな閉鎖的な場所じゃ、私が都会に買い物しに行く時ぐらいしか、手紙を届けにいかないわよ!

イナーム
私がトランスポーターになってから今まで、出て行ってもまだここと連絡を取っているのは、あなた一人だけよ!

イナーム
本当にやることがないから、じゃあいっそう都会からモノを買ってきてみんなと商売でもしようと思いついたのよ。

イナーム
そして時が経って、私はみんなが口に言う商売のイナームになったってわけ。

ガヴィル
なるほどな、まったく気がつかなかったぜ。

イナーム
昔と変わらないあなたじゃ気がつくほうがおかしいわよ……

イナーム
でも、私は都会育ちだけど、今はこっちの生活のほうが好きよ。

イナーム
単純でいちいち悩まなくていい、いいところよ。

ガヴィル
アタシもずっとお前をジャングルにいるほかのリーベリとなんの違いもないって思ってた。

イナーム
誉め言葉として受け取るわ、それで私に何の用かしら?

ガヴィル
まず聞きたいんだが、AUSのあれはどういうことだ?お前が連れてきたのか?

イナーム
AUS?そんなことあるわけないじゃない、彼女たちは私みたいなファンでもない人でも名前ぐらい聞いたことがあるバンドよ、連れてこれるわけないじゃない。

イナーム
むしろ、彼女たちを見て一番驚いたうちの一人よ私は。

イナーム
彼女たちは本当にたまたまここを経由したついでってだけ、あの期間は私が彼女たちの通訳を務めていたわ。

イナーム
話し出したら元気が湧いてきたわ、あなたが来てくれてちょうどよかった、彼女たちを知らない人に自慢したところで意味なんかないもの。

イナーム
]彼女たちのサイン付きのアルバムだって持ってるのよ、見たい?

ガヴィル
いやいい、アタシファンじゃねぇから、ただちょっと不思議に思っただけだ。

イナーム
あら、外に長い間居ても、見識は広がっていないようね、ガヴィル。

ガヴィル
一発殴ってやろうか?それより、アタシとドクターはズーママに会いに行く途中なんだ、ここに寄ったのは、ちょっと補給がしたかったからだよ。

イナーム
いいわよ。ここでの常識は物々交換だけど、でもあなたは外がどんなのか知ってるから、流通貨幣で私とトレードしてもいいわよ。

イナーム
……おっと、待って、あなたの質問攻めで頭がマヒしちゃってたわ、私もあなたに聞きたいことがあるのすっかり忘れていたわ。

ガヴィル
あぁ?

イナーム
あなたクロワッサンってお友だちを知ってるかしら?

ガヴィル
クロワッサン?アタシらの仲間だ、ちょうど今探してるところなんだが、彼女を見かけたのか?

イナーム
マーケットのほうに行けばわかるわ。


アダクリス人
寄ってらっしゃい見てらっしゃい!彫りたてホヤホヤの原木彫刻でっせ!

アダクリス人
さあさご覧くだせぇ、俺の爺さんの代から受け継がれた鉱石だ!こいつで武器を作れば、鋭いこと間違いなしだよ!

プレイヤー
・結構まともなマーケットがあるんだな。・……・賑わってるな。

イナーム
アハハ、ああいう呼びかけは全部私が彼らに教えたのよ、結構らしいと思わない?

イナーム
ほらっ、クロワッサンならあそこにいるわよ。

クロワッサン
見栄えがええ鉱石がぎょうさんやなあ、うんうん、今回は儲けたで~

ガヴィル
クロワッサン、こんなとこで商売していたんだな。

クロワッサン
ガヴィルはん、旦那さん!いやぁ、やっと会えたわ!

プレイヤー
・大丈夫だったか?・……・ここの人たちと交流ができるのか?
大丈夫だったか?……ここの人たちと交流ができるのか?

クロワッサン
平気平気、ピンピンしとるで~

クロワッサン
アハハ、旦那さん、そないな表情せんといてぇな。

クロワッサン
ウチもちょうどイナームはんに神殿まで連れてもらって旦那さんたちを探すところやったんや

クロワッサン
出来ひんよ、でも商売っちゅーもんは、言葉が通じんでも問題無いんよ!

イナーム
この間道すがら偶然彼女を拾ったのよ、ここの人じゃなさそうだったから部族に連れてきたのよ。

イナーム
この子ったら商売がすごく上手なのよ、言葉は通じてないけど、商人の言葉と私の手下たちが見つけた交流の方法を使ったら、すぐここに溶け込んだわ。

ガヴィル
見りゃわかるよ。クロワッサン、ほかの人に会ったか?

クロワッサン
いいや、イナームはんにも聞いてみたんやけど、そういった情報はまだ聞いてないって。

ガヴィル
そうか、お前は無事で何よりだ、残りはウタゲとブレイズか。ブレイズのやつについては、真っ先に飛び降りたから、そんなに心配しなくてもいいが、問題はウタゲだな……

アダクリス人
イナーム、大変よ、アダクリスの集団がアタシたちの部族に攻めてきたわ!

イナーム
なんですって?そんな考えなしの部族はどこのどいつよ?

アダクリス人
巨木部族らしいわ!でもそこのボスが刀を持った変人なのよ!

イナーム
はぁ?変人?

プレイヤー
どうかしたのか?

イナーム
私の手下が刀を持った変人がアダクリスの一団を連れて攻めてきたって言ってるわ、刀を持った変人って一体なんなのよ!?

クロワッサン
ちょい待ち、刀を持った、変人やて……それってまさか、ウタゲちゃうんか!?

イナーム
あなたたちのお仲間さん?チッ、何がどうあれ、どうやらもう攻め入ってきたようね、ガヴィル、それとそこのフード被ってるあなたも、手伝ってちょうだい!

クロワッサン
あっ、ウチも行く!


ウタゲ
オマエたち、やっちゃいな!

ウタゲ
えーっと、あたしが何言ってるかさっぱりわからないと思うけど、でもまあがんばって~

ウタゲ
アハッ、最初はちょっと嫌だったけど、でもこいつらを連れてそこら中にケンカ売るのも結構楽しいじゃん。

ガヴィル
おい、ウタゲ、この野郎何をやってんだ!

ウタゲ
あれぇ、ガヴィルじゃん、クロワッサン、それにドクターまで、やっほ~!

ガヴィル
やっほ~って言ってる場合か!人を連れて村を襲うとはどういうつもりだ!

ウタゲ
あれっ、ここガヴィルの家なの?じゃああたしは強奪やめる。

ガヴィル
ほかの連中にもやめさせろ!

ウタゲ
えーっと、それが、そのぉ、あたしの言ってることがわかんないみたいなんだよね~

ガヴィル
チッ、しゃーねぇ、このアホどもを全員倒すぞ。