

集まったのはあなたがただけですか?

巨木部族の連中が見当たらない、連中のボスが一人のよそ者に倒されたって噂を聞いた。

火石部族と太尻尾部族も武器をたくさん背負ったよくわからんやつに全員やられた。

ズーママの部族に加入した部族もいくつかいる。

本心を言うと、ズーママのあの場面は本当にすごかった、俺がガヴィルの追随者じゃなければ、迷わずズーママに加わっていたところだ。

……大丈夫です。

あなたがたの部族がいれば十分です。

なぁ、俺たちで本当にズーママに勝てるのか?

できます。

ガヴィルさんならきっとズーママの巨大な機械に勝ってくれます、その時になれば、私が大首長になって、ガヴィルさんを引き留めます

ペーターは、こういうのよくないと思う。


……

でも、これが唯一ガヴィルさんを留めさせられる方法なんです。

忘れないでください、私たちはなんのために「ガヴィルズマインド」を結成したんですか!

「ガヴィルズマインド」はただの部族ではありません、ガヴィルさんが大首長になってほしいと願うすべての人たちの同盟でもあるんです!

トミミの言う通りだ、大首長はガヴィルしか認めん。

そうだ、ガヴィルこそ俺たちを導いてくれる人だ!

ヘッ、賛同してなかったら、俺はここには立っちゃいねぇよ!

……ペーターこういうの好きじゃない、でもペーターもやる。

ではズーママの部族の外に到着したら私があなたたちを探しに来るまで待っていてください、いいですね?

わかった。

では、すべてはガヴィルさんのために。

すべてはガヴィルのために!


ドクター、それにみんなも!よかった、やっと見つかった!

もう、ドクター、すっごく心配してたんだからね。

ん?ブレイズ、なんで水着を着て――ていうその背負ってる人はなんだ?

この子はさっき道中で出会ったのよ、なんでか知らないけど出会いがしら私に殴りかかってきてさ。

反撃しないわけにもいかないじゃん、そんで彼女と彼女の手下を全員やっつけちゃったわけ。

いやーこの子結構いい腕してるのよ、それに耐え性もなかなか、だから連れてきちゃった、あなたと再会したあとなんで私に殴りかかってきたのか聞いてほしかったんだ。

あぁ、クマールのことだったら、単純にお前が強そうに見えたから、一発ケンカしてみたかっただけだと思うぞ、こいつ根っからに戦闘狂だからな。

へぇ、あなたにそう評価されるなんて相当珍しいやつもいるもんだね。

アタシは戦闘狂なんかじゃねぇ、ただ直接的な方法で問題を解決するのに慣れちまっただけだ。

あーはいはいわかったわかった。

……ここは……どこだ……

目が覚めたか、クマール。

ガヴィル!?なぜお前がここに?

お前はアタシの仲間に出会って、そいつに手を出したあと倒されたんだ。

ハァイ、やっとお目覚めね、お嬢ちゃん。

……

ちょっと、ガヴィル、彼女何してるの、起き上がった途端私に頭を下げたんだけど!?

クマール、なんのつもりだ?

彼女からズーママにも無いより純粋で強大なパワーを感じた。

ガヴィル、もうお前への興味は失せた。お前彼女と話せるようだな、彼女に伝えてほしい、私の師匠になってくれ。

おう、お前に弟子入りしたいってよ。

なんですって!?

]たぶんお前が強すぎたから、弟子になりたい、って感じなんだろ。

……ドクター、どうしよう、今までこんなことなかったからどうすればいいか分からないんだけど!

・自分で決めて。
・……
・知ーらない。

えーっと、とりあえず私たちと一緒についていくのはどうかな?

良いんじゃないか、おい、クマール、とりあえずアタシらと一緒に行動だ。

わかった。

だが、今は、フリントと呼べ。

そういえば、祭典はどうなったの?

ドクター、ブレイズに説明してやってくれ。


手下たちが鉱石病に罹っても惜しまず機械を製造してるですって?

へぇ、それは見過ごせないわね。

ボーっとしてる場合じゃないわ、ドクター、進みましょ!

でも、先に別のとこに行かないとね!

え?
