【明日方舟】エイプリル(四月 April)の詳細(性能やスキル、資料)

造形検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果においても、同じく鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。

【源石融合率】5%
背部に少量の源石結晶の分布が見られる。

【血液中源石密度】0.17u/L
本人の話によると、感染して以来、できる限り源石が多く分布するような危険地帯は避けてきたとのことだが、比較的厳しい環境の中で長期にわたる生活を送ってきたこともあり、ある程度の病状の拡散は免れなかった。

シティガールな雰囲気に溢れている少女。常にポータブルミュージックプレイヤーを持ち歩いている。
外向的な性格で、誰とでも仲良くできる。

QOLへのこだわりが強く、流行りもの好きでもあるため、よくウタゲやオーキッドと楽しく話している姿が目撃されている。

レム・ビリトンは鉱業が発達しており、国民は源石に触れる機会が他国に比べて多い。そのため、レム・ビリトンの企業は一般的に、不運にも従業員が感染者になってしまった場合に備えて、ある程度の保障を設けることで、従業員が安心して働けるように務めている。

とは言え、エイプリルの経験から見るに、どうやら全ての企業がこの原則にあてはまるわけでもないようだ。あるいはこうも言えるかもしれない。

感染者は忌み嫌われているものの、従業員に安心して仕事をしてもらうため、多くの企業は確かにそれなりの金銭を払って彼らに安心感を与えるのもやぶさかではないと考えている。──しかし、実際にそれを実行する下の人間も同じ考えだとは限らない。

エイプリルがレム・ビリトンに居続けられなくなった本当の理由が、企業が用意していた保障がただの紙くずでしかなかったためか、それとも良からぬ者に謀られたためであるか、今となってはもう知る術はない。

エイプリル本人も、その件について追求するつもりはないようだ。いずれにしろ真実がどちらかなんていうのは、あまり明確にする意味もない。

仮に後者であったとしても、今のエイプリルでは、それを糾弾し自分が手にするはずだったものを取り戻す手段がないからだ。感染者の立場とはそれほどまでに、弱い。

もしロドスにインテリアコーディネート大会があるならば──ロドスでそんな大会が開催される日は永遠に来ないだろうが──エイプリルはきっと好成績を残せるだろう。

ロドスの宿舎は、居住者が基本的な生活を営む上で必要なものは備えているが、部屋の基礎となるデザインは非常にシンプルなものだ。オペレーターの大半は部屋へのこだわりがない。

しかし、ロドスは艦体を破壊しない限り、オペレーターが室内を改装することを咎め立てもしない──それどころか、オペレーターが安心して生活できるよう、改装行為を大いに推奨してる──ため、一部のオペレーターの部屋はかなり個性的なものになっており、その中でもエイプリルの部屋は突出している。

彼女の部屋には、ポスター、小物、植木鉢などが置かれ、綺麗に飾り立てられている。全体的に生活感がある雰囲気となっており、彼女の性格にも合っている。本人の日常における振る舞いからも、ロドスでの生活に慣れ、更には気に入っているように見える。大変喜ばしいことである。

世間でよく勘違いされがちなこととして、──ある人間が感染者になったとき、その者は当たり前に感染者の側について、感染者に親しんだ立場でものを言うだろう、という考えがある。

しかし事実は明らかに異なる。人は往々にして、突如訪れる変化をすぐに受け入れることができない生き物だ。もし即座に変化を受け入れようと試みでもしようものなら、その者は驚くほど柔軟な価値観の持ち主と言えるだろう。特に突如として鉱石病に罹患したというような事例は、たとえこれを受け入れられないとしても、責められるべきことではない。

誰もが感染者である自分を心を乱さずに受け入れられるわけではない。新たにロドスに加入するオペレーターは全員、仕事中に不要な心理的負担を受けず、トラブルを引き起こさないために、自らのアイデンティティに関する心理カウンセリングを初めに受けなければならない。

エイプリルのような民間の出身者は特にこの方面で注意を払う必要がある──我々には認めなければならない現実があるからだ。感染者に対する差別意識は潜在的に刷り込まれている。人によってはたとえ本人に悪意の自覚がないとしても、他の感染者を仲間だと見なせない。このような認識の矯正は非常に難しい。

幸い、エイプリルの大らかな性格はこの点においてプラスに作用した。確かに彼女も、生まれつき感染者に対する差別意識が根付いており、それによる自己嫌悪も見られたが、心理カウンセリング及びロドスの生活環境の影響によって、すぐにそういった意識から脱却することができた。

それだけに留まらず、彼女はどうすれば自分と同じ苦しみを持つ者を助けることができるのか考えるようになった。エイプリルは戦闘能力の面で突出しているわけではないが、彼女の考え方は大いに学ぶべきところがあると言えよう。