アークナイツストーリー翻訳

【明日方舟】メインストーリー8章 JT8-2「瞬き、そして日暮れへ」前半

(燃え盛る音)

チェン
チェン

はぁ――!

(斬撃音)

アーミヤ
アーミヤ

……

チェン
チェン

彼女に触れるな!

タルラ
タルラ

その者を守るか、ファイギ、感染者の叛徒を、我々の同胞を殺める者を?

タルラ
タルラ

失望した、ファイギ。失望したぞ、あまつさえ私に刃を交えるとは……

チェン
チェン

アーミヤ!?なぜこんなところに……!

チェン
チェン

気を付けろ、アーミヤ!タルラはもうすでにコシチェイのすべてを受け継いだ。彼女はもう……

チェン
チェン

あの龍門からさらわれた失踪少女ではなくなった。

アーミヤ
アーミヤ

チェンさん。いいえ。彼女はただの「継承者」ではありません……

アーミヤ
アーミヤ

……私がその偽装を破いてみせます。

チェン
チェン

なに?偽装……だと?

タルラ
タルラ

貴様はロドスのコータスか。

タルラ
タルラ

ボジョカスティはどうした?彼の鋭利な戟はもう試してみたか、それと彼が屍骨へと引き裂かれる場面を目にしたのか?

アーミヤ
アーミヤ

……

アーミヤ
アーミヤ

な……なぜそんな風に言えるのですか?

タルラ
タルラ

いいや、私は敬意を込めてお前に問いを投げかけた。事実を聞いているだけだ。

タルラ
タルラ

彼は最後の最後まで兜を外さなかった、そうだろう?

タルラ
タルラ

彼の兜は彼らウェンディゴの外に晒されている白灰色の頭蓋骨を隠す役割をしている。もし市民たちが彼の顔を見てしまえば、きっと石を握っている手すらも震え上がってしまうだろうな。

タルラ
タルラ

しかし恨みと熱狂はそれでも彼らを駆使する、人の群れに混ざりこんでいる武器が遊撃隊の防衛線を突き破っていくだろう。

タルラ
タルラ

ボジョカスティは衛兵たちの市民への攻撃は決して許さない……彼らは敵の回し者ではなくただの市民だからな。

タルラ
タルラ

それでもボジョカスティは暴民によって引き裂かれる定めにある。怒りと無知によって彼を八つ裂きにする。その日が来ると知っていながらも、ついには彼の人間性によって投降し諦めをつける。

タルラ
タルラ

そして今貴様がここに現れたということは、一つだけの可能性が生じた、ボジョカスティは死んだのだろう。

タルラ
タルラ

教えてくれ、彼はどんな死を受け入れたのだ?偉大なる戦士の死を。彼の結末が知りたい。

アーミヤ
アーミヤ

私が……私が彼を殺しました。

アーミヤ
アーミヤ

……この手で。

タルラ
タルラ

貴様が?

タルラ
タルラ

……貴様になんの力があるという?あの者は……ボジョカスティだぞ。

タルラ
タルラ

だが今、貴様は身一つで私の前に現れたのは確かだ、私の哀れな妹のように。

タルラ
タルラ

なるほど。この都市で私を殺せる最後の人も死んでしまったか。であれば、もはやこの都市を憂える必要などもうない。

タルラ
タルラ

貴様を褒めてあげるべきか、我が同胞たちを虐殺する感染者よ?

チェン
チェン

アーミヤ、彼女の言葉に惑わされるな!

チェン
チェン

もうさんざん私に訳の分からん言葉を投げかけてきたからな……私が言えるのは彼女の言う言葉には一つも耳を貸すな。たとえそれが……本当だったとしても。

アーミヤ
アーミヤ

分かっています、チェンさん。あなたは彼女を殺そうとしていることも。

アーミヤ
アーミヤ

私の目の前にいるタルラの心の奥底にはまだ消え去っていない記憶の脈絡が残されています、そして今のあなたは彼女が過去に置いた唯一の手掛かりです。

チェン
チェン

一体何を……何を言っているんだ?

タルラ
タルラ

何を見ている?

タルラ
タルラ

――私の何を見たいのだ?

アーミヤ
アーミヤ

私を止めることはできませんよ。

タルラ
タルラ

……

チェン
チェン

それは本当か?

アーミヤ
アーミヤ

でなければ彼女はなぜ……あなた一人を引き寄せて戦わせているんですか?

アーミヤ
アーミヤ

彼女が自らの手であなたを殺さなければ、タルラは死ぬことはできません。

チェン
チェン

何を言ってるのか分からなくなってきたぞ。

アーミヤ
アーミヤ

つまり、チェンさん、今あなたの目の前にいるタルラはまだ完全には死んでいないからです。あの暴君はまだ完全に彼女の心を操られてはいません。

タルラ
タルラ

話してみるがいい、コータス。だがそんな流行りの過ぎた戯言を信じる人などいないだろうがな。

アーミヤ
アーミヤ

タルラがあなたを刺し殺したあの時よりも前から、あなたは死ぬべき存在でした。この大地にあなたを受け入れる場所なんてもうありません。

タルラ
タルラ

心を読むウサギか……しかしまさかな。貴様がいくら心を読めるにしても、それを知れるすべはないはずだ、どこからそれを聞いた?

アーミヤ
アーミヤ

心を読んだなんて言ってませんよ?

アーミヤ
アーミヤ

あなたは今までずっとメンタルアーツで完璧に自分を守れることを自負してきましたね、コシチェイ公爵。

アーミヤ
アーミヤ

あなたはそれを誇りに思っており、それによりあなたの政敵もあなたをどうこうすることはできませんでした。

タルラ
タルラ

……

アーミヤ
アーミヤ

私が見たのはただの記憶です。今あなたが何を考えているかなんて知る由もありません、でもあなたの感情を読み取りことはできます。

アーミヤ
アーミヤ

あなたの記憶の中からある秘密を見つけました、ある呪いが今でもあなたの身体に纏わりついている秘密を。

アーミヤ
アーミヤ

あなたはタルラではありませんね。

タルラ?
タルラ?

結論を出す前にまずは自分の命の心配をするんだな。

チェン
チェン

アーミヤ!ボーっとするな、炎を避けろ!!

(アーツと燃え盛る音)

アーミヤ
アーミヤ

くっ!

(アーミヤのアーツが発動する音)

チェン
チェン

嘘だろ……あれを防いだだと?

アーミヤ
アーミヤ

くぅ……でも……そう長くは持ちません!

タルラ?
タルラ?

自分でも驚いているのだろう、違うか?フフッ、以前も一度防がれたことがあったな。

タルラ?
タルラ?

チェルノボーグにいた頃とまったく同じ黒い線だ。

タルラ?
タルラ?

さあ、あとどれくらい持つ?君の戦士はみな倒れてしまった、彼らの犠牲との引き換えがまさか火に身を投げ入れる最期か?

タルラ?
タルラ?

どうだ、防ぎながら人の思考を覗き込むことはできるか?なんてくだらない手口だ、だが……

アーミヤ
アーミヤ

だがなんですか?

アーミヤ
アーミヤ

よく考えてみてくださいね。

タルラ?
タルラ?

……

タルラ?
タルラ?

どれが君のアーツなのだ?

タルラ?
タルラ?

……ボジョカスティが君の手によって倒されただと……

タルラ?
タルラ?

ふざけるのも大概にしろ。

チェン
チェン

アーミヤ、残りの炎は私が斬る!手を引いて、右のほうに飛べ!できるだけ遠くにな!

アーミヤ
アーミヤ

分かりました!

(アーツと燃え盛る音と斬撃音)

アーミヤ
アーミヤ

はぁ、はぁ……ありがとうございます、チェンさん!

チェン
チェン

おかしい、アーミヤ、タルラがまるで……お前を見て驚いている。

アーミヤ
アーミヤ

チェンさん、それよりも、これから何が起こっても驚いて警戒を緩めないで下さい!

チェン
チェン

尽力しよう。お前や自分の命より重要なものや今後の龍門の運命より驚愕なことなんてないと思うが!

タルラ?
タルラ?

君は……アーミヤと呼ばれているのか?

タルラ?
タルラ?

コータスよ、もし私が永遠に魅了されてしまう幻覚を作ってほしいと君に頼めば……君は拒否するだろうか?

アーミヤ
アーミヤ

うっ……!

タルラ?
タルラ?

堪らずその力を使いたくなるのではないか?

アーミヤ
アーミヤ

あなたの質問には答えません。

タルラ?
タルラ?

君の考えとは真逆な表情と迷いをしているぞ、自ら善良と称するコータスよ。

アーミヤ
アーミヤ

そんな風に自分を名乗ったことなんて一度もありません!

タルラ?
タルラ?

しかし君の行いはそれを示している、虚偽なる感染者の戦士よ。

タルラ?
タルラ?

意識ではなく記憶を汲み取る、黒色のアーツか、片方だけへ流すのではなく双方へ種をまいてそれを収穫する能力……

タルラ?
タルラ?

まさかそんな……そんなバカな。コータス、一体どういうことだ?答えてくれないか?カズデルのサルカズたちは錯乱してしまったのか?

タルラ?
タルラ?

――魔族たちが――サルカズたちが――

タルラ?
タルラ?

異族を王に迎え入れただと?

タルラ?
タルラ?

前任の魔王は狂人か何かか?その名はもう憶えていはいないが、どうやらサルカズたちは確実に亡族として近づいてきているようだ。

タルラ?
タルラ?

ほう、サルカズの傭兵……Wというのか。その背後にはサルカズたちも……

タルラ?
タルラ?

なるほど。なるほど。

タルラ?
タルラ?

あの魔王がまさかコータスとは。クク……

チェン
チェン

(アーミヤ、実を言うと、驚きはしないんだが……)

チェン
チェン

(何がなんだかさっぱりだ。)

アーミヤ
アーミヤ

(彼女の言葉を信じるんですか、チェンさん?)

チェン
チェン

(彼女の言葉を信じたところでどうする?)

アーミヤ
アーミヤ

(信じるか信じないかはあなた次第ですよ、チェンさん。それに、そうですね、事実を言ったところであなたの考えを改めさせられそうにありませんしね。)

チェン
チェン

(ああ。それにあっちは時間を稼いでるように見える、こっちが我慢できなくなるまでな。)

アーミヤ
アーミヤ

(時間を稼いでいるのは何も彼女だけじゃありませんよ……!)

チェン
チェン

(なんだと?)

タルラ?
タルラ?

臣下はどうした?君の王の庭にいる諸侯と臣民はどうした?

タルラ?
タルラ?

それとも何だ、あの身体が何世紀も腐りきっているグールを連れてきたのか、それとも一切の光すら見えない紅眼病の老いぼれか?

タルラ?
タルラ?

君は自らボジョカスティを殺したと言っていたな、しかして、それは誰かが代わりに殺してくれたのではないかな?

タルラ?
タルラ?

君では殺せまい、幼く、贋作なる魔王よ、君に出来る訳がない、それらと王の庭を駆使することなど出来はしまい。

タルラ?
タルラ?

なぜなら貴様は本当の魔王ではないからだ、それ以前にサルカズですらないではないか。君はただのコータスだ。

タルラ?
タルラ?

君は無力ながらも己の敵と対峙してきた、もし本当に争いを始めれば君は瞬時に滅ぼされるだろう。

タルラ?
タルラ?

あるいは、君はサルカズの統治者たちのおもちゃに過ぎない。自分がただの試験品として扱われて悲しんだことはあるか、幼稚なコータスよ?

タルラ?
タルラ?

君は彼らとは違う、だからただ大人しく己の命と主君の象徴を取られるのを待つしかないのだ。そして君の命もそれにより散ってしまう。

タルラ?
タルラ?

だが私に任せてくれたまえ。私ならなるべく君を苦しまずにこの大地から消し去ってあげよう。

アーミヤ
アーミヤ

不死の黒蛇……恐れているのですか?

タルラ?
タルラ?

――

チェン
チェン

なんだと?

アーミヤ
アーミヤ

たくさん言葉を吐き出してきましたね、コシチェイ公爵。

アーミヤ
アーミヤ

でも、もしあなたが本当に伝説のように長命なのであれば、もしあなたがたまに露にする委縮がただの演技でなければ……

アーミヤ
アーミヤ

もう理解できています。

チェン
チェン

コシチェイだと!?アーミヤ、それは本当か?

アーミヤ
アーミヤ

チェンさんの目の前にいるのは、タルラでもあり、コシチェイでもあります。私は自分の直感を信じます。

タルラ?
タルラ?

……

アーミヤ
アーミヤ

あなたは過去にサルカズと戦っていましたね、コシチェイ公爵。

アーミヤ
アーミヤ

だから恐れているんです。

アーミヤ
アーミヤ

私を恐れていますね。

タルラ?
タルラ?

おもしろいことを言うな。

タルラ?
タルラ?

だが、それももう十分だ。

タルラ?
タルラ?

これから演目の順番を整理しなければならない、驚くほどに素晴らしい演目のな。

タルラ?
タルラ?

だからこそ、その前に君を退場させてやらないといけないな、コータス。君がこれほど大きな作用を生み出すとはまったく予想外だった、見くびっていたよ。

タルラ?
タルラ?

もし私の「畏怖」を感じ取れるというのであれば、君のアーツはまだまだ幼稚だ。

タルラ?
タルラ?

――何を感じられるかなど、私次第だ。記憶を隠すことはできないかもしれないが、感情に関していえば私の得意分野でもあるのでね。

アーミヤ
アーミヤ

……今のは本当のようですね。ですが、尚更確信しました。今のあなたは、完全にタルラにはなりきれていません。

タルラ?
タルラ?

私の頭の中からもう一度真実か何かを掘り出す時間が必要か?だがいくら探ろうとそれが私の過去だ、その他でもなく。君が証明できるものなど何もない。

タルラ?
タルラ?

私の対思考操作能力をもってすれば私を推し量ろうと企む人をすべて無駄に終わらす事も可能だが、まさか君は私の見せてやりたいものが見えないとはな。誠実なのだな、コータス。

タルラ?
タルラ?

であれば、貴様に教えてあげよう、コータス……

タルラ?
タルラ?

君は少しも私のことを理解していない。

タルラ?
タルラ?

少しもタルラのことを理解していないのだ。

タルラ?
タルラ?

君が話したことは、すべてせいぜい君の憶測から出てきた言葉だ。君はまったく私を理解できていない。

タルラ?
タルラ?

それで私の正体を知ったと?

アーミヤ
アーミヤ

くっ……

チェン
チェン

……タルラ。いや、コシチェイ……もうどっちだっていい。

チェン
チェン

お前が誰だろうと、いや、違うな、お前はタルラだ。お前はコシチェイによって造られたタルラだ。

チェン
チェン

タルラ、彼女の髪の毛一本でも触れられると思うなよ。

タルラ?
タルラ?

他人のために自分の肉親と刃を交えるか、ファイギ。つくづく英勇な奴だ。

チェン
チェン

タルラ、善良な人が私の傍にいる人を利用して私を打ち倒すことは決してさせない、たとえ私の傍にいる人が誰であろうとな。

タルラ?
タルラ?

ファイギ、貴様はウルサスの北原を知らないからそんなことが言えるのだ。貴様は農場で栽培された観賞用の花のように、あまりにも惨禍を知らなすぎる。

タルラ?
タルラ?

私をこんな風にしたものを知ったかぶりで語るな。

チェン
チェン

もちろん知らないな!だから知りたいんだ……知りたくないはずなんかないだろ?

チェン
チェン

お前に起こったすべてが知りたい。それをお前の口から聞きたいんだ。

タルラ?
タルラ?

であれば……なぜ私の元に来ないんだ?今は、チェン……もう貴様とは戦いたくない、私も貴様を傷つけたくないんだ。

チェン
チェン

ハッ。

チェン
チェン

何を勘違いしている。

チェン
チェン

――この事件の再発を阻止したいがために、私は知りたいんだ。

チェン
チェン

お前の行いを判断したい、お前の動機を推測したい、お前という事例を照らし合わせたいがために、だからこそお前が知りたい。

チェン
チェン

……お前が今何をしているのかを、どうするのかを、どこまでの事をするのかをはっきりと分からせるためにもな……

チェン
チェン

私が知りたいのはお前の中にどれだけの悪が渦巻いているかだ!

チェン
チェン

そしてお前についてだが、タルラ……

チェン
チェン

お前はもう手を染めてしまった、タルラ、私がそう願おうがしなかろうが、お前はもう成長した、今の形に成長してしまったんだ。

タルラ?
タルラ?

貴様もだ、ファイギ。なんとも哀れに育ったものだ。

チェン
チェン

私の行いがお前を悲しませているとでも思っているのか?レユニオンは私の都市を侵害し、私の友を殺し、無数のウルサス人を殺し、多くの感染者を葬ってきた……誰が誰を悲しませているかだと?

チェン
チェン

レユニオンたちが龍門で協力し合い、同胞のためなら己の命まで捨てることを厭わず、荒野に出てもどこも受け入れてくれなかった場面を嫌というほど見てきた、悲しいのは一体どっちだ?

タルラ?
タルラ?

貴様は彼らの敵だ。貴様が我が同胞たちを阻害し、龍門を奪えなくした。

チェン
チェン

すまないが、タルラ、お前が今この瞬間のために彼らを龍門で命を落とさせたと言っても私は信じられそうにない。

タルラ?
タルラ?

私を信じたことなどないではないか、ファイギ。一度たりともな。

チェン
チェン

お前がタルラのことを知ってるかどうかと聞かれたら、答えはイエスだ。タルラを信じるかどうかと聞かれれば、私は当然信じる。

チェン
チェン

だから、それを証明するために私はお前の目の前にやってきた、自分の意志でな。

チェン
チェン

だが、私はお前の潔白を証明するために、ここに来たのではない……断じて、決して。

タルラ?
タルラ?

それはなぜだ?先ほど私を信じていると言ったではないか、ファイギ?

タルラ?
タルラ?

今は互いともすでに感染者だ、なぜそれでも共に肩を並べられない?我らの再会は喜ばしいことではないのか?

アーミヤ
アーミヤ

(彼女の思考が揺らいでいる……くっ……!)

チェン
チェン

話題を逸らすな、レユニオンのリーダー!

チェン
チェン

今は証拠と、判断と、実証がすべてだ。

チェン
チェン

かつての近衛局の私は、今のチェン・ファイギは……「お前は潔白だ」という事を証明するためにいる訳ではない、断じて。そんなことするわけがないだろ?

チェン
チェン

過去のタルラだって?聞き間違いじゃないだろうな?

チェン
チェン

今目の前にいるお前がいつどこで形造られたかは知らないが、それでタルラを別個として見れるわけがないだろ?

チェン
チェン

過去の私はお前を知ってるからこそ、はっきりとさせなければならない……誰がお前をそんな風にしたのかを、何がお前をそんな風にしたのかをな!

チェン
チェン

お前が身に受けた苦痛と挫折、お前の父の死の真相、お前のウェイに対する憎悪、全部想像できるさ。お前はそれらによってこの道を走らされたんだろうな……

チェン
チェン

だがなぜだ、同時になぜお前は敵はおろか同胞にも冷酷な人になってしまった?

チェン
チェン

何がお前をウルサスの侵略の先鋒にさせたんだ?お前は自分の仲間たちも騙してきたんじゃないのか、タルラ?

タルラ?
タルラ?

私を裁くか?、私と決裂するために、貴様はすべてを捨て去りここにやってきたのか?

タルラ?
タルラ?

ウェイが貴様を冷血で無情で盲目な者に育てたのか?お前が聞きたいのは、なぜ私がこんなことをしているのかではないか?

チェン
チェン

いいや。そういうのはすべて終わらせてからじっくり聞いてやる。ゴミ山の中から事件の破片を拾い上げ組み立て直すのは得意中の得意だからな。

チェン
チェン

私は私の責務を全うするために、ここに来た。

チェン
チェン

もしお前が未だ手を染めていないのであればシグナルとして天高く打ち上げ皆に知らしめよう。私を殺したいのであれば好きにするがいい、殺してもお前の罪は死に至るほどのものではないと証明できるからな。

チェン
チェン

もしお前がそれでも人を害する陰謀を策略しているのであれば、こちらもすべてを捨ててでもお前を阻止する、たとえ私たちの命を捨ててでもな。

チェン
チェン

お前がどれだけ過ちを犯したのかを見定めてやる。裁かずに命を奪うこととは何か?それは紛れもない謀殺だ。都市が感染者に犯した罪だ。

チェン
チェン

そして今、すべてはっきりと分かったさ。

チェン
チェン

私の剣は、私の想いは、私の意志は、すべてお前のために残しておいたんだとな。

チェン
チェン

過去のすべてに関しては、過去に置いておこう。過去のすべては……

チェン
チェン

戻ってくることはもうないんだからな。

チェン
チェン

人命を刈られる藁の如く扱う陰謀家、その陰謀家が誰だろうと、私は容赦しない。

チェン
チェン

お前もその例外ではない。

タルラ?
タルラ?

フフ……

タルラ?
タルラ?

私と縁を切るつもりだな、ファイギ。

チェン
チェン

ふん……

チェン
チェン

いくら私を皮肉ろうが無意味だ、私を後ろめたく感じさせたいのであれば、好きにしろ。

チェン
チェン

私ももうこんな無様な姿になってしまったからな、言ったはずだ、容赦しないと。何もかも忘れたのはお前のほうだ。

チェン
チェン

アーミヤ、準備どうこうはもう聞かないでおく。私が聞きたいのは私は何をすればいいのかだ

アーミヤ
アーミヤ

あ、チェンさん……少しだけ時間がほしいです。

チェン
チェン

多くてどのくらいだ?

アーミヤ
アーミヤ

三分です。

チェン
チェン

なら最低でも三分は稼ごう。

チェン
チェン

今回ばかりは正真正銘の「肩を並べての作戦」だな、アーミヤ。私と君しかいないけどな。

チェン
チェン

だが私たちは無数の命を背負っている、お互いよく理解していると思うが。

チェン
チェン

三分間、アーミヤ、この三分間、君を絶対に死なせはしない。約束する。

チェン
チェン

だから、私たちが共に戦う目標以外、最後に頼みがある。

チェン
チェン

私の姉が一体何に変わってしまったのかを、共に見届けてほしい……

チェン
チェン

それと、最後はあの硬い役者ツラとではなく、あの人の本質と面を迎え合えられるかどうかが知りたい!

チェン
チェン

たとえ結末がどうであれ、すべて受け入れよう!

アーミヤ
アーミヤ

はい、約束します、チェンさん。それとありがとうございます……今まで持ちこたえてくれてありがとうございます。

チェン
チェン

目で見たものこそが真実というものだ。

チェン
チェン

タルラ、お前がしてきたすべて、お前が言葉にしたすべて……すべてこの目で見届けてやる!

アーミヤ
アーミヤ

お願いします、チェンさん!

タルラ?
タルラ?

コータス、貴様がどんなまやかしで私の妹の思考を操ったか、貴様とサルカズとの間にどんな薄汚い交易があったかは知らん。

タルラ?
タルラ?

お前の背後でお前の影とWを操ってる者は、同じ人だな?

タルラ?
タルラ?

答える必要はない。だがまずは炎をもって貴様に教えよう……貴様はサルカズと共にいるべきはない。奴らの力を用いて私と私の妹との関係を侮辱することなどもってのほかだ。

タルラ?
タルラ?

汚らわしい行いと過去の罪は、すべて受け入れるものだ、国家はそれでも寛大な抱擁で己の一切と己の懺悔を包み込んでくれるからな。

タルラ?
タルラ?

しかし、数多のサルカズと群を成し、カズデルで結託するだと?

タルラ?
タルラ?

……貴様を育てた人も貴様も永遠に追放されるべきだ、貴様らはいずれ荒野を徘徊し、喉が渇こうが水は得られず、飢えようが食を得ず、生きていきたいと思おうが蛆虫に蝕まれ、死にたいと思おうが決して安寧が訪れることはない。

チェン
チェン

……

チェン
チェン

……お前本当にタルラなのか!?

タルラ?
タルラ?

ファイギ、もし本当に真実が知りたいのであれば、これ以上貴様の傍にいるその悪の種子を守ることをやめろ、奴は我々の関係をけしかけ、事実を歪ませ、私の記憶を利用してお前と対峙するように惑わしているのだ……

タルラ?
タルラ?

コータス!ボジョカスティは光を求めるために魔窟を出た、なのに貴様はかえって暗闇に向かって突き進んでいった……貴様に彼を殺す資格などない!

アーミヤ
アーミヤ

……

アーミヤ
アーミヤ

もしあなたが口に出した魔族が私の知ってるサルカズの人々であれば、もしあなたが口に出した人類があなたみたいな人々なのであれば。

アーミヤ
アーミヤ

もしあなたは光は虐殺であり、撒かれた苦痛であり、傷害と欺瞞を加えることで、暗闇が救済と、哀れみと正義のために奮闘していると言うのであれば……

アーミヤ
アーミヤ

私はサルカズと共に歩み続けます!

タルラ?
タルラ?

まさか感染者という身分が貴様をあやふやにしてしまったのか?サルカズが感染者を利用することによってお前は彼らの目的を誤認してしまったのか?まさかまだ分からないのか、貴様こそがそれらに利用されている駒であることに?

タルラ?
タルラ?

それでもなお我が妹を惑わし、彼女を深淵へ陥れるつもりか?

タルラ?
タルラ?

我が炎が必ず虚偽を焼き尽くし、貴様の背後に潜む真実を照らしてやる。気を付けるがいい、少々痛むぞ。私はもう迷いはないからな。

チェン
チェン

なら先に私の許可をもらわないといけないな。

タルラ?
タルラ?

こんなことはしたくはなかったんだがな、ファイギ。

チェン
チェン

以前のお前は違った。だがお前の言行不一致はもう……見飽きたよ。

アーミヤ
アーミヤ

あなたは自分の恨みで自分を失明させ、自分の姿をくらまし、自分の身分から抜け出せなくさせているんです……

アーミヤ
アーミヤ

その炎は、あなたが未だあの火事から抜け出せていない証拠です、「タルラ」!

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