アークナイツ ストーリー翻訳

【明日方舟】R6Sコラボ OD-ST-2「葬儀」

???
感染者の老人

(サルゴン語)……彼は去った、現世の瑣末ごとを捨て去りて。

???
感染者の老人

(サルゴン語)我らは激しく憎むが、この運命が不公平だからにあらず。

???
感染者の老人

(サルゴン語)しかし悲しむことなかれ、彼は現世の苦難から解脱されたにすぎぬ。

???
感染者の老人

(サルゴン語)なればこそ彼のために高らかに歌おう、彼はついに大地へと帰したのだ。

???
感染者の老人

(サルゴン語)かの者の友よ、愛した人たちよ、涙を流すことなかれ。

???
感染者の老人

(サルゴン語)死とは大地の慈しみなり、我らは元より万物の嗣子なり。

???
感染者の老人

(サルゴン語)……全ては土へと帰す。

???
???

(サルゴン語)……すべては荒野に帰す。

???
感染者の老人

(サルゴン語)……我らもいずれそこに帰そう。

枯れ木の影の下で、粗削りされた粗雑な石碑が立っていた、滑らかとは言えない石碑の表面には文字が何行か刻まれていた。

「我らの友、ミアーロ ここに眠る」
「彼は感染者だった。一人の医師でもあった。」
「そして善人であった。」

アッシュ
アッシュ

……

タチャンカ
タチャンカ

大丈夫か?

アッシュ
アッシュ

……どうだろうね。

タチャンカ
タチャンカ

あのトカゲの爺さんから聞いた、この国では、相当な身分がある者しか葬式は執り行われないらしい。

タチャンカ
タチャンカ

ほとんどの一般人は死んだらそこで終わりだ、彼らは家族によって荒野で簡単な埋葬が行われるが、墓標も、悼む想いもない。

タチャンカ
タチャンカ

巨大な平台――移動都市で生活してるほとんどの人は死者の遺灰を都市の進行ルートにばら撒くと言う、都市の生活空間は貴重なため、死者を安置するための空間は極少数なんだと。

タチャンカ
タチャンカ

一般的な集落でも墓標らしきものは見当たらない、命を奪いかねない災害が席巻してきた時には、死んでいった者たちがどこに埋められたのかすらわからなくなってしまうからな。

タチャンカ
タチャンカ

サルゴンに宗教はほとんど存在しない、ここにいるほとんどの人たちはあまり死後の世界を信じていないと言う、むしろ死者はいずれ大地へと帰り、この世界の一部分になると彼らはそう思っているらしい。

タチャンカ
タチャンカ

ということは、誠実さと純朴さが染みついた文化と言える、俺は気に入ってるぞ。

アッシュ
アッシュ

じゃあミアーロに墓を築いてあげたとしても、いずれ消えてなくなるってこと?

タチャンカ
タチャンカ

おそらくはな、だが俺たちだけでも彼のために葬儀をやってやろう、これも重要なことだ。

アッシュ
アッシュ

私はまだ受け入れきれないわ。

タチャンカ
タチャンカ

なぜだ?

アッシュ
アッシュ

あんなのを見てしまったから、到底彼の結末を受け入れられないもの。

アッシュ
アッシュ

私たちにも責任があるかもしれないのよ、アレキサンドル。

アッシュ
アッシュ

もしミアーロがいなかったら、前の半年間で苦しみ藻掻いてきた私たちはさらに多くの困難と直面していたのかもしれなかった。

アッシュ
アッシュ

ずっと考えていた、もしあの時私たちがもっと早く駆けつけていたら?私たちがもっと強引に、あの病人たちと一緒に行動することを頑なに譲らなかったら?

アッシュ
アッシュ

もし私たちが……

タチャンカ
タチャンカ

そういう考え方はやめておいたほうがいい。

タチャンカ
タチャンカ

ミアーロは自分自身で選択をしたんだ、だからお前のせいじゃない。

タチャンカ
タチャンカ

あのデカ女は己の責務を全うしようとした、この文化と制度の下で育った貴族として、彼女は進んであの病人たちを庇護しようとした、それは紛れもなく崇高な行いだ。

タチャンカ
タチャンカ

あのロドスのオペレーターたちが言うには、ミアーロの症状は深刻だった。

タチャンカ
タチャンカ

彼にとって、毎朝の太陽は死と共に昇ってきていたんだろうな。

タチャンカ
タチャンカ

あんな症状で今まで長生きできたのもほとんど奇跡に等しいと言う。

タチャンカ
タチャンカ

それが彼らの生活なんだ、俺たちにやれることなんてそうないさ。

アッシュ
アッシュ

でも私たちはこれまで正しい選択をしてきたのかしら?

アッシュ
アッシュ

私たちだって当然彼らに救いの手を差し伸べたかった、彼らを「助けて」あげたかった。

アッシュ
アッシュ

自分がなんでこんなに自信たっぷりと、私なら彼らを「助けて」あげたと思えるのかは知らないけど。

アッシュ
アッシュ

私たちはあの病人たちと共に暮らしてきたのよ。

アッシュ
アッシュ

でも私たちは根本的に感染者を理解していなかった、私たちは「鉱石病」をさも当然の如く感染性を帯びたガンだと、私たちがよく知っている不治の病の類として一括りにしていた。

アッシュ
アッシュ

でもあんなのはただの病気なんかじゃない……あれは災いだった。

アッシュ
アッシュ

私たちはそれについて何も知らなかったくせに、彼らを救おうとしていたのよ。

タチャンカ
タチャンカ

理由もなく自分を責めるのはよせ、コーエン。

タチャンカ
タチャンカ

そんなことをしても意味はない。

タチャンカ
タチャンカ

お前の今の気持ちはよくわかる。

タチャンカ
タチャンカ

だが俺たちがやってきたことを否定してはダメだ。

タチャンカ
タチャンカ

俺が屋上でやることもなく暇していたのを憶えているか?その時はそりゃたくさん時間を持て余していたさ。

タチャンカ
タチャンカ

俺はそこに座って、ミアーロの診療所を見ていた、そこに住まう人々を見ていた。

タチャンカ
タチャンカ

異世界からやってきた異客として、俺はこの世界を見渡していたんだ。

タチャンカ
タチャンカ

俺はそんな察しがいい人間じゃないが、それでも色んなことを見てきた、見るに堪えない、残酷なこととかな。

タチャンカ
タチャンカ

ある日の夜、ある町民が夜の暗さに紛れながら、別の住民の家から一つの包みを担ぎ出してきたんだ。

タチャンカ
タチャンカ

麻袋でガッシリとくるまれた、人一人ぐらいの大きさがある包みだった。

アッシュ
アッシュ

……

タチャンカ
タチャンカ

俺はあいつらが麻袋を車に詰め込み、町の外れの道に沿ってゴビ市場に向かい、南にある巨岩の後ろへ消えていくところを見たんだ。

タチャンカ
タチャンカ

これと同じ出来事は何回も見てきた、過去の三週間におそらくは二回ほどな。俺の見えていないところだと、もっとたくさんこういうことが起こってるんだろうな。

アッシュ
アッシュ

初めて聞く話ね。

タチャンカ
タチャンカ

話したくなかったんだ、それに必要とも思っていなかったからな。

タチャンカ
タチャンカ

お前の言う通り、俺たちは外からやってきた人たちだ、この国の住民ではない、俺がさっき言ったように、彼らからすれば俺たちは異世界人でもある。

タチャンカ
タチャンカ

俺は彼らのことを理解できていない。彼らの歴史、文化、生活、喜怒哀楽、何もかも理解できていない。

タチャンカ
タチャンカ

自分の理解できないものにいちいち指摘する権利なんて俺にはない、彼らが何をしようが彼らなりの理由があるからな。

タチャンカ
タチャンカ

本来ならそうあるべきだったんだ。

タチャンカ
タチャンカ

だがまたある日の夜、おそらくは俺の好奇心が俺の理性を打ち破ったんだろう、俺はその道に沿って、連中が麻袋を埋めた巨岩の後ろに行ったんだ。

タチャンカ
タチャンカ

そこで砂の下から光が漏れ出していたところと、キラキラと輝く粉塵が砂の中から昇ってきて、最後には空中に消えたところをこの目で見た。

タチャンカ
タチャンカ

夜だというのに、眩いほど輝く粉塵だったよ。

タチャンカ
タチャンカ

麻袋に何が詰めてあったかは、当然知ってた。あの粉塵が何だったのかも、大方予想はついてた。

タチャンカ
タチャンカ

もちろん、今の俺たちならその粉塵が何だったのかはわかるよな。

タチャンカ
タチャンカ

麻袋が担ぎ出された家、その玄関にはよく一人の老婆が座っていた。だがあの夜以降、その老婆は二度と姿を現さなかった。

タチャンカ
タチャンカ

ケッツは毎日その町民たちと一緒に日を過ごしてきたから、あいつもきっと知ってるだろうな。

アッシュ
アッシュ

(ため息)

アッシュ
アッシュ

あなたこの前なんか屁理屈を言っていたわね……ここの住人はみんな化学戦向けの訓練を受けているようだったとか?だから口や鼻を優先的に保護してたとか?ホント呆れるほどの屁理屈ね。

タチャンカ
タチャンカ

俺はそうする原因を見たことがあるからな。

タチャンカ
タチャンカ

さっき「俺たちはこれまで正しい選択をしてきたのか?」って言ってたな。

タチャンカ
タチャンカ

答えは簡単だ、俺たちが彼らを助けたのは、俺たちに道徳と良識があったからだ。

タチャンカ
タチャンカ

老いや病や死は避けられない、こっちの世界だろうと俺たちの世界だろうとな。

タチャンカ
タチャンカ

たとえこの「鉱石病」がなかったにしても、この貧困に喘いでいる人々が直面する苦痛が減ることはない。

タチャンカ
タチャンカ

たとえこの病いがなくとも、戦争、重税、自然災害は変わらずこの可哀そうな人々を連れ去っていく。

タチャンカ
タチャンカ

彼らの領主を、この町を見てみろ、彼らはどんな社会で生活している?

タチャンカ
タチャンカ

こんな封建社会なんて俺たちの知ってる地球じゃとっくに時代遅れになっている、だがこれが彼らの現実なんだ。

タチャンカ
タチャンカ

俺たちの基準からすれば、彼らは文明的な世界に生きてるとは言えないだろう。

タチャンカ
タチャンカ

俺はここ数年でクソみたいな出来事をこれでもかというほど見てきたんだ、コーエン。俺が何を言いたいかわかるか。

タチャンカ
タチャンカ

この世界はクソだ、だがだからといって俺たちには何もできないという意味ではない。

タチャンカ
タチャンカ

だから善行を否定するな、道徳と良識はいつだって正しいんだからな。

アッシュ
アッシュ

……はぁ。

アッシュ
アッシュ

あなたの言う通りね、アレキサンドル。

アッシュ
アッシュ

今話したバカみたいな質問は忘れてちょうだい、きっと疲れていたんだわ。

タチャンカ
タチャンカ

確かにお前はしばらくの間まったく休めていなかったもんな。

タチャンカ
タチャンカ

俺たちもみんな疲れてしまったよ。

タチャンカ
タチャンカ

誰か来た。

ピジャール
ピジャール

……

ピジャール
ピジャール

……

ピジャール
ピジャール

……すまなかった……

ピジャール
ピジャール

なんと言葉をかければいいものか、だがこれらすべては私の責任だ。

ピジャール
ピジャール

すべて私の衝動と愚鈍さによるものだ。

長身のレプロバは一つの金色の印章を握っていた、彼女はそれを力強く握りしめ、己の信念を注ぎ込んだ。
堅固な手甲に奇妙な青い紋様が浮かび上がり、その金色の印章が溶けだし、彼女の手から零れ落ち、粗削りされた石碑の上に注がれた。

アッシュ
アッシュ

アーツ……

ピジャール
ピジャール

これは酋長が我が父に賜った金の勲章だ、父は酋長最強の戦士の一人だった、アインタウィルも彼の軍績による褒美だった。

ピジャール
ピジャール

私の父は強く、慈しみ深く、そして正直者だった。

ピジャール
ピジャール

私が小さい頃から、彼はいつもこう口にしていた。

ピジャール
ピジャール

トゥーラ一族は採掘労働者の血肉の上で成り立っているのだと。

ピジャール
ピジャール

当時、地下の源石を採掘することで、私の父は莫大の財を手にすることができた。

ピジャール
ピジャール

しかしそれによってもたらされたのが鉱石病の蔓延だった。初めは採掘労働者だけだったが……いつしかこの病いは町中に広がっていった。

ピジャール
ピジャール

浅層での源石採掘を終えたあと、父は源石採掘場を閉鎖し、深層での源石採掘を禁止した。

ピジャール
ピジャール

彼は感染者区域を建て、彼らを保護するよう人員を派遣した。彼は鉱石病に罹った人々の死体の上で金貨を数えることに耐えられなかったんだろう。

ピジャール
ピジャール

父はずっと私とドラッジならもっとよくしてくれると期待してくれていた。

ピジャール
ピジャール

ドラッジがクルビア留学の際に何に触発されたかは知らないが、私はヤツがますます陰険になっていくところをただ見ているしかできなかった。

ピジャール
ピジャール

父がヤツを勘当して初めて、あの人はもう私の兄ではなくなったんだと意識したよ。

ピジャール
ピジャール

だが私も父を失望させてしまった。

ピジャール
ピジャール

私では彼の功績と基盤を受け継ぐ資格はない。

ピジャール
ピジャール

私に資格はないのだ。

ピジャール
ピジャール

私は武力を一身に備えながらも、何もない遂げられなかったからだ。私はアインタウィルを守れなかった、私の父の民たちを守れなかった。ドラッジを殺すことも叶わず、むざむざと逃してしまった。

タチャンカ
タチャンカ

ドラッジにつき従ってる連中は、一体何者なんだ?

ピジャール
ピジャール

私にも連中のことはよく知らない、ただあの連中はヴォルヴォドコチンスキーと称するクルビアの一組織から来てることしかわからん。

ピジャール
ピジャール

あのクルビア人どもとやり合うのも今回が初めてではない……

ピジャール
ピジャール

ヤツらは貪欲で、邪悪だ、ただ町からいかにしてより多くの石を掘り出せられるかのみを気にしている、町の人々がどう生活していくかなどお構いなしだ。

タチャンカ
タチャンカ

どこかで聞いたことがあるような話だな。

アッシュ
アッシュ

……フン。

ピジャール
ピジャール

父はよくこうも言っていた、もし一人の戦士になりたければ、力だけでは我が家を守ることはできない。

ピジャール
ピジャール

戦士は戦士を打ち破ることはできても、暴力で真の邪悪を討ち破ることはできないと。

ピジャール
ピジャール

……ずっと理解できなかった、父が言う「真の邪悪」とは一体何なのかを。

ピジャール
ピジャール

……だが今ようやくわかった、ドラッジはただの邪悪の手先にすぎず、私もこうしてすでにそれに敗北してしまったことぐらいはな。

タチャンカ
タチャンカ

命をかけても解決できない問題はよくある。

タチャンカ
タチャンカ

これからお前はどうするつもりなんだ?

ピジャール
ピジャール

わからない、ドラッジには逃げられた、ヤツの傭兵もおそらくは散り散りに去っていっただろう

ピジャール
ピジャール

だがヤツはこの地にあのバケモノを残していった、アインタウィルはもう居住するには適さない……

ピジャール
ピジャール

だが少なくとも今は、私はまだ我が家を守らねばならん、町の生存者も依然とそこに取り残されているからな。

タチャンカ
タチャンカ

お前の屋敷はそんなに多くの人を受け入れられるのか?

ピジャール
ピジャール

……屋敷の地下に避難所がある、大勢の人数を収容できるが、食料も水もあまり足りていないのが現状だ。

ピジャール
ピジャール

申し訳ない、お前たちにこんな愚痴を言うべきではないな。

ピジャール
ピジャール

本当は礼を言いたかっただけだ、これまでの間にアインタウィルの住民たちをずっと守てくれて感謝する。

アッシュ
アッシュ

礼には及ばないわ。

ピジャール
ピジャール

私は……まだやるべきことが残っているため、ここで失礼させてもらう。

アッシュ
アッシュ

……

タチャンカ
タチャンカ

彼女はいいヤツだったな、あの悪党が彼女の兄だなんて想像もできん。

フランカ
フランカ

コーエンさんたち、まだここにいらしてたのね。

フランカ
フランカ

ちょっと来るタイミングが悪かったかしら?

アッシュ
アッシュ

あっ、大丈夫よ、私たちもそろそろ出発しようとしていたから。

アッシュ
アッシュ

これはあちらの感染者たちから預かったものよ、この箱はミアーロ先生の……遺物。

フランカ
フランカ

感染者が話し合った結果、これはやっぱりあなたたちに預けたほうがいいって。

アッシュ
アッシュ

……

タチャンカ
タチャンカ

開けて見てみよう。

アッシュ
アッシュ

いいの?

タチャンカ
タチャンカ

いいも悪いも、彼は俺たちの友人だ。

タチャンカ
タチャンカ

中身はなんだ?

アッシュ
アッシュ

一枚の地図と、一冊の本ね。

フランカ
フランカ

それはサルゴン語版の『クルビア都市旅行案内』ね。

フランカ
フランカ

この地図は……ちょっと一昔前のものみたいね、どれどれ……

フランカ
フランカ

うーん……ここの区域はおそらくティカロントね、クルビアの辺境にある都市よ、私も行ったことがあるわ。

タチャンカ
タチャンカ

この畳まれたものはゼニか何かか?

フランカ
フランカ

これはクルビアの金券ね……まさかミアーロ先生がまだこんなお金を残していただなんて。

アッシュ
アッシュ

前に彼が言っていたわ、いつかここを出て、クルビアという場所に行きたいって。

タチャンカ
タチャンカ

「本物の医者になりたい」ってな。

アッシュ
アッシュ

もう残された日にちも僅かだというのに、彼はそれでも自分を律しながら生活していたのね。

フランカ
フランカ

待って、まだ中にメモが残っているわ、見てみるわね。

アッシュ
アッシュ

……あぁ……

アッシュ
アッシュ

なんて書いてあるの?

フランカ
フランカ

……読み上げる?

アッシュ
アッシュ

お願い。

フランカ
フランカ

「このメモを今お読みになっているお方、ぼくの物品を片付けて頂きありがとうございます。」

フランカ
フランカ

「お金はどうかほかの方たちに分けてあげてください、ぼくにはもういらないと思いますので。」

フランカ
フランカ

「箱はどうか捨てないでください、これはぼくの母が残してくれたものですから。」

フランカ
フランカ

「あなたがどなたかは存じませんが、わが友よ。」

フランカ
フランカ

「どうかあなたの生活が順風満帆に行きますように。」

フランカ
フランカ

「――ミアーロより」

アッシュ
アッシュ

……私は一体どんな顔で……どんな気持ちで彼が残した善事と遺産と向き合えばいいの?

フランカ
フランカ

ミアーロ先生はとても強い人だったわ。

フランカ
フランカ

感染者にとって夢とは嗜好品、とても砕けやすい宝石みたいなものなの。

フランカ
フランカ

たとえクルビアに行っても、都市部の感染者は分区管理されるし、収容隔離地区から一生出られない人も大勢いる。

フランカ
フランカ

それとほとんどは、鉱石病に罹れば死刑……あるいは死刑執行猶予として判決されるようなもの。

フランカ
フランカ

現実が自分の夢を、自分の生活を、最後には自分の命をも諦めるように迫ってくる。

フランカ
フランカ

苦痛な現実を前にして、それでも自分の生活に希望を見出せる人なんてそうそういないわ。

フランカ
フランカ

一体何が彼の信念をここまで支えてきたのかしら?

タチャンカ
タチャンカ

ミアーロみたいな人は、こんな生き方や、あんな死に方をすべきじゃない。

アッシュ
アッシュ

ちょっと、どこに行くの?

タチャンカ
タチャンカ

あのデカ女を探してくる。

アッシュ
アッシュ

何をするつもり?

タチャンカ
タチャンカ

少し彼女と話がしたい、いい考えを思いついたんでな。

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