アークナイツストーリー翻訳

【明日方舟】序曲の灯火「星々の煌めき ヘビーレイン」

ここはもう君がいられる場所ではなくなった。
逃げよ、逃げよ。戦士よ、君の悲しき運命はすでに定まった。君に相応しい生への責務はもはや存在しない。
そうだ、君の生は、私たちにとってなんの意味もなさなくなった。
……そうして、敵の勝鬨に怖気づいたわけでもなく、また残忍な相手の叫びによって退いた戦士は、ここに逃げ込んだ。

アクロティリ、ミノスとサルゴン周囲のある村落地域

身体が健やかな若き戦士すらも病床に伏してしまうほど憂鬱な雨が連日続いた。
ましてや、意気消沈し落胆した哀れな人がそれに耐えられるはずもない。
一体どんな経緯がこの若き彼女を故郷から追い出させたのだろう?
一体どんな過去があれば彼女は自分の恋しい故郷を振り返った時に心の壁を閉ざすようになってしまうのだろうか?
そんなこと、彼女は誰にも知られたくなかった。
逃げなさい、見知らぬ土地へ。
そして――

???
???

様子はどうだい?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

もう二時間はあっちでバタついてたが、今ようやく安静になった。俺たちが見に行った時はまた10メートル先に進んでいた。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

彼女がもしプロのスパイだったとしたら、体力を温存するために死んだフリをするはずだ、俺たちの注意を惹きつけるのではなく。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

恐ろしい罠かもしれない、ミノス人に善意と同情心を生み出させ、危険を顧みない善良な行いをさせるためのな。

???
???

そうか、もしミノス人だったら、良心が耐えられないほど痛んでしまうからな。異郷の戦士よ、彼女の挙動をどう思う?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

ふん、ありゃペテンだな。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

俺からしてみれば、罠の可能性だって十分にある。あんただって知ってるだろ、サルゴン人どもの汚い策略のせいで、この村はずっと……

???
???

それはそれ、これはこれだ。私が君に彼女の様子を伺わせたのは、憶測や疑うためではなく、彼女は無実だって証明してほしいからだよ。

???
???

村人たちの安全を考慮してくれてことには感謝しているさ……

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

(冷笑)

???
???

……善意だろうがなかろうがね。サルカズの戦士よ、彼女の今の様子はどうだったか、それだけ教えてくれればいい。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

簡潔に言うと、あのままじゃコロッとおっ死んじまうな。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

持っていた装備と武器を見るに、彼女はサルゴンからやってきた戦士だったんだろう。だが今じゃミノスの土地で、水から出た魚のようにバタついてるだけだ。

???
???

彼女だけだったか?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

今のところはな……その後のことは、分からん。

???
???

うーん、だとしたら……

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

なあ、“パラス”祭司。

パラス
パラス

なんだい?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

出過ぎたマネをしたいわけではない、だがミノス人が俺を雇い、あんたが俺たちを指揮している以上、これだけは言わせてもらいたい――

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

あんたはただの看護師ではないのは分かる、ましてやただただ単純で、善良で、同情することと許すことした知らないバカな祭司じゃないってことも。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

あんたはミノス人の指揮官であり、ここの民族戦士を育ててる指導者であり、ここにあるミノスの村々が信仰してる“女神さま”とやらだ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

あんたは今彼女を受け入れ、人々を代表して彼女をもてなし、彼女の砂や塵を洗い流し、自分と同じように彼女を尊重しようとしている。まあ、あいつはあんたが見つけたんだしな。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

だが現状、あの戦士ちゃんにはっきりと分かることは、十中八九サルゴン人であることだ――

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

サルゴンと停戦協定を結ぶまで、彼女は依然としてミノス人が警戒と対抗すべき敵であることに変わりはない。

パラス
パラス

……

パラス
パラス

戦士よ、君は自分の態度をやわらげて示し、持てる自分の知恵を見せてくれたのだね。尊重と責務に則り、私もその言葉に耳を傾けるべきなのだろう。

パラス
パラス

ただ君の言う通りではある、私たちの判断が差別を生み出してしまいかねない。悲しくも、直面しなきゃならない事実ではある。

パラス
パラス

私は確かに彼女を受け入れようと考えているよ、少なくとも治療だけは絶対に施してあげたい。

パラス
パラス

彼女は若い、それに今じゃ虫の息だ、だがどうであれ、私たちにとって彼女は無害だって信じてあげようじゃないか。

パラス
パラス

彼女の背後に数百数千ものサルゴン兵が潜んでいるかどうかは、君が確認しておくことだよ。

パラス
パラス

今は危険な状況でもないんだし、戦時中でするような言い訳で助けられる命を見殺しにするわけにもいかないよ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

(余計なことをしやがって。)

パラス
パラス

余計なことをしてると思う人も当然いるかもしれない。だからほかの人たちには自分たちの仕事に戻ってもらって君に彼女の様子を見させたんだよ。

パラス
パラス

サルカズ人よ、哀れなサルカズ人よ。君たちは自分たちが生きる道のために、冷酷と無情さを表に出している。言い換えると、君たちのほとんどは冷酷さを己の誇りと見なしている。

パラス
パラス

その人にはその人の得意なことをやらせよ、私はこれを基準に命令を下してきた。

パラス
パラス

だから君も自分の使命に従事しなさい、ほかのことは……自ずと解決する方法は見つかるよ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

であればあんたは文字通り俺の言葉に耳を傾けただけで、考えを変えるつもりはないんだな、なら誰が彼女の様子を見ても変わらないじゃないか?

パラス
パラス

君はここで三か月は傭兵をやっているよね、ならここの人々がどういう人間なのかは分かってるだろ。

パラス
パラス

もしミノス人が、二時間どころか、十分もあれば、彼らの疚しさはその純粋な心を蝕んでしまう、己の良心に抗うこともできず、危険を顧みずに救いの手を差し伸ばせてしまう……

パラス
パラス

そんな場面で、もし裏切り行為が起こってしまったら、村人たちの真心はどれだけ揺れ動かされてしまうのだろうね。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

ハッ、結局のところ、あんたもここの村人たちのお人よしを認めてるじゃないか、敵かもしれないヤツの命もこんなに重んじてやってるんだもんな。

パラス
パラス

言いたいことは分かるよ、サルカズ人。村ではあなたを認めた人だって出てきている、お年寄りの方たちもまるで孫のように君に接している、善意による受け入れだよ。

パラス
パラス

しかし君は違うものを求めているものね。愛、少なくとも私たち異種族からの愛と、君が得ようとしてる報酬を比べたら、なんとも無価値なんだと君は思ってるのだろう。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

俺たちにとっちゃくだらないものだからな。

パラス
パラス

君たちには君たちが進む生きるべき道がある、それを深入りして聞くことはしないよ。

パラス
パラス

けど私には分かる、さっき私が述べたサルカズ人の振る舞いを――君も最初はそうだったんじゃないかな。私たちが初めて会った時、君は純粋ならざる善と、不完全な悪の心を抱いていた。

パラス
パラス

けど今はもう違う。ミノスの兵士たちと、村人たちと触れ合うごとに、君は考えを改めた、己の意志で武器を振るう賢い戦士になった。

パラス
パラス

君が警戒するのも無理はない。ただ、敵側のサルゴンはこの時に襲撃する理由はない、ましてや“惹き餌”を撒くような卑劣な手段を使う必要もないと、今回私はそう判断した。

パラス
パラス

善良なる人の心を利用して罠を仕向けるより、サルゴン人は堂々と正面から突っ込んで、残忍な虐殺の策略を大声で宣言することを好むからね。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

わかったわかった、もうあんたに従うよ。

パラス
パラス

じゃあ今は、一先ずこちらのサルゴンからやってきた若き戦士さんに目を向けよう。

パラス
パラス

君の言う通り、私は彼女を助けたい……

パラス
パラス

けど君が警告した通り、何も考えずに彼女を村に連れて帰ることも賢明とは言えないね。

パラス
パラス

見た感じ明らかな外傷とか、少なくとも手術が必要な傷は見当たらない。

パラス
パラス

私が彼女を治療するよ、結末がどんなであれ、責任は私が負うから。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

つまり、俺があんたのためにテントを持ってきて、国境から2キロも離れていない場所で、ましてや駐留軍拠点よりも遠いここで彼女を治療するっていうのか?

パラス
パラス

うん、軍の拠点にいても大差ないと思うけど……

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

自分の身分を忘れるな。あんたは村人たちが拝んでる対象であり、彼らをサルゴン人の束縛から解放してくれる希望なんだぞ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

あんたは彼らに“勝利の女神”と呼んでいるほど慕われているんだ、なのにあんたはこんな危険な場所で……

パラス
パラス

兵士よ、言葉遣いに気を付けなさい。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

……チッ。

パラス
パラス

ある無辜なる若人が、二時間も耐え忍び、自分の意識を保ち続けている、生き残るために。

パラス
パラス

彼女はすでに君の試験を通った――最も敏感で警戒心が強いサルカズ人のね。それに君は彼女がスパイもしくは罠である証拠を掴んでいない。

パラス
パラス

それに対して、私の心の内はすでに疚しさでいっぱいだ、もう見て見ぬフリはできない。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

あんたがそうカッカしても俺は何も言わんさ。だが……あの娘が目を覚めた後、あんたとこうして話ができるかどうかは、俺には保証しかねるがな。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

とっさに対応できるよう構えておくことだけはしときな。

……
若きサルゴンの戦士は、この時夢に苛まれていた。
彼女は自身の気迫により辛うじて身体を前へ進ませていたが、いつしか視界は暗闇に支配されていた。
彼女は久しぶりに長い間眠りに入っていたのだ、そしてふと温かみが彼女を包んでいた。知らない温かみだ、それにより彼女は夢の中でさえ警戒心を解くことはなかった。
そして、彼女は夢から、温かな罠から、皮膚に感じる温かみから逃れた。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……誰。

パラス
パラス

やあ。目が覚めたかい?

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……!

パラス
パラス

そう強張らないで、さっきまでずっと寝ていたね……

クランタの兵士はすぐさま立ち上がり、周囲を警戒しながら見渡した。
狭い空間には彼女、見慣れないフォルテの女と、細々と置かれた物品だけだった。

パラス
パラス

……わかった、自分の武器を探しているんだね?ここにあるよ、はい。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……

クランタの兵士はすぐさま自分の武器を奪い返し、そして寸分も躊躇せず、モーニングスターを相手に振りかざした。
しかし狭い空間では彼女の行動は制限されている。武器は周囲のテント布に当たり、鈍い音を発するだけにとどまった。
目の前に依然と座ってるフォルテの女はまったく驚く様を見せなかった。

パラス
パラス

判断が速く身のこなしも鋭いね。未知なる来訪者よ、相当な訓練を積んでるようだね、それに自分の実力にも自信を持つ兵士と見た。

パラス
パラス

けど残念だけど、ここじゃあまり動くには適さないだろうね。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……

ヘビーレイン
ヘビーレイン

今のあなたはこちらの質問に答える権利しかない、さもないと、私のハンマーと盾があなたを潰します、ゴホッゴホッ……

パラス
パラス

わかった、わかったよ、そちらが許してくれるまで、こちらも質問に答える以外口を出さないでおこう。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

ここはどこですか?

パラス
パラス

私のテントの中だ。君を治療してた、それに君を休ませる場所も必要だったからね。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

余計なことは喋らないでください!テントの外はどこですか、誰がいるのですか?

パラス
パラス

私たちの兵士がいるよ、ミノス人の。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

(※サルゴンスラング※、私はいつの間にミノス兵と関わってしまったの?)

パラス
パラス

君はサルゴン領土側からこちらにやってきて、ミノス領土の辺境で倒れたんだ。兵士があなたを見つけた時は、まだ地べたを這ってでも前進しようとしていたよ。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……ここはミノスの領土内?

パラス
パラス

君の荷物を片付けてさせてもらったよ、そちらの足元に置いておいた。

パラス
パラス

お腹も空いてるし疲れてるだろう、疲れ果てて道を急いでたせいかコンパスが使い物にならなくなったのを知らなかったのかな、方角を判断できる機器も全部どこか壊れていたよ。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……

パラス
パラス

君が聞こえている通り、外にいるのは全員ミノス兵だ、もし独り身で、暴力で対話の権利を得ようと考えているのであればおすすめしないよ。

パラス
パラス

このテントからどう外に出るからは君次第だ。まずは話し合って、それから安心して外に出ることだって可能だ。あるいは交渉を拒否して自分から去ることもできる、まあいい選択とは言えないけどね。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

襲ってこないって証明するのですか?

パラス
パラス

私は祭司をやっている。信仰への尊重に則り、ここの村人と兵士たちはみんな私の指示に従ってくれる。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

あなたたちが何者かは知っています、けどそんな話は聞いたこともありません。

パラス
パラス

ここは今もサルゴンの部族と争っているだろ。もし君が暮らしている場所がここからそう遠く離れていないのであれば、おそらくサルゴンの集落で耳にしたことはあると思うけどなぁ。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……じゃあここはアクロティリ近辺?

パラス
パラス

その通り。

パラス
パラス

その、サルゴンからの客人よ、お名前を伺っても……?

ヘビーレイン
ヘビーレイン

許可できません。

パラス
パラス

うーん、公平な交流ではないと言えど、私にとっては少々不利だなぁ。

クランタの兵士が眉を顰める、まるで安静に思考を巡らせ現状を整理するかのようだった。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

さっき、私はミノスの領土内で倒れた後、あなたがずっと私を治療していたと言ってましたか?

パラス
パラス

情け無用な兵士たちに尋問されるより、私がやっておけば少なくとも談話できる可能性があるかもしれないと踏んだからね。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

談話?

パラス
パラス

君との談話だよ、若いサルゴンの兵士さん。

パラス
パラス

君は突如こちら側とサルゴンの国境線付近で倒れこんだ、お腹を幾度も鳴かせながらね、後ろには援軍なり追っ手を見かけなかった。だから君は敵じゃないのかもって、私はそう考えたんだ。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

ここの王族は、確かロクなやつじゃなかったはずです。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

戦争はあなたたちとあいつらがやってることであって、私には関係ありません。私はただ先を急いでるだけなんで。

パラス
パラス

おお、やはりそうか!だとしたら、武器を下ろしてくれないか、無辜なる人よ。どうか私と平等に交流しよう、こちらも誠意をきちんと示したいからね。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

は……話が分かり辛い。何を小難しい言葉を使ってるのですか。

パラス
パラス

ふぅむ、戦士たちも時折そうやって文句を言ってくる、だがこれは不本意だ。英雄殿では、みんな私を一番親しみやすい祭司って褒めてくれるのに……

ヘビーレイン
ヘビーレイン

とにかく、私はあなたたちの兵士とも、長官あるいは誰とも顔を合わせたくありません、今の私はもうサルゴン軍の傭兵ではなくなりましたから。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

ただここからさっさと離脱したいだけです、ほかのことなんてどうでもいいです。

パラス
パラス

そうかそうか、であれば……

ヘビーレイン
ヘビーレイン

(ゴクリ……)

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……

パラス
パラス

……えっと。

パラス
パラス

無辜なる戦士よ、歳若くも勇敢に密林を越えようとする旅客よ、そうだな、まずは武器を下ろして食事でもしたらどうかな?

ヘビーレイン
ヘビーレイン

私は別に……うっ……!

パラス
パラス

余計な気力を消耗してまで立たなくてもいいんだ。安心して、私は村の祭司、君に治療を施したい。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

だから、談話することなんて何もありません。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

(ゴクリ……)

ヘビーレイン
ヘビーレイン

(ダメだ、お腹空いた……)

パラス
パラス

先にご飯にしよう、名の知らぬ旅客よ。君の武器は破損していないが、身体は過度に疲労しきっている、戦士の素養を持つあなたが安心できる状況ではない。

パラス
パラス

君は過去にそれほどミノス人と交流したことがないんじゃないかな、もしくはただ噂を耳にしただけかと。ミノスでは、私たちの兵士は命令を受け取るまで、一歩たりとも動いたりはしない、退くことも決してないんだ。

パラス
パラス

ただご理解して頂きたいのだが、今は特殊な戦時中だ、君への警戒も少なからず必要となる、ただ、ミノスの兵士はみなとても礼儀を重んじているのは確かだ……

ヘビーレイン
ヘビーレイン

じゃあなぜ私を助けたのですか?

パラス
パラス

これも一種の培われた美徳と言えよう、善良は時として客観的な判断に融通を効かせてくれる。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

じゃあ手元に置いてある武器は、どういう意味ですか?

パラス
パラス

あ……これはだな、私と同じような武器を持っていたから、そこから端倪があるのではないかと思ったんだ。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

やはり……!

パラス
パラス

待て待て、とりあえず話を聞いてくれ。まず、無辜なる客人よ、君の武器の作りはとても精巧だ、きっとサルゴンの名のある武器職人の手によって製造されたんだろう。

パラス
パラス

君もきっと大切にそれを使っているのだろう、だから、ほら……私の武器から、君もこれがどのように使われて、私にどのような実力があるのかが分かるのではないだろうか。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……

パラス
パラス

ほら、君は私を疑ってるように、私も先ほどまでは君の正体に懐疑心を抱いていた。

パラス
パラス

しかし今の自分の様子を見てみろ!見るからに力はすでに尽き果てているし、装備もリュックの品物も過度に使用されている。

パラス
パラス

それに一番重要な点は、君の武器は新しい傷がついた痕跡がないことだ。つまり君はしばらくの間戦闘に参加してないと説明ができる。それらを鑑みて、私は君を恐れる必要性はないと判断した。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……だから、息の根を止めるつもりですか。

パラス
パラス

そうではない!私にとって武器とは決して君と交渉するための材料ではない。だから、私はこうして武器を地面に置いてるではないか。

パラス
パラス

それにほら!サルゴンの旅客よ、今はとりあえずこの食事でも食べて飢えを満たしてくれ。私はすでに君は私たちの真の敵とはなんら関係はないと信じているからな。

パラス
パラス

君が今後どのような選択を取ろうと、このタダで食べられる料理は、君の力を考慮するにあたってあまり長い間放置しないほうがいい。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

……お、やっと出てきたか。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

サルカズ人……

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

なんだ、俺の図体と角を見て怖気づいちまったか?

ヘビーレイン
ヘビーレイン

なっ……!

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

嫌悪感に、恐怖心も少し抱いているな、そんな初見で人を憚る目なんざたくさん見てきたから分かる、※サルカズスラング※。

パラス
パラス

どうか大目に見てほしい、勇敢なる戦士よ。君はここにいてもなんら過ちではないさ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

ふん、祭司さまはそう思ってるだろうが、こいつはどうだろうな?あんたの言うことを全部聞いてくれるようなお利口さんでもないだろ

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……祭司、あなた言ってましたよね、外にいるのはミノス人だけだって。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

みんなとっくに昼飯時なんだよ。飯を食い終えても酒を飲んで、歌と詩を詠わないと帰ってこないさ、だから俺みたいなサルカズがここを見張ってやってるんだよ。

パラス
パラス

むぅ、私からの戒めはやはりまだすべて聞き入れてもらえなったか、本来ならミノス兵たちの善良さを見せてやりたかったんだが……

ヘビーレイン
ヘビーレイン

顔を合わせなくて本望です。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

すぐにここを立ち去ります、あなたたちの戦場で暇つぶしするつもりはありませんので。

パラス
パラス

おや、もう行かれるのかい、恐れ知らずの旅行者よ?

パラス
パラス

アクロティリで最も盛況な村はすぐそこにある、もし道を急ぐ旅客なのであれば、ここで足を止めて一通り観光すればまた別の楽しみも生まれると思うよ。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

結構です。

パラス
パラス

そう言わずに、劇場と映画館もあるよ?美味しいミノスの郷土料理屋だって……

ヘビーレイン
ヘビーレイン

興、味、な、い。

パラス
パラス

むぅ、私たちの勇士たちが愛してやまない浴場だってあるのに……

ヘビーレイン
ヘビーレイン

……浴場?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

男女混浴だ、諦めな。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

ならいいです。

パラス
パラス

祭司専用の小浴場でもいいよ。ほら、長旅で全身泥と土まみれじゃないか、少しの間休養してもいいと思うんだが……

ヘビーレイン
ヘビーレイン

だから結構です!私は……旅行してるわけじゃありません。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

私を見かける人なんて少なければ少ないほどいい。嫌な予感がするから、ここをさっさと出たんです。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

ここはまだサルゴンからかなり近いんですから。

パラス
パラス

うぅ、しかし、こうも質素で、見ずぼらしい少女を放っておくには……

ヘビーレイン
ヘビーレイン

何か言いましたか?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

こいつならほっとけ、こいつはもう自分が以前暮らしていた大都会に戻らず、ずっとこんな僻地の寒村に留まってきたからこんなお節介になっちまったんだ。あんたもこいつのキツい言葉に耐えられるとは性格が良すぎるぜ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

アクロティリの村は確かにあんたには合わん。逃げるあるいは迷惑をかけたくないのなら、今のうちにとっとと出て行きな。

パラス
パラス

しかし、異郷人よ、君の目的地とはどこなんだい?満身創痍になりながらも先を急いで、もしや許しがたい罪を犯したのか、それとも貴族の怒りでも買ってしまったのかい?

ヘビーレイン
ヘビーレイン

どれも違います、私はただ……自由身分を得た傭兵です。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

遠くに行けば行くほどいい、目的地なんてどうでもいいんです。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

北や、東の果てを目指しています。ここは……今の私が暮らしていける場所には思えません。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

荒野も、戦場も、サルゴン人も……今はどれも見たくありません。

パラス
パラス

あぁ……哀れな、悲痛なる過去を背負いし若人よ。

パラス
パラス

せめて名前だけでも聞かせてくれないか、私が君ために祈りを捧げよう、あるいは君がこれから直面するであろう危険もしくは幸福なる地の啓示を授けよう。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

そんなものサルゴン人に通用するとでも思ってるのですか?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

ふん、まあ俺は信じちゃいないけどな。

パラス
パラス

(踏む)

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

痛って!パラスお前……!

ヘビーレイン
ヘビーレイン

“パラス”?

パラス
パラス

(はぁ、名を暴露してしまった件については君が責任を背負ってもらうよ、サルカズの勇士よ。)

パラス
パラス

覚えておくに値しない名前だよ、今のところはね。

パラス
パラス

しかしまあ、もし君が――ミノスの国境線で、十二の英雄の啓示を率いる祭司が、この地でミノス人の尊厳と自由を守り、サルゴンの侵略と対抗し、少数でそれに勝利した物語を聞いたことがあるというのであれば……

ヘビーレイン
ヘビーレイン

いやまったく。

パラス
パラス

お、オホンオホン……ま、まあそれもそうか、なんせまだ戦争には勝っていないからな。

パラス
パラス

このような名称を宣ってしまって申し訳ない。ただ、ミノス人の伝説をサルゴン人にも知ってもらえれば、もっと相互理解が捗ると思っただけだよ。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

そういうお話は、次に来るサルゴン人にでも聞かせてやってください。

パラス
パラス

うぅ……わかった、であれば、サルゴンからやってきた旅客に手を振ってあげること以外、私たちにしてやれることは他にないな。

パラス
パラス

この正常になったコンパスは君に返すとしよう。

パラス
パラス

君はまだ自分の目指す場所を明らかにしてはいないが……それでも、前に進むといい、前に進むことこそが君の唯一の目的だ、一切の苦難から逃れる方法でもある。

パラス
パラス

君のために多くの精力を出し、最も険しい山から君を救って、死神の追補から逃してくれる善良なる人が現れた時に、また決定するなり、その人についていくといい。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

おい、言葉には気を付けろ、祭司、あんたが言った苦難とやらが、本当にこいつの身に降りかかるかもしれないだろうが。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

あんたの言葉は時折よく当たるからな。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

大丈夫です……どうなっても構いませんので。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

先に進めば終わりはいずれ訪れますから。

パラス
パラス

君のために祈ろう、若人よ、君が進む道はまだまだ長い、果てしなく長い。

パラス
パラス

君は戦士だ、勇敢で、毅然とした勇士でもある。君の勇敢さはその武器に、その手足に、その魂に刻まれよう。

パラス
パラス

君の目は今しばらく濁ってしまっているが、雨風に打たれれば、またその輝きを取り戻せる。

パラス
パラス

君に信頼してもらえるための精力を発揮できなくて申し訳ない。お互いに、もっとやるべき重要なことがあるからね。

ヘビーレイン
ヘビーレイン

今も十分に疑ってますよ。

パラス
パラス

君も、私も、この愛らしいサルカズの戦士も、みんな終わりなき旅路を突き進んでいる、自分の魂のために苦痛を耐え忍んでいるのだよ、しかしそれよりも身を思って知らなければならない最も大切なことがある――

パラス
パラス

それは己を受け入れてくれる場所を見つけることだよ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

見張り交代だ、代われ。

???
ミノス兵

おう。

???
ミノス兵

なあ、サルカズ人。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

なんだ?

???
ミノス兵

そろそろ俺たちに名前を教えてくれてもいいじゃないか。それとも、お前は“サルカズ”が自分の名前だとでも思ってるのか?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

名前なんて大してことはない。あんたらだって自分たちの祭司を“女神さま”って呼んでるし、あいつも自分のことを“パラス祭司”と呼んでるじゃないか、それともあいつは本当に女神さまの類なのか?

???
ミノス兵

まあ好きにしろ。ただ、この戦争が終わった後、戦ってくれた英雄たちのために名前を刻んであげたいんだが、お前の歴史が“サルカズ”として刻まれちまうぞ?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

ハッ、そういう話は生き残ってからにしな!楽観的なミノス人さんなことだ!

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

(……)

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

(英雄として本や石碑に自分の名が載るかどうかは、俺にとってはどうでもいい。)

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

(俺がサルカズ人であるかぎり、どんなことをしようがサルカズ人として見られるのであれば……サルカズが英雄として扱われても悪い話じゃない。)

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

ん?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

パラス祭司じゃないか、なんでこんなとこにいるんだ。

パラス
パラス

やあ、サルカズさん。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

……さん付けはやめてくれ。なんで夜の見張り台にいるんだ?何かあったのか?

パラス
パラス

騒ぎ立てるようなことでもないさ、多分だけど。

パラス
パラス

ただ、今日の昼に起ったことでまだ心がモヤモヤするんだ、だからここに来たら、答えが見つかるんじゃないかと思ってね。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

なんだ、まだあのサルゴンのクランタのことを考えていたのか?そこまで特別なヤツなのか?

パラス
パラス

逆だよ、彼女は至って普通さ。

パラス
パラス

普通であるがゆえに、悪霊につき纏われているかのようにそそくさに立ち去り、心も安らげず誰に対しても警戒心を抱いてしまっている。

パラス
パラス

本来の彼女ならあそこまで人を拒むような人じゃないと思うんだ、おそらくだが、近頃起こった何かで彼女は心をあそこまで閉ざしてしまったのだろうね。

パラス
パラス

サルカズさん、君なら何が起こったと思う?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

俺には関係のないことだ、俺はあんたみたいに、人間の本質に関わる物語に興味が湧くことはないんでな。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

俺が今知りたいのはあんたがここに来た理由だ、俺の仕事が終わるのを待ってるようにも、ただただ暇つぶしに散歩しに来たようにも見える。気分屋の“女神さま”が今何を考えてるか教えてくれると幸いだ。

パラス
パラス

シッ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

……

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

(剣に触れる)

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

誰かいるのか?

パラス
パラス

君の言う通りだ、サルカズさん。人の心はそう易々と覗けるものではない、現に私とあのクランタの旅客との間にある縁は浅いしね。

パラス
パラス

だが、君も私も彼女の脆弱さをこの目で見た――彼女の心の強さは挫折によって挫けられた、今は彼女にとって最も肝心な時期だ。私たちが彼女にしてやれることは少ない、であればせめて朝食だけでも最大限の礼儀として彼女にもてなすべきだ。

パラス
パラス

しかし、しかしだよ。あの可哀そうなクランタ兵が、彼女が今求めているのは、自分の命を自分の手中に収めようとしていることだ。自分で目的地を選択する、あるいは自分で自分を終わらせられるような。

パラス
パラス

だがどちらにせよ、彼女は私たちの目的同様、自由を追い求めている、たとえそれが使命だったとしてもね。

パラス
パラス

しかし私は、彼女の背後でその自由を奪った悪霊がどれほど邪悪なものかが分からない、自分もこれからそれほど悲惨な情景に直面してしまうことなんて信じたくもない。

パラス
パラス

ねえ、そこの“サルカズさん”、君もこの情景を悲しんだりするのだろうか?

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

……

パラス
パラス

この情景に対して、私は自分の戒めを言うことにより、間もなく訪れるであろう紛争にもっと直接的な結論を導き出せるかもしれないね――

パラス
パラス

悪なる来訪者よ、君は先より訪れてきた旅客と違って、全身から血と邪悪な匂いを漂わせている。君には残虐な計画を持ち、自分より弱った対象をターゲットとして狙っているね。

パラス
パラス

君はミノスの聖地で謀殺を、狩りを、後世で讃えられる卑しい行いを働こうとしている。そんなことは私が許さないよ。

予兆も見せずに、暗闇から現れた影が咄嗟にミノスの祭司へ突っ込んでいった。

(斬撃音)

しかし瞬時に、彼の攻撃は別の鋭利な刃によって防がれた。
襲撃者はすぐさま距離を空けた。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

……

???
サルカズの殺し屋

……

???
サルカズの殺し屋

そこをどけ、同族者、巫女のようにグタグタとくだらない話を喋りやがって耳障りな女だ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

ならあんたは彼女の話も、彼女がなんで今悲しそうな顔をしてるのかが分かってないようだな。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

こっちにも仕事があるんだ。邪魔しないのであれば、見逃してやってもいい。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

そこの女は俺が“クランタ兵”を追うのを阻止したいようだ、俺には分かるぞ、そいつは俺がここの手掛かりを得る前から俺を待っていたようだな。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

その女が俺のターゲットを庇うと言うのであれば、活かす道理はない。それとお前、お前はここで何をやっている?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

傭兵だ、ミノス側に立っている。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

ほう、なら敵ではないな。お互い自分の仕事に専念しようじゃないか。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

その巫女の命はお前の仕事の範疇に含まれるものなのか?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

あんたが気にすることじゃない。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

それもそうだな。俺が斬った一撃にはどれも明確な価格が付く、ここで無駄な気力を使っては無駄になる。――訳の分からん自由論を語るその女が俺を不愉快にさせたことを除いてな。そいつのフォルテの角を掴んで、あのクランタ兵をよりはやく見つかる道を指し示してもらおうか。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

どうなんだ、詭弁しか喋れない巫女よ?

パラス
パラス

……まったく、なんて礼儀も品性もない獣なのだろうか。

パラス
パラス

君は自分を汚れたナイフだと思っている、いかなる忠告にも耳傾けないつもりなのだな?

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

※サルカズスラング※、もういい。我が同族よ、お前に恨みはない、だから目を瞑って、そこをどけろ。

殺し屋は今にも手に持つ大刀をミノスの祭司に振りかざそうとしている。しかし、サルカズの傭兵は祭司の前に立ち、動こうとしなかった。

パラス
パラス

……

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

フッ、どうした、サルカズ人であるお前は、本当にミノス人の洗礼を受ければ、人として尊重されるボディーガードにでもなれたと思い込んでいるのか?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

この祭司はなんの関係もない。だが、あんたが受けたその仕事には虫唾が走るぜ。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

自分は受けたことがないとは言わないでくれよ。忠告しておくが、お前じゃ俺には勝てんよ。

パラス
パラス

いいや、野蛮なる侵入者よ、邪悪なる追っ手よ、君は自身の盲目的な自尊心によって、負けるのだ。

パラス
パラス

英雄たちは座して死を待つことはしない、ましてや悪魔が己の獲物を追うところを、己の目的が果たされるところをみすみす見逃すこともしない。

パラス
パラス

君は金銭と権力によって目が眩んでしまった、迫害と追跡して殺すことがどれだけ恥じるべきで、卑しいことなのかを忘れてしまったのだ。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

どうとでも言え。今なら、まだ角一本だけで勘弁してやる。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

正直に言うと、俺を雇ってまで逃走兵を“解決”するには大げさすぎると俺は思っているさ。まさかミノス人の首を持って帰ったら、報酬を多く貰えるという算段なのだろうか?

パラス
パラス

私への侮辱の呪いを言ったからには、こちらも悪鬼に心を惑わされてしまったための最後の憐憫を君に与える必要もなくなった。

パラス
パラス

言っておこう、残虐な殺し屋よ、あのクランタの旅客の安全のため、私は決して君を行かしては帰さない。

パラス
パラス

悲しくも、哀れなサルカズの兵士たちよ。君たちのかつて混沌とした心はもはや異なるものとなった、君たちは互いに異なる道へと進みだしたのだ。

サルカズ傭兵
サルカズの殺し屋

サルカズ人の結末はただ一つ、救済は訪れない。巫女よ、これ以上無駄口を叩くな。これでも食らうがいい――

暗闇での戦いは後世で記述されることはない
今なお走り続け、旅路のさなかで次々と沈んでしまう魂だって存在する。
それから遠くない未来で、その魂はより熱く輝く光を激しく照らし出す。
それからまた遠くない未来で、大地を奔るロドスにおいて、星々の光は徐々に集い、より輝く光となり、目標に向かって大地を突き進むのだ。

この記事を書いた人
おーちゃん

フロストノヴァ推し

おーちゃんをフォローする
スポンサーリンク
おーちゃんをフォローする
ゲームのサイハテ
タイトルとURLをコピーしました