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【明日方舟】メインストーリー9章6話「ダブリン」行動前

ホルン
ホルン

ハミルトン大佐。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

また会ったな、スキャマンダー中尉。

ホルン
ホルン

まったく驚かれないんですね。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

驚く?

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

そうだな、君と初対面した時から、私は微塵も驚きはしなかったさ――君は必ずこのクズどもの傍に立つ、君があの貴族儀礼の科目で安っぽい同情心を学んでからな。

ホルン
ホルン

……まさか私たちの後をついて来たのですか!?

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

合理的な取り締まりと言って頂きたい。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

どうであれ、感謝しているよ。もし君たちの案内がなければ、こちらもこの蛆虫どもを一網打尽にできるチャンスを得られなかったのでな。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

諸君らは普段から随分と奥深くに隠れているようだな?

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

それより気になるのが、諸君らがこんな集会を開くほど大胆になったのはなぜなのか、もしや前にあった取るに足らない数回の奇襲で、モナハン町は諸君らの手の内に入ったとでも思い込んでいるのか?

野心家の男爵
野心家の男爵

お、オホン……将校さん、これはきっとなにかの誤解だ。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

ボトン男爵、それは違う、我々の間にはなんら誤解もない。諸君らが水面下でなにを企んでいるかなどこちらは何から何まで把握しているのでな。

野心家の男爵
野心家の男爵

今日ここに集まったのはせいぜい私の友人たちだけだ、なんなら私の名誉にかけて保証を――

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

少しは黙って頂きたい、男爵閣下。諸君らが先祖から受け継いできた名誉など私からすれば一文の価値すらない。

粋人ぶる女貴族
粋人ぶる女貴族

な、なんてことを言うの!

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

諸君ら貴族の名声を侮蔑してはいないさ。ただヴィクトリアが与えし地位と富を享受しながら、裏でドブにいる反逆者どもと携わってるのはどこのどいつだと言ってるのが分からないか?

粋人ぶる女貴族
粋人ぶる女貴族

それで侮蔑してないなんてよく言えたものね!

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

いい加減無駄話にも飽きてきた。クズは外のクズらしく、火花のもとですすり泣きながら自分が犯した過ちに悔い改めていればいい。

大佐の言葉通り、窓の外では泣き声が伝わってきて、ガラスにチカチカと火花が映った。

バグパイプ
バグパイプ

(隊長、外を見てください!ここだけじゃありません、タラト人の市街地区が丸ごと包囲されました。)

バグパイプ
バグパイプ

(あの人は本気です、武力で一般市民を脅しています。)

バグパイプ
バグパイプ

(以前そこの街に行ったことがあるんですが、ほとんど老人と子供しかいませんでしたよ!)

ホルン
ホルン

(あの過激な手段を見るに、どうやらほかの情報も握ってるようね。大佐は私たちにゴースト部隊の情報を隠してる可能性があるわ。)

バグパイプ
バグパイプ

(トライアングルからは何も来てないんですか?)

ホルン
ホルン

(午後からずっと連絡が来てないわ。)

バグパイプ
バグパイプ

(まずいですね、もしかしてなにかあったのでしょうか?)

ホルン
ホルン

(心配してもしょうがない、それよりも、今は目の前にいる軍を止めることが先決よ。)

バグパイプ
バグパイプ

(少なくともここで足止めを食らうわけにはいきませんね……)

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

そこのヴィーヴル、壁を破壊して脱走するなんてことは考えるなよ。こちらの尋問が終わるまで、誰一人この部屋から出ることは許さん。

バグパイプ
バグパイプ

……チッ、バレてたか!

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

出てこい!いるのは分かってるんだ、動くんじゃないぞ、大人しくそこに膝をつけ!

悲しむ女性
悲しむ女性

キャッ!

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

住宅にまだ人はいるか?言え!

悲しむ女性
悲しむ女性

い、いません……

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

本当に匿ってないんだな?ならチェックしておこう。いいか、少しでも動くものなら、すぐその頭に穴を開けてやるからな。

悲しむ女性
悲しむ女性

ひッ……

(ジェニーが駆け寄ってくる)

ジェニー
ジェニー

なにをしてるの!?

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

誰だ、急に現れやがって、しかも俺のボウガンの前に立ち塞ぎやがったな?頭をぶち抜かれたいのか!

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

ん、待て、お前には見覚えがあるぞ。アダムズ隊にいる儀仗兵だな?ニューイヤーのイベントの時に見たことがある。そっちの隊は行動命令を受けていないはずだ、ここでなにをしている?

ジェニー
ジェニー

こ、ここで……

ジェニー
ジェニー

この近くでほかの任務にあたってる。

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

ならいい、各々自分のやることをやるだけだ。邪魔をしないでくれ。

ジェニー
ジェニー

えっと……

ジェニー
ジェニー

(あのバグパイプって人が言ってた、私も一歩踏み出せば、局面を変えられるんだって。)

ジェニー
ジェニー

(それって本当に……?でも今は、動かなきゃ……)

ジェニー
ジェニー

この人たちを……そんな粗暴に扱うなんて、なにかしでかしたの?

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

それを俺に聞くか?ここに張本人がいるだろ?

悲しむ女性
悲しむ女性

うぅ……

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

なにを泣いてるんだ?暴徒を匿い、ヤツらに食事を与え、内通してきたのはお前たちだろうが?

ジェニー
ジェニー

証拠はあるの?

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

証拠だぁ?なんの証拠をご所望だ?九番隊と十三番隊のまだ冷めきってない死体の傷口なら満足してくれるか?

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

おっかないアーツで死んだヤツもいれば、俺たちが持ってるのとまったく同じ制式弓矢やサーベルで死んだヤツもいる、それと首に農業用機械でできた痕跡を残したヤツもな。

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

俺たちの頭がコンバインに刈られる麦のように斬り落とされ、身体がロードローラーに挽かれた地面のように潰れた惨状を……お前は見たことあるのかよ?

ジェニー
ジェニー

おえッ……

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

吐き気がするってんならお前は正しい。俺はこの目で見たんだ、首を失くしたヤツのことを見た時は、半日も吐きまくったよ。

ジェニー
ジェニー

なんで……なんで私たちの同胞にそんな仕打ちを……惨すぎるわ!

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

ハッ、その通り、こいつらは人間じゃない。

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

今ならこいつらが死んで当然ってことを理解してくれたか?

ジェニー
ジェニー

……

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

なにをボーっとしてんだ?

ジェニー
ジェニー

だから……この人たちはみんな悪者だと言うの?この人たちが……タラト人だから?

悲しむ女性
悲しむ女性

うっ……ヒッ……私はなにもしておりません、兵士さん……

ジェニー
ジェニー

……彼女泣いてるじゃない。

ジェニー
ジェニー

彼女の夫は鉱石病で亡くなった、子供もまだ十何歳なのに……こんな無力な人が、本当に犯人だと思う?

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

なんでまだ分かってないんだ!こいつらは同類なんだ、分かるか?たとえこの女とそのガキがなにも犯してなかろうが、同じなんだよ。

ジェニー
ジェニー

……

ジェニー
ジェニー

もしあなたたちの目の前の人が、タラト人じゃなくて、ほかのヴィクトリア国民だったら……

ジェニー
ジェニー

それでもあなたはその人たちを暴徒と見なすの?

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

……

ジェニー
ジェニー

もし……もしもの話よ、もし最初から、差別的な法律はなく、タラト人もほかの人たちと同じようにお金を稼げて、同じように医療を受けれたのなら……

ジェニー
ジェニー

今までもこれからも、衝突は起きなかったと思わない!?

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

もういい、儀仗兵、そんなに質問があるのなら好きにしろ。答えなんかありゃしなんだ、誰もお前に答えなんか寄越してくれないさ。この住宅はおおかた調べ尽くした、次の家に向かわせてもらう。

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

おい!俺は行くつったが、立っていいとは言ってねぇぞ!

悲しむ女性
悲しむ女性

うっ……ひぐッ……逮捕しないでください、クレイグにはまだ私が必要なんです……

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

ピーピー泣き喚きやがってうるせぇヤツだな!ずっと子供が心配だってほざきやがって、俺から少しでも情けを乞うつもりだな?

ジェニー
ジェニー

……見逃してやって。

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

はぁ、お前なぁ、もういい、こっちは忙しいんだ、一人に固執してる暇はない。

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

だがな、今はそうしてそいつらを庇ってやってるが、いつか振り向いた瞬間に頭を吹き飛ばされないよう気を付けるんだな。

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

それと忘れるな、お前とこいつらは同じ人間じゃないんだ。こいつらの目つきを見たことがあるか?そいつらから見れば、お前がどう思いを示そうが、終始こちら側の人間に映ってるんだよ。

ジェニー
ジェニー

……もう行って、お願いだから。

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

チッ、こっちは警告したからな。

(ヴィクトリア兵が去っていく)

ジェニー
ジェニー

ふぅ……もう大丈夫よ!

悲しむ女性
悲しむ女性

(首を振るう)

ジェニー
ジェニー

シアーシャと話した後、ずっとソワソワしてた、だから我慢しないで来た道を戻ってきて正解だったよ。

ジェニー
ジェニー

一歩踏み出したら……本当に変えられたんだね。

ジェニー
ジェニー

さあ、部屋まで肩を貸すわ。今晩は……ううん、明日も家から出ないほうがいいよ。外には暴徒、それと……えっと、とにかく、これから危なくなるから外出は控えててね。

ジェニー
ジェニー

そうだ、子供はどこにいるの?……クレイグくんだっけ?彼は家にいないの?

悲しむ女性
悲しむ女性

クレイグ……は……うぅっ……

ジェニー
ジェニー

もしかして軍に連れて行かれたの!?

悲しむ女性
悲しむ女性

わ……分からないわ……

ジェニー
ジェニー

探さないと。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

ヒール!

ヒール副官
ヒール副官

大佐、さきほど外の廊下でこいつを捕らえました、窓から脱走しようとしていたところです。

コックのマクマーティン
怯える青年

ごめんなさい、ごめんなさい……

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

当ててやろう、こいつは諸君らのうちの誰かの付添人で、また内通しようとしていたのだろう?

野心家の男爵
野心家の男爵

それは……(冷や汗を拭く)

貪欲な商人
貪欲な商人

弁護士を呼んで来い!私は市長と何人もの議員と知り合いなんだ……そこをどきなさい、君たちに我々を捕らえる権限などないのだ……!

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

どうやら予想は当たったようだな、諸君らには全員容疑がかかっている。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

誰でもいい、諸君らの仲間がどこに潜んでいるか教えてもらおうか。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

ではこうしよう、三つまで数える――

(斬撃音)

コックのマクマーティン
怯える青年

ぎゃあああ!こ、殺さないでくれッ!

(悲鳴)

粋人ぶる女貴族
粋人ぶる女貴族

そんな……なんでそんな残酷なことをわざわざ見せつけてくるの?

バグパイプ
バグパイプ

そんなことをしてはいけません!

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

そうなのか?スキャマンダー中尉、君の部下に伝えてくれ、私はこんなことをしちゃいけないのか?

バグパイプ
バグパイプ

隊長……!

ホルン
ホルン

……緊急時戒厳法令よ。ロンデニウムから直接命令が下らない限り、ハミルトン大佐はモナハン町駐留軍の最高指揮官として、全都市に戒厳令を敷く権限があるわ。

バグパイプ
バグパイプ

そんなの知っています!でももし本当にあんなことをしていたら、あの闇に潜んでる部隊に宣戦布告してるようなものです!

ホルン
ホルン

言ってることは正しいわ。私たちはすでに戦争に身を置いてるようなものよ。

バグパイプ
バグパイプ

けどあの部隊のことについてウチらはまだほとんどなにも知らないままですよ。

バグパイプ
バグパイプ

己を知っても彼知らずの状態です。どうであれ、今急いで銃弾を撃ちだすタイミングではないと思います。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

ほう、タイミング!ヤツらは我々に一方的な襲撃を仕掛けてきた時、一度もタイミングなんて計ったりしていなかったがな。

ホルン
ホルン

大佐、そちらが我が隊の提言を受け入れなくとも、こちらは大佐が取った行動に対して明確な非難を示す所存です。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

君にまだ理性が残っていて助かるよ。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

正直に言おう、私とてこんなことを好きにやってるわけではない。向こうがこちらに選択を迫ってこなければ、私も帝国の法を破るつもりなどなかった。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

だがもう時間がないのだ。闇に潜む敵の足取りは徐々に迫ってきている。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

君もそう言っていたではないか、スキャマンダー中尉?君たちもあの幽霊どもを日のもとに引きずり出すためここに来たのだろう!

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

もしこの機会を逃し、残りの陰謀を炙り出さなければ、明日にならずとも、我々はモナハン町を失うことになるのだ。

ホルン
ホルン

大佐、事態が緊急であればあるほど、我々がどんな選択を採ろうと結果は我々が予期したものと異なるものになってしまう可能性があります。

ホルン
ホルン

この場にいるほとんどの人は無関係者だと私は確信しております、ですので先に彼らを連行して、それから……

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

いいや、こちらにはもはや無意味な議論に時間を費やす暇などない。今、ここで、このクズどもに吐いてもらう、仲間をどこに匿っているのかをな!

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

ヒール、やれ!これ以上時間を――

詩人のウィリアムズ
詩人のウィリアムズ

……将校殿。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

今度は※ヴィクトリアスラング※の誰だ?

詩人のウィリアムズ
詩人のウィリアムズ

連行するならどうか私を。私はボトン男爵の客人です、ほぼ意識を失いかけてるこちらの可哀そうな若者よりも私なら多くの情報を知ってますので。

野心家の男爵
野心家の男爵

サイモン!なぜそんなことをするんだ?

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

サイモン……サイモン・ウィリアムズ。例の詩人だな?

詩人のウィリアムズ
詩人のウィリアムズ

そうです、将校殿。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

よろしい。元からお前に用があったんだ、立て続けにこのアホどもを煽動されては困るからな。

ホルン
ホルン

ミスター……

詩人のウィリアムズ
詩人のウィリアムズ

ご心配なく、レディ。こっちは将校殿に感謝したいぐらいです、たった今、詩にピリオドを付けることができましたから。

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

捕らえろ!

(ガラスの割れる音)

ホルン
ホルン

あれは……ボール?なんだか見覚えが……

ハミルトン大佐
ハミルトン大佐

ヒール!外で見張ってる連中に窓を割ったクズを探し出せと……

バグパイプ
バグパイプ

なに、なにかが変。

(起動音)

バグパイプ
バグパイプ

音……ボールから音がする!

ホルン
ホルン

なんですって!?

バグパイプ
バグパイプ

伏せてッ!!!

(爆発音)

ダブリン兵
ダブリン兵

……

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

な、何者だ?急に湧いてきたぞ!

(斬撃音)

ヴィクトリア兵
ヴィクトリア兵

あッ――!や、ヤツらだ!は、はやく大佐に報告しろ、四番隊が暴徒と遭遇、広場西側の路地で――

(爆発音とヴィクトリア兵が倒れる)

ダブリン兵
ダブリン兵

ここにいる隊は、殲滅しました。

ダブリン兵
ダブリン兵

リーダー、付近のタラト市街地はすでにこちら側が占領しました。

コックのマクマーティン
怪我をした青年

お前たちは……

(リーダーの足音)

"リーダー"
“リーダー”

……

コックのマクマーティン
怪我をした青年

……あ、あなたは!?俺たちがずっと待ち望んでいた……あのお方だ!

コックのマクマーティン
怪我をした青年

俺なんかに手を差し伸べてくださるなんて……俺……

"リーダー"
“リーダー”

……君はもう先ほどのように誰かによって虐げられることはない。

"リーダー"
“リーダー”

誰かに縋る必要もない。

"リーダー"
“リーダー”

今日から、君は自分の好きなようにこの大地を歩むといい。

コックのマクマーティン
怪我をした青年

ありがとう……ありがとうございます!俺がしてきたことは、やっぱり間違ってなかったんだ!

コックのマクマーティン
怪我をした青年

俺たちタラト人は……ついに自分たちの都市を持つことができて、堂々と町中を歩けて、誰からも不条理な扱いを受けずに済むようになるんだ!

"リーダー"
“リーダー”

そう、我々はその日のためにやってきた。

コックのマクマーティン
怪我をした青年

リーダー、あっちを見てください、あ、あれは俺たちがあなたのために点けた炎です!

"リーダー"
“リーダー”

パーティ会場か……

ダブリン兵
ダブリン兵

ミス・マンドレイクから頂いた情報によれば、駐留軍の上層部は今そこにいるとのことです。

ダブリン兵
ダブリン兵

しかし、あの規模の爆発でも、せいぜい駐留軍の士気を少し削ることしかできません、殲滅は現段階では不可能かと。

"リーダー"
“リーダー”

駐留軍を除いて、ほかには誰が?

ダブリン兵
ダブリン兵

我々に友好的な現地民たちです。その人たちは我々の内情を少しばかり把握してるようです、首領たちのご意向では、大局のために生かしておくなと。

"リーダー"
“リーダー”

……

ダブリン兵
ダブリン兵

それと、もしリーダーが手を動かさないのであれば、こちらがやるとのことです。

"リーダー"
“リーダー”

……私の炎のほうが……はやい。

"リーダー"
“リーダー”

向こうに伝えておいて、やり方は分かってる――

"リーダー"
“リーダー”

パーティ会場は私が掌握する。

ダブリン兵
ダブリン兵

ええ、リーダー――あなたの炎なら、必ず数百年も我々を縛り付けてきた軛を断ち切ってくれるでしょう!

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