アークナイツストーリー翻訳

【明日方舟】ニアーライト NL-ST-2「権力と力」翻訳

グラベル
グラベル

……ドクター様?

グラベル
グラベル

レストランからお戻りになられてから、ずっと眉をひそめておりますよ?

グラベル
グラベル

もしお疲れでしたら、私が――

ドクター
ドクター

・君はあの晩餐会をどう見る?
・君はマルキェヴィッチはどういう人だと思う?

 
ドクター
ドクター

ではロドスの計画について、実現性はあると思うか?

グラベル
グラベル

……

グラベル
グラベル

それは一先ず置いといて……あなたは私を信用してくださってますか?

グラベル
グラベル

連合会の浸透はよくある組織的な浸透ではないのです……金銭と確実に変化が起こる社会の前では、連合会がなにもしなくとも、騎士は資本へと吸い寄せられてしまいます。

グラベル
グラベル

監察会がロドスを手厚くもてなしてるのは紛れもなく耀騎士と関係があるからです。だとしても、あなたのような繊細な人が、もし監察会を疎かにしたら、痛い目に遭いますよ。

ドクター
ドクター

・忠告感謝する。
・そんなことは知っている。

ドクター
ドクター

では、君の意見を聞かせてくれないか?/それで君の意見はどうだ?

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……錆銅騎士が……また、復帰した?

企業職員
企業職員

はい……騎士協会が映像とほか騎士の証言に基づき、国民院にあの感染者はアーツの過剰使用によって病状が悪化しただけに過ぎなかったと証明しました。

企業職員
企業職員

死因も“鉱石病”に過ぎなかったため、錆銅騎士には直接的な責任はないと、それで……

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……それが本当だとしたら……私たちはまたすぐに……

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

先に下がっていなさい。

企業職員
企業職員

はい。

(企業職員が立ち去る)

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……

(回想)

感染者騎士
感染者騎士

……

(回想終了)

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……国民院の判事へ……個人として電話をしないと。

コールが二回鳴る。
マルキェヴィッチは突如と自分の童年時代を思い出した、父の書斎の机には、黄銅色の電話が置いてあった。

???
電話からの声

……代弁者様ですね、考えはつきましたか?

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

チェルニーさんが証拠を掴んでいなければ、それでいいんですよね?

???
電話からの声

もちろんでございます……しかし先にお伝え致しますが、もしこの件が暴露されれば、あなたも私もその責任を負わなければなりません。

???
電話からの声

ですので、彼を殺すことが、最善かと。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

約束します。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

私が確実に……チェルニーさんの口を塞いでみせます。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

具体的な手段は、聞かないでください。

???
電話からの声

わかりました……ではその誠意を示して頂きたいと思います。

???
電話からの声

明日にもこちらでオルマー・イングラの件に着手致します、七日以内に、こちらに誠意ある回答を頂ければですが……

???
電話からの声

そうすればオルマー・イングラも騎士競技から姿を消します。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……誠意。

???
電話からの声

はい。少なくとも、こちらにチェルニーさんが“二度と確実に裏切らない”ということを証明して頂かないと。

マルキェヴィッチは、その黄銅色の電話を憶えていた。
当時はまだそれほど電話が普及していなかったため、電線は酒場を、旅行会社と音を立てる工事現場に線を張り巡らせていた。
電話が鳴れば、喜怒哀楽はひっそりと降り立つ。
それがカジミエーシュでの生活……現代での生活なのだ。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……一つだけお分かりかと思いますが……

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

今あなたは代弁者を脅していることになります。

???
電話からの声

……

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

お互い承知してるかと思います、私はただ危機的状況下で命令を受けただけ、それに理事会の後ろ盾を持ってるわけではもない。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

しかし、それがあなたの指示通りに従うということにはなりません。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

無冑盟の指揮権は……かつてチェルニーさんが握っていました、とすれば今は……

???
電話からの声

……

???
電話からの声

……誤解しないで頂きたい、私はなにもあなたの権力を挑発してるわけではございません。

権力。

???
電話からの声

ただ、今後の順調な協力関係を確実にして頂きたく、お伝えした次第でございます。

???
電話からの声

しかしそこまでおっしゃるのでしたら、こちらも脅すような言い方をするべきではありませんでした。大変失礼致しました。

???
電話からの声

そちらが保証して頂けるのでしたら結構です。所詮オルマー・イングラとて腐敗した貴族、私たちが彼を憐れむ道理などありません、そうですよね?

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……その通り。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

では、お話は以上です。

???
電話からの声

――!マルキェヴィッチ様、お待ちくだ――

(マルキェヴィッチが電話を切る)

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

…………

代弁者マギー
代弁者マギー

……今笑ったな。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……!マギーさん、いつの間に……

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

あなたがそんな顔するのは初めて見たよ、マルキェヴィッチ。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

何の用でしょうか?

代弁者マギー
代弁者マギー

もちろん、無冑盟への命令が正式に下されたことについてだ、あなたも私も少なからずこの一件と関わっているからな。しかし……

代弁者マギー
代弁者マギー

……いや、なんでもない。仕事に戻ろう。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……はい、マギーさん。

(マルキェヴィッチが立ち去る)

代弁者マギー
代弁者マギー

……

代弁者マギー
代弁者マギー

権力とはいつ時でも甘美な味がするものだ、そうだろ、マルキェヴィッチ。

(ロイの足音)

ロイ
ロイ

……夜の街はやっぱり散歩するのにはいいね。

ロイ
ロイ

仕事じゃなければだけど。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

ご報告、モニーク様が班を引き連れて指定のポイントまで到達しました。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

今回の任務のターゲットは明確です、今この地区に潜んでいる感染者たちは、およそ百人程度かと。

ロイ
ロイ

おう、殺せるだけ殺しな、上から言われたんだ、歩合制だってな。

ロイ
ロイ

いつものように、こちら側の人間への手出しは無用だ。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

はい。

感染者騎士
感染者騎士A

おい、おいったら!ほかのヤツらが無冑盟を見かけたって聞いたぞ!

感染者騎士
感染者騎士B

な、なんだって……ウソだろ、ここはカヴァレルエルキの中心街だぞ!ここで殺人を犯すってか!?

ユスティナ
ユスティナ

……少なすぎる。

合成樹脂騎士
シェブチック

どうした、お前たちの言う通り、野鬣は無冑盟の気を惹きつけているだろ?

ユスティナ
ユスティナ

それでも、数が少なすぎる。

ユスティナ
ユスティナ

もしかして見逃した……?

合成樹脂騎士
シェブチック

……

合成樹脂騎士
シェブチック

最悪の事態に備えておけ、遠牙。

合成樹脂騎士
シェブチック

無冑盟を舐めないほうがいい。

感染者騎士
感染者騎士A

は、はやく逃げろ!

感染者騎士
感染者騎士B

落ち着け、どうしたんだ?

感染者騎士
感染者騎士A

あ、あ、青色の弓だ……

感染者騎士
感染者騎士B

は、はぁ!?ふざけたことを言ってる場合か!?

感染者騎士
感染者騎士A

は、はやくほかの連中にも知らせるんだ、バラバラに逃げろ、ゴミ捨て場に逃げたっていい!

感染者騎士
感染者騎士A

あの一般の感染者には絶対に抵抗するなとも伝えるんだ、いいか絶対だぞ――

感染者騎士
感染者騎士B

だ、だ、誰か今すぐレッドパイン騎士団に連絡できるヤツはいないか……急いでくれ……

ロイ
ロイ

……ふんふんふん……ふんふん……

無冑盟構成員
無冑盟構成員

ご報告、感染者を三名発見。

ロイ
ロイ

ふんふんふん……ふんふん……

ロイ
ロイ

そうだ、理事会からの報酬の件って言ったっけ?

ロイ
ロイ

違法感染者一人につき金貨三百枚、感染者騎士ならその倍だ。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

逃げるな!

感染者騎士
感染者騎士

……クソ!見つけられちまった!

ロイ
ロイ

……感染者一人でメジャーリーグのチケット一枚相当で、感染者騎士なら高い車の半分ぐらいの値段ってとこか。

ロイ
ロイ

そんじゃ。

ロイ
ロイ

報酬カタログにないような特殊な人物は、どう処理すりゃいいんだろうね。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

はい?

ロイ
ロイ

ハンドサインの訓練は何種類受けたことがあるんだ?

無冑盟構成員
無冑盟構成員

あー、確か三種類ほど……

ロイ
ロイ

うーん、まあいっか、この話は忘れてくれ、もし俺の……そうだなぁ……指を鳴らすサインにしよう。

ロイ
ロイ

俺が指を鳴らすサインを見たら、すぐ動くようにしろ、迷わずにな。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

了解しました。

ロイ
ロイ

よし、そんじゃ俺はちょっと挨拶に行ってくるよ。

ラズライトのロイが歩を進む、街頭がチカチカと点滅する。
レンガブロックが先まで続き、街道にはまったく人影がいない。
冷めた街中にベンチがあった。
そのベンチにはまた冷めた人が座っていた。

ムリナール
ムリナール

……

ムリナール
ムリナール

……

(ロイがベンチに座る)

ロイ
ロイ

こんばんは、いい夜ですね、そう思わない?

ムリナール
ムリナール

……

ロイ
ロイ

新聞を読んでる最中だったんですか?今日の夕刊は全文耀騎士のことを書いてましたもんね。

ロイ
ロイ

そういえばここら辺まったく人を見ませんね、物寂しいこった、最近色々騒ぎが起こってるって聞いたんですが……

モニーク
モニーク

……

ロイ
ロイ

オホン。

ロイ
ロイ

ここに一人ぼっちでなにしてるんですか?

ムリナール
ムリナール

……

ロイ
ロイ

……

ムリナール
ムリナール

ロイか……仕事終わりに、ここで少し休憩してるだけだ。

ロイ
ロイ

おや、退勤したばかりでしたか、こんな時間まで?お勤めご苦労様。

ロイ
ロイ

しかし……またなんでこんな場所で?

ロイ
ロイ

ここら辺は感染者、違法移民か闇市の商売人しかいないはずですが。

ムリナール
ムリナール

待ち合わせしてるだけだ。

ムリナール
ムリナール

なんだ、私が誰を待ってるのかすら聞くつもりか?

ロイ
ロイ

いやいや、そんな野暮なことはしませんよ。

ロイ
ロイ

待ち合わせ……うん、待ち合わせね。もしかしてべっぴんさんとか?はは、なんちゃって……

ロイ
ロイ

俺たちは公務を任されてる身なんでね。

ムリナール
ムリナール

……

ロイ
ロイ

あなたとその待ってる人にも、避難してもらたいんですよ。

ムリナール
ムリナール

……勝手にしろ、私にも用事があるんだ。

ロイ
ロイ

自分がなにを言ってるか理解してるかい、ムリナール。

ムリナール
ムリナール

私がガリア語で話してるとでも?

ロイ
ロイ

……そう言うなって、お前がここにいちゃ、俺の部下たちが緊張してミスを犯しちまうかもしれないんだ。

ムリナール
ムリナール

……

ロイ
ロイ

はぁ。

ロイ
ロイ

……ムリナール、知ってるか……もし今ここで俺がお前を殺すとしたら……どれだけ時間がかかると思う?

ロイがゆっくりと手を上げる。
暗い場所で、無冑盟の刺客たちが構える。
錯覚かもしれないが、その隠れ上手の達人たちは、誰もが見透かされてると感じていた。
ムリナール・ニアール。
彼らは祈り始めた、どうかロイから指示が出ないことを――

(何者かの足音)

ロイ
ロイ

――!

ムリナール
ムリナール

……

剣を持った白い角のサルカズ。

ロイ
ロイ

……

ロイ
ロイ

…………ハッ。

ロイ
ロイ

なんだ……やっぱりべっぴんさんじゃないか。

遅れましたか?

ムリナール
ムリナール

いいや。

シャイニングがベンチに座る

ロイ
ロイ

……

ムリナール
ムリナール

……

シャイニング
シャイニング

……

ロイ
ロイ

……

ムリナール
ムリナール

……

シャイニング
シャイニング

……

ロイ
ロイ

……

ムリナール
ムリナール

……なんだ、なにをジロジロと見ている?

ムリナール
ムリナール

そろそろ仕事に戻れ、ロイ。

シャイニング
シャイニング

……

ロイ
ロイ

…………ああ……

ロイとサルカズの視線が交わさったその時。
彼は考えていた。
どうすればあまり情けなく、ここからズラかれるのかを。

ロイ
ロイ

はは、そういえばさっき考えを変えたよ。ほら、どうやらこの後雨が降るらしいんだが、生憎傘を忘れちまった。

ロイ
ロイ

しかし……

ロイ
ロイ

ニアール家は感染者を庇うつもりである、そう解釈しても構わないかい?

ムリナール
ムリナール

好きにしろ。

シャイニング
シャイニング

……あの……

ムリナール
ムリナール

マーガレットがまた勝ったらしい。

ムリナール
ムリナール

お前からも彼女を止めるべきだった。

シャイニング
シャイニング

……申し訳ありません。

シャイニング
シャイニング

けど彼女がそうしたいと思っているのなら、私は彼女を支持します……彼女の支柱になるつもりです。

ムリナール
ムリナール

……お前が?サルカズ一人でなにが……

ムリナール
ムリナール

……

ムリナール
ムリナール

感染者のことだが、すでにロドスへ伝えた。

シャイニング
シャイニング

ご助力して頂きありがとうございます……無冑盟は、強敵ですから。

シャイニング
シャイニング

もし彼がここ付近に隠れている感染者を躊躇なく殺そうとするつもりでいたら、おそらく私たちだけでは止めようがありませんでした。

ムリナール
ムリナール

……私はここに座っていただけだ。

ムリナール
ムリナール

なにもしていない。

シャイニング
シャイニング

……もしマーガレットがこれまでどうしていたか知りたいのでしたら、私の知ってる限りのことならすべてお伝えします。

シャイニング
シャイニング

もちろん、ご自分から彼女に聞くのがベストですが……

ムリナール
ムリナール

……興味ない。

ムリナール
ムリナール

彼女の目を見れば、自ずとわかった。

ムリナール
ムリナール

彼女の両親、ましてや過去の私でさえ、誰もがあの輝かしい時代を抱いていた。

シャイニング
シャイニング

……やはり……あなたは彼女の家族ですね。

ムリナール
ムリナール

……もう知るべきことも知っただろ、であれば、私はもうこれ以上手を挟むことはしない。

ムリナール
ムリナール

マーガレットに、それとその……“ロドス”に伝えるといい。大騎士領の輝かしい外見の内側が、どれだけ腐っているのかを。

ムリナール
ムリナール

だがもっと確実なことを言うのであれば、早急に大騎士領を、カジミエーシュを去ったほうがいい。

ムリナール
ムリナール

なるべくこの時代から去るんだ、それこそが誰にとっても数少ない正しい選択肢であるからな。

(ムリナールが立ち去る)

シャイニング
シャイニング

……複雑なお方。

シャイニング
シャイニング

……

感染者騎士
感染者騎士

お前……こっちに来るな!

感染者騎士
感染者騎士

クソったれ、お前も無冑盟か?こっちに――

感染者騎士
感染者騎士

い、いや、お前サルカズか!?一体何モンだ?

シャイニング
シャイニング

こちらに敵意はありません、無冑盟ならすでにここを離れました。

感染者騎士
感染者騎士

な、なにを言ってやがるんだ……

感染者難民
感染者難民

……さっき、さっきこのサルカズが無冑盟の前に立ちはだかったんだ……

感染者難民
感染者難民

誰だいあんた?なんで無冑盟なんかに歯向かったんだ……?

シャイニング
シャイニング

……私は感染者の医師です。

感染者騎士
感染者騎士

サルカズが、感染者の医師を名乗るだと?そんなこと……

感染者難民
感染者難民

……怪しすぎる……だが怪しすぎてむしろウソのようにも思えない……

感染者騎士
感染者騎士

わかった……それでなんの用だ?

シャイニング
シャイニング

カジミエーシュは感染者に医療を提供しているのでしょう……でしたら、なぜあなたたちはまだここに隠れているのですか?こんな都市の隙間に……

感染者騎士
感染者騎士

……お前カジミエーシュ人じゃないな?

感染者騎士
感染者騎士

いや、ほとんどのカジミエーシュ人も知らないだろうな……ちょっと待った、お前今自分は感染者の医師だって……

感染者騎士
感染者騎士

お、お前もしかしてゼロ号地から来たのか……!?

シャイニング
シャイニング

医療企業から来ました、あなたたちが言うゼロ号地とは……感染者の収容地区のことでしょうか?

シャイニング
シャイニング

監察会が出資して建てた感染者騎士の治療と検査を行うための収容治療センター……

シャイニングはそれ以上言わなかった。
彼女は目の前にいる感染者の目から疑惑と、自分への不信任と、恐怖と、それと微かな期待が見て取れた。

感染者騎士
感染者騎士

……本当に……カジミエーシュ人じゃないんだな、それもそうか、あいつらはサルカズを毛嫌いしている、あっ、すまない、だが事実なんだ。

感染者騎士
感染者騎士

……お前はその会社で感染者を治してるのか?

シャイニング
シャイニング

はい。

感染者騎士
感染者騎士

なら変だとは思わないのか……?

感染者騎士
感染者騎士

あんな巨大な移動プラットフォームが、ほとんど感染者騎士の牢獄になってることを……お前も知ってると思うが、感染者騎士はそこで検査、治療を受けたあと、同時にそこで“生活”しなきゃならないんだ。

感染者騎士
感染者騎士

あんな状況が“生活”って言えればの話だけどな。

シャイニング
シャイニング

……

感染者騎士
感染者騎士

そうか、どうやらお前ら部外者はあんまこのことについて詳しくないんだな。

シャイニング
シャイニング

しかし仮に感染者全員をそこに収容しても……

感染者騎士
感染者騎士

スペースが足りない、だろ?

感染者騎士
感染者騎士

まだ金稼ぎできる感染者は、もう一度試合会場に戻ったり、また……労働に励んだりすることができる、なんでもありのな。

感染者騎士
感染者騎士

騎士になろうとしない連中は、奴隷みたいにブラックな仕事をさせられる……採掘業、運搬業、どれも危険な労働環境だ。

感染者騎士
感染者騎士

仮にケガでもしたら、そんな基本的な仕事は当然だが失っちまう……

感染者騎士
感染者騎士

……わかるか、よそ者さん、そんな感染者がゼロ号地に送られたらどうなると思う?

シャイニング
シャイニング

……!

感染者騎士
感染者騎士

お前たちはあそこを病院と思ってるし、騎士たちはあそこを監獄と思っている。だが、どれも違う。

感染者騎士
感染者騎士

そこに送られた感染者は、尊厳を洗い流され、価値をはぎ取られたあと、最後はまな板に置かれ、好きなように捌かれちまう。

感染者騎士
感染者騎士

あそこは完璧なまでの屠殺場なんだよ、サルカズ。

この記事を書いた人
おーちゃん

フロストノヴァ推し

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