ふぅ…ようやくカジミエーシュに着きました。ニアールさんが早く大騎士領に着くように、私達は荒野を長い間疾走、毎晩寝ている間も少しだけ揺れていましたね。とある日はもう少しでベッドから落ちそうにもなりました。
んん……でも、ニアールさんは最後に試合には間に合い。妹を無事に助け出せたそうです。すごいですよね。私もいつかキラキラと登場してラヴァちゃんを救う事が出来るのでしょうか?
ラヴァちゃんも今ここにいれば良かったんですけどね…
ロドスと大騎士領が接続した後、アーミヤはドクターを代表して医療チームのメンバーたちに任務を下しました。私たちは今回多くの感染者を救助するようです。必要ならば患者をロドスに収容して治療をするとの事。アーミヤの表情を見る限りでは今回の任務はそんなに簡単ではないようですが。
一部のオペレーターはロドスを離れ、大騎士領内に一時駐留している感染者収容地で医療任務を遂行しなければなりません、私もその独りです。
カジミエーシュのオペレーターから大騎士領を紹介された時、この大騎士領はメジャー試合の間は4つの大型移動都市から成るとは聞いていましたが。うわあ、ロンデニウムよりも一体どれくらい大きいのでしょうか。今度両方の国でよく知っているオペレーターに聞いてみるとしましょう。
この日記を書いている時、私はすでに監察会が提供した専用のシャトルバスに乗っています。
今は感染者が集まる場所とロドスをシャトルバスを使って往復するしか無いみたいです。いくつかの政策か何かの関系で、私達は見学したい所を見学出来ないんだとか。残念ですね。
私は都心にあるあの高い塔を見に行きたいなと思っているのですが……道中に見た光景では、この大騎士領は本当に賑やかで、どこにもとても巨大な電子看板と高いビルがあって、都市全体はとても活気があるように見えます。
ここには感染者が住む街があり、感染者収容センターもあり、感染者に対する敵意も他の国ほど大きくはありません。感染者もここでは騎士になれるそうで、有名な感染者騎士ともなればかなりの人望と地位を得ることが出来ます。例えば前回のメジャー試合のチャンピオンである血騎士とか。彼とニアールさんのどちらが強いのかは分かりません。
ニアールさんといえば、今は町全体でニアールさんのグッズが売られていて、デパートでも屋台でも売られています。道端の店でニアールさんのスタンドと徽章のキーホルダーを買った後、店主はすぐに私と話をしてくれました。
彼はニアールさんの大ファンのようで、ニアールさんの話をすると話が終わらないことがあるようです。話が終わってからもキーホルダーをオマケしてくれたり、かなり長い間譲ってくれたり、お金を払わせてさえくれなかったり、結局受け取ってしまったりで、ここの人は本当に親切ですね……