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【明日方舟】10章 破砕日輪 10-6「同族でなくとも」行動後 翻訳

3:22p.m. 天気/曇り
ロンディニウム、サディオン区、地下構造空間

ロックロック
ロックロック

……賢い判断とは思えないわ。

フェスト
フェスト

ロックロック、こっちは人手が足りてないんだ。上にまだオレたちが調査できていない隠れ家がどれぐらいあると思う?サディオン区の三分の一だぜ、しかも少なくとも。

フェスト
フェスト

お前も知っての通り、ハマーたちはすでに移転作業に移ってる、あと二日もすれば、指揮官たちはここを出る。

フェスト
フェスト

そん時になりゃ、オレたちの小隊だけで捜索にあたっても、成功する確率は今までよりもぐんと下だ。

ロックロック
ロックロック

だからって彼らを受け入れる理由にはならないでしょ。

フェスト
フェスト

受け入れるんじゃなくて……助け合うんだ。

フェスト
フェスト

お前だって指揮官の話は聞いたろ?こいつらは仲間の仲間だ。オレたちはあの仲間のお願いを聞き入れ、こいつらをロンディニウムに入れさせた、そしてこいつらはここに来た。

フェスト
フェスト

だから、こいつらがオレたちと一緒に人探ししてくれれば……

ロックロック
ロックロック

彼らをアタシたちの拠点で整備点検、休憩させることはいいわ。これは指揮官からの命令だからね。

ロックロック
ロックロック

ただし、休憩したら出てってもらう。地上の安全な場所まではアタシが送ってあげるけど、それっきりにしてちょうだい。

フェスト
フェスト

なんでこいつらに暫くはここにいないかって聞いてみないんだよ?ちょっと手伝ってもらうだけだろ、向こうが断るはずもないさ。

ロックロック
ロックロック

なんで聞かないのかは、キミだって知ってるでしょ。

フェスト
フェスト

それは……

ロックロック
ロックロック

指揮官はそれなりの理由があって彼らを信用した。だからアタシもこれ以上彼らの正体や動機を探るつもりはないわ。

ロックロック
ロックロック

だとしても、アタシは仲間たちを無用な危険に巻き込みたくないの。

フェスト
フェスト

そんなに危険なことか?こいつらがやろうとしてることなんて……

ロックロック
ロックロック

彼らが何しにここへ来たのか分かっていないの?

ロックロック
ロックロック

腕利きのサルカズを連れてロンディニウムに潜り込み、別のサルカズと相対する……フェスト、アタシたちはヴィクトリア人、ならこういうことは見慣れてるはずだよ。

フェスト
フェスト

……それってロンディニウムの外で毎日ドンパチやってる貴族のお偉いさんたちのことか?

ロックロック
ロックロック

アタシたちが生まれてこの方、彼らはちっとも戦いをやめようとはしなかった、そうでしょ?彼らが戦いに明け暮れていなければ、今更アタシたちの家もサルカズの住処になんかなっちゃいないよ。

ロックロック
ロックロック

自分たちの家を取り戻すだけでも必死なのに……サルカズがアタシたちの土地でやりあったら、それこそどうしようもないよ、なによりアタシたちとはなんの関係もない。

フェスト
フェスト

……じゃあもしも、こいつらが本当に市内にいるサルカズたちを止められたらどうなんだ?

フェスト
フェスト

お前はこいつらがただもう片方の王冠を奪おうとしてるんだと思ってるかもしれねぇが、少なくとも今、オレたちは共通の敵を抱えているじゃねぇか。

ロックロック
ロックロック

お生憎、自分はいつだって局面を押さえられる自信なんて、キミと違ってアタシは持ち合わせちゃいないの。

ロックロック
ロックロック

サルカズは……サルカズはキミが思ってるほど甘くはない、あいつらはなんだってウソをつくからね。

ロックロック
ロックロック

父さんが殺されたあの日、アタシは遠くからある人影が見えたの……父さんを殺した殺人鬼はあいつを殿下って呼んでいたわ。

ロックロック
ロックロック

あの時知ったよ、まさかあんなヤツが、サルカズをまとめてる王だったなんてね。

フェスト
フェスト

……それ、初めて聞いたんだが。

ロックロック
ロックロック

あの頃は話す必要がないと思ってたからだよ。

ロックロック
ロックロック

今教えたのはね……上っ面に騙されるな、それをキミにも知ってほしかったからなの。

ロックロック
ロックロック

あのサルカズの女が真っ白で純粋そうな恰好をしてたとしても、まったく無関係なロンディニウムの職人に悲しげな表情を向けてたとしても、アタシは絶対に忘れない……

ロックロック
ロックロック

あいつがサルカズを率いてアタシの父さんを殺したことを、無数のヴィクトリア人を殺したことを……あいつが魔王だってことをねッ!

フェスト
フェスト

あー……どうかしたか、アーミヤさん?

アーミヤ
アーミヤ

……

アーミヤ
アーミヤ

フェストさん、ロックロックさん……

ロックロック
ロックロック

……話は終わり、隊長。アタシは引き続き捜索任務にあたるから、キミは……よく考えておいて、アタシのさっきの話を。

(ロックロックが立ち去る)

フェスト
フェスト

アーミヤさん、それとドクター、申し訳ねぇ……あの、オレもハマーたちに装備を点検しなきゃならないから……ここで失礼させてもらうぜ。

(フェスとが立ち去る)

アーミヤ
アーミヤ

ドクター、ロックロックさんが言ってたあのサルカズって……

ドクター
ドクター

・まだ断定はできない。
・……
・テレシスではなさそうだな。

アーミヤ
アーミヤ

悲し気な表情をした……白髪の女性。そして他からは殿下と呼ばれていること。

アーミヤ
アーミヤ

ドクターは忘れているかもしれませんが、それでも私は……

アーミヤ
アーミヤ

忘れてはいませんよ、あの人のどんな細やかな表情も、そして私にかけてくれたどの言葉も。

ドクター
ドクター

・それって……
・……
・そんなバカな!

アーミヤ
アーミヤ

分かっています、そんなのはありえないって。

アーミヤ
アーミヤ

でも、私……

(回想)

ケルシー
ケルシー

ドクター、今日から君には、以下のプロファイルを閲覧できる権限が設けられた。

ケルシー
ケルシー

そのプロファイルの中で、きっと君の興味を引く情報が見つかるだろう――

ケルシー
ケルシー

彼女に関することや、あるいは今アーミヤが継承してるあの一部の力のこと、とかがな。

ドクター
ドクター

君は私を信用していないって、前にそう言っていたはずだが。

ケルシー
ケルシー

……

ケルシー
ケルシー

今において、もはや信じるか信じないかなどを説いても無意味だ。

ケルシー
ケルシー

君がアーミヤにとってどれだけの重要性を帯びているかは、私個人の判断では否定しかねる。だが此度のロンディニウムの行動において、彼女が一番必要としているのは紛れもなく君だ。

ケルシー
ケルシー

だからドクター……

ケルシー
ケルシー

君たちがロンディニウムでナニを見たとしても、アーミヤと一緒に見届けてほしい。

ケルシー
ケルシー

君ならできる、そう信じているさ。

(回想終了)

ドクター
ドクター

アーミヤ、焦ることはない。

アーミヤ
アーミヤ

……

アーミヤ
アーミヤ

そうですね……焦っちゃダメです。

アーミヤ
アーミヤ

ロックロックさんを追いかけちゃうところでした、一体誰を見たんですかって。

アーミヤ
アーミヤ

でもそんなことしたら……余計に私たちを疑っちゃいますね。

ドクター
ドクター

・アーミヤも自分なりに考えればいい。
・アーミヤはもう少し自分に優しくしていいんだ。

アーミヤ
アーミヤ

はい……ありがとうございます、ドクター、少しだけ気が楽になりました。

アーミヤ
アーミヤ

ロンディニウムに来る前、すでにケルシー先生から少しだけ過去の出来事を教えてもらったと思いますが……

アーミヤ
アーミヤ

まだドクターに教えてないことがあったんですよ。

アーミヤ
アーミヤ

実は、あの出来事以降、ずっと長い間、ドクターたちが出てくる夢を見たことがあるんです。

アーミヤ
アーミヤ

その夢の中でドクターは、ただ黙って、静かに私を見守っていました。

アーミヤ
アーミヤ

昔あの荒野にいた夜、ドクターが静かに私の手を握ってくれたように。そうしないと私、安心して寝つけませんでしたからね。

アーミヤ
アーミヤ

だから感じるんです……あの時、ドクターはただ眠っていただけなのかもしれませんけど、傍にいなくても私の傍にいてくれているんだって。

ドクター
ドクター

アーミヤ……

アーミヤ
アーミヤ

でもあの人は……違っていました。

アーミヤ
アーミヤ

夢の中ですごくたくさん私に話しかけてくれました、ロドスにいるサルカズたち一人一人の命運とか、私に風邪はひいていないか、とか……

アーミヤ
アーミヤ

何度も言い聞かせてくれたんです、まるでまだ私の傍にいるかのように。

アーミヤ
アーミヤ

でも話しかけてくればくるほど……はっきりと感じるようになったんです、あの人はもういないんだって。

ドクター
ドクター

・アーミヤの感じたことなら、私も信じてるよ。
・……
・アーミヤはその人を一番よく理解しているんだね。

アーミヤ
アーミヤ

あの人はすごく……すごくすごく名残惜しそうにしていました。あの人は色んな人たちや出来事を心配していましたからね、私たちやケルシー先生のこと、そしてロドスやサルカズたちのこと……

アーミヤ
アーミヤ

もし……その人が生きていたとすれば、もうここには戻ってきてくれないのでしょうか?

ドクター
ドクター

・君たちが言ってるその人なら、きっとそんなことはしないはずだ。
・きっとなにかの誤解だ。
・テレシスになにか仕込まれたのでは?

君たちが言ってるその人なら、きっとそんなことはしないはずだ。きっとなにかの誤解だ。テレシスになにか仕込まれたのでは?
アーミヤ
アーミヤ

ええ、あの人ならきっと私たちを放っておくことなんてしません。

アーミヤ
アーミヤ

それに、きっとテレシスがロンディニウムを攻めることも許さなかったはずです……サルカズが不要な戦争を引き起こすことなんて、あの人は耐えられませんから。

アーミヤ
アーミヤ

それって、ロックロックさんが見たのはただのそっくりさんってことですか?

アーミヤ
アーミヤ

その可能性もあり得そうですね。

アーミヤ
アーミヤ

だとしたら……許せません、そんな残忍な手段なんて。

アーミヤ
アーミヤ

サルカズという種族はほかのどんな種族よりも死を重んじます。亡くなったサルカズの魂は種族の源へと帰っていく……生涯苦痛を強いられるサルカズたちにとって、それが何よりの慰めなんです。

アーミヤ
アーミヤ

ドクターも、パトリオットさんの最期は見届けてきましたよね。プライド、栄誉、そして最期に自身の運命に問い質す、あの瞬間を。

アーミヤ
アーミヤ

死の安寧は必ず答えを出してくれます、その人のすべてを受け入れるような答えが。

アーミヤ
アーミヤ

なので、サルカズから死の安寧を奪うことなんて到底許されることではありません……特にあの人、あの人はサルカズのためにすべてを捧げ出してくれたんですから。

アーミヤ
アーミヤ

ドクター、私が検問所で言ってたことですが、まだ憶えていますか?

アーミヤ
アーミヤ

一体ナニがロンディニウムの中心で渦巻いているのか、それがようやく分かりました。あれは怒り、サルカズたちの怒りなんです。

アーミヤ
アーミヤ

私だけでもなく、その怒りはもはやどのサルカズにも聞こえるほどのものとなってしまいました。

アーミヤ
アーミヤ

ウェンディゴの祭壇とてここまで強烈な共鳴を引き起こすことはありません。あれはそう……まるでサルカズたちの数千数万にも及ぶ恨みつらみを実体のある炎として固めたようなもの……

アーミヤ
アーミヤ

もし止める人がいなければ、その炎はいずれロンディニウムの空を打ち破り、そこから広がっていっては、すべての命ある者たちを焼き尽くすことでしょう。

アーミヤ
アーミヤ

ですので、いち早くその炎に近づき、焚き上げてる薪が何なのかを確かめなければなりません。

ドクター
ドクター

・アーミヤが心配だ。
・近づいたら、君まで燃えてしまわないか?

アーミヤ
アーミヤ

ドクター、もう分かっていますよね。そう、今の私は……もう昔の私じゃないんですよ。

アーミヤ
アーミヤ

その炎に向かう人はロドスの責任者でも、ましてや彼らが口にしている継承者でもありません……その炎に向かう人はこの私、アーミヤなんです。

アーミヤ
アーミヤ

それが私の望み、私という人が求めている答えです。

アーミヤ
アーミヤ

まあ……ちょっとは怖いと思いますよ。

アーミヤ
アーミヤ

ドクター、私怖いんです、その答えが……もしかしたらケルシー先生やみんな心を打ち砕くんじゃないかって……

ドクター
ドクター

君も含まれているぞ。

アーミヤ
アーミヤ

あっ、そうでした、私も打ち砕かれちゃいますね。だからもし本当にあの人が生きていたって……あぁ、想像もしたくありません……

アーミヤ
アーミヤ

それでも、向き合わなきゃなりませんね、私にはもうそれしか道がないんですから。

ドクター
ドクター

・私も一緒に向き合うよ。
・一緒に進もう。

アーミヤ
アーミヤ

ありがとうございます、ドクター……

アーミヤ
アーミヤ

あなたが傍にいるってだけで、進む勇気が湧いてきました。

アーミヤ
アーミヤ

では今すぐクロウェシアさんのところに行って、作戦立案してきますね。

アーミヤ
アーミヤ

彼女たちは人員救助の人手をたくさん必要としていますから。

アーミヤ
アーミヤ

それに私たちも彼女たちの助けが必要です。

アーミヤ
アーミヤ

では予定通り、本来なら会うはずだった私たちの協力者、つまりあの女性のトランスポーター、まずは彼女の安否を確認しておきましょう。

アーミヤ
アーミヤ

彼女は自救軍の仲間ですから、もしかしたら指揮官さんなら探し出してくれるかもしれません。

アーミヤ
アーミヤ

それに、これから中央へ入る際、彼らの案内があれば、もっとスムーズにいくと思います。

アーミヤ
アーミヤ

ロドスとして、ロンディニウム自救軍に証明しましょう、私たちは決してサルカズの王冠を手に入れるためにやって来たのではないってことを。

ヴィクトリア兵
ロッベン

ホルンさん、ダブリンの動向が怪しいです!

ホルン
ホルン

……みんな同じ方向に向かっているわね。

ヴィクトリア兵
ロッベン

向かってる区域ってサルカズの重装兵が守ってるんじゃありませんでした?以前ならまったく近づこうともしなかったのに!

ホルン
ホルン

きっと何かワケがありそうね。私が後を追うわ。

ヴィクトリア兵
ロッベン

それはさすがに危険なのでは……ヤツらの人数はこちらの十倍ですよ。

ホルン
ホルン

だから私一人で行くのよ。

ホルン
ホルン

あなたたちは予定通り、あいつらの拠点で使えそうなものを探してきて。あいつらはまだ移動し始めたばかりだから、物資は全部持って行ってないはずだわ。

ホルン
ホルン

……気を付けるのよ。

ヴィクトリア兵
ロッベン

そちらこそ!

ダブリン兵
ダブリン兵

おい、急げ。長官は一秒たりとも待ってくれやしないぞ!

ダブリン兵
ダブリン兵

イヤなのは分かっているさ。好きで従うヤツなんている思うか?あの魔族どもめ、俺たちを傭兵みたいに扱いやがって!

ダブリン兵
ダブリン兵

だからって手を抜くんじゃないぞ。サルカズの前で長官に恥をかかせるわけにはいかんからな。

ダブリン兵
ダブリン兵

おいどうした、ついて来てないぞ?M-611、応答しろ!

(斬撃音)

ダブリン兵
ダブリン兵

な、なんだ!?

ホルン
ホルン

動くな。

ダブリン兵
ダブリン兵

き……貴様は!M-601、増援を……うぐッ!

ホルン
ホルン

声も出すな。

ダブリン兵
ダブリン兵

くッ……

ホルン
ホルン

通信機を寄越しなさい。

(ホルンが通信機を無効化する)

ホルン
ホルン

はい、もう喋っていいわよ。

ダブリン兵
ダブリン兵

ゲホッ、ゲホッゲホッ……

ホルン
ホルン

サルカズのところに行って何をしようとしているの?

ダブリン兵
ダブリン兵

お……教えるわけないだろ……このヴィクトリアのオオカミが……

ホルン
ホルン

あなたたちダブリンって、口を割らないヴィクトリア兵にどんな仕打ちをしていたのかしらね?

ホルン
ホルン

……確か、十数メートルある滑車装置に吊るし上げるんだったっけ?

ホルン
ホルン

けど残念、わたし石の柱を出すアーツなんてできないから、吊るしてやれないわ。

ダブリン兵
ダブリン兵

そ、そうだ……貴様にそんなことは……

ホルン
ホルン

できない、って言いたいのかしら?

ホルン
ホルン

まあそうね、私もあなたたちの長官みたいな恥知らずなヤロウだったら、自分の隊員の一人一人がヒロック郡で犠牲になっていく場面を見なくて済んでいたかもね。

ホルン
ホルン

じゃあこうしましょう。手足を縛って、それからあなたをそこら辺の廃棄工場に捨てといてあげるわ。

ホルン
ホルン

そういう工場はこの近くじゃたくさんあるからね、探してもそんなに時間はかからないでしょう。

ホルン
ホルン

これで私なりのやり方ってことでいいかしら?今言ったのと同じやり方で捨てられていた兵士たちを見つけたことがあるのよ、 怒りを抑えるので必死だったわ。

ホルン
ホルン

あなたが暗闇の中で絶望しながら餓死する前に、長官に見つかるといいわね……

ダブリン兵
ダブリン兵

や……やめてくれ!長官が探してくれるわけがない……

ダブリン兵
ダブリン兵

ゆ、許してくれ、何が知りたいんだ?俺はただ命令に従ってるだけだから、あまりは多くは……

ホルン
ホルン

そうでしょうね。あのサルカズの指揮官はあなたの指揮官よりもよっぽど有能よ。

ホルン
ホルン

あいつがどんなことを企んでいるかなんて、マンドラゴラじゃ絶対に考えもつかないわ。だからあなたたちはただそうやってサルカズたちに振り回されるのよ……

ホルン
ホルン

何も知らないのなら、あなたたちの目的地だけ教えて。あとは自分でなんとかするから。

マンフレッド
マンフレッド

ご帰還されたのなら、早めにご報告を頂くようお願い致します。

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

客人対応で多忙なそっちが悪い。

マンフレッド
マンフレッド

忘れておりました、、確か聴罪師と顔を合わせたくなかったはずでしたね?

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

ボクがキミのところにいることがあいつにバレたら、今後もうサボれなくなっちゃうからね。

マンフレッド
マンフレッド

だからといってわざわざヘドリーが去った後に出てくることもないではありませんか。彼は私の部下です、王宮にあなたのサボりを言い付けたりはしませんよ。

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

へぇ、部下?ウソだね、最初から誰も信じていないくせに。

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

もしあいつを信用しているのなら、ボクを呼び出せばよかっただろ?なのにキミはあのフェリーンの女と傭兵の部下が行った後にボクを呼び出した、そういうことだよ。

マンフレッド
マンフレッド

……

マンフレッド
マンフレッド

話を変えましょう。今朝、ダブリンたちを例の場所まで誘い込んで頂いて感謝致します、借りができてしまいましたね。

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

あー……どうってことないさ。それに、こっちも想定外の収穫があったからね。

マンフレッド
マンフレッド

……収穫?であれば、レジスタンスを数匹見つけただけではないようですね。

マンフレッド
マンフレッド

ということは……下でロドスと会ったとか?

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

それだけじゃないさ。会ったどころか、あいつらはボクをダブリン兵から“助けて”、一緒に城壁の外まで連れてってもらったんだよ。

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

あーあ、キミがこのお宝たちの試し撃ちを急いでいたせいで、ボクはわざとあいつらの目の前で“吹っ飛ばされる”ハメになったよ、じゃなきゃ今頃まだそいつら一緒に行動していただろうね。

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

これでもこっちは、もうちょっとあいつらと話してみたかったんだけどなー。

マンフレッド
マンフレッド

……

マンフレッド
マンフレッド

チャンスならまだあります、と言ったら?

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

またボクをパシリに使う気?ダブリンと傭兵を臨時監獄の見張りに向かわせておいたんでしょ?招き入れる以外の準備はもう済ませてあると思ってたのに。

マンフレッド
マンフレッド

保険は多いに越したことはありません。

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

わかったわかった、じゃあまたボクたちに借りを作ることになったね。

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

あっ……今ボク“たち”って言っちゃった?

マンフレッド
マンフレッド

……お気になさらず、ここにいるのは私だけですので。

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

ぶっちゃけ言うと、もうここには長居したくないんだ……ほらあの、どこに行こうがワイングラスを持って行くナルシストのジジイ、あいつも来てるんでしょ?

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

絶対あいつにもボクたちがここにいるって言っちゃダメだからね。

マンフレッド
マンフレッド

……承知しておりますよ。あなたには借りがありますからね。

マンフレッド
マンフレッド

それと……これからはもう死んだ人の顔のままで行動しないでください。バレる以前の問題として……こちらにとっても都合が悪いので。

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

チッ、そういやキミってばサルカズにしては道徳心溢れるタイプだったことを忘れてたよ。ねえ、テレシスのお弟子さん?

ロンディニウム市民
ロンディニウム市民?

けどまあ安心してくれ、次会った時は、もう“トーマスさん”じゃなくなっているさ。

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