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【明日方舟】10章 破砕日輪 10-7「繋がる痛み」行動前 翻訳

目に入ったこの都市を脳裏に焼き付けるのだ。
新しい建物が建てられるにつれ、必ず古い家屋の解体は伴うものだ、そうした数百年もの塵と灰が積み重なったことで、今日のロンディニウムがある。
その土地を受け継いだ者は、ただ目に映るばかりの華やかな毛皮を受け継いだわけではない、その下に隠れた傷痕もすべて受け継がなければならない。
だが敷き詰められた家屋の中で、また新しい家屋を築くのはとても困難なことだ。
肉を裂き、骨をへし折り、この都市を支える最も堅牢な地盤という名の脊椎を探さなければならないからだ。
それでようやくスタートと言えよう。
忘れるなヴィーナ、受け継ぐべきものをすべて忘れ去ることによって初めて、お前は相応しき継承者になれるのだ。

シージ
シージ

……

ダグダ
ダグダ

我が王よ、どうかもう一度私の諫言を再考して頂きたい。

ダグダ
ダグダ

今すぐにでも、この陽も差しこまないような薄暗い地下空間から出よう。

ダグダ
ダグダ

地下に隠れるのは臆病なカニとムシだけだ。ここに隠れ、地上にいる敵の横行を許すなど、私は到底耐えられん。

インドラ
インドラ

……もうテメェのそのワケ分かんねぇ言い回しにはうんざりだ。

インドラ
インドラ

サルカズに抗おうとしてる人たちのどこが臆病だって言うんだ?みんなビクビクと死ぬのに怯えていたら、とっくに大人しくサルカズに降伏してるっつーの。

ダグダ
ダグダ

誤解するな、彼らのことを言ってるわけではない。ただ……彼らとて実力にも限界がある。

インドラ
インドラ

実力には限界があるだぁ?じゃあ俺たちがロンディニウムから逃げ出したテメェを助けた時、なんで同じことを俺たちに言わなかったんだ?

ダグダ
ダグダ

……お前とは喧嘩したくない。

インドラ
インドラ

別にふっかけてねぇよ、テメェのその性格が気に食わねぇってだけだボケ。

インドラ
インドラ

一年ちょい前、お前がばったり俺たちと出会った時、俺とモーガンが言ってただろ、俺たちと一緒にいたきゃ、まずはそのお貴族サマの振る舞いを棄てろって。

モーガン
モーガン

先に擁護させてもらうが、ダグダは変わった、これでも彼女なりに頑張ってるんだからね。

モーガン
モーガン

今の彼女を見て、昔は貴族の騎士だったって見抜けるヤツはいないと思うよ?

ダグダ
ダグダ

そうだ、お前たちは私に色々と……教えてくれた。お前たちも知っての通り、私はとっく昔にグラスゴーの一員になったと自負している。

ダグダ
ダグダ

だがロンディニウムに戻ったことでどうしても蘇ってしまうんだ、かつて塔の騎士であった自身のこと。

インドラ
インドラ

ロンディニウムに戻れば事態もよくなるって腑抜けたこと考えてんじゃねぇよ。

インドラ
インドラ

どれだけの人間がヴィーナを狙ってると思ってんだ?安全になったことなんざ一度もねぇ。いや、帰ってきたからこそ、今までよりももと危険に晒されちまう。

ダグダ
ダグダ

その点は私とて同じ考えだ。

ダグダ
ダグダ

だからこそ安全を考慮して、この正体も分からない者たちから距離を取るべきだ。

モーガン
モーガン

ダグダ、それってつまり、ヴィーナにとってレジスタンスは危険だってことかい?

ダグダ
ダグダ

この組織には……色んな人がいる。万が一邪な考えを抱いてる者がいれば……

インドラ
インドラ

じゃあどこに行けばいいんだよ?

ダグダ
ダグダ

私の知る限り、信頼できる者たちが今も市内に残っている、私の母の古い友人たちだ。

ダグダ
ダグダ

塔の騎士の事件当時は色々と切羽詰まっていたから、彼らと連絡を取ることは叶わなかったが、それでも……今こそが絶好のチャンスだと私は考えている。

インドラ
インドラ

……それってつまり、貴族に身を寄せろってことか!?

インドラ
インドラ

ヴィーナの親父さんを殺して、ヴィーナを路頭に何年も追いやったのかが誰なのか、テメェだって知ってるだろ!?

インドラ
インドラ

一体誰が俺たちを……俺たちをロンディニウムから追い出し、ベアードたちが生きてるのか死んでるのかも分からねぇ状況にしたと思ってやがんだ!?

ダグダ
ダグダ

あの頃の貴族は……きっと各々考えがあったのだろう、だがサルカズが攻めてきた今なら……

インドラ
インドラ

ハッ……俺たちの敵はサルカズだけってかッ!?

インドラ
インドラ

いいかよく聞け、騎士様よ、ヴィーナをあの陰湿な貴族のクソジジイのところに連れて行きたきゃ、まずは俺を殺してからにしろ。

モーガン
モーガン

……ちょっとハンナ!

モーガン
モーガン

そんなに大声を出すんじゃないよ!周りにヴィーナの正体が知れ渡っちゃうでしょうが!

インドラ
インドラ

……

ダグダ
ダグダ

……

モーガン
モーガン

二人とも落ち着きなさいよ。ケンカしたって解決できないものもある、この肝心な時じゃ特にそうだよ。

モーガン
モーガン

自分たちの言ったことがどういう結末をもたらすのかを考える前に、まずはその口を閉じておきな。

モーガン
モーガン

ヴィーナのためだと思ってるのなら……

シージ
シージ

……構わん。

モーガン
モーガン

……ヴィーナ、そう言うあんたは……どうしたいんだい?

モーガン
モーガン

ダグダの言ってることも一理ある。ここまでずっとアーミヤちゃん、それからドクターと一緒に着いてきたけど、それでも吾輩たちには……吾輩たちなりの目的がある。

モーガン
モーガン

彼らの目的は市内にいるサルカズたちを阻止すること、その点はレジスタンスと一致してるわ。

モーガン
モーガン

けど吾輩たちは……

シージ
シージ

私たちの目的とは、一体何なのだろうか?

モーガン
モーガン

えっ……

シージ
シージ

モーガン、インドラ。

シージ
シージ

なぜお前たちはあの時、私をボスに選んだのだ?

モーガン
モーガン

……ロンディニウムでグラスゴーを存続させるためさね。

モーガン
モーガン

あの頃の吾輩たちはまだ幼かったし、揉め事も多かった。色んなチンピラに目をつけられていたものだよ、しかも悪いサツにも散々ちょっかいをかけられていたから……

インドラ
インドラ

俺がお前を選んだ理由は、お前は俺たちよりもよっぽど強かったからだ。

インドラ
インドラ

拳を振ってばかりじゃいいボスにはなれねぇ、そうお前は俺に教えてくれた。それにお前は俺たちから厄介事を追い払って、たくさんの仲間を集め、グラスゴーを少しずつだが大きくしてくれた。

インドラ
インドラ

それがあったから俺はお前を信じた、お前ならいいボスになれる、将来はいいリーダーになれるって……

シージ
シージ

……そうか。どうやら、みんな初志を忘れていないようだな。

シージ
シージ

あのレジスタンスの指揮官が言ってたことだが……聞いただろ?

シージ
シージ

彼らはロンディニウムを救う前に、人を救うと言った。

シージ
シージ

それが我々の目的と一致しないとでも?

シージ
シージ

この金槌はこの都市のため……ヴィクトリアのために作られた。仮に私の力が一人でも多くのヴィクトリア人を救えるのであれば、この戦場に残らない理由もない。

ダグダ
ダグダ

……

シージ
シージ

ダグダ。

ダグダ
ダグダ

すまない……今後はもう、あのような話は控えておく。

シージ
シージ

……いいや。お前は間違っていない、そう言いたかったんだ。

ダグダ
ダグダ

え……?

シージ
シージ

もしお前に成し遂げなければならない使命があるのなら、私ではなくその使命に従うといい。

シージ
シージ

お前は優秀な騎士だが、その称号は私が叙勲したものではない。

シージ
シージ

なにより私は、お前が生ま以て忠誠を誓うべき主でもないさ。だからお前は……血筋に囚われた誓いではなく、自分自身が本当に忠義を誓いたいと思うようなものを探せ、お前はいつだって自由なのだから。

ダグダ
ダグダ

……何を言っているのだ、我が王!?

モーガン
モーガン

ヴィーナ、それはちょっと……

インドラ
インドラ

ダグダが……

シージ
シージ

言わずともよい。私の考えなら、もう聞いたはずだ。

シージ
シージ

どうするかはお前次第だ、答えを待っているぞ、ダグダ。

ダグダ
ダグダ

……

ダグダ
ダグダ

承知した、我が王よ。

アーミヤ
アーミヤ

クロウェシア指揮官、こちらとの協力協定に関することですが、お考えはまとまりましたか?

クロウェシア
クロウェシア

アーミヤさん……アーミヤって呼んでもいいかしら?私のことはクロウェシアで構わないわ。

アーミヤ
アーミヤ

あっ……はい、お構いなく、クロウェシアさん。

クロウェシア
クロウェシア

あなたとドクターはすでにここへ来た理由を説明してくれたわね。私が理解してる限りじゃ、ロドスはその……感染者問題の解決に尽力する、製薬会社で間違いないのよね?

クロウェシア
クロウェシア

ほかの都市、あるいは国とも協力協定を結んだことがあるのは分かったわ……あなたたちのところにいるサルカズのほとんどが……感染者だってことも。

クロウェシア
クロウェシア

けどね……アーミヤ、それでも確認しておきたいことがあるんだけど、ロンディニウムにやってきたのは、それらと同じ動機からなのかしら?

クロウェシア
クロウェシア

それとも、サルカズの問題解決もロドスの業務における範疇の一つなのかな?

アーミヤ
アーミヤ

……サルカズがこの問題の本質なんじゃありませんよ。

アーミヤ
アーミヤ

今目の前で起こってるサルカズとヴィクトリア人の戦争こそが問題の本質なのです、クロウェシアさん。

アーミヤ
アーミヤ

この戦争で、もう十分というほどの血が流れました、ロンディニウム人も、サルカズ人も……

アーミヤ
アーミヤ

仮にこの戦争がもっと大きくなかったら、一体何が起こるのでしょう?どれぐらいの人々が、国が、この戦争に巻き込まれるのでしょうか?

アーミヤ
アーミヤ

そんな惨劇は絶対にあってはなりません、必ず阻止しなければ。

クロウェシア
クロウェシア

アーミヤ、とても……高い理想をお持ちなのね。あなたは感染者、だから感染者のために戦ってる、それは理解できるわ……けどあなたは、一体サルカズとどんな関係があるの?

アーミヤ
アーミヤ

私は……私の理想はとあるサルカズから受け継いだものなんです。彼女はサルカズでしたけど、それでもコータスとしての私を、ほかのすべての人を愛していました。

アーミヤ
アーミヤ

ロドスは……そんな彼女の愛によって生まれたんです。

アーミヤ
アーミヤ

ロドスは感染者のために、サルカズのために、すべての迫害されてる人たちのために戦ってきました。だから分かるんです、その人たちは戦争で、いつも残忍な支配者たちに見捨てられているんだって。

アーミヤ
アーミヤ

だから私たちは、いくらそういったお高く留まっている人たちと手を結ばざるを得なくなったとしても、私たちを必要としてる人たちから目を逸らすつもりは決してありません。

クロウェシア
クロウェシア

残忍な支配者……そう。

クロウェシア
クロウェシア

なるほどね。アーミヤ、あなたの気持ちはよく分かったし、ロドスの理念も尊敬するわ。

クロウェシア
クロウェシア

それでも……自救軍とロドスは違うの、そこは理解してちょうだい。自救軍の戦士たちはそれぞれの社会階級、それぞれの理念からここに集まってきているわ、それでも私たちが戦ってる目的はただ一つ。

クロウェシア
クロウェシア

――ロンディニウムを奪い返す、それが私たちの目的よ。

クロウェシア
クロウェシア

ロドスがこちらの立場にいることを確認できない限り、私を納得できても、戦士たちを納得することはできないわ。

ドクター
ドクター

私たちも君たちと同じ立場さ。

クロウェシア
クロウェシア

ドクター……それは一種の誓約と捉えてもいいのかしら?

ドクター
ドクター

・誓約を必要としてるわけではないのだろ。
・誓約よりもロドスの行動が見たいのでは?

クロウェシア
クロウェシア

そう、あなたたちにはぜひ行動で示してほしい。見ての通り、自救軍の人手は限りがあるの。だからそちらに人員を割いてあげることはできないわ。

アーミヤ
アーミヤ

あなた方の足を引っ張ったりはしませんよ。

クロウェシア
クロウェシア

それは誤解よ、アーミヤ。私たちは別にあなたたちの実力を疑ってるわけじゃない――むしろその逆。

クロウェシア
クロウェシア

あなたたちの掲げてる目標はあまりにも大きすぎるわ、それに見てきたでしょ、自救軍は今でも都市の隙間に隠れて、戦いの中から生き延びなければならない。

クロウェシア
クロウェシア

もしあなたたちが求めているものがもっと大きな戦争、それにちょうどロンディニウムで起こってるような都合のいい戦争なのであれば――

ドクター
ドクター

・ロドスだけで、市内にいるサルカズに敵うとでも?
・同じスタートラインに立たないと、鎬は削り合えないだろ。

クロウェシア
クロウェシア

……

クロウェシア
クロウェシア

ドクター、あなたがそんな率直な人だったなんて、意外ね。

クロウェシア
クロウェシア

それは私を納得させているのかしら?今のロドスはまだサルカズ軍と戦えないけど――

クロウェシア
クロウェシア

時が満ちたら、あの暴虐な摂政王の力を必ず奪い取ってみせるって。

ドクター
ドクター

・我々の今の目的は君が想像するよりも明確だ。
・我々は中央に攻め入ると考えてくれても構わない。
・協力を求む武装組織と手を組んで損はないぞ。

アーミヤ
アーミヤ

オホン……あの、ドクター……

アーミヤ
アーミヤ

(ここに来る前はそんなこと言ってませんけど……)

ドクター
ドクター

アーミヤ、彼女は一応軍の指揮官だ。

ドクター
ドクター

・政客は駆け引きしか見ない。
・商人は利益しか嗅がない。

ドクター
ドクター

だが将はより多くの兵を必要とするものだ。

アーミヤ
アーミヤ

しかし、それは私たちが今までしてきた協力を結ぶ方法とは……

アーミヤ
アーミヤ

でも……ドクターの言う通りですね。私たちはずっと戦争の終結を求めてきましたけど、戦争を避けることはしてきませんでした。

アーミヤ
アーミヤ

クロウェシアさん、私たちの目的は明確です。ロドスも自救軍同様、サルカズの摂政王を阻止するその日まで戦い続けます。

ドクター
ドクター

・自救軍に医療物資を提供しよう。
・我々のクロージャはすでにそちらのエンジニアと意気投合してる。
・ほかの誠意を示す方法はならまだある。

ドクター
ドクター

その際、次の行動でロドスの実力をお見せしよう。

ドクター
ドクター

クロウェシア殿、これで満足頂けないか?

クロウェシア
クロウェシア

……ドクターとアーミヤ、二人ともいいコンビね。

クロウェシア
クロウェシア

どうやらフェストの言ってることは正しかったようね。あなたたちこそが、我々がずっと待ち続けてきた救いの手だ。

アーミヤ
アーミヤ

フェストさんは何を……

クロウェシア
クロウェシア

私や大隊長全員の前であなたたちを庇ってくれたのよ。

アーミヤ
アーミヤ

じゃあ先ほどのあれは……

クロウェシア
クロウェシア

彼はまだ若いから、踏み出す勇気はあれど、その結末を背負う覚悟はできていない。だからその責任は私が背負います。

アーミヤ
アーミヤ

そんな……クロウェシアさんだって、若いじゃないですか。

クロウェシア
クロウェシア

ウフフ、けど私はここの指揮官よ。アーミヤ、あなただってそうするでしょ?

アーミヤ
アーミヤ

ええ……もう一度私たちの考えを改めて確認したいのですね。

クロウェシア
クロウェシア

そうよアーミヤ、だからしつこいと思わせてしまったらごめんなさいね……

アーミヤ
アーミヤ

そ、そんなしつこいだなんて!私もドクターも嬉しく思いますよ……とても素晴らしい仲間を得られたんですから。

ドクター
ドクター

・クロウェシアは優秀な指揮官だな。
・自救軍はすごいな。
・フェストに感謝だな。

クロウェシア
クロウェシア

ドクター、フェストからすでにどういう人かは聞いているけど、それでも……予想を上回るお人ね。

クロウェシア
クロウェシア

偵察に出向いた戦士たちが戻ってきたら、正式に作戦計画を一緒に作成しましょう。

クロウェシア
クロウェシア

今回は救助行動になるわ、だからそちらの皆さんはきっと経験豊富でなくて?

クロウェシア
クロウェシア

これからのロドスとの協力、期待しているわね。

戦士のビル
戦士のビル

ロックロック、ゴールディングさんから情報が届いた。

ロックロック
ロックロック

伝令係に、すぐ行くって伝えといて。

戦士のビル
戦士のビル

ふ~……トランスポーターと連絡が繋がったのは上々だ、彼女がいなけりゃ、監獄の居場所は見つかっていなかっただろうよ。

ロックロック
ロックロック

うん、今回の行動で色々進展があるといいね。

戦士のビル
戦士のビル

そうだ、お前フェストとなんかあったのか?

ロックロック
ロックロック

……なにも。

戦士のビル
戦士のビル

ケンカしたって聞いたぞ。俺たちが部隊を結成してから、お前ら二人はずっとよく相棒だった、まさに阿吽の呼吸ってヤツだ。だからそんな大ケンカしたのは初めて見たぞ。

ロックロック
ロックロック

彼と意見が違ったからよ。

戦士のビル
戦士のビル

はっきり言わないと、本当に違ってたかどうかなんて分かんないだろ?お前ももっとも早くあいつに昔のことを話してやればよかったんだ。あいついつも技術研究に没頭してるけどさ、話はちゃんと聞く人だ。

ロックロック
ロックロック

だからキミがついてきたの?人間関係もキミの溶接作業に入るわけ?

戦士のビル
戦士のビル

はは、当たり前だろ?お前たちはみんないい戦士だ、とっくに自分ん家の弟と妹として見ているよ。

ロックロック
ロックロック

……左に敵を確認ッ!

(サルカズの傭兵たちが姿を現す)

戦士のビル
戦士のビル

ふ~……バレるとこだったぜ。しかしなんでこんな街に傭兵が?

ロックロック
ロックロック

アタシたちを捕らえることに必死なんだよ。ロック5号……

ロックロック
ロックロック

あっ……ロック5号が伝令係を捕らえたよ、パン屋さんの前だ。ほら行って、アタシが傭兵の位置を逐一視といてあげるから。

フェスト
フェスト

ちょっとビルさん、この部品をハンマーさんとこに届けてくれ、食料運搬車を補強する際に役に立ってくれるはずだ。

???
???

あっ……うん。

フェスト
フェスト

レンチを渡してくれ。

???
???

……

フェスト
フェスト

それとフランクのシールドだが、表面の塗料を上塗りしておいた、これで火も防げるはずだ。でもずっと高温に晒したら割れちまうから、それだけは伝えておいてくれよな!

???
???

うーん……その塗料を塗るスプレーガン古いね、もっといいヤツならあるよ。

???
???

レイジアン工業の最新式を試してみない?値段はちょっと高いけど、ウチのエンジニア部が廉価版を作ってくれたからさ、興味があったら割引してあげてもいいよ~……

フェスト
フェスト

はぁ?

フェスト
フェスト

ええちょちょちょ!?あっつ!あっちぃ!

クロージャ
クロージャ

うわ……耐熱手袋に穴開いちゃってるじゃん、キミほんとにエンジニア?エンジニアは腕が何よりの命でしょうが!

フェスト
フェスト

手袋は贅沢品だ、そんなコロコロ買い替えれるかよ!

フェスト
フェスト

それに、お前が急に出てきたからこうなっただけだ、そしたら腕がブレることもねぇよ。

クロージャ
クロージャ

それと目つきもあんまよくないね~、睡眠不足?目も大事だよ、エンジニアに欠かせない十大必須素質の一つなんだからさ。

フェスト
フェスト

ゴホッゴホッ、ったく、これも全部ビルさんのせいだ……

フェスト
フェスト

まったくどこに行っちまったんだよ、いつもならオレにべったりなのに。

クロージャ
クロージャ

ああ、そういえばここに来る時、なんかキミの副隊長についていってた人がいたよ。

フェスト
フェスト

あの野郎……手伝うって言ってたくせに。

クロージャ
クロージャ

彼らが心配?

フェスト
フェスト

ロックロックが急いでたせいで、最後にロック5号を診てやれなかった、そりゃ心配さ。

フェスト
フェスト

朝にあったあの乱戦でドローンの機能がやられてなきゃいいんだが……

クロージャ
クロージャ

うーん、心配するのは分かるけど……雑念があると、いいものも作れなくなるよ~?

クロージャ
クロージャ

あたし達がきちんと仕事をしたら、それを上で使ってくれる人たちも安心できるし、何より危険に晒される確率も低くなる、でしょ?

フェスト
フェスト

……はは、ロドスのエンジニアがこんなに宥めてくれるとは思わなかったぜ。

クロージャ
クロージャ

ちょっとちょっと~、あたしはこれでもロドスのスーパーバイザーなんだよ、ケルシーだって……ウチの怖~いトップもよくアタシに愚痴を漏らしてストレス発散してくれてるぐらい役に立ってるんだからね!

クロージャ
クロージャ

だからほら、しっかりレンチを握ること!

フェスト
フェスト

は?

クロージャ
クロージャ

仕事だよ仕事!なによ、もう何個か笑い話を言わないと元気出ないわけ?

クロージャ
クロージャ

これからもっと激しい戦いが起こるからね、ウチらエンジニアがみんなを支える大黒柱さ、そんな塞ぎ込んでちゃダメだよ!

フェスト
フェスト

は……ははは、分かったわかった、仕事仕事っと。

クロージャ
クロージャ

そうそう、あのドローン……えっと、ロック17号を見せてくれない?フライトスタビザイラーのモジュールが欠けてるからさ、ウチのぶっ壊されたベイビーから外して付けてあげるよ。

フェスト
フェスト

えっ、いいのか?その、特許とか?

クロージャ
クロージャ

シーッ、静かに!こっちはドクターに黙ってバラしてるんだからね!

フェスト
フェスト

ゴホッゴホッ、それいいのかよ……

クロージャ
クロージャ

これでそっちは儲けものでしょ?ほら分かったらボケっとしてないで、レンチ貸して!

戦士のビル
戦士のビル

なっ……なんだって?ゴールディングさんが見つかったのか?彼女はなんて?

戦士のビル
戦士のビル

……分かった、すぐ指揮官に知らせよう!

戦士のビル
戦士のビル

うわッ――!て、敵だ!バレちまった、ロックロック、撤退するぞ!

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

隊長に知らせろ、ユーストン通りでレジスタンスを発見したってな!

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

とっ捕まえろ!

ロックロック
ロックロック

逃げるよ!

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

なんだこりゃ?ブンブンとやかましい……ドローンか?そうか、朝、検問所にいた連中もテメェだったんだな!

(ドローンがサルカズ傭兵を攻撃する)

ロックロック
ロックロック

ロック5号――!そんな、攻撃が外れた……!?

ロックロック
ロックロック

まさか最終チェックをしてなかったから……きゃッ!

(斬撃音)

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

二度も通用すると思うなよフェリーン。あの王宮とつるんでる連中にはハマるかもしれねぇが、俺たちは違う。

戦士のビル
戦士のビル

おいロックロック、そのドローン壊れてるんじゃないのか?

ロックロック
ロックロック

……平気、ドローンがなくても、戦える。

(爆発音)

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

チッ……俺に傷を入れやがって。テメェのアーツも度胸も、それなりに骨はありそうだ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

隊長にはここで死んだって伝えといてやるよ。そうすりゃお前はあの工場に行かなくて済むし、なにより苦しまずに済む。

ロックロック
ロックロック

きゃッ――!

(斬撃音と戦士のビルが剣を弾く)

戦士のビル
戦士のビル

ロックロック、お前は逃げろ!ここは俺が持つ!

ロックロック
ロックロック

いやよ、逃げるなら一緒に逃げよう!

戦士のビル
戦士のビル

バカ言うんじゃねぇ、お前はゴールディングさんの情報を伝えるんだ……!必ず指揮官に……くッ!その……情報を……!

(戦闘音)

ロックロック
ロックロック

……

戦士のビル
戦士のビル

その情報は……命よりも大事だ!

ロックロック
ロックロック

ビルッ!

戦士のビル
戦士のビル

信じてるぜ……指揮官のことを……お前もフェストのこともな。

戦士のビル
戦士のビル

いいか、も、もうケンカはやめるんだ。俺たちはみんな……家族だからな。あの時はお前の親父さんが……こうして敵の足を止めてくれたおかがで、俺たちは……逃げきれたんだからよ。

ロックロック
ロックロック

アタシ……

戦士のビル
戦士のビル

いいから逃げろォッッ!!!

(爆発音)

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

ゲホッ……ゲホッゲホッ!すげぇ煙だ……あの野郎、グレネードを持っていやがったな?

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

俺たちの仲間を何人も傷つけやがって、もう許さねぇぞ畜生ッ!

戦士のビル
戦士のビル

……

(ビルが倒れる)

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

……た、隊長?

ヘドリー
ヘドリー

こいつを連行しろ、ほかのレジスタンスのところに放り込んでおけ。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

しかし隊長、こいつ俺たちを巻き添えにするために、自爆しましたぜ、長くは持ちませんよ。

ヘドリー
ヘドリー

長く持たなくていい。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

分かりました、将軍のご意向、なんですよね?ほかの者はどうしますか?

ヘドリー
ヘドリー

追え。

ヘドリー
ヘドリー

ただし、あまり期待はするな。

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