うう…
あの子…どうしたの?
こ、これは鉱石病の発作兆候です!
くっ、まだ1週間なのに…!。
鉱石病にも急性のものはあるのですか?
フランカはどっちなんですかね?
何で私のことを気にするの?
アーミヤ、フランカが病で亡くなったらロドスアイランドで火葬しましょう。
おい!
ひどいわね、リスカム!
いつも私に感染するぞって言っているのはあなたじゃないですか!
は、はは…。
急性なのか慢性なのかの区別は具体的に言うとやや複雑です…
少なくともミーシャの状況は非常に危険です。
このままで短い時間で鉱石病は彼女の命を脅かしてしまいます。
今は応急処置は出来ません…
ですがミーシャの症状を見るに一刻の猶予も残されてはいません。
龍門にこのことを報告しなければなりません。事件が落ち着いたらミーシャをロドスに連れていかなければならないでしょう。
これは私達の任務目標に対する責任です。
ええっと…。
この子…爆発しちゃうの?
うっ!痛!なんで殴るの…
口には気を付けなさい。
うう…
もしいつか私が爆発しそうになったら、絶対に貴女の傍に行ってやるわ。
ごめんなさい!フランカさん!私が犯した多くの罪をお許しください!
はあ。
まずは目標を安全な場所まで移動させましょう。
ちなみにですが私達の後方で何か異常が起きているようです。
お前たちは何がしたいんだ!出ていってくれ!
みんな感染者だ、手荒な真似はしたくない!道を塞ぐな!
お前達は俺達の家を壊した。更には近衛局すら連れこもうとしている!ここは通さねえぞ!
おまえ…!時勢も知らないやつらめ!さっさと出て行け!
うわ!
何をするんだ!
(手を出すべきかしら?)
(奴らは私達を見失っているみたいね。今手を出せばロドスの居場所を晒すことになるけど)
(それは任務の妨げになりますか?もしなるのであればどれくらい妨げになるでしょうか?)
(ある程度はあるでしょうね。だけど――)
(それほど深刻では無いかも?)
ではやりましょう。
条件が許すのであればロドスは感染者を救うことは当然の仕事です。
ふふ、そうね。
やっぱり、あなたに着いてきて正解だったわ。
何の話ですか…フランカさん?
気にしない気にしない、あなたを褒めただけよ!
おそらく貴方とは気が合うってことじゃないですかね?
どうして私のことがそんなにも分かるの?
おそらくあなたがうるさいからじゃないですか?
うーん…
こんな悪事をする連中は懲らしめなきゃね。
はい。
建物間を飛び回るレユニオンの感染者には注意して下さい。
それと龍門の感染者達を保護することも忘れないで下さい!
なかなか難しいな。
――だが、問題はない
それでは、行きますか!
Dr.○○○、私とテキサスのことも指揮してくださいね!
(戦闘)
ありがとうございます、本当にありがとうございます…
ここは安全ではありません。今すぐ離れて下さい。
離れるって…。
俺たちは…何処に行けば良いんだ?
ここが俺たちの家だった…だが今は全部壊されてしまった…。
…ごめんなさい
あなた達は..何も悪くありません。
何も悪くない…。
自称感染者の救世主であるレユニオンが感染者を攻撃するなんてねえ。
イメージが…見事に崩れちゃったよ。
だが、レユニオンが侵入しているのは自発的なものではない。
龍門にはきっとたくさんの感染者がいるはずで、彼らはレユニオンに従っているのだろう。
はあ、レユニオンは信じるのにロドスアイランドは信じないとは――。
ロドスは空手形をしないからよ。
レユニオンは感染者に対して、例えそれが幻想に過ぎないとしても問題は無い。
感染者は幻想さえも醜いものよ。
幻想だったとしても感染者の多くは死に物狂いでその儚い藁にすがろうとしている。
誰が信じるのでしょうね、他人を騙すことさえ忍びないウサギさん?
…。
…信じるよ。
ミーシャ…?
うう…。
気を付けて下さい!あなたはまだ動き回れる状態ではありません!
めまいがしただけ…大丈夫。
レユニオンは…まだ追ってきているの?
彼らの目的がよく分からない…。
ただ…
私達…行こう。
アーミヤ。
――
分かりました。
すぐに出発しましょう。
速やかに貧民街から離れて、龍門近衛局と合流しましょう。
ありがとう、ミーシャ。
いや…。
私こそ…ありがとう。