お前たちも大変だったようだな。
チェン長官、一体何が会ったのですか?
レユニオンの待ち伏せだ。
援軍も来ず、敵に火力は熾烈で近衛局の隊形はすぐに崩されてしまった。
ミーシャは…?
赤い服を来た女に奪われてしまった。
私が――。
…?
何でも無い。
――
チェン長官、ミーシャは何を知っているのですか?
隠蔽し続けるのであればロドスと近衛局の協力はますます難しくなっていくだけです。
私がお前に話す義務はない。
ですが、ロドスには目標のことを理解し、対応策を立てる義務があります。
作戦中、ロドスは近衛局の指示には従います――。
しかし、感染者を感染者との戦いに用いるとしても私達には情報が必要です。
近衛局には情報がありますが、どうすれば感染者による損害を減らせるのかは理解していません。
ロドスは感染者に対抗する力はありますが、レユニオンが何をしたいのかは知りません。
――
今の話はまるであの医者の様だったな。
そ、それは…
私は…
これが双方にとって、とても重要なことだと思ったのです。。
分かった。
もしウェイ先生に伺わなければならないのであれば――。
私達がミーシャについて調べたところによると、彼女の父親はチェルノボーグの要人の一人だという情報がある。
ミーシャの父親が?
もちろん、私達もミーシャがどれくらいのチェルノボーグについての資料を持っているのかは知らない。
全く知らないのかもしれないし、全て知っているのかもしれない。
どれくらい知っているのかは誰にも分からない――
――ミーシャ本人を除いてな。
そしてチェルノボーグの情報の内容が何なのか、私達もはっきりとは分かっていない。
お前たちはレユニオンの次の目標が龍門だと予測している――。
ならば、レユニオンによるチェルノボーグの利用は阻止すべきなのは明白だ。
だから私達はレユニオンに感染者、ミーシャを手に入れさせたくはない。
「そういった感染者は避難してきた人たちと一緒に龍門に飛び込んできた」という情報があったが――
お前たちがミーシャを発見する前は私達はこれらの情報が事実なのか確信することが出来なかった。
これは最早先延ばし出来ることではありません。
レユニオンがチェルノボーグに戻る前に彼らの動きを阻止しミーシャを救出しなければいけません!
ロドスライアンドはすぐに準備します!
この感染者を追跡するのは近衛局の任務だ。
――同時に彼女をレユニオンに奪われてしまったのは近衛局の失態でもある。
私達は共に追うよりも、ロドスにはレユニオンの他の脅威を取り除いてもらう。
これは命令だ。
――分かりました。
任せた。
や、やめてくれ!な、殴らないでくれ…
龍門に入る前に自分の結末を考えたことは無かったのか!
ぎゃあああ!
全て閉めろ!
この感染者ではない。くそっ…。
これでもない。くそっ…
彼らは…凄い速さで撤退していきました…。
レユニオンも階層化されているようだな。
ここに残っている奴らは全て時間を伸ばすためのクズのようだ。
一人で増援部隊を足止めするとは…
まさか…
長官!レユニオンのメンバーがまだ残っています!
ついてこい!
――!
チェン長官、気を付けて下さい!
待ち伏せです!
死ね!
私を怒らせるな――――!
チェン長官、私達はまだ龍門の範囲内にいます!
周囲の建物はまだ使われているのかもしれません、過度に破壊しないで下さい!
分かっている!
少なくともあの部屋をバラバラにはしないでください!
か、かはっ…。
この女、厄介だぞ!
――厄介?
虫のような感染者め…。
――――。
竜門がお前たちを野放しになっていることが許される場所だと思っているのか!?
近衛局、攻撃しろ!
(戦闘)
長官――
言え。
レユニオンの大部分は既に撤退しています。
チェン長官、この辺りの処理も終えました。
――――――ちっ。
以前に捕まえたレユニオンの疑いがある者――。
尋問科は何も聞き出せていないのか?
…。
このボウガンに見覚えはあるか?
…。
このボウガンを動かしても良いか?
この弾薬はどういう構造なんだ?
お前はスラム街で何をしていた?
龍門に来て何をするつもりだったんだ?
…。
…何も。
あの人は何も喋りません。
或いは…何も知らないのかもしれません。。
先程解決したレユニオンと同じように、聞き分けの良い手下はいるはずです。
――あいつらの身元を確認しろ。
どんなことでも構わない。
小隊情報、統率方式、出所、戦術配置…
どんなことであろうとも教えろ。
あいつらが言ったことは全て。
新しい情報があればすぐに私に教えるんだ。
了解!
近衛局はレユニオンのメンバーを捕らえていたのですか?。
まだ身分は定かでは無い。
今は単なる推測、容疑ということだけだ。
星熊に連絡しろ!
特別捜査チームはどうなっている?
まだ感染者一人に――一方的に抑え込まれているのか?
向こうのレユニオンも撤退しているようです。
心配するべきは敵のおびき寄せる策略です。星熊が危険性のチェックを担当していますが…。
ちっ、たった一人で…。
来たい時に来て、帰りたい時に帰ったということか?!
…。
次の任務だ、お前もよく理解しておけ、アーミヤ。
次はミーシャの奪回ですか?
そうだ。
これは合同作戦だ。
近衛局がメインで攻撃を行う。ロドスには探索と奇襲を担当してもらう。
お前はレユニオンの撤退を引き伸ばしてくれれば良い。それで任務は完了だ。
…了解しました。
敵の探索となれば…私達が見つけることになるのかしらね?
今は私達の偵察チームも欠けているから――。
私達だけではダメでしょうけど。
専門的なことは専門家に任せましょう。
フランカ、ペンギンロジスティクスに連絡して下さい。
またエクシアとテキサスの二人にお願いしましょう。