

○○○ドクター…

私は…違うんです…私は…

霧が晴れました。

近衛局からの通信です。彼らが更なるレユニオンの痕跡を発見したと。

敵を尾行しているようです。女性で白髪の――

…

アーミヤ、チェンがあなたに催促を…。

…

――顔色が良くありませんよ。

・私に任せて。

それでは…。

あなたにお任せします。○○○ドクター。

5分以内には出発したほうが良いと思います。

…。

――○○○ドクター――。

・怖いの?
・…もしかしてこの力が好きじゃない?
・アーミヤ、後悔する必要はないよ。
選択肢1

え…?わたし…。

ドクター…私は何も恐くはありません…。

もちろん、また失ってしまうのは怖いです…ですから…

いえ、考えたくはありません…。
(選択肢1分岐終了)
選択肢2

私は…分かりません…

どう言うべきなのか分かりません…しかし私は…

単に他者を傷つけるだけでは…ダメだと思うのです。

私はドクターに見せたくない。ですがこんなにも近くで私は見せてしまった…

命を奪うということを。
(選択肢2分岐終了)
選択肢3

後悔はありません。

いえ、私が言いたいのは…

私はドクターのために力を使います。彼が何を背負っていようとも彼を殺したことには後悔はありません。

ですが、もちろん…もっといい方法はあったはずなんです。

その方法が見つからなかったので彼は死んでしまいました。

そのことには…後悔しています。

私は望んでいません…。

○○○に私のこんな姿を見て欲しくはなかった。。

この大地の感染者達を苦しみから開放すると言ったのに…。

肝心な時には感染者の命を、何度も自分に説得して奪わなければならない…。

私は本当に弱すぎます。
(選択肢3分岐終了)

・アーミヤは少なくとも私を守ってくれた。

――――――。

…それが私のすべきことです。

私、はっきりと分かりました。

私はこれまでは何かが関係があるのであって、運命というものがあるとは思っていませんでした。

ですが、何があろうとも…何処に行こうとも…。

私はあなたを守ります、ドクター。

約束します。

だめだ!

お前達は先にいけ!

俺たちが行かないと…スカルシュレッダーを救わないと!

お前は頭がおかしいのか?

こんなの自分で網に掛るようなものだ…いくならみんなで行くぞ!

ああ!

俺は出来ない、こんな荒野の中に彼を置いていくなんて…。

行くぞ!

どうして――。

レユニオンが…戻ってきた?

あいつらは何をしているんだ――?!

星熊警官!早く戻ってきて下さい!

近衛局、弛むな!

相手の攻撃を防ぐ準備をしろ!

援護しろ!俺を援護しろ!

あの女…

だめだ、あの女の盾を突破することが出来ない!

急げ!迂回しろ!やつらがまだ反応していないうちに…。

まずはスカルシュレッダーを、スカルシュレッダーを――。

彼を奪い返すんだ!

ロドスアイランド!やつらは目標を移している、注意を!

まずい!

星熊警官!右側に注意して下さい!

――え――?

ふふ、盾でさえぎったのね?面白いわ――

爆発?レユニオンの奇襲か?!

当然奇襲だけじゃないわよお~。

ここで大人しくしていなさい、後ろには行かないでよ?

ちっ――何処から湧いてきた!

また爆発!

アーミヤ、こちらは長距離火力の制圧を受けています!

レユニオンの残りの部隊があなた達のほうに高速で移動しているようです!

うーん、この盾かなり分厚いわね。

少し面倒なことをしてしまっているような気がするわ…

まあいいわ、少しくらいレユニオンの手伝いをしてあげましょうか。

面白いものを見せてよ。私を失望させないでよね~

あれはチェルノボーグの時のW!

まさかチェン長官は彼女に撒かれたのですか?!

敵からの襲撃に注意して下さい!迅速に星熊警官の援護を!

周囲にはまだ多くの敵が隠れています!

彼らの姿を露わにしてこそ私達は優位に立つことが出来ます!

ドクター!小隊に指示をし、敵の襲撃に対処して下さい!
(戦闘)

後退!部隊を再編成して下さい!

彼らを行かせましょう!

このままでは私達の部隊は敵によって分断されてしまいます!

敵に後続の戦力があるのであれば、想像に耐えないものになります…。

彼らレユニオンは…私達を目標にしていません!

オペレーターの安全を優先して下さい!

狙撃オペレーターは撤退しているレユニオンへの攻撃を止めて下さい!

星熊警官のサポートを優先して下さい!

煩わしいな!

いいわよいいわよ、よく耐えているわね~。

でも、あと何発耐えられるかしらね?

それはお前の命次第だ!

――――――チェン!今です!

あの女を囲め!

あら、近衛局の増援かしら?

武器を捨てろ!

チェン長官、また会ったわね~。

お前の信用のできない態度には救いようが無いな。

お前が龍門にしてきたことは私が倍にして返してやろう。

あら~、怖いわね~。

でも今回はあなたを尋ねに来たわけじゃないの。

アーミヤ、受け取って~。

私?これは…携帯電話…?

そう、あなたと話したい人がいるそうよ~。

――――――――?!

はい、これで私の仕事は終わり。

それはアーミヤにあげるのではなくて、あなた達にあげるわ。

またね~。

気を付けろ!

――近距離爆破――?!

いえ、閃光弾です!

彼女に惑わされないで――。

――手遅れだ。

やつはもう逃げた。

逃げるのが本当に速いな。近衛局が整っていない内に一瞬に抜けていった。

お前もお前の手にあるものに注意しろ。爆弾かもしれんぞ…

…いえ、これは至って普通の携帯電話のようです…

これは…まさか…。

――――――

もしもし?
――――


あなたは…

アーミヤ…?

ミーシャ!何処にいるのですか!私が――。

アーミヤ…。

…。

…優先してください…重傷者から対処します!!輸血をしてください!!急いで!!

…くそ…どうして…俺たちは感染者なのに…。

ロドスアイランドは…どうしてあいつらはこんなことをするんだ?!

…私達は初めから見捨てられたのよ!!どこにも出口はない…どこにも…。

死ぬな!死ぬなよ!一緒に帰るって約束したじゃないか…!

…うう…お兄ちゃん…嫌だよ…。

聞こえる?この声が…?。

…

レユニオンの感染者…ですか?

私、思い出したの。

いいえ、ずっと忘れていなかった。ただ…思い出したくなかっただけ。

そう。レユニオンが私の家を壊した。私の父も…

でも…これは私達の自業自得なの。

あの時、私は私の弟が引きずられていくのを見ていただけだった。彼は泣きながら私の名前を呼んでいたのに私は振り返って――。

――自分の部屋に逃げ込んだ。

彼がまた私を探しに来た時…彼はたくさんのものを捨てていた。

彼はまだ私を愛してくれている。でも私は怖くなって逃げてしまった…。

でも分かったの。

あの時迫害した者たちは、感染者の苦しみを受けるべきだって。

私も今は感染者。

…今こそ、自分の罪を償う時。

ミーシャ、馬鹿は事はしないで!

昔の人達が感染者をどう扱っていようと、あなたが今変われば良いんです――。

だめなの。

私が何を変えられるっていうの?

だって、私はあの時見てみぬふりをしていた人達の一人なんだから…。

感染者になって、どう見られているのか…はっきりした。

一般人は感染者をどう扱ってきた?感染者も一般人をそう扱うべきなの。

これは彼らには当然のこと。

いいえ…

この全ては私が自分で植えた残酷な種の悪い結果に過ぎない…

私がこの苦しみを受けるべきなの。

でも、何で、何で――。

彼の何が間違っているっていうの?!

彼は突然感染者であることが分かっただけなのに…。

あの時、彼は宿題を手伝って欲しいって私に頼み始めたところだった!

もし、あの時、私が彼を守ることが出来たら…。

ミーシャ!落ち着いて!

無辜の市民を傷つけたのはあなたではありません!それは全部あなたのせいじゃない!

じゃあ最初に無辜じゃなくなったのは誰なの?!!

――

感染者というだけで間違っていることになる…。

これが復讐というなら誰がこの悲劇を招いたの…!

もしウルサスが感染者を恐ろしい家畜として扱っていなかったら…。

誰もウルサスに恨みを抱かなかった!

どうして感染者はこんなにも苦しまなくちゃいけないの!!

ミーシャ…。

スカルシュレッダーは死にました。あなたは私達の所に帰ってきても構いません。私達はきっと…

――。

…アーミヤ、答えはもうあるの…

私は一人の感染者。

私は感染者の傍に立っている。

いいえ――――

そう、アーミヤ、あなたも感染者なら…。

理解は出来るはず。

ええ、私も…ロドスのみなさんもあなたの考えは分かっています…よく分かっています。

ですが、ミーシャ、あなたは一般人から感染者に置き換わっただけで何も変わりません!

待っていて下さい、今すぐにあなたのところに向かいます!

来ないで。

――ミーシャ!あなたは――

あなたの話は間違ってない。アーミヤ、あなたの言う通り…私はただ後悔しているだけなの。ただ私が…弱すぎただけ。

でも私はもう決めた。

たとえ一歩でも、私は…この一歩を踏み出さないといけない。

ごめんなさい、アーミヤ、ごめんなさい…。

レユニオンの感染者…。

彼らもまた感染者…。

さようなら…。

ミーシャ?ミーシャ?!ミーシャ!!

…

