

メフィスト
君は手を出す。

メフィスト
ここで僕を殺せばここのレユニオンは全て潰れるだろう。

メフィスト
君と僕との会話を拒否するなんて本当に不幸だよ。そんなことより僕を殺してよ、君に出来るならだけど。

近衛局隊員
チェン殿!

近衛局隊員
敵の攻撃が凄まじいです!即戦即決をしてください、これ以上は耐えられません!

メフィスト
両陣営の指揮官はどちらか一人しか生き残れない、分かりやすい構図だね。

メフィスト
僕の遺言はあまり長くはない。長官。君さえ良ければ。

チェン
お前は何を考えている?殉道者か?

チェン
お前が死んだとして誰もお前を記念することは無い。死を受け入れることと尊重することは別だ。それは死ではなくお前の行動にかかっている。

メフィスト
僕は価値のある敵とゲームをしたいんだ。そして価値のある死を遂げる。

メフィスト
君は僕の願いを叶えてはくれないようだ。君が負けるから。長官。今は僕が君の立場を指摘する番なんだよ。

チェン
お前の自信はチェルノボーグの崩壊が基にあるようだな。

チェン
だがここはチェルノボーグではないし、ウルサス人の怠惰な悪土でもない。

チェン
強靭な龍門はお前のような下っ端程度の手では陥落しない。

メフィスト
お話がとても上手なようで。

メフィスト
ファウスト。

ファウスト
分かっている。

メフィストの護衛
【咆哮】

メフィスト
斬撃?あ、ありえない!これは…アーツか?!

ファウスト
下がろう。

メフィスト
え…どうして?

メフィストの護衛
【痛みに呻く声】

メフィスト
恐れるな!

メフィスト
痛くはない。恐れるな

メフィストの護衛
【うめき声】

メフィストの護衛
…。

チェン
おい。

チェン
(ここからじゃ遠すぎる、もっと前に進みたいが、それも難しい。消耗戦は私には不利だ)

メフィスト
すごい技だね。

メフィスト
君のアーツはファウストの攻撃に触れ、更に僕の布陣を貫き、初めて護衛の首の間から僕の前に到達した。

メフィスト
もう少し前に進まれていたら、僕は君に真っ二つに裂かれていただろう。ファウストですら君を止めることは出来ない。

チェン
次はそんな幸運は無いぞ。

メフィスト
残念だけど君はどうすることも出来ない。君の秘密はもう全て明るみに出ているんだからね、長官。

メフィスト
下手な手品は1回だけしかやってはいけない。何故なら公演が終わった後は秘密が残らないからだ。

メフィスト
僕たちの距離の間は君のアーツの範囲を超えている、だよね?

チェン
屋上はこの大きさしかない。お前はそう何歩も退くことは出来ないがな。

メフィスト
じゃあ君は後何歩進むのかな?

メフィスト
ファウスト、彼女に本当のマジックっていうやつを見せてやってよ。

チェン
私はお前の位置を分かっている。露出したスナイパーが設置されている場所は…。

チェン
お前…。

メフィスト
すごいよ、チェン長官。どんなボウガンの弾でも切り刻むことが出来るの?さっきと同じで全然見えなかった。

チェン
――

チェン
スナイパーは同時にお前と3時の方向から狙撃したようだが、その方向に敵はいない。

チェン
お前がそのような術師であるはずもない。

メフィスト
気にする必要はないよ、長官。君には見当も付けないだろうから。

チェン
はっ。

メフィスト
次は何発のボウガンの弾を止めることが出来るかな?10発、40発?それとも100発?

メフィスト
でも、破片はどう?衝撃はどうかな?ボウガンの弾に込められているアーツはどうだろう?

メフィスト
そういうものも全部防ぐことは出来るのかな?

チェン
無駄口を。

メフィスト
また来るよ!


メフィスト
長官、僕は君が何かを知っている。僕のアーツは感染者だけに効果があるものだ。

チェン
気にすることではない。

メフィスト
君は彼らの駒になるだけということは知っているだろうけど、彼らに捨てられるということは?

チェン
その言葉、そっくりそのまま返してやる。

メフィスト
僕たちは君にチャンスをあげるけど、龍門はそうしてはくれない。

近衛局隊員
チェン長官、私達は下に移動することを余儀なくされています!敵の攻撃がとても激しいです!

チェン
(ふむ、移動しようとすると、ボウガンの弾は四方から発射されるだろう。敵のスナイパーは一体どうやっているんだ?)

チェン
(鞘から半分出すことでスナイパーの攻撃は一掃出来るが、このまま消耗していくだけであれば遅かれ早かれ息切れすることになる)

チェン
(一瞬の内に勝負を分ける必要がある…!)

チェン
お前が何を言おうが、もう聞く時間は無い。

ファウスト
(赤い光があの女の周囲で凝縮されていっている。これはアーツの前兆だ)

ファウスト
(メフィスト、計画によれば今あの女を射撃しアーツを中断させなければいけない。それか彼女を爆発させて死なせなければ)

メフィスト
でもこのタイミングが彼女の鋭気をくじく一番良い機会じゃない?ちょっと待ってみようよ。

ファウスト
それだと機会を逃すことになる。

メフィスト
戦略的目標は戦術よりも重要だよ、ファウスト。

ファウスト
…。

???
私と一緒に来い!ここにいてはいけない!

???
ここから離れたくないだと。

???
お前は知らないのか?大人たちがお前と私をこんな風に扱うのはあいつのせいだ!全部あいつのせいなんだ!

???
…。

???
こんな街嫌いだ。あいつは憎い。私には嫌われるな。

チェン
赤霄――

チェン
――抜刀!


メフィスト
全護衛、並べ!彼女を遮れ!

メフィストの護衛
【甲高い声】

チェン
ぐっ…!

チェン
(ま、まずい!赤霄が暴走している?どうしてこんな時に!)

ファウスト
アーツが停滞している。あの女はアーツに成功しなかった。

メフィスト
ファウスト、今だ。

ファウスト
命令、射撃。

チェン
くそ…散れ!

メフィスト
強い武器だねえ。

メフィスト
きちんと発動しなくても、矢や弾を全て弾き飛ばすことが出来て、護衛の行動能力を3つも奪ってしまった。

メフィスト
でも君はショックを受けているんだよね?

チェン
はあ、はあ…。

チェン
(一本、いや肋骨を二本か?まだ我慢は出来る。だが、こんな強力な火力とアーツを私は…)

メフィスト
リーダーの言うとおりだ。

メフィスト
長官、君は僕を殺したくは無いんじゃなくて、その剣の力を引き出すことが出来ないんだ。

チェン
もう一度言え。それは誰だ、何を言った?

メフィスト
君はその名前を知っている、チェン長官。この剣は君が言っているように、僕に対抗するためのものじゃないという君の衝動がその剣の働きを損なわせた。

メフィスト
完全に無防備な君を使えることが出来れば、君は粉々になる 彼女は君の弱点を完全に知っているからね。

チェン
上手いことを言うな。

メフィスト
僕たちは今のこの大地を破壊する。

メフィスト
腐敗を放置し成長が続いてしまうと大地は陥落してしまう。

メフィスト
これら全てを壊すだけで無数の錆びた都市は鎖を千切って生まれ変わることが出来る。

レユニオン構成員
(枯れた声)

チェン
邪魔だ。


メフィスト
さあ、チェン長官。龍門にもがっかりしたでしょ?

チェン
…。

メフィスト
僕たちのリーダーが待っている。もう龍門に奉仕する立場じゃないでしょ?

チェン
私には仕事がある。

メフィスト
それは立場とは関係ない。君が言っているのは世俗雑務だ。彼らが僕たちの同胞にどう接しているか知ってる?

メフィスト
君が少しでも合図をしてくれれば、すぐにでも手を止める。さあ、僕たちに参加してもっと大きな目標のために働こうよ。

チェン
お前に渡せるのはこの口の血だけだ。

チェン
お前たちのようなレユニオンの奴らは何か高尚なことでもやっているのか?私は信じることは出来ない!

メフィスト
そう、君が信じないのであればもうやめよう。

メフィスト
せいぜいあがいて見せてよ。僕の護衛と彼のボウガンが感染者の本当の力を証明してくれるから。

メフィスト
君は一人、僕たちは団結していて強い、君は死を得るだけだろうね。

チェン
腐るのはお前が死んでからで良い。

メフィスト
それか、その剣に宿っているオリジ二ウムアーツを強制的に触媒にすることも出来るよ。恐ろしいことが起こるだろうけどね?君の運命は自分で決めてよ。

チェン
お前は英雄のように死にたいのか?

チェン
坊や、死んだら何も残らないんだ。

チェン
お前を殺すためなら、私はお前と一緒に死ぬことは出来る…。

チェン
それはつまらないことだが、することは出来る。

メフィスト
ふん。

メフィスト
僕たちの会話はこれで終わりだ。さようなら、チェン長官。ファウスト。

ファウスト
命令、射――

チェン
はっ。

???
そこまでする必要はないぞ、チェン長官!


チェン
…?

チェン
何だこれは?

チェン
ヘリコプターか?いやヘリコプターじゃない。これは…


???
ホムラ、飛べ!

ホムラ
着地姿勢に注意しろ、熱流から離れるな!

近衛局隊員
あれは何ですか?上から飛び降りた人がいるようですが?!

???
“恐怖心が湧き上がり、彼女は最終的に盲目となる――”

メフィスト
ごほ、ロドス?空から?!。

メフィスト
この黒い線は…どういうことだ、まさかお前が――

???
“――涙が乾いてもなお、彼女は声なく泣き叫ぶ。”

メフィストの護衛
…あ。

メフィストの護衛
あ、うう…。

メフィストの護衛
う…う!う!

メフィスト
どうした?僕の護衛はどうしてそんな悲しい声を出すんだ?

メフィスト
何で、僕のアーツでとっくに彼らの感情は消したはずなのに。どうして、どうして!

メフィスト
お前だな!!お前だろ!!

メフィスト
ロドスのウサギめ!!

???
彼らの行動は制限しましたが、これは一度に十数秒程度しか持ちません!

???
十分、セーフエリアを作るには十分だ!

???
始めましょう、ホムラ!

???
大仕事の準備は出来ている!

???
はい!

ホムラ
もうすぐ着く。お尻が痛くなるぞ!

???
はい!お願いします!

ホムラ
もちろん!

ファウスト
命令、射撃!

???
見くびらないでください!

ファウスト
――ボウガンの弾が風でずれた?まさか――

???
屋根を切り、他のレユニオンを全て落としましょう!

ホムラ
いいだろう、でもお前は落ち着け!数ヶ月に1回しか使えないからな!

メフィストの護衛
あ、ああ?


メフィストの護衛
がああああ!!

近衛局隊員
近衛局の屋上に大きなヒビが入っています!

チェン
分かっている、崩壊に注意しろ!

近衛局隊員
どうしましたか?どうかしたのですか?何が起きているんですか?!

近衛局隊員
ええっと、大量のレユニオンも落ちていっています!

近衛局隊員
みんなしっかりしてください!

スワイヤー
もし、もし。

スワイヤー
あなた、そんなにも死に急ぐ必要はないわよ。

チェン
…。

チェン
お前、こんな肝心な時に通信チャンネルで何をしているんだ?

スワイヤー
ええと、私の任務は完了したわ。それを教えに来たの。

スワイヤー
ロドスにすごいものがあったのよ、頼りにしなさい、もうすぐ着くから。

チェン
もう着いてるぞ。それでお前の仕事とは?

スワイヤー
ロドスに会うこと。

ホムラ
安全に着地!

???
ホムラ、下におろして下さい。

チェン
お…お前たち…。

???
チェン長官!

チェン
アーミヤ…!

アーミヤ
すみません、チェン長官、遅れてしまって。

アーミヤ
合意に則り、ロドスがあなた達を支援するときが来ました。

プレイヤー
・さあ、お前たちが活躍する時だ! ・…いこう。 ・あの狼狐の姿を見て。彼女を助けに行こう、アーミヤ

ホムラ
お前は何を熱くなってるんだ、彼女は以前にアーミヤを廃墟都市に捨てたんだぞ、今こそ孤立無援の味を味合わせるべきなんじゃないのか?。

アーミヤ
ホムラ、そうではありません。Dr.○○○が正しいです。私達はまずは龍門の問題を解決しなくてはいけません。

アーミヤ
そうしなければ、ロドスの今までの貢献は無駄となってしまいます。

ホムラ
いいぜ。それが命令なのであれば受け入れるさ。

メフィスト
どうしてここにいるんだ?

アーミヤ
私たちはここにいなければならないからです、メフィスト。

メフィスト
フロストノヴァは何をしている!あいつはいったい何をやっているんだ、また気でも失ったのか!

メフィスト
お前のようなウサギとお前たちロドスは廃墟としてで凍死しているべきだろ!

アーミヤ
私はまだ死ぬことは出来ません。

アーミヤ
この大地にオリパシーがもたらした災害がある限り、私達の戦いは永遠に止まることはありません。

アーミヤ
それがあなたのような狂人であろうと感染者の境遇の不公平であろうと、私達は排除していきます!

メフィスト
は、はは…。

メフィスト
来いよ、仔ウサギ!もしお前の敵が僕なのであれば、僕を殺せよ!今すぐに!殺せ!

アーミヤ
いいえ。あなたは私の敵ではありません。

メフィスト
それなら僕がお前を殺す!

アーミヤ
あなたは名誉ある死を望んでいるのでしょうが、それは叶いません。私が消したいのはあなたの恨みと毒だけですから。

アーミヤ
どうであろうと私には関係ありません。あの感染者を見て下さい。あなたの死では何も持ってくることは出来ません。

メフィスト
お前――

アーミヤ
私はあなたのような人に感情を浪費することはありません。少なくとも、今は。

メフィスト
お前は徹底的にレユニオンを敵に回したいのか?感染者の本当の怒りを味わいたいのか?

アーミヤ
感染者のというのは違います。フロストノヴァさんはあなたと似ている所なんてありません。レユニオン全てがあなたのような人ではありません。

メフィスト
あいつはお前に何を言ったんだ?あの女…!

メフィスト
お前、何か勘違いしていないか?

メフィスト
僕こそが都市を支配出来る人なんだ、僕が一般人共を制御することができるんだ!あの女じゃない!

アーミヤ
ならば、もし誰かがあなたとあなたの悪行を罰する必要があるのであれば私は当然辞退は出来ません!

ホムラ
なあ、敵対とかそんなの、私達はとっくに敵対しているだろ?

アーミヤ
はい!

アーミヤ
あなたが恐怖と惨劇を作り始めた時から私達はもう敵同士です!

チェン
――。

チェン
アーミヤ。

アーミヤ
チェン長官、もうしばらくの辛抱です。ロドスの支援チームもこちらに向かっていますので。

チェン
すまない。

アーミヤ
え?

アーミヤ
…戦場はとても複雑で、作戦計画を聞き取れませんでした、チェン長官。

チェン
ああ。分かった。

アーミヤ
どうぞ、チェン長官。

チェン
炎国の古い言葉に”擒賊先擒王”というものがある。

チェン
敵を虜にしたければ、その王を捕らえるべきであるという意味だ。

チェン
気をつけろ、奴の理性の無い手下はやつの手によっていくらでも戻ってくる。

チェン
出来ればやつらをこの苦痛から解放してやってくれ。

アーミヤ
…分かりました。

アーミヤ
ドクター。

プレイヤー
・分かっている。君とホムラは戦いに行け。私が指揮する。

アーミヤ
はい!

アーミヤ
ホムラ、私がアーツで敵の陣形を破壊します!彼らの攻撃を退けて下さい!

アーミヤ
私達はチェン長官のテリトリーを勝ち取らなければいけません!

ホムラ
彼女は強いんだろうけど、そんなにも強いのか?直接二人であの子供を取るのか?危ないと思うぞ。

アーミヤ
ドクターの指揮があれば彼女を助けることは出来ると信じています。

チェン
――。

チェン
ロドスのDr.○○○。

チェン
これから敵の指揮官に襲撃を行う。

プレイヤー
・通路を開く、大丈夫だ! ・…. ・相手の指揮官を捉えるきっかけが必要だな。

チェン
ああ。

チェン
いずれにせよ、一度お前を信じてみる。

プレイヤー
・私も君を信じる

メフィスト
――。

メフィスト
龍門と手を組むのか?ロドス。

メフィスト
僕はこの目で見て、感染者に与えられた恥の重さを感じたよ。

ホムラ
たった4人でここまで追い詰められるお前のほうが恥ずかしいと思うぞ?

アーミヤ
メフィスト、私達はここであなたの悪行を断ち切ります!

メフィスト
ファウスト、こいつら全て僕の前から消し去ってくれ!

ファウスト
…分かった。

チェン
この戦いはもう終わりだ。

チェン
それでこそ、次の悪戦が始まる。

チェン
命令を、Dr.○○○。

プレイヤー
・ロドス、私の指揮を聞け。

プレイヤー
・チェン長官に協力し、近衛局ビルを奪還しろ!