はあ、はあ…すごいな!
あの黒雨衣を撃退したのか!お前ら、この機会に早く行くぞ!
ありがとう!
いいってことよ、余力があるなら俺たちと一緒に戦ってくれ!
あいつが4階の上から転げ落ちてくるのを見たんだが、かばんにある姐さんのオリジ二ウムであいつの武器を凍らせていなかったら、俺は終わっているところだったぞ!
すげえな、ウルサスの防毒マスク軍刀人と同じくらいか、いや、もっと強いんじゃないのか!
もう少しで命を落とす所になっていたのに、どうしてそんなにも興奮している?マスク軍刀はウルサス皇帝の内衛だったんだぞ!俺達はたまたまその5人に会ったって訳だ!
今、雨衣がいくついるか数えられるか?
それって俺たちが前よりもすごくなったってことかな?
今は冗談を言ってるばあいじゃねえ。あいつらの戦闘技術とあの装備ともなると都市国家が必要なほどだ…それもいくつかの都市国家の工業支援があれば成立するほどの。
他のチームの助けがなければ、俺達はあいつらを撃退することは出来なかった!あいつらの数を減らしちゃ駄目だ!
俺は…自分も結構頑張ったと思ったんだけどなあ。
だが明らかに今の事態は…俺たちがコントロール出来る範疇を超えている!
静かに!
到着だ。
姐さん。こいつらは…ファウストのメンバーだ。
ごほごほ…よく覚えている。
…フロストノヴァ。俺たちはあなたの通信を受けた。それで…
メフィストはどうやってここに来た?彼は?
メフィストは…精神的に少し傷ついたようだ。
彼が?精神的に?
待て。ファウストは?
彼が俺たちと他のチームがスムーズに撤退をするためにスラム街外に残った。
…。
それならば生還は難しいだろうな。
ファウストは良い兵士だった。
フロストノヴァ、出来れば俺たちも雪怪と一緒に戦いたいのだが。
良いだろう。残りの同胞も無事に撤退させなければいけないのだからな。
狙撃位置に向かい待機していてくれ。この後の戦いには必ずお前たちの援助が必要だ。敵がいつまた攻撃を仕掛けてくる分からない。
了解!
通達、私達の位置を各チームに伝えろ。彼らを速やかにここから撤退させ、我々は進行ルートの安全を保障するぞ!
引き続き撤退だ。
了解!
あいつらはウルサスの兵士と同じく、周囲の地形や人の群れを完全に無視してくるのか?
俺は違うと思う、ウルサスは都市の中だろうと艦砲を呼び出す勇気はあったからな!
あいつらが冷酷だということは知っていたが、そんなことがあったのか?
俺たちは本当に会ったことがあるんだよ。
あの雨衣はそういうのとは絶対に違う。
民間人はあいつらにとっての邪魔にはなっておらず、同じ標的というだけだ。感染者というのは一見すると誰がそうなのかはわからないから、俺達が一般人の格好をすれば分かりはしないだろうが。
だけどウルサスはそういうので無視はしない。こいつらは一人足りとも逃がそうとはしない!
避難する人が多すぎて、もう秩序も維持出来ない状態なんだが。フロストノヴァは本当に難題を出してくるな。
姐さんは絶対に見殺しなんかしない。それがレユニオンだろうとレユニオンじゃなかろうと。
龍門に来て作戦に参加するつもりだったのに、実際は人助けばかりでおかしな話だけどな。
まだ作戦は完了してない。お前たちが支援してくれなければ俺たちはここで死ぬことに鳴るんだぞ!
それは大変だな。それで本当に俺たちを当てにしているのか?
そんな喋り方で話してくれるなよ…前はお前たちのことは怖いなとは思っていたが今はそんなことない、街頭のコメディアンみたいに見えてくるよ。
お前は俺たちを誤解しているだ。俺たちはあまり話したことがないだけで、怖いなんてことは無いから。
ちょっと、当てにはするなよ。俺たちはお前たちと一緒にここで守備をしてるけどさ?
なるほどな!兄弟、ここを俺たちで守ろうぜ!
どういうことだ?
はい…ここの室内に閉じ込められている現地の人を見つけました。
親子二人、俺達はここに陣地を配置するつもりなのですが、彼女たちとどうやってコミュニケーションを取れば良いのか…彼女たち、俺達にビビってしまっているようで。
…。
(現地の言葉)!
(現地の言葉)…(現地の言葉)…!
…彼女はあなたの子供か?
わーん…わーん…!
本当に元気な子供だ。
うん、怖くないから、泣かないで。あなたのお母さんが側にいるから。
お母さんがいるんだから。
う、ぐす…。
うん、ぐす…うん。
へへ。
あ、この子笑っていますよ…。
早く彼女を連れて行け。
…(現地の言葉)?
お前たち、ごほ、彼女を連れて行け。安全な所に行かせるんだ。
母と娘は非感染者ですし、まだ多くの同胞は撤退しきれていません。時間はあまり無いのですよ?
ん?
…そうですよね、こんな時に何の区別があるのか。分かりました。
ええっと、えっと、女の方、ええっと…zhebianzou?。
nimen,nimen……hao。
フロストノヴァ姐さん、俺たちが帰ってくるのを待っていて下さい。これ以上我慢はしないでくださいよ。
お姉さんをナメるなよ。
…急げ!奴らが来たぞ!
他の制服を来た部隊も攻撃を展開している…あれこそが龍門近衛局かもしれん!
ごほ、ごほごほ、ふう…。
いけ!
もうエリアの温度は最低にまでしてある!
制服の奴らは俺たちの相手にはならんが、雨衣のやつには気をつけろよ!
大熊は?今の火力だと弱すぎる!砲火を抑えて、もっと強くしろ!
あいつだってそれくらい分かってるだろ!
俺は姐さんの体が限界に近づいていると感じたんだ、これ以上温度を下げることは出来ない!
今、路面構造を破壊しちゃいけないのか?
だめだ、道路を破壊してしまうと、レユニオンと現地人の脱出口はここしか無いんだぞ!
ここが唯一の脱出口なのか?
そうだ…他の脱出口はすべて壊れた。俺たちが破ったこの脱出口だけが使えるんだよ!
…俺たちにはあとどれくらいの時間が残っている?いや、フロストノヴァ姐さんには後どれくらいの時間が残っているんだ?
どうしてこんな時にもなって、彼女をまだ苦しめてくるんだ?
もうそろそろのはずなんだぞ!
俺、姐さんを探してくる!
姐さん、ここの感染者は全て既に撤退をした!
戦況…は?
俺たちは完全に近衛局を抑えました。地形が俺たちの見方をしていて、近衛局どもは数の有利を使うことが出来ていません。
ですが…
隠し事は何もないか。
雨衣を来た龍門の部隊は地形や住民を全く気にはしません。あいつらは…あいつらは徹底的に破壊をしてきます。
あいつらはスラム街を更地にしました。
私達は前に龍門の非感染者をそこで見たはずだが…。
恐らく彼らはやりました。
…。
姐さん、アーツを止めて下さい。ここは俺たちが遮っておくから、今は少しだけでも休憩してくれ!
ごほ、ごほ…。
姐さん!
…温度が下限を突破した!
成功だ…成功だ!鉄骨の構造は今ならとても脆弱になっているぞ!
あいつらの足元を壊してあいつらを撤退させろ!早く!撃て!
…。
あいつら撤退を余儀なくされているぞ、引き続き撃て!あいつらを追い返せ!
お前ら、もっと早く動け!今のうちだ、早く!。
わ、分かった!
流石姐さん、本当にやってくれた!
…。
ペトロワ、どうしたんだ?どうしてそんなにも表情が重いんだ?
…姐さんは?
ヤング、来てくれ。
嫌だ。
来い!
信じねえ!
お前は信じなければいけない。姐さんには時間はあまり残されていない。