
お前がさっき言ったことって……どういう意味だ?

「ロドス、我らと共に戦おう。」

そう言ったんだ。

私はウルサス語しか喋れん、お前もウルサス語で私に問いかけた。なら言葉は分かるはずだ。

お前たちは私たち以上にチェルノボーグにある工業機械のことを熟知しているのだろう?その分野の訓練もきっと私たち以上に受けているはずだ。そして私たちは戦争ならお手の物だ。

お前たちもコントロールタワーに行くつもりなら、あの代物をシャットダウンさせる人員を用意してるはずだ。

あれで道を封鎖させるわけにはいかないからな。

遊撃隊に関しては兵力を分けなければならない。遊撃隊の四分の三の兵力をほかの区域にいる感染者の保護に割かなければ、彼らは必ず殺される。

タルラの手下のレユニオンはすでに頭がおかしくなっている、チェルノボーグで起こった報復も十分起こった。

残った四分の一の遊撃隊だけでもタルラのあの愚かな衛兵隊を倒す力は十分ある、しかし……

……そのときに、もう一つ助けがあれば、勝機も一つ多く勝ち取れるというわけだ。

源石の祭壇はもう効力を失った。私たちのようなそこそこに年をとった魔族でもまだまだいけるが、大尉の伝承にあるような神通力は、私たちでは出せない。

我々はもっと火力が必要だ。

頷いて同意してくれる、あるいは頭を振って拒否できるやつはいるか?お前たちのリーダーはそのコータスか?それともそのフェリーンか?お前たちにも力がある、責任を負えるはずだ。

アーミヤに聞いて。私はロドスの一オペレーターにすぎないから。

コータス、同意してくれるか?

衛兵さん、もしあなたが代表するレユニオンが、依然感染者救助を最優先目標として主張している組織であれば、

ウルサスや一国家の政治権力を代表する感染者団体でないのであれば……私たちは組織としても個人としても同意します。

でも……怖いんです……

何を恐れている?

レユニオンと私たちの間にある矛盾と暴力で生み出された傷は、ちょっとの間に癒えるものではありません。

こちらが今までの罪行を許してもらえるような態度を示すことはできます、しかしそれでは真の被害者たちの軽蔑になってしまいます。

しかも……

あなたたちレユニオンは私の友達を殺した。私たちもあなたたちが尊敬する人を殺した。

(軽くフンと鼻を鳴らした)

私には分かる……私はあなたたちの家族を殺した、そうなんでしょ?

これは到底許されることじゃない。

しかしお前たちは感染者ではないか!

もしこちら側の感染者がお前たちの加入を認めないのであれば、それを命令違反と見なしてやろう。

だが今の命令は、タルラと彼女につく悪党どもを滅ぼすことだ。命令を違反したやつは、全員処罰を受ける。

抑えようとしている?抑え……られるの?

ああ、お前は私たちの家族を殺した。お前は私たちの指揮官を、私たちのリーダーを指標を、私たちの大尉を殺した。

しかしお前がそうしたからといって我らが手を振り上げることはない。

復讐したいって思わないの?

したくて当然だ。いちいち説明させるな、フェリーン!最後まで聞け。

だがな、より高い目標の前では、我々個々人の憎悪などに一銭の価値もない。

よりその恨みを向けるに相応しいもの目の前にあるからだ。

恨み……

フェリーン、知っているか?お前の傍にいるそのコータスは、大尉の言っていた通り、まだまだ幻想に思い更けている子供にすぎない。

――

アーミヤをそんな風に言わないで。

ハッ、そいつの他人を教化する傲慢な考え方に信じるのであれば、好きにするがいい!

お前はいずれ裏切られ、死んでも裏切られたことを知れず、傍にいる人も救えなくなる。そんなもの崇高に見えて、実際は何の役にも立たないんだ。

だが我らは、我らは大尉を信じている、大尉が今までずっと、我らにウルサスがこれまで無数に戦ってきた道とは異なる道を示してくれた……

崇高なる復讐と滅びへの道を示してくれたのだ。

滅びへの道!?

敵を滅ぼすためのな。

己の敵を見定め、そして奴らを滅ぼすための道なのだ!

ですけど、ですけども、敵とは一体誰なんですか?まき散らされた恨み、振りかざされた暴力、それにより引き起こされた戦争に、巻き込まれた悲劇、そんなにがいいと言うんですか?

それであなたたちは友や戦友を失わずに済みましたか?ウルサスだって……

先代の皇帝は約束してくれた、この戦争はいつか必ず終わると!我らも陛下の偉大な願いを篤く信じている。

お前がやってることのほうが受け付けられん。道理だと?やつらに道理が通じると思うな。悪党は悪党だ、その悪党は殺されて当然なのだ!

フェリーン、よく聞け!

ん。

仇を殺しても気持ちが晴れるわけはない、理由は簡単だ、なぜなら殺しても終わりではないからだ。

やるなら徹底的にやれ、殺すなら徹底的に殺せ、この国に蔓延る汚れを一掃し、真っ白な雪原を一望することができてはじめて……気持ちが晴れるというものだ!

考えてみろ、我らはやつを殺しに行く。

あのコントロールタワーにいる我らの多くの同胞たちを殺した陰謀家を殺し、各都市で胡坐をかいている統治者たちを殺し、各軍団に蔓延るクズと裏切者どもを皆殺しにする!

最後は今の皇帝の傍にいる言葉巧みにウルサスを蝕んできた臣下たちも、皆殺しにするとこを!

そして振り返ってみろ、振り返って見てみろ!お前の目には生きるべき人々が生きてるとこが、安らかに暮らし楽しげに働いているとこが映っているのだ、誰かのために命を投げ出すとこも飢えを忍ぶとこを見ずに済むのだ。

お前もそれを目指している、そうだろう?

……

お前の友を殺したやつがいれば、そいつを殺せ!

あなたたちはタルラを直接殺すつもりですね。

当然だ!

でなければなんだ?やつを殺さなければ、大尉が安らかに眠れると思うか?エレーナ嬢や彼女のスノーデビルたちに顔合わせできると思うか、我ら無数のレユニオンの兄弟たちのやつによって次々と失われていった命を無駄にできると思うか!?

聖人を待つことも、良き皇帝を待つことも、英雄を待つことも……もううんざりだ。

待てたとしても何がある?

偉大なる皇帝は崩御した、彼の最も尊い遺産を受け継ぐ人は現れず、どいつもこいつもちっぽけな利益のために互いを貶め、この国家を引き裂き、彼の人民を押しつぶしてきた!

聖人は生き埋めにされ、英雄もつい先ほど我らの目の前で亡くなられた!

お前たちに何が分かる?

それだとしてもお前たちにも理解できるところはある。フェリーンよ、家族を失ったことはあるか?

……

お前のその目を見れば答えとして十分だ。

私に話しかけないで。

だが耳を塞ぐことはしないんだな、フェリーン。お前は戦士の目をしているからな。

封鎖層が上昇し続けている……

止まること知らずだな。

源石エネルギーの伝達を調整するにも時間が必要です。

ならできるだけ早くやったほうがいい。もしこれが塞ぎきったら、ウルサスの正義の門は、また数百年待たないと開かれなくなるかもしれない。

しかし遊撃隊は感染者のためだけに戦ってるわけじゃないはずです。

もちろんそれだけじゃない!

感染者はただの理由にすぎない。理由なぞ、欲しければいくらでも作れる!

我らが雪原を行く理由はたった一つ、それはウルサスが公平と秩序を破壊したからだ。大尉は言った、感染者は本来こうなる必要などなかった、これは今のウルサスの手段にすぎないと!

想像してみろ、一つの大遠征を……大尉が我らをここまで連れてきたのは、感染者のためだけと思うか?

我らは辺境から辺境へ赴き、堅固な要塞都市を迂回し、帝国の命ともいうべき掌握権を奪った、各々の力を合わせ、切込み、腐敗した帝国の心臓を突き刺した……!

コータス、お前は考えてみなかったのか?お前はただ感染者になってしまったがために今の姿になったわけではないはずだ。

もし奴らが平等にすべての人を扱ってくれさえすれば、お前も感染者にならずに済んだはずだ。

考えてもみろ、都市に居座っている市民や貴族、商人や芸能人たちに、感染した者は何人いると思う?

そして荒野で、都市周辺と採掘場で、一体どれだけの人が感染していると思う?

この復讐は、必ず討たねばならん!

ではあなたたちは誰に復讐するのですか?

我らの行く道を阻む者すべてだ!

それは違います……!

アーミヤ……

ん?

……

アーミヤは私たちをこんな風にした連中が憎いと思わないの?

感染者が不公平に扱われてることを言ってるわけじゃありません!私が言いたいのは、それを発散させる手段にしてしまっていることです、それだと……

あいつらは我が身のために、私たちをこんな風にした……!

私たちをバケモノに仕立て上げたあの人たちが!私は……私もあいつらが憎い。

そうだろう、フェリーンよ?

違う……

……違います……
……ごめんね。
痛いよね。
ごめんなさい……アーミヤ。あなたの身に起こるべきことじゃないはずなのに。

それは違います。

アーミヤ……アーミヤはどうして……どうしてそう言えるの?

あいつらが憎いと思わないの?あいつらはあなたの生活を奪っていったんだよ?

あんな日々を忘れることなんてできない……私は私の友だちと家族を忘れたくない!

本当なら自分の好きなお洋服を着ることができた、自分の行きたい学校や、自分のお父さんとお母さんがどんな人なのか知ることができた、私の……

私の……兄弟たちを……うぅ……

ロスモンティスさん、落ち着いて……落ち着いてください!

知らない……

知らない。

アーミヤが言ったこと、それだけは……もう知らない!

私が傷つくことであいつらは傷つかずに済んだ、私が苦しみを受けることであいつら苦しみを受けずに済んだ……

なら、今度は私がそうしてあげる!

あいつらを殺して、私たちの生活を破壊してきたあいつらを殺して私たちが少しでも楽になれるというのであれば、アーミヤ、あなたがしないのであれば、私がしてあげる!
(無線音)

ロスモンティス、アーミヤ、エンジニアチームから通信が……!

こちらに変な邪魔が入った、伝達機構が固まって動かなくなっちまった!

……敵なのか?隊長聞こえたら応答してくれ、こちら……

違う、そんなバカな!あいつらは……

隊長!気を付けろウル――

退けぇ!飛び降りるんだ、早く!
(爆発音と無線が切れる音)

……

どうしたの?応答して……

……早く応答して!ラヴァカ!エメラルドシルバー!

いや、いやいやいや……

封鎖層がまだ動いてるぞ!

(エンジニアチームが……奇襲された?)

いや、いやだ、エメラルドシルバー、エメラルドシルバーが、彼女に触れられない、彼女に辿りつけない!

……爆発物を用意しろ。ここを丸ごと吹き飛ばしてやる。

封鎖層を爆破すれば付近の街道も巻き込まれてしまいます、まだ非協力的な感染者だって隠れているんですよ!

もう時間がない。これ以上待ってもさらに多くの人が死ぬだけだ!

通信がすべて遮断された!

だめだと言うのであればより良い方法を出すがいい!
ダメ。
絶対ダメ。

ダメ。

あなたたちが言ってたこと……もう何もわからない。でも……

私の小隊が……私の隊員が……私の……

彼らはもう十分頑張ってきたというのに、どうしてそれでもあんな目に遭わなくちゃいけないの!!

力が必要なら、何かを壊す必要があるんだったら、私がそれをすればよかった!!

ロスモンティス!

あぁ……ああああああ……!
(斬撃音)

ロスモンティス!手を握って!

引き裂け……れば……壊してやれば……
(斬撃音と複数の爆発音)

なっ……封鎖層が無理やり停止させられただと?

そうすればよかったのに!!!
(複数の爆発音と崩壊音)

爆発!?いや、違う、あのフェリーン、あいつ……何かを使って地面を引き裂いたのか?

……何なんだ……何なんだよあれ……

あんなの、あんなのまるで……

シー。

(頭を振る)

お前らが初めてフロストノヴァやタルラを見たときも、同じだっただろ?

お互いの感染症状がもっとひどくなれば……もしかしたらまた見れるかもしれない。

ふぅ……ふぅ……私は……

アーミヤ……私……寒い……頭が……

ロスモンティスさん!捕まえました、捕まえましたよ……手を離さないで、あなたもしっかり握ってて……握っててくださいね!

彼女一人で封鎖層を破壊したというのか?

長くは持たないかもしれないが……それでもこちらが全区域を通過するには十分だ!

医療オペレーター!早く!

うっ、うううう……うぅ……!私を掴んでる、私を、私を捕まえてる……!

負の感情と直接作用アーツがもたらした副作用……全部エメラルドシルバー関連の記憶。

ロスモンティスさん……私を見て、私の目を見てください!

(黒い線が魔王の手からフェリーンの目に流れていった……)

(彼女は確かに……)

うっ、うぅ……分かってる、分かってるよ……アーミヤ……

もうこれ以上はやめてください……!でも、でも私がこう言ってもあなたはまた……

うん……ご、ごめんね……やめられないの。うん。

よくやった、フェリーン。よくやってくれた!

兄弟たちよ、進め!砲火と矢を恐れるな、進め!

お前たちはここでしばし休んでいろ、ロドス。

もう少しだけ待ってもらえますか、遊撃隊の戦士さん?

私たちはお互いの通信手段を持ち合わせていません。あなたの傍にいるそのロドスの職員でも、彼の通信設備はこちらの今回の行動の権限を備えていません。

もしあなたが本当にこちらの協力が必要でしたら……少しはロドスのやり方も理解してもらえると助かります。

――

わかった。少しの間だけなら。

なんせそのフェリーンにとても助けられたからな。

(弱弱しく息をする)

ロスモンティスさん……

私ならもう大丈夫。まだ……戦いが……終わってないから。

私の……エンジニアチームを……探しに行かなきゃ。

……うん、分かりました。

これは、またチェンさんの……

じゃあ帰っちゃうってことだべか?

もちろん。

でも言ってたじゃん、おめえさんのその友達はウルサスで生死不明なんでしょ、龍門に帰っても意味ないって。うーん、卒業したあと直でウルサスに行くことは……できないの?

ウルサスは私みたいな人に入国許可を出してくれるわけがない。

そうなんだ……はぁ、でも残念だべな、卒業したら帰っちゃうなんて。チェンちゃんは頭がいいんだし、上級講師の研修を受けてもなんら問題はないと思うよ!

キャリアを二年だけでも積んだらひょひょいのひょいだし、どこの国に行ってもいい暮らしができると思うよ?

……そんな風に私を呼ばないでくれ、頼むから。

……お前はどうするんだ?

うち?うちの頭の良さなんておめえさんだってを知ってるべ。バカじゃないのは確かだよ、でもいいかと聞かれたら……連合作戦の授業はいっつも合格ギリギリだったからさ。

ついこの間履修し終えたあの軍事戦略の授業か?

毎回合格ギリギリだったよ。

何言ってるんだ、お前はヴィクトリアにいる人の98%よりよっぽど頭がいい。少なくとも通知表ではそう書かれている。

でも講師なんて絶対無理だよ。それに、なってすぐ指揮やら戦術やらをしなくちゃならない軍官なんかより、うちは、やっぱ兵士から一歩ずつ始めたほうがいいと思うなぁ。

お前は本当に怖いもの知らずだな。ヴィクトリアの兵士が戦場でどんな目に遭うかなんて誰も知らないんだぞ。

でも敵だって戦場でヴィクトリアの兵士には遭いたくないはずだべ。

……戦略地図とずっと睨めっこしていたら、いつか人命をただの数字として数えちゃいそうになる。それが怖いんだ。

前線と各持ち場にいる兵士には何をやるべきで何をやってはならないかを伝える人が、必要なんだよ。

ちゃんと前線を経験しない、戦闘がどれだけ残酷なのか、起こしてはならないか知ることはできないから。

本当にヴィクトリアを変えるつもりなのか?お前の言ってたことは……全部酒が入って適当に言ってたことだと思ってたぞ。

そ、そんなことないべよ。そんなに変!?うちはただ……ただいいことをしたいだけだべ。

――

好事魔多しだ。

なら私が龍門に帰る理由も同じようなものだな。私もこれ以上龍門で悪事を起こさせたくはない。龍門に帰って、悪事を解決し、悪事を阻止したい。

……じゃあ帰ったら警察にでもなるの?

警察?

うん。チェンちゃんって見るからに、悪党たちをドギツく懲らしめるような人だなーってずっと思ってたんだ。

絶対そうに違いないべ!

勝手に結論を出すな。しかし警察か……

警察も悪くないな。

警察になれば手がかりもたくさん手に入るかもしれないな、当時の事件のものや、現在の事件のものも……であれば、もうあのいつも企み顔をしてる伯父に頼らなくて済むようにもなる。

……昔ちょっと怖かったんだよね、おめえさんが軍事情報科に入るんじゃないかって、チェンちゃんってこう見えて結構陰湿だから、スパイになったら絶対超おっかないと思うな。

※ヴィクトリア挨拶用語※

おめえ……!うちは悪口なんか絶対言わないもんね。ふん、我慢してやるべ!

ハッ。いつまで我慢できるか見ものだな。

あ、誰か来た。はいはーい!ちょいとお待ち!

チェン・ファイギさん宛てのメールです、転送はすでに完了しておりますので、端末でチェックをお願いします。メールがご本人のチェックを済んでるかどうかを確かめるために、直接確認する必要がありますので。

なんだその面倒臭いやり方は?チャックするから待っててくれ。

……

……なんだと?それって……なに?

ご本人のメールチェックを確認しました。学院側にはプライバシー内容を検査する権限は持ち合わせておりませんので、もし内容の詳細が必要でしたら、直接返信することをおすすめします。

ほかに何かご用件はありますか?なければ、ここで失礼させて頂きます。ではよい午後を。

あ、行っちゃった。

……なんで廊下で行進してんだろう。

おめえさん顔色変だべ。メールにパンチでも食らったような顔をしてるよ。

私も自分の今の気持ちをどう言えばいいかわからない。

だが私のその友達の行方が判明したそうだ。

それっていいことじゃん!

そうとは限らん。

彼女の行方が判明したということは……また失踪したということだ。彼女は……

彼女は……当時自分をさらった人を殺害した。そしてそのあと……また行方不明になった。

えーっと。

でも少なくとも――少なくとも生きてるってことでしょ。

そうだな。

……卒業したらすぐ龍門に帰る。

え?でも……でも、その人って今ウルサスにいるんじゃないの?絶対真っ先にウルサスに行くと思ってたべ、おめえさんが卒業しちゃう前に餞別としてマフラーを何個か編んであげようか考えたんだけどなぁ。

ウルサスに行っても自由には動きまわれない、だが龍門でなら、いずれ徐々に自分の地盤を広めることができる。龍門の力は都市の中では必ず私一個人の力よりはるかに巨大だからな。

……必ず彼女を見つけ出してやる。
「涙峰の技、断を当て即ち断つ。」