


ヘビーレイン
……


ヘビーレイン
誰もいませんね。(……ここにもいない、みんな大丈夫なんでしょうか……)

シェーシャ
おっかしいなぁ、集合地点はここって言ってたはずだが?

ヘビーレイン
座標はここで間違いないです。

シェーシャ
もしかしたら砂嵐に遭って遅れているのかもな、ゆっくり待とうぜ。

ヘビーレイン
シェーシャさん……いけませんよ。

シェーシャ
はぁ、迎えの人がまだ来ていないんだ、そんなに畏まってどうする、やることないだろ?

ヘビーレイン
……だとしてもゲーム機はしまってください。なんで持ってきたんですか?

シェーシャ
そんなのどうだって――

ヘビーレイン
……おそらく何かがあったのでしょう。最低でも一回ぐらいは定時連絡をかけてくるはずです。

シェーシャ
……

ヘビーレイン
……私たちも何かしたほうがよいのではないでしょうか?

シェーシャ
そう焦んなって、俺たちに何ができるってんだよ?最善の方法は大人しくここで待機して、連絡を待つことぐらいだ。

ヘビーレイン
でも……それにしても遅すぎます。

ヘビーレイン
待ってください、誰かが――


???
(サルゴン語)ご機嫌よう、お二方。

シェーシャ
ヘビーレイン、待て!

ヘビーレイン
ッ――

ヘビーレイン
も、申し訳ありません、反射的に攻撃してしまいました……

???
(サルゴン語)ふむ、外見に反して、中々血気盛んなお嬢さんですね、しかしそれではみなからの第一印象を損ねてしまいますよ……

???
(サルゴン語)ここは沁礁(しんしょう)闇市、ここにいるものはみな商売人です。お互い話が通じるはずです、兵戈を交える必要はないと思いますが?

シェーシャ
(サルゴン語)今日はなんのお祭り騒ぎだ?“サンドソルジャー”がなぜここにいる?

サンドソルジャー
ふむ、私をご存じなのですね?

シェーシャ
(サルゴン語) 沁礁闇市最大手の情報屋、イバテーで発生しているほとんどの武力衝突の黒幕、現地の人からは“ゾゾ”とも呼ばれている。

シェーシャ
(サルゴン語)古い言葉では、呪い、あるいはお守りを意味するとか――

シェーシャ
(サルゴン語)だがアンタが公開しているコードネームのことなら知っているぜ、“サンドソルジャー”さんよ、アンタは大物のはずだ、なぜこんなところにいる?

サンドソルジャー
(サルゴン語)まあそうおっしゃらずに、私はただお二方とお話がしたいだけです。そう……ロドスとね。

サンドソルジャー
(サルゴン語)それとも……お二方本来のスケジュールの邪魔をしてしまったのでしょうか?

ヘビーレイン
……!

ヘビーレイン
(サルゴン語)……私たちのオペレーターはどこにいるのですか?

サンドソルジャー
ふむ……そちらのお嬢さんはサルゴン人でしたか、それは結構、なら単刀直入に話をしましょう。

サンドソルジャー
そちらのオペレーターたちは無事ですよ。あなた方のあの実験薬物材料にも……触れてはおりません。

ヘビーレイン
……皆さんはどこにいるんですか?

サンドソルジャー
……さあ。

ヘビーレイン
この――

シェーシャ
ヘビーレイン、落ち着け!

サンドソルジャー
その通り、どうか落ち着いてください、ここで私と衝突してもあなた方にはなんのメリットもありませんよ。

サンドソルジャー
あの計り知れない価値がある実験薬剤より、経歴不明の運搬者など私からすれば大した価値はありませんので……

ヘビーレイン
あの原料を狙っているのですか。

サンドソルジャー
……もし私が頷いたらどうするのです?

ヘビーレイン
……

シェーシャ
俺たちのオペレーターを解放してくれれば、ブツはアンタに譲る、それでどうだ?

サンドソルジャー
ふむ、あっさりしているのですね?

サンドソルジャー
そちらの人員を数人捕らえただけなのに……怪しいですね。

サンドソルジャー
ブツの量はさほど多くはありませんが、それでもかなりの価値があります。「ロドス製薬」もそれほど大金を持ってる企業にも見えませんし、本当にそう簡単に手放してくれるのでしょうか?

シェーシャ
そう言うな、そもそも相場が違うんだよ、こっちは人命を最優先にしているからな。

サンドソルジャー
人道的な考えをお持ちなのですね、では誰が彼らの命の価値を量ってくれるのですか?

サンドソルジャー
あの「ケルシー」ですか?

ヘビーレイン
……あなたは薬剤だけでなく契約内容まで……ケルシー先生を知っているのですか?

サンドソルジャー
いいえ、その名で呼ばれている人は割といるものでね、ここ数年、私もかなり人を間違ってきました……それはもうかなり。

シェーシャ
さっきの話に戻ろうぜ。

サンドソルジャー
おっと、これは失礼、まあ実を言うとあなた方の仲間は外で待っておられますよ、あなた方の品物への興味も冷めて――

シェーシャ
――ヘビーレイン。

ヘビーレイン
……見てきます――気を付けてください。

サンドソルジャー
どうぞご勝手に。

シェーシャ
けっ、闇市の総轄者が……俺たちみたいな新顔を脅すのは勘弁してもらえねぇかな?

シェーシャ
ロドスとサルゴン闇市との関係はそれほど緊密じゃないんだ、俺たちだってクルビアで滞ってる医療実験材料を貰うために仕方なくリスクを冒してここを通ってる。

シェーシャ
鉱石病は俺たちを待ってくれない、そうだろ、やましいことなんてしてねぇよ、アンタらと衝突したわけでもないだろ?

サンドソルジャー
あなたのことなら耳にしたことがありますよ、武器エンジニアの“橋”ですね、あなたは三社の違法軍事企業に勤務したことがあり、評判の中々よかった。あぁ、今では、「シェーシャ」と呼ばれているらしいですね。

シェーシャ
恐縮だぜ。

シェーシャ
……それで、アンタはなぜロドスに目をつけたんだ?

サンドソルジャー
普段通り闇市の勘定をしていた時に周密な取引が目に留まったんです、ご存じの通り、沁礁を伝う金貨は一枚だろうと私の目を通らなければなりませんので。

シェーシャ
……それで?

サンドソルジャー
まあまあ、そう強張らずに、取引に漏れはありませんでしたよ、それに、私はその取引に興味はありませんので。ただその契約にあった……サインが、とても気になっていましてね。

サンドソルジャー
さあ、今日の私は暇でしてね。教えて頂けますか、ロドス製薬とは、一体どんな場所なのですか?


負傷した傭兵
連中が撃ってきたぞ!待ち伏せされた!待ち伏せだ!

負傷した傭兵
撤退――うわッ――

負傷した傭兵
あいつらイカレてんのか!?こっちにはまだ一般人がごまんといるんだぞ!

激怒した傭兵
やはく!こっちに隠れるんだ!

負傷した傭兵
危なかった、助かったぜ。

逃げ惑う平民
――ひ、火が!俺の家が――がはッ――(喉を貫かれた音)

逃げ惑う平民
逃げろ!はやく逃げろッ!

逃げ惑う平民
イヤああああああ――!!!

激怒している傭兵
一般人が巻き込まれ過ぎている……あいつらイバテーの王族軍を全部こっちに引き寄せるつもりか!?

負傷した傭兵
王族軍だと?じゃああいつらは偽装した王族軍なのか?

激怒している傭兵
それって――

負傷した傭兵
これを見ろ。

激怒している傭兵
……これは紅標……?敵からこの契約書を見つけたのか――?

負傷した傭兵
ああ、俺たちは身内にハメられたんだ、こんなハチャメチャな状況の中で、お前にこれの授業をしても理解できるか分からねぇが――

負傷した傭兵
あの小隊を捕らえようとしてる連中は俺たちだけじゃないってことだ、クソッ、なにが例のブツを手に入れれば金を渡すだ、これじゃあもはやただの全面戦争だぜ――

負傷した傭兵
スパイが沈黙する前に座標を全部俺に送ってくれた、こんなボロっちい場所に、今じゃ四つも異なる識別コードの小隊が群雄割拠してやがる!

負傷した傭兵
お前ならこの意味がわかるだろ、俺たちに残された道はイチかバチか戦って大金を手に入れるか、それか今すぐ投降するかだ、それならまだ間に合う!

激怒している傭兵
――クソが!どいつもこいつもイカレてやがる!


???
ハァ……ハァ……ゲホッ、ゲホッゲホッ……

???
……ここなら、人はいないはず……

???
ゲホッ……

???
……だ、誰ですか?

激怒している傭兵
ガキ?それになんで死体を背負って……気持ち悪ぃ、さっさとどっか行け!

激怒している傭兵
待て……その恰好、お前クルビア人だな!?しかも“サンドソルジャー”小隊の!

激怒している傭兵
こちらB8、生存者を一人発見した、リーベリのガキだ、成人男性の死体を――

???
――!

激怒している傭兵
おい、待て!


乱暴な傭兵
よぉし、野郎ども、全員聞いたな。“サンドソルジャー”の生き残りが残ってやがったぞ!俺たちでそいつをとっ捕まえてやれ!

乱暴な傭兵
俺たちの目当てのブツはすでにほかの連中の手に落ちてるかもしれねぇ、だから念のために、目に入った人は一人残らず殺せ。王族の人だろうと関係ねぇ、たとえパーディシャだろうとここで死んでもらうぜ。

乱暴な傭兵
いいか、銀色の箱だ、日が暮れる前にその箱を手に入れろ。


サルカズ傭兵A
あいつらの通信をキャッチした、“サンドソルジャー”小隊に生存者がいる模様。

サルカズ傭兵A
子供だ、死体を背負っている、おそらくは仲間だろう。パーディシャが欲しがっているブツは、本当にそいつが持っているのか?

サルカズ傭兵B
……ほかの小隊がまだあの町から撤退していないってことは、まだターゲットを見つけていないってことだな。

サルカズ傭兵A
ああ、あんな小さな町に押し寄せたら、混乱を招くだけだからな、あんなの時間の無駄だ。

サルカズ傭兵A
……待て、術師からの連絡だ、動きアリだとよ……

サルカズ傭兵B
なんて言ってる?

サルカズ傭兵A
トラックが来ている……クルビアのティカロント市のナンバープレートを付けている……中煙市場で停止した。

サルカズ傭兵A
女の人とバケモノ?バケモノだと?バケモノってなん――チッ。

サルカズ傭兵A
通信が切れちまった。あいつ油断してるんじゃねぇだろうな?

サルカズ傭兵B
いや、あいつが潜んでいるポイントは市場から少なくとも1000mも離れている、切られるには早すぎる。その小隊がここの地形を熟知しているか……あるいは、おっかないぐらい経験豊富じゃないと無理だ。

サルカズ傭兵A
ヴィーヴル人か?それともクルビアから雇われたおっかない他勢力か?

サルカズ傭兵B
……とりあえず様子見だな。


???
ハァ……ハァ…

???
ゲホッゲホッ……どうして……先生……ゴホッゴホッ!

???
――!?

捜索中の傭兵
ターゲットはこの近くにいるはずだ!死体を背負ってる以上、遠くには逃げられないはず――

捜索中の傭兵
チッ、邪魔が入った、問答無用で殺せ!

???
……こ、こっちに来ない……?

???
……先生、先生……目を覚ましてください……

???
ち……血が止まらない……ぼくはまだたくさんあなたから教わりたいんです……これからどうすれば……

捜索中の傭兵
……ターゲットを発見した。

???
――

捜索中の傭兵
動くなッ!動くとその首を斬り落とすぞ!

捜索中の傭兵
死体に向かってブツブツ言いやがって、おかしくなっちまったのかお前?あぁ?

捜索中の傭兵
背負ってるそいつを下ろせ、言えッ、ブツはどこにあるんだッ!?

???
……し……

???
知りません……

???
ぐはッ――

捜索中の傭兵
さっさと言え、このクソ……ん?

捜索中の傭兵
この死体……“サンドソルジャー”のリーダーか?なぜお前が……まさかそいつが持っている?

???
――この人に触らないでッ!

捜索中の傭兵
チッ、俺を殴ったな――どけッ!

???
うがッ……

捜索中の傭兵
銀色のケースだ!やっぱりここにあったか……クク、ハハハ!

???
それを返せ!この、放せ!

捜索中の傭兵
フン、目標のブツが手に入ったんだ、もう生かす必要もねぇな。

捜索中の傭兵
恨むなよ、クソガキ、俺だって仕事で――

???
――

捜索中の傭兵
な、なんだこりゃ――!?

Mon3tr
(唸り声)

捜索中の傭兵
何なんだよこりゃ――おい、応答しろ、不明物体に遭遇――

Mon3tr
(咆哮)

捜索中の傭兵
――ひぃ!

捜索中の傭兵
機械……いや、生き物なのか!?何なんだよお前はァ!?

捜索中の傭兵
来るな――なんでクロスボウの矢が通らねぇんだ――来るなァ!じゃないとこのガキを殺すぞッ!

Mon3tr
(ケタケタ笑い)


謎の女性
……Mon3tr。

Mon3tr
(返事)

???
あ……あ……

謎の女性
……

謎の女性
エリオット、もう安全だ。

エリオット
……!

エリオット
あ、あなたは誰ですか……ぼくを知ってるんですか?

謎の女性
私はブライアン生命科学研究所の尊敬する科学者誰一人とてを知ってるのでね。

謎の女性
だが君たちはこの事件にどんな陰謀が巻き込まれているのかをまだ分かっていない、だから私が君たちを阻止しに、保護しに来た。

エリオット
保護……?

エリオット
もう遅いですよ……遅すぎます……

謎の女性
君は君の恩師の遺産をあの陰謀家たちの手に落ちないように防いでくれた、それだけでも十分だ。

エリオット
……

エリオット
何が保護ですか……

エリオット
――あなたが保護したいのはコレなんでしょッ!この図案と、このサンプルを、ぼくじゃなくて!先生でもなくてッ!

エリオット
あなたもアイツらと一緒だ!先生は死んだ!ぼくたちを助けてくれた人たちもみんな死んだ!みんなこの箱を目掛けて、お前たちなんか、お前たちなんか――ゴホッゴホッ、ゲホッ――

謎の女性
……

通信の声
顧問、各地王族に雇われた傭兵隊を三つ確認しました、それと町はずれの岩壁に潜んでいるサルカズの部隊も、所属は現時点では不明です。

通信の声
計画に従えば、こちらはまだ七分残されています。

謎の女性
……こちらで生存者を一名発見した、サンプルは彼が持ってある。

通信の声
撤退ルートはすでに確保してあります。

謎の女性
三分後に合流する。

エリオット
……

謎の女性
教えてくれ、エリオット、君が今背負ってるそのヴィーヴルの戦士は、いかにして死んだ?

エリオット
……うるさい……

謎の女性
今、君はここに立っている、そして生きている、君はここにいる傭兵の誰もが欲しがっているものを持っている。

謎の女性
小隊は“サンドソルジャー”というコードネームを謳っているが……その実はサルゴンにやって来た、ただの研究チームとティカロントからきた常備武装組織に過ぎない。

謎の女性
彼は最後まで己の職務を放棄せず、最後まで君の安否に心を向け、その重責を君に託したのか?

謎の女性
君は己の不成熟が原因で、戦士たちの努力をすべて水の泡にでもするつもりなのか?

謎の女性
答えは一つだけでいい。

謎の女性
その図案とサンプルがどの王族の手にも渡っていないことを確認できさえすれば、ほかのことなど、気に留めないでおこう、君にもその点を理解してほしい。

エリオット
……

謎の女性
警戒しているな、まだ何も喋ろうとしないか。

謎の女性
それと思い出した……君が背負ってるその男性は、ソーン教授だな。ブライアン生命科学研究所の首席研究員だ。

謎の女性
彼は真の戦士とは言えず、真の戦士とも言えた人物だった。

エリオット
あなたは……

謎の女性
彼を下ろしてやってくれ。それとも君は彼と共に黄砂に埋もれたいのか。

謎の女性
彼はきっと自分の死期を覚悟していただろう、だから君は彼の犠牲を無駄にすべきではない。

エリオット
いいです……

謎の女性
彼はもう死んだんだ。

エリオット
もういいですよッ!ほっといてくださいッ!

謎の女性
形式だけでも彼を埋葬してやろう。

謎の女性
……Mon3tr。

Mon3tr
(唸り声)

エリオット
な、なんですかその光の玉は?

謎の女性
伏せろ。

エリオット
うわッ――!

エリオット
……あなたは……ぼくに先生をここに埋葬しろって言うんですか?

謎の女性
ソーンは私の旧知の仲だ、状況がアレなため、今は丁重に彼の犠牲に向きあえることはできない。

謎の女性
誰の命だろうとそれは果てしない闘争だ。

謎の女性
彼の先祖はとある原因でサルゴンを離れた、幾度も経るうちに、彼はようやく自分の人生に属するものを見つけた、だが最終的にまたサルゴンの荒野へ戻ってきてしまったか。

謎の女性
彼の為したこと、彼の正義心、彼の欲求はすでに終着点へと辿りついた。

謎の女性
私の知っているソーン教授は世間に疎い人物だったよ、だが彼は率直に自分の死と向き合った、そして最後までそれと抗おうとしていた。

謎の女性
だからエリオット、彼を下ろしてやってくれ。

エリオット
ぼくは……

謎の女性
これは死者への敬意でもある。君も理解できるはずだ、彼がこれから君が行く道の足枷になろうと思っているとでも?

エリオット
わかり……ました……

謎の女性
(古いヴィーヴル語)彼の者の魂が長き川に沿って帰れるように。

エリオット
ヴィーヴル語……?あ、あなたもヴィーヴル人なんですか?

謎の女性
(古いヴィーヴル語)彼の者に砂利の如くの安寧を。

謎の女性
(古いヴィーヴル語)彼の者の耳に故郷の言葉を、彼の者の目に彼岸にて滾る波を。

謎の女性
(古いヴィーヴル語)我らの友ここに永眠す。彼の者は再び輪廻へと帰す。

エリオット
……

謎の女性
……時間が惜しい、向けられる敬意もここまでだ。さて、君にはある選択をしてもらう。

Mon3tr
(警戒心を帯びた唸り声)

謎の女性
そうだな、数は少なくない、だが陣形が崩れて穴が開いている、彼らとて一枚岩で構成された武装組織ではない。

謎の女性
私たちと遭遇する前に、勝手に滅んでくれるさ。

謎の女性
……思い出した……どこかであなたの顔を見たことがあると思えば……すごく昔に……先生がぼくにあなたを紹介してくれました……

エリオット
てっきり、あなたはただの理論的な研究員だとばかり……

エリオット
そうだ……あなたの名は……

エリオット
ケルシー……?


ケルシー
ふむ。

ケルシー
悪くない記憶力だ、エリオット。