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【明日方舟】ドッソレス・ホリデー DH-7「ビーチの攻防」行動前

選抜戦MC
スタッフ

あれ、番組の内部回線が繋がらないぞ?

選抜戦MC
スタッフ

これって……ハッキングされた?

(無線音)

パンチョ
パンチョ

十年前、私は連邦政府とツァインゼッセ政府を追い出せば、ボリバルは平和を獲得すると信じていた。

パンチョ
パンチョ

だから私はシエルト・ボリビアンのために命を賭けて戦い続けた。

パンチョ
パンチョ

だがその結果、三千もいた私の仲間たちは私のせいで死んでしまった、もし私の兄が命を引き換えにしてくれなければ、私もあの日に銃殺されていただろう。

パンチョ
パンチョ

その日から、私は理解したのだ。

パンチョ
パンチョ

連邦政府も、ツァインゼッセ政府の貴族どもも、シエルト・ボリビアンたちも、本当にボリバルを救おうと考えてるヤツなど誰もいなかった、ヤツらは戦争がしたいだけだったのだ。

パンチョ
パンチョ

ヤツらがいくら戦おうと、ボリバルは救われないのだと。

パンチョ
パンチョ

だから私は逃げた、この都市に逃げて来た。

パンチョ
パンチョ

それから、この救いようがない国に、こんな救いようがない都市があることも知った。

パンチョ
パンチョ

カンデラ・サンチェスは、ヤツら以上に救いようのない人だ。

パンチョ
パンチョ

ヤツはこの救いようのない地にボリバルにある全都市を足しても腐りきってる都市を築き上げた。

パンチョ
パンチョ

ヤツはその中で、自分の傍に引きずり込んだほかの連中と一緒に悦に浸かっている。

パンチョ
パンチョ

誰もがヤツに引きずり込まれ、なに不自由なく真っ当な日々を送っている。

パンチョ
パンチョ

この都市の下でどれだけ悪臭をした人の血が流れ、どれだけ腐った肉を食らう飢えた獣が飼っているのかまったく理解していないにも関わらずにだ。

パンチョ
パンチョ

ヤツはこの地に住まう人々の血肉を啜りながら生きている、彼らの生死に微塵の関心も寄せずに。

パンチョ
パンチョ

こんなクソ食らえな都市も、ここで悦に耽っている貴様らも死ぬべきだ!!!

パンチョ
パンチョ

グランプリはもうじき終わる。

パンチョ
パンチョ

そしたら私が、この都市を奪う。

パンチョ
パンチョ

誰もこの国を救わないと言うのであれば、私が救う。

チェン
チェン

……

チェン
チェン

君の父親が今回の首謀者だったんだな。

チェン
チェン

私たちがなにかを察知するかもしれないと気付いた時、君は私たちの目を君自身に向かわせることを選んだ。

チェン
チェン

そうすれば、私たちが本当のことを暴いたとしても、君は後ろにいる人のための時間稼ぎになれる。

エルネスト
エルネスト

はい。これで俺は勝ったとは言いませんよ、チェンさん、元からフェアな勝負じゃないんですから。

エルネスト
エルネスト

あなたたちは来るのが遅すぎた、ミス・カンデラの委託を受けるには忙しすぎたのです。

エルネスト
エルネスト

最後の善意です、チェンさん、リンさんと一緒に投降してください。

エルネスト
エルネスト

もし手を引いてくれるのであれば、絶対お二人に危害を加えないと約束します。

エルネスト
エルネスト

ここで起こったことはあなたたちと無関係だ、こんな白も黒もないことに首を突っ込む必要なんてないんですよ。

チェン
チェン

それはできない。

エルネスト
エルネスト

この船は俺たちがすでに占拠しました、反抗するのであれば、あなたもリンさんも死んじゃいますよ。

チェン
チェン

私の古い馴染がこんなことを言ってくれた、一度しこたま殴られないと、昔のそいつみたいに、私は自分の執念がいかに幼稚なただの妄執に過ぎないことに気付かないんだとな。

チェン
チェン

今でもはっきりと分かってないんだ、どれが貫いていい執念で、どれが現実を見ない妄執なのかを。

チェン
チェン

だがあいつも分かってると思う、そんなことで諦めるなんて、チェン・フェイゼじゃないとな。

チェン
チェン

さあかかってこい、こっちは急いでるんだ。

観光客
驚いてる男性観光客

なあ、あれってパンチョさんだったよな?なにを言ってたんだ?

女性観光客
驚いてる女性観光客

さあ、なにかの特別な演出なんじゃない?

(爆発音)

観光客
驚いてる男性観光客

なんだこの爆発音は!?

女性観光客
怯える女性観光客

第一ラウンドの地区からみたい!ほら見て、あそこに煙が!

観光客
怯える男性観光客

おいおいおい、ウソだろ、パンチョさんマジでおっ始めるつもりか!?

護衛
護衛

ミス・カンデラ、市内と郊外で混乱を引き起こしてる不明勢力が多数出現しました。

カンデラ
カンデラ

……やれやれ、そう来たか、パンチョ。

護衛
護衛

ミス・カンデラ、安全な場所に避難してください。

カンデラ
カンデラ

避難?何を言う、ここは一等席よ、どこにも行かないわ。

カンデラ
カンデラ

市内に突然現れた連中は適当にあしらっておけばいい、どうせ彼らの目的は私なんだから。

カンデラ
カンデラ

あ、住民たちの避難はしなさいね、ただ、先に市境を封鎖して、彼らには自分の住所に戻ってもらいましょう。

カンデラ
カンデラ

それからそうねぇ、スタッフを保護してちょうだい。

カンデラ
カンデラ

ただし。

カンデラ
カンデラ

パーティの準備をさせておいて、グランプリの中継放送もね。

カンデラ
カンデラ

彼らをしっかり守るのよ、私のグランプリを台無しにしないように、わかった?

護衛
護衛

承知致しました。

カンデラ
カンデラ

あそうそう、新しいドローンも調達しておいて、船にあるヤツはたぶん壊されちゃったから、こんな面白い出来事、見逃すわけにはいかないでしょ?

ホシグマ
ホシグマ

ちょっと、勘弁してくださいよ、こっちはただ休暇しに来ただけなんですよ、なんでこんな目に遭わなきゃならないんですか?

ホシグマ
ホシグマ

まあ、ボリバルらしいっちゃらしいですけど。

スワイヤー
スワイヤー

文句言ってないで、なんとか考えなさい。

ホシグマ
ホシグマ

Missy、今の小官たちはただの観光客なんですよ、首を突っ込むべきじゃありません。

スワイヤー
スワイヤー

ここにチェンがいても、同じことが言えるわけ?

ホシグマ
ホシグマ

そりゃ言えますよ、ただ答えならあなたも知っての通りですけど。

スワイヤー
スワイヤー

ならアタシの答えも一緒よ。

ホシグマ
ホシグマ

わかりました、今の小官が言えるのは、反対はしません。

ホシグマ
ホシグマ

ロドスは……チッ、シデロカさんがちょうど飲み物を買いに行っちゃってますね、ちょっと見てきます。

スワイヤー
スワイヤー

それよりあの二人が今まだ船に残ってるのよ、無関心を装って逃げるわけないしょ!

ホシグマ
ホシグマ

小官は別にあの二人のことは心配してませんけどね。

ホシグマ
ホシグマ

それに、今の小官たちは部外者です、他人事のように思えても無理はありません、ただこうした事件が起こってるんですから、チェンとリンさんが何も把握していないとは思えません。

ホシグマ
ホシグマ

今は船の状況が分からないんですから、チェンたちを助けるにはあまり現実的ではありません、それよりも小官たちの手が及ぶことをしましょう。

カジノスタッフ
観光客A?

……

伏兵B
観光客B?

……

シデロカ
シデロカ

チッ、こっちが両手で飲み物を持ってる時に奇襲してくるなんて。

シデロカ
シデロカ

(こんなことが起こるなんて想定外だった。)

シデロカ
シデロカ

(相手は組織的のようだ、ビーチも今じゃ混乱状態に陥ってる。)

シデロカ
シデロカ

(武器は今手元にない、戦いづらいな、先にホシグマさんたちと合流するか……)

カジノスタッフ
観光客A?

一斉にかかるぞ。

伏兵B
観光客B?

わかった。

シデロカ
シデロカ

チッ!

(ホシグマの走る足音)

ホシグマ
ホシグマ

シデロカさん!

(ホシグマが観光客を倒す音)

シデロカ
シデロカ

ありがとうございます、ホシグマさん。

ホシグマ
ホシグマ

なんの。それより、あなた今隊長ですよね、ならさっきの状況も耳に届いていると思います、この状況、ロドスはどうするつもりですか?

シデロカ
シデロカ

今の私は休暇中ですので、ただの観光客に過ぎません、手を貸しても何も言われないと思いますよ。

ホシグマ
ホシグマ

あはは、そう言うと思いましたよ、では一緒に行きましょう。

シデロカ
シデロカ

そうだ。

シデロカ
シデロカ

レッド、今どこにいるの?

(無線音)

レッド
レッド

わからない。シデロカ、人が多い、血の匂いもする。

シデロカ
シデロカ

わかった。じゃあ今すぐビーチに来て。

シデロカ
シデロカ

エイヤフィヤトラさんとススーロさんを守ってほしいんだ。

レッド
レッド

わかった。

ホシグマ
ホシグマ

ん?

シデロカ
シデロカ

どうしました?

ホシグマ
ホシグマ

あそこにいる連中……撤退してるように見えませんね……

シデロカ
シデロカ

彼らが向かってる方向って……市長さんのところ!?

シデロカ
シデロカ

行きましょう、シデロカさん、あいつらを止めないと!

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