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【明日方舟】ドッソレス・ホリデー DH-ST-4「波は変わらず岸叩く」

D.D.D
D.D.D

……ふぅ。

???
マネージャー

やっと起きましたか、D.D.D.。

D.D.D
D.D.D

なんだよ、寝てから起きることなんて普通でしょ?

???
マネージャー

昨日帰ってきてすぐベッドに倒れ込んで寝ちゃったからね、こっちは心配してたんだから。

D.D.D
D.D.D

……今外の様子はどう?

???
マネージャー

市内の状況でしたら、依然変わりなく、相変わらず騒がしいままですよ。

???
マネージャー

朝食を食べに行った時色んな人が昨日のことについて話してましたけど、あんまり気にしていないみたい。

D.D.D
D.D.D

まあ収まったことだから。

D.D.D
D.D.D

やっぱカンデラ市長はすごいや。

D.D.D
D.D.D

昨日あんな状況だったのに、あんな方法を取るなんて……

???
マネージャー

私も当日テレビを見てびっくりしましたよ。

???
マネージャー

ああいう場の収め方なんて、前代未聞です。

???
マネージャー

しかもあの危険な連中と戦った人たちも多かったですね。

D.D.D
D.D.D

私はあの時そのすぐ隣にいたんだ、あの感覚、今でも不思議に思うよ。

D.D.D
D.D.D

ミス・カンデラの近くにいたのは、彼女を殺そうと必死になってる危険な連中たちだった。

D.D.D
D.D.D

けどミス・カンデラはちっとも怖気づいてなかった、ただ客船に近づけるドローンはないか、船内の状況を撮影できないかしか気にしていなかった。

D.D.D
D.D.D

彼女はそこに立って、モニターと海に指示しながら、隣の人と楽しそうにだべっていたよ。

D.D.D
D.D.D

あの時、今起こってる何もかもが非現実的な感じだった。

D.D.D
D.D.D

だけど最後に、あの二人のヒロインが現れたんだ。

D.D.D
D.D.D

彼女たちの出現でなにもかもが現実に戻った。

D.D.D
D.D.D

マジで……マジで最高にエクサイティングだったなあ!

???
マネージャー

創作に打ち込みたいんですね。

D.D.D
D.D.D

あはは、さすがだね、オイラのことをよく理解してる。

???
マネージャー

知り合ってどれぐらい経ってると思ってるのよ?

D.D.D
D.D.D

そ、創りたいんだ、あの時感じた恐怖を、高揚感を、迷いを全部記録して、一曲の歌に造り替えたい。

D.D.D
D.D.D

この曲は私自身のために創ったものだが、彼女たちの曲でもあるんだ。

ミヅキ
ミヅキ

この街もなかなか良かったなぁ。

ミヅキ
ミヅキ

リターニアの劇場、クルビアの映画、ボリバルのコーヒー、体験したいと思ったものは全部体験できたしね。

ミヅキ
ミヅキ

でも、この街にいる人たちはつまんなかったかな、試合が半分ぐらい過ぎてからもう飽きちゃったし。

ミヅキ
ミヅキ

最後こうなるって知ってたら、途中からチェンお姉さんの無事を確認して一緒に船に上がるべきだったよ、そしたら少しは力になれたと思う。

ミヅキ
ミヅキ

まあいいや、どうせもうこの街もそろそろ飽きてきたところだし、チェンお姉さんたちがどこに行くかだけ見ていこう。

ミヅキ
ミヅキ

チェンお姉さんが来た場所なら、きっとお姉さんと同じようないい人がたくさんいるんだろうね。

チェン
チェン

だからお前はいつも無茶しすぎだ、スワイヤー。

スワイヤー
スワイヤー

うんうん、はいはい、わかったわかった、なんでアンタに説教されなきゃならないのよ!

チェン
チェン

今の近衛局はお前の手に渡ったとも言っていい、なのにお前は……

スワイヤー
スワイヤー

]もう、そんなこと分かってるわよ。

スワイヤー
スワイヤー

アンタこそ、ロドスのオペレーターのくせに、こっそりここに来てバカンスを楽しんでたじゃないの!

チェン
チェン

これは……もういい、そういうことにしておこう。

スワイヤー
スワイヤー

フンッ。

ホシグマ
ホシグマ

なんで止めるんですか、続けてくださいよ、チェンが去ってから、もう長い間口喧嘩してないんだから今の内にしちゃってください。

スワイヤー
スワイヤー

アタシがこの間ロドスにいった時に一回したでしょ。

ホシグマ
ホシグマ

まあまあ、とにかく、来てしまった上に、事件も解決したんですから、綺麗さっぱり忘れて、思いっきり遊べばいいじゃないですか。

ホシグマ
ホシグマ

ね、チェン?

チェン
チェン

はぁ……そうだな。

ホシグマ
ホシグマ

どうしたんです、まだ昨日のことを考えてるんですか?

チェン
チェン

そうだ。フッ、あれは人生で一番欲しくない栄誉だったよ。

ホシグマ
ホシグマ

あはは、確かに、正直に言うと、小官であっても、虫唾が走ってしまいますよ。

ホシグマ
ホシグマ

けど起こってしまったんですからしょうがないです。

ホシグマ
ホシグマ

チェン、世の中に一挙両全で思い通りに行くことなんてないんですから。

チェン
チェン

分かってる。

スワイヤー
スワイヤー

ほらほらもういいから、座ってくっちゃべってるより、ショッピングしたり美味しい物でも食べないと元気でないじゃない。

スワイヤー
スワイヤー

ほら行くわよ、お昼はこのアタシが奢ってあげるから。

スワイヤー
スワイヤー

それよりあのネズミがどこに行ったのよ?

ホシグマ
ホシグマ

朝っぱらから出かけていきましたよ、どこに行ったかまでは知りませんが。

チェン
チェン

たぶんあそこだろ、私が探しに行く。

スワイヤー
スワイヤー

見つけたらアタシに教えなさい。

スワイヤー
スワイヤー

フン、昨晩からアタシを避けて、見つけたらタダじゃおかないから。

ユーシャ
ユーシャ

私が去ったあと、ここはあなたに任せるわ。

ユーシャ
ユーシャ

教えたことは忘れてないでしょうね?

護衛
カジノのオーナー

もちろんです、ご安心ください。

(チェンの足音)

チェン
チェン

ここで何をしてるんだ?

護衛
カジノのオーナー

あ、チェンさん、今姐さんから説教して頂いてます。

ユーシャ
ユーシャ

彼女に関わっちゃダメよ、でないと逮捕されるから。

チェン
チェン

もう警察じゃない。

ユーシャ
ユーシャ

あなたみたいな余計なことに首を突っ込む観光客なんて見たこともないけどね。

チェン
チェン

フン。

ユーシャ
ユーシャ

下がっていいわ。

護衛
護衛

はい。

ユーシャ
ユーシャ

私に何の用?

ユーシャ
ユーシャ

まさかただ私と酒を飲みたいとは言わないでしょうね。

チェン
チェン

もしそうだとしたら?

ユーシャ
ユーシャ

なら……一杯ぐらい。

チェン
チェン

龍門青年創業者協会の会長は、仕事に妥協せず、自他ともに厳格な人ということは知ってる。

チェン
チェン

今回、それを目にできた。

ユーシャ
ユーシャ

私の知ってる龍門近衛局特別督察隊の隊長さんは、血も涙もなく、犯罪者に対して情け容赦ない人だった。

ユーシャ
ユーシャ

今回、それを知れたわ。

チェン
チェン

今回はウェイに言われて来たのか?

ユーシャ
ユーシャ

フミヅキさんからウェイの代表としてお願いされたのよ。

ユーシャ
ユーシャ

最初は分からなかったけど、あなたを見て理解できたわ。

チェン
チェン

……腹を立たないのか?

ユーシャ
ユーシャ

いいえ、私にとってはチャンスだもの。

ユーシャ
ユーシャ

鼠王の娘は鼠王になり得ないが、鼠王にもなり得る。

チェン
チェン

だからあいつに手を貸したのか?

ユーシャ
ユーシャ

……それは答えられないわ、チェン・フェイゼ。

チェン
チェン

なぜだ?

ユーシャ
ユーシャ

私はあなたとは違うから。

チェン
チェン

私は龍門を捨てたと言いたいのか。

ユーシャ
ユーシャ

最初は少しだけそう思ってたけど、今はもう考えてないわ。

ユーシャ
ユーシャ

事実を言っただけよ、私とあなたは違う。

チェン
チェン

耳に刺さる言葉にしか聞こえん。

ユーシャ
ユーシャ

じゃあそれはそっちの問題ね。

チェン
チェン

フッ。

(携帯のバイブ音)

スワイヤー
スワイヤー

ちょっと、ちゃんとあのネズミ探してる?

チェン
チェン

今隣にいる。

スワイヤー
スワイヤー

今どこにいるのよ?

チェン
チェン

沿岸通り26号線にあるバーだ。

スワイヤー
スワイヤー

26号線?ならちょうどよかった、結構いい店をそこで見つけたから、アドレスを送るわね、二人とも先に行ってて。

スワイヤー
スワイヤー

そこのネズミを引き留めておきなさいよ、絶対に逃がさないように。

(携帯が切れる音)

チェン
チェン

だそうだ。

ユーシャ
ユーシャ

……はぁ、相変わらず面倒臭い女ね。

チェン
チェン

行くか?

ユーシャ
ユーシャ

行きましょう。

チェン
チェン

ビーチのほうはすごい人だかりだな。

エルネスト
エルネスト

なんせこの街の象徴だからね、客船がああして沈んじゃったら、誰だって気になっちゃうわよ。

チェン
チェン

客船か……フッ。

ユーシャ
ユーシャ

あなたがなにを考えてるか知らないけど、あの客船を吹っ飛ばしたのは私たち、変わりようのない事実よ。

ユーシャ
ユーシャ

ミス・カンデラが私たちの賞金で帳消しにしてくれただけでも感謝なさい。

チェン
チェン

正確に言うと、吹っ飛ばしたのはお前だけどな。

ユーシャ
ユーシャ

じゃあそっちはもっといい方法があったわけ?

チェン
チェン

ない。

チェン
チェン

ん?あっちにいるのは……

エルネスト
エルネスト

……

ユーシャ
ユーシャ

エルネスト?

エルネスト
エルネスト

チェンさん、リンさん。

チェン
チェン

ここで何してるんだ?

エルネスト
エルネスト

ミス・カンデラから親父とその他一部の人に恩赦を与えられたんです、ほとんどの人は追い出されちゃいましたけどね。

エルネスト
エルネスト

ミス・カンデラは俺のここ数年の功労に免じて、残してくれました、もちろん、仕事はなくなっちゃいましたけど。

チェン
チェン

ここに残るつもりなのか?

エルネスト
エルネスト

いえ、去るつもりです。

エルネスト
エルネスト

俺とラファエラはどこに行こうか、昨晩からずっと考えてましたけど答えが出なくて、だから海を見てボーっとしてました。

ユーシャ
ユーシャ

ラファエラってあの女の子のこと?

エルネスト
エルネスト

はい、あいつは親父の戦友だったピユーの娘でして、ピユーおじさんは親父を監獄から助け出すために亡くなってしまって、死ぬ前にあいつを親父に託したんです。

チェン
チェン

……

エルネスト
エルネスト

お二人とも今ここで俺を一思いにしてくれるつもりはありませんか?

チェン
チェン

生憎私はまだお前を裁ける資格を持っていないんでな。

ユーシャ
ユーシャ

もしあなたが成功していて、再び出会っていたら、殺していたわ。今は……もういい。

エルネスト
エルネスト

あはは、お二人らしい答え方ですね。

エルネスト
エルネスト

……チェンさん、リンさん、炎国の言葉で言うのなら、俺はもうすでにとんでもない不孝者ですよね。

ユーシャ
ユーシャ

そうね。

チェン
チェン

大義親を滅ぼすという言葉もあるが、今のお前には当てはまらん。

エルネスト
エルネスト

あははは、確かに、俺大義なんか背負っちゃいませんしね。

エルネスト
エルネスト

けど少なくとも、一連の事件の間、俺は親父を裏切ろうとは一度も考えていませんでしたよ。

エルネスト
エルネスト

船の中でチェンさんに言ったあれ、ウソじゃありませんから。

エルネスト
エルネスト

お二人がこの街で過ごしてきた間どういう考えを持ったかはわかりません。

エルネスト
エルネスト

この街が何を下敷きに建てられているかは俺もよくわかってます。

エルネスト
エルネスト

けど、そういう大きなビルとか、青い空と海を見てると、やっぱりどうしようもなくこれでいいんだって思ってしまいます。

エルネスト
エルネスト

それ以外の考えなんて思いつきません。

チェン
チェン

……だがお前は去ることを選んだ。

エルネスト
エルネスト

ぶっちゃけ、もしお二人が現れなかったら、俺はこのまま喜んでミス・カンデラの下で働いてたと思います。

エルネスト
エルネスト

けど、チェンさんがあの時俺に言ってくれたおかげで、迷いを生じさせてくれました。

エルネスト
エルネスト

お二人は違う国からやってきた、だからもしかすると、ほかの場所には、ほかの考え方があるんじゃないかなって。

エルネスト
エルネスト

……ふぅ、お二人に全部話したら、少しだけスッキリしました。

エルネスト
エルネスト

ここで会っても俺を殺さなかったどころか、無駄話にも付き合ってくれて本当にありがとうございます。

ユーシャ
ユーシャ

立場が違っただけよ。

エルネスト
エルネスト

じゃあお二人ともごゆっくり、俺はまだここにもうしばらく残るつもりですので、もしお役に立てるのであれば、いつでも呼んでくださいね。

(エルネストが去る足音)

チェン
チェン

ああ。

ユーシャ
ユーシャ

……私じゃ彼を助けられないわ。

チェン
チェン

私も……いやどういう意味だ?

ユーシャ
ユーシャ

あのままだと勿体ないって思ってるだけ。

チェン
チェン

……こちらで考えておこう。

(ホシグマ、シデロカ、スワイヤーの足音)

ホシグマ
ホシグマ

おーい、チェン。

チェン
チェン

来たのか。

シデロカ
シデロカ

ちょうど市政府の用事を済ませて出てきたので、スワイヤーさんに呼ばれてご一緒させて頂きました。

チェン
チェン

なるほど、市長との交渉はどうだった?

シデロカ
シデロカ

チェンさんの一味ということもあって、今回の事件で私たちも貢献があるということになり、すんなりと同意してくれました。

チェン
チェン

あの人らしいな。

スワイヤー
スワイヤー

このネズミめ、やっと捕まえたわよ。

ユーシャ
ユーシャ

逃げてたわけじゃないんだけど。それよりあなた、頭おかしいんじゃないの、スワイヤー。

スワイヤー
スワイヤー

こっちのセリフよ!

ユーシャ
ユーシャ

友だちが遊びに行ったことに嫉妬して着いていったけど、着いたら着いたで普通相手を避ける?

スワイヤー
スワイヤー

アタシがそうしたかっただけよ!

ユーシャ
ユーシャ

はぁ……

ホシグマ
ホシグマ

そうだ、Missyが午後一緒に買い物ついでに、お土産を買いに行こうと言ってました、チェン、リンさん、ご飯の後一緒にどうです?

チェン
チェン

いいだろ。

スワイヤー
スワイヤー

アンタに行かない選択肢なんてないから。

ユーシャ
ユーシャ

わかったわよ、どうせこっちももうやることないんだし。

スワイヤー
スワイヤー

では先にご飯食べに行きましょ。

シデロカ
シデロカ

ん?

シデロカ
シデロカ

龍門の皆さん、はい、ポーズ取ってください。

ホシグマ
ホシグマ

どうしました?

シデロカ
シデロカ

写真として残すにはうってつけのシーンに見えましたので、一枚撮ってあげます、今回のバカンスの記念として。

スワイヤー
スワイヤー

いいじゃない、ほら、アンタ、写真撮るわよ、ちゃんと立って。

ユーシャ
ユーシャ

……はぁ、もう好きにして。

ホシグマ
ホシグマ

あはは、小官ら四人が集まるなんて滅多にありませんからね、一枚ぐらい撮りましょうよ、チェン?

チェン
チェン

ああ。

シデロカ
シデロカ

はい、3、2、1、チーズ!

(写真撮影の音)

ドッソレス産のコーヒーはどれも独特な香ばしさを持つ、そのうちの最高級の一品は、特に濃厚な香ばしさを放つ。
口に入れるまでは、香りしかなく、口に入れた時は、苦みしかない。しかしほんの少し経ったら、その美味さは舌に満遍なく広がっていく。
苦いが渋くなく、香ばしいが飽きっぽくなく、とめどなく味わい深い。どんな好き嫌いが激しい評論家だとしても、その逸品から瑕疵を見つけ出すことはできない。
さらにはリターニアの一部の貴族の間で、このような競い合いがある――ドッソレス産の絶品コーヒーを得た者こそ、現地の社交場での絶対的な発言権を有することができると。
そしてその希少なコーヒーの一部は、今、静かに龍門総督ウェイ・イェンウーの手元にあるコップの中で熱気を漂わせている。

フミヅキ
フミヅキ

ユーシャちゃんが書いた今回のドッソレスでの報告を読んでいるのですか?

ウェイ
ウェイ

ああ。カンデラにはもう長い間会っていないが、相変わらずのようだ、常軌を逸している。

フミヅキ
フミヅキ

自分は彼女とは違うとでも言いたいのですか?

ウェイ
ウェイ

もちろん違うとも。

フミヅキ
フミヅキ

あちらに寄越したトランスポーターによると、ユーシャちゃんもチェンちゃんも、今回かなり活躍したらしいじゃないですか。

フミヅキ
フミヅキ

なぜスワイヤー家のお嬢さんとホシグマもそこにいるのかはさておき。

ウェイ
ウェイ

確かに二人とも見事だった。

ウェイ
ウェイ

だが、彼女ら自身あまりいい気分ではないだろうな。

フミヅキ
フミヅキ

どうしてです?

ウェイ
ウェイ

カンデラは彼女らに手出しはしないと君は言ったな、それは私も同意見だ。

ウェイ
ウェイ

だがあの女の善意というものは、彼女たちからすればまだどう受け止めればいいか分からんものだ。

ウェイ
ウェイ

あの女にとって、是非などなく、あるのは結果のみだからな。

フミヅキ
フミヅキ

つまりチェンちゃんとユーシャちゃんを送りつけるべきではなかったとまだそうやって遠回りに私に言いたいのですか?

ウェイ
ウェイ

いいや、その逆だ、君の言う通りだった、世間への視野を広めることに、悪いことなどない。

フミヅキ
フミヅキ

あら、褒めてくれるなんて珍しいじゃない。

フミヅキ
フミヅキ

でしたら、いいモノが今手元にありますよ。

ウェイ
ウェイ

なんだ?

フミヅキ
フミヅキ

ユーシャちゃんが送ってくれた写真です。

ウェイ
ウェイ

……

フミヅキ
フミヅキ

ほら、若いっていいですね、みんなとっても元気溌剌で。

フミヅキ
フミヅキ

私たちもこんな時期があったんですよ、憶えていますか?

ウェイ
ウェイ

もちろん。

フミヅキ
フミヅキ

チェンちゃんの元気な姿を見れて、ホッとしました。

フミヅキ
フミヅキ

この写真を額縁に入れて、ちゃんと保管してあげないと。

ウェイ
ウェイ

君が嬉しそうで何よりだ。

フミヅキ
フミヅキ

イェンウ。

ウェイ
ウェイ

ん?

フミヅキ
フミヅキ

チェンちゃん、帰ってくると思いますか?

ウェイ
ウェイ

帰ってくるさ。

フミヅキ
フミヅキ

ならよかった。

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